僕は異世界人?

じいさん

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危ない皇族

僕は異世界人?放浪編2

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「じゃあみんな行くね」
「気を付けてな、、」
「何かあったら呼んでみて、聞こえたらすぐ飛んでくるよ」
「わかった、じゃあランチに誘うね」
「いや、、やめてね」
「次はどこに行くの?」
「北に向かうよ、場所は決めてないけど、、」
「いいな、気ままな旅なんて、、私も行くんだ~」
「女の子で、王女様は無理だと思うけど、、」
「こそっと転移したらいいだけ」
「もう、、くれぐれも転移と飛行はバレないようにね」
「わかってるって」
「マティアス、時々お忍びで街を見て回ってね、本当のこの国がわかるから」
「そうだな、何ができるかわからないけど、、」
「マティアスが出来ないともう誰も出来る人はいないよ」
「、、、、、」
「さあ、そんな話は横に置いといて、いってらっしゃい、お土産待ってるからね、」
「土産話もね」
「うん、わかったじゃあ行くね、皇王陛下、皇后陛下にもよろしくお伝えください」
「うむ、わかった」
「じゃあ、、」
~~~~~~~~~~~
さあ、次の町はっと、、、
イレソフって言うのか、、、
音楽と芸術の町、、かあ、、、
どっちも僕には才能ないし、、、
あんまり興味がないや、、
急ぐ事は無いからとりあえず一泊ぐらいしないとね、、
まずは宿探しっと、、
「兄ちゃん兄ちゃん、、宿は決まってるのか?」
「いや、まだだけど、、、」
「ならうちにしな、、安いし部屋もきれいだぜ」
「後で行くよ、先に寄る所があるから」
「そうかい、兄ちゃんは初めてじゃないんだな、、また今度使ってくれや」
「うん、考えとくね」
始めて来たんだけど、、、
何か段々こういうのに慣れてきたというか、すれてきたというか、、ピュアな僕はどこに行ったの?、、
あ、、先にギルドに行こう、、
「こんにちわあ」
「いらっしゃいませ」
「この町の仕事ってメインはどんなの? ほかの町と同じようなものなのかなあ?」
「お客様はこの町が初めてのようですね、では簡単にご説明いたしますと、この町はご存じの通り芸術の町と呼ばれています、皇都の隣町でありますので治安もよく魔物などもあまり出ません、ですから産業らしいものはあまりなく町民の皆様は芸能関係のお仕事が多いですね」
「へえ、そうなんだ、まあ雰囲気は明るくていい感じだよね」
「はい、この町はたくさんの観光客の皆様が落とされるお金によって大変潤っています」
「なるほど、そういう町もあるのか、、」
「はい、ですからこの町のギルドもメインはそういった芸能関係、例えば歌手の募集だとか吟遊詩人の募集、または舞台のエキストラの募集とかがメインになっております」
「はは、、、僕にはとてもじゃないけど無理そうだ」
「そんなことはありませんよ、舞台の主役の子供時代を演じる仕事とか、いろいろありますよ」
「いや、無理だし、、、」
「そうですか、残念ですね、可愛いお顔立ちしておられるのに、、、」
「この町はダンジョンとかあるの?」
「ありますよ、あまり強い魔物が出ないのでドロップアイテムもショボい物ばっかりで随分とすたれてしまってますが、、」
「でも放っておくと魔物があふれてくるでしょ?」
「はい、ですから定期的に皇都から何組かパーティが派遣されてスタンピードを防止しています」
「そうなんだ、じゃあ僕もその仕事をやってみようかな、、」
「弱いモンスターばっかりなのでお客様にはちょうどいいかもですね、、、あ、、失礼しました、悪気はありません、、すいません」
「いいですよ、気にしてません」
「良ければダンジョンのガイドブックと地図がありますよ」
「助かります」
「ではお気をつけて」
何々?、、10階層までしかないのか、、、という事はボスキャラは10階層のみか、、
宿を決めてから行ってみるか、、
「いらっしゃい、一泊素泊まりでこれだけだよ」
高いな、、
「食事はある?」
「悪いね飯は外で食ってくんな、うちは泊まり専門さ」
「わかった」
客が多いんだろうな、、景気がいいとサービスが悪くなるのは世の常か、、、
ダンジョン行こうっと、、、
、、、うん、弱い、、
こりゃ人気がないわけだ、ドロップも期待できないな、、
フンザにもっと近かったらマイナーたちのちょうどいい練習場所になるのになあ、、
もう10階層か、、1時間もたってないのに、、
さて、ここの10階層のボスキャラは、、
ゴブリンエリート1体か、、パーティでも1体ならザコ過ぎない?、、
終わった、、これで出たら終わりか、、、もう来ることないかな、、、ん??
出ちゃったけど、、、最後の何?、、
何だろう、、念話みたいな感じだったけど、、、
もう一回行く?、どうしよう、もう一回なんてめんどくさすぎなんだけど、、、
今日はヤメ、、明日にしよう、今日は飯屋探しながらこの町見学だ、、
「いらっしゃい~」
「ここのおすすめってある?」
「お客さんこの町は初めてかい?うちの名物は豚と牛の合いびき肉をカモの腹に詰め込んでハーブと一緒に焼き上げた料理とピリッと辛いけどコクがあってトロトロの羊肉のスープがおすすめさ」
「おいしそうだね、それちょうだい、後エールも」
「あいよ」
おいしそうだな、、、
「お兄さん隣いい?」
「あ、どうぞ、、」
「おばさん、エールちょうだい」
「なんだい?今日はやけに機嫌が悪いねえ」
「ちょっと聞いてよ今日の客はしみったればっかでさあ、おひねり全然ないの、こっちも生活かかってるって言うのにさあ、、」
「そういう時もあるよ、明日頑張るんだね」
「ちぇっ、いいわねえこういうお店は人が入れば必ずお金は落ちるんだし」
「ごめんね、兄さん、、って言うほど兄さんじゃないね、まだまだボウヤじゃない、見ない顔だけどこの町は初めて?」
「はい、今日着いたばっかりです」
「あらそうなんだ、この町はお金持ちには面白い街かもしれないけどそうじゃない人にはしんどいかもね、、お金がないとこの町じゃ何もできないもの、、」
「そうみたいですね、僕はあんまりお金もないし芸能関係の才能もないからそっと隣町に行こうかな、、なんて」
「まあそうだね、ここで楽しみたいならお金を稼いで来てからだね」
「はは、そうします」
「明日はどうするの?」
「ダンジョンでも入ってみようかなと思っています」
「ダンジョンねえ、、ここのはめっちゃ弱いって聞くけど、、、ってかボウヤは冒険者なの?」
「はあ、一応、、」
「あんまり無理しなさんなよ、まだ10年も生きちゃいないんだろ?」
「はは、まだ8歳です」
「まだマイナーの中のマイナーじゃない」
「早死にしないでよ、縁起でもない、、、」
「、、頑張ります」
「ま、あたしにゃ関係ないけどね」
「ははは、、ごちそうさまでしたおいしかったです」
「明日も元気にご飯食べられるように頑張りな」
「はい、おやすみなさい、お姉さんも明日は楽しくなればいいですね」
「大きなお世話だよ」
、、、暗い人、、元気に頑張らないと幸せが逃げちゃうよ、、
明日はもう一回ダンジョンだ、、さっさと寝よう
~~~~~~~~~~~~~~~~
さあ、ダンジョンに行くか、、
相変わらず朝っぱらから活気があるなあ
串焼きみたいの食べながらダンジョンに、、、
「おい姉ちゃん、誰の許可をもらって商売してんだ?ああん?」
、、、デジャブ?、、、
まさか、、、
「何やってる!?」
「うわっ!親衛隊!」
「またおまえか!、今日こそは容赦せんぞ!」
「容赦せんかったらどうするってんだよ!?」
「こいつを捕まえろ!」
「アホか!簡単につかまるかよ!」
、、、行っちゃった、、、
あらら、、みんなさっさと片付けだした、、、
そう言う事ね、、、
みんなうまいことやるもんだ、、、
んじゃあダンジョンへ行こうっと、、、
~~~~~~~~~~
やっぱりここのダンジョンは弱い、、、
10階層は終わり、、入り口に戻ってもう一回、、、
って、、あれ?、、、
あの壁、、、隠し部屋だ!、、、違う!隠し通路だ!、、
ボス倒した後に強い索敵しないと見つからないぞ、、
嫌な感じ、、それなりに強くないと見つけられないようになってる、、こんなのって何かの意思がないと自然には出来ないんじゃ、、、とにかく行ってみよう、、
11階層ってことか、、、どんなのがいるんだろう、、、
あれ?ここには帰還石がある、、、でもダンジョンの入り口からここまでどこにも石はなかったぞ?、、、触るとどうなる?、、
うわっ!、、ここどこ?
湖の中にある島?、、
こんな湖どこにあった?
≪飛行≫
へえ、、町からけっこう離れてる、、、
ギルドに報告しないと、、、ちょっとまずいな、、、
これって、、誰にも見つからずに町を出られるじゃん、、、
「こんにちわ」
「いらっしゃいませ」
「あの、、すいません、ギルマスいます?」
「はい、、どういった御用件でしょうか、、、」
「ダンジョンの事で相談したいことが、、、」
「もう少し詳しくお話していただかないと、、、」
「わかりました、、あの、、ダンジョンなんですけど、10階層で終わりという事なんですが、まだ先があるみたいで、、、」
「え!!、それは本当の事ですか?」
「はい、それで相談したいのです」
「わかりました、こちらへどうぞ」
コンコン、、「初めまして、ギルマスのカンタスです」
「初めまして、エリアスと言いますKランクの冒険者です」
「ほお!まだ若いのにKランクですか、どちらにお住まいで?」
「フンザです」
「なるほど、、ケリーのいる街ですか、、なら実力も間違いなさそうですね、、で?ダンジョンがどうの、、という事ですが、、、」
「はい、こちらのダンジョンなんですが、、10階層より先があります」
「なんと!、、、それは本当の事で?」
「はい、僕もまだ先に進んでいないからどこまであるのかわかりません、、ただ、急がないとちょっとまずいかなと思います」
「それはまたどうしてです?」
「じつは10階層の次の所に帰還の石板があります」
「え?しかしあそこには入り口にそんなものはありませんが?、、、」
「はい、ですが出口はそれ以外にありません、、仕方ないのでそれに触れてみました」
「、、、しかし帰還石は入り口の石に触れておかないともと来た道を戻らないとダメでしょう?」
「はい、僕もだめもとで触ってみたんです、、そしたら外に出てしまいました」
「え?、、言っていることがよくわかりませんが、、、」
「とりあえず一緒に行って確認をお願いしたいのですが、、」
「わかりました、今から行きましょう、、ただわたしはAランクなので本格調査は皇都のギルドに任せたほうがいいでしょう」
「わかりました、まずは確認をお願いします」
~~~~~~~~~~~~~~
「これで10階層のボスは倒しました、、このまま強く索敵してください」
「、、、、、」
「何も引っかからんし、隠し部屋みたいなのも見つからんが、、」
「、、、わかりました、こちらです、ついて来てください」
「え!?何でここに扉が?、、、」
「どうやらある程度以上の力がないと発見できないようですね」
「そうなのか、、、ではひょとして今迄にここを発見したものはいないのか?」
「わかりません、とりあえずこれが帰還石です、触ってみてください」
「わ!」
「大丈夫ですか?」
「ここは?どこ?」
「街から離れたところの湖にある島です」
「こんなところに飛ばされるのか、、」
「もしほかの人がこれを発見していればその人は誰にも知られずに町から逃げ出すことができます、ここは街の外ですから、、」
「確かに、、もし犯罪者が逃げようと思えば簡単だな、、しかもそいつは少なくとも俺より強い奴だ」
「そうなりますね、そこで提案なんですが、この出口を完全に管理をしてもらいたいのです、出来れば周りを城壁で囲って見張りを立てて、、、」
「そうだな、それも大至急だな」
「はい、それとまだあそこから先は私も入った事がないのでこちらも調査をお願いしたいです」
「わかった、出来るだけ早く調査するよ、、ところでここから向こう岸までどうやって行くんだ?」
「、、、泳ぐしかないでしょう、、」
「マジでえ?」
~~~~~~~~~~~
「エリアスちょっと上に来てくれ」
「はい」
「さて、弱ったな、、、あの出口は壁を作って扉を管理すればよいが、ダンジョン探索は人がいない、、」
「そうなんですか、、大変ですね、、」
「そこでだ、、お願いがあるのだが、、、」
「私は無理ですよ、ただの旅人なので」
「旅人ってことは時間に余裕はあるよね?」
「、、、、、」
「君に調査を、、、「お断りします!」、、、お願いしたいのだが、、、、」
「そんな、即答しなくても、、、」
「無理です、あの扉を見つけられる人とパーティ組まないと、、」
「そうだよね、でも放っておくわけにもいかないよね?、、でもこの町で最強は私なんだよね、、、だって今まで強い魔物も獣もいなかったし歌って踊っていたら生活できる街だし、、、」
「、、、2,3日考えさせてください、、それとその間あのダンジョンは封鎖して誰も入れないようにしてください」
「どうするつもり?」
「私の仲間を呼んでみます、どうなるかわかりませんが、、」
「わかった、今からエリアスたち以外の立ち入りを禁止する」
「ありがとうございます、では」
さて、人はいるけどみんな忙しいからな、、、
マティアスに人を頼んでみるか、、皇都ならSランクぐらいいっぱいいるだろうし、、、
≪マティアス聞こえる?僕だよエリアスだよ≫
≪聞こえるよ、久しぶりだね、どうした?≫
≪ちょっと相談があって、、近くまで来てるんだ、もしよかったらお邪魔してもいい?今じゃなくていいよ、時間が空いたらでいいから≫
≪遠慮しないで入ってきて、衛兵は君の顔覚えているはずだし無条件で入城許可は伝えてあるから≫
≪ありがとう、助かるよ≫
「はっ!これは!エリアス様、王子殿下に御用ですか?」
「はい、入ってもいいですか?」
「いつでもお入りいただくよう殿下より申し付けられております、お入りください」
「ありがとう」
「エリアス~」
「ルナ、、元気すぎ、、、」
「どお?旅のほうは?楽しい?いいな、一緒に連れてって」
「無理!それよりマティアスの所に行くよ」
「は~い」
「いらっしゃいませ、ようこそお越しくださいました」
「お邪魔します、マティアス王子の所に行きます」
「ごゆっくりどうぞ」
コンコン、、、「どうぞ」
「こんにちわ、急に来てごめんね」
「気にしないで、最近は結構時間に余裕があるんだ」
「そうなんだ、卒業試験に合格したから座学以外の勉強がずいぶん減ったんだね」
「まあね、でも毎日練習は続けてるよ、、ところで今日はどうしたんだ?」
「うん、実は今隣町のイレソフにいるんだけど、そこのダンジョンでちょっと問題が出来たんだ」
「イレソフか、活気があっていい街だなあそこは、、」
「うん、そこは僕も気に入ってるんだけど」
「でもあそこのダンジョンって弱い魔物しか出ないって聞くよ?それに階層も少ないって、、、」
「うん、それはその通りなんだけど、実はその先にもダンジョンは続いてるみたいなんだ」
「そうなの?よかったじゃん、また話題になって人が集まれば町にとっては大喜びだな」
「それがそううまくはいかなそうなんだ、、」
「?どういうこと?」
「その隠し扉みたいなのを見つけるにはそれなりの強さがないとダメみたいなんだ、、」
「へえ、、どのくらい強くないとダメなの?」
「この間イレソフの冒険者ギルドのマスターと一緒に入ったんだけど、あ、ギルマスはAランクね、でも見つけられなかったんだ」
「ってことはAランクより上、、、Sランク以上って事?」
「そうみたい、、」
「ちょっと待って、それ誰が発見したんだ?」
「、、、、、僕、、」
「ってことはエリアスはSランクって事じゃん!」
「いや、ぼくはKランクだし、、、」
「バカだな、エリアスは、、ランク付けなんて人が勝手に決めてるだけじゃん、ダンジョンにしても魔物にしてもそんなランクなんて関係ないじゃん、強いか弱いだけじゃん」
「それはそうなんだけど、、とにかくそれで調査をしたいんだけどイレソフにはSランクはいないらしいんだ、」
「まあ芸術の町にSランクは要らんしな、、、」
「それで、Sランクの人を何人か貸してほしいんだ」
「ん~Sランクとなるとそれぞれが要職についてるから簡単にはいかないな、、、フンザみたいにSランクがいっぱいいたら何とでもなるけど、、」
「無理か、、やっぱりフンザまで行かないといないか、、、」
「私行きたい!」
「びっくりした、、ルナ、いつの間に居たんだ?」
「エリアスと一緒に最初からいたよ」
「気が付かなかった、、、」
「私が行く」
「ダメだよ、何が出てくるかわからないし危険すぎる」
「、、、ちょっと待て、、いいかも、、」
「俺たちはどこにも属してないし自由に動ける」
「アホか!マティアス!お前自分が何者か忘れてないよね!?」
「、、、あ、、忘れてた、、、」
「いいじゃん、とりあえずその隠し部屋?ってのが私たちに見つけられたら先に進む資格ありってことで」
≪ルーカス、イングリット、、僕の部屋に来てくれ≫
あ~~ルナ、、無茶苦茶だあ、、、
「兄さんどうしたの?、、エリアス!来てたんだ」
「うん、、、」
「で?、、話って何?」
~~~~~~~~~~~~~~~
「いいんじゃない?楽しそうだし」
「そうね、自分たちの実力とかも見れるわね」
「二人ともルナが乗り移ったの?」
「だって練習ばっかりじゃつまらないもん、そろそろ自分の実力とか確かめてみたいしね」
「みんなわかってる?皇族だよ?君たち、、」
「その前に僕たちだって若者だよ自分の力を知りたいし試してみたい」
「僕もいつも机の上でばかり戦術考えててもそれが正しいのかどうか試してみないと身にならないし」
「マティアスまで、、、皇王様や皇后さまにはどう説明するの?」
「説明しない」
「!#$&”’!!」
「気にするな、その時はその時だ」
、、、もし何かあったら僕の命だけじゃすまないよな、、父上も母上もノアも、、お家断絶じゃん!!
「どうせ言っても聞かないよね、、、相談するとこ間違えた、、、」
「諦めろ」
「わかったよ、、じゃあ明日の夜に行くよ」
「今日の夜でいいじゃん」
「僕の命は今日までかもしれないじゃん、最後になるかもしれないからおいしいものでも食べさせてよ」
「ははは、大げさな、、」
「じゃあ、あたしも行く!おいしいもの食べに行こ」
「よし!みんなで行くか?」
「お~」、「やった~」、「おめかししなくちゃ」
「、、、みんな転移も飛行も出来るんだよね?」
「余裕!」
「わかったよ、いつまでもウジウジしてても仕方ない、じゃあ行こうか?、、服はこの間のぼろいのね」
「あ~やっぱりおうちで食べるのもおいしいけど、こうやって食べるほうがおいしく感じるね、、」
「だね」
「気を使わなくていいからじゃない?」
「そだね、」
「お腹いっぱいになった?、、そろそろ行くよ?」
「よし、行こうか」
「ダンジョン前まで行きます」
「ここ?なんか初めての所に転移で連れてきてもらうと方向音痴みたいになるね」
「そりゃあ自分の中の地図がつながらないからだと思うよ」
「うん、それに暗いしね」
「じゃあ入るよ、このダンジョンは10階層まであるという事になっています、とりあえずそこまで行きます」
「わかったよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「メッチャ弱かったね、、」
「この先が10階層のボス部屋です、強くないです、、行きますよ」
「、、、、、ボス部屋ってこんなもんなの?」
「このダンジョンだけです、、それよりこの部屋、何か気が付きません?」
「うん、あるね」、「普通に見えるよ、ちゃんとあるよ」、「私にもちゃんと見えるわ」
「、、、、、なんと、、みんなAランク以上か、、」
「やったね」
「じゃあ先に進みましょう」
「これには今は触らないでください」
「これ何?」
「帰還石とか帰還の石板とか呼ばれています、普通はダンジョンの入り口に帰還の石板があって最初にそれを触っておくと、各階層にある帰還石に触れば入り口に戻って来られます、が、、ここは10階層を超えるまで何もありません」
「へえ、じゃあこれを触るとどうなるの?」
「別の所に飛ばされます」
「エリアスは触ったことある?」
「はい、つい癖で触ってしまいました」
「ははは、じゃあ飛ばされた事があるんだ」
「はい、もう場所はわかりましたので今日はここから先に進みます」
「よし、ここからはエリアスも初めての所ね?」
「はい、あの扉がわかるのはAランク以上みたいなので、ここから先はそれだけ強いという事かもしれません、、気を付けていきましょう」
「マティアス、先頭お願いします、僕は後ろを守ります、実質のリーダーをお願いします」
「僕が?」
「マティアスにはこれからはリーダーになってもらう事が当たり前になると思いますので、僕はマティアスと組んだ場合は自動的に一般係員になります、」
「なんだそれは?ずるくないか?」
「いいえ、王子としての定めです、、それからサブを一人決めてください」
「いや、サブは残り3人共だ、いつもこれで遊んだりしているからな」
「わかりました、一般係員は後ろに控えます」
「じゃあ、みんな行くよ?」
「お~!」、「ゾクゾクするね」、「どんと来い!」
「あれ?この階は何もいなかったぞ?、、あ!、帰還石みたいのがある」
「帰還石みたいですね」
「触ってみるけど、もしどこかに飛ばされたらみんなも来てくれ」
「わかった」
「何も起こらない、、最初の帰還石って事?」
「次があればわかるね」
「そうだな、先行くぞ」
「いる!2体、、」
「っく!いきなり魔法か!」
「ルーカスとルナは右をやって、僕とイングリットは左だ」
「ルナ!、僕が壁を作るからルナは攻撃して」
「イングリット、壁を頼む」
「わかったわ」
すごい!やっぱり兄弟って気が合うんだな、、、
やっぱりここからは強くなってるけど大丈夫そう、、、
「ふぅ、終わった、次から複数の時はこのコンビで行こう」
「OK~」「了解」「わかったわ」
「ちょっと待って、忘れてた、、これみんなに上げる」
「これ何?」
「マジックボックスって言うんだ、、アイテムを入れる箱なんだけど見た目以上に大量に入るからね、それとドロップアイテムは基本自分が倒したものだけ自分の袋に入るように付与してるからね、」
「すごくいい物みたいだな、有難くもらうよ」
「よし、行こう」
~~~~~~~~~~~~~~
「ふぅ、これで50階層まではクリアだね」
「うん、そろそろ時間も時間だしここから先はまた今度挑戦するかどうするか話し合おう」
「まだ出来るよ」
「この後まだ帰るのに魔法使うけど魔力残ってる?」
「帰ろう」
「11階層から戻るよ」
「うわあ!ここどこ?」
「ダンジョンの外にある湖というか泉の真ん中の島」
「飛行で皇都まで飛べる?」
「私無理かも、、、」
「ルナは調子に乗って魔法じゃんじゃん打ちすぎ!」
「ごめ~ん」
「仕方ない、今回は僕の転移で帰ろう」
「あり~」「ラッキー」
「マティアス、お願い」
「俺かい!」
「王子様ともあろうお方が何とお下品な言葉、、、」
「うるさい、行くよ!」
ふふふ、ラッキー
「つっかれた~」
「でも今日はいい経験になったね」
「そうだね、みんないいところとダメなところがわかったからこれからに生かせたらいいね」
「あのさ、、明日じゃなくてもいいんだけど、半日時間が欲しいんだ」
「兄さん以外は時間とれるよ」
「じゃあマティアスに合わせることになるか、、、どお?何とかなる?」
「今度の週末なら大丈夫だけど、、、」
「OK~じゃあ今度の土曜日の差8時に迎えに来るね、みんないつもの町に出る格好で用意しててね」
「何をするんだ?」
「うん、ギルドに登録してもらう」
「おお!!やった~」
「かっこいい~」
「いいねえ」
「それで試験を受けてもらわないとダメなんだ」
「ええ~!勉強やだ~」
「大丈夫、実技だけだから、、それに試験受けなくてもギルドカードはもらえるよ」
「じゃあ私それでいい」
「わかった、ルナは試験なしで8歳だからMランクかな?、他の人は推薦でKランクの試験を受けてもらうね、ちなみにKランク未満はマイナー、Kランク以上はランカーって呼ばれてダンジョンはランカー以上じゃないと入れません」
「わははは!ルナはマイナーかあ!ダンジョンは入れないのかあ!」
「何よそれ!聞いてないじゃん!それなら私も試験を受ける!」
「無理しなくてもいいよ?」
「やだ!エリアスのイジワル!!」
「ははは、冗談だよ、ここだと顔バレの可能性が高いからフンザで受けてもらうね、それからみんなの名前がそろってるとさすがにばれそうだからそれぞれマーティ、インジー、ルーク、ルーン、って呼ぶことにしない?ちょっとベタだけど、、、」
「いいよ~いつもそう呼ぶこともあるから、ルーンとは呼ばないけどね」
「じゃあそう言う事で土曜日の8時ね」
、、、土曜日まで時間が出来ちゃった、、久しぶりにヤトに向こうの事聞いてみようかな、、、
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