面白ミステリー『名探偵マコトの事件簿2』

naomikoryo

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第46話『商店街に現れた謎の占い師・モアイ!』

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放課後の商店街は、今日も人でにぎわっていた。
焼きそばの匂い、パン屋の呼び込み、遠くから聞こえる自転車のベル。
春の空気に混じって、今日も平和……のはず、だった。

 

「なぁああああんで!?!?!?」

 

遠くから、美穂の叫び声が響き渡る。

 

「え!?なに!?なにが始まったの!?また!?!?」
マコトはダッシュで美穂の方へ向かう。

 

パン屋の前、美穂が地面にしゃがみ込んでいた。
彼女の目の前には――コロッケパンが顔面から落ちていた。

 

「うぅ……せっかく買ったのにぃぃぃぃ……!!」

 

「うん、それは悲しいな。でもなんでそんなテンション高いの?」

 

「……予言されてたのよ」
美穂が震える声で言った。

 

「“このあと、コロッケパンが悲劇を迎える”って……!」

 

「どこで!?」
「ていうか、なにそのピンポイントな予言!!」

◆【出現!運命の館・モアイ】

美穂に連れていかれた先、商店街のはずれ――
八百屋と歯医者の間という微妙すぎる場所に、小さな屋台が出現していた。

 

その名も、

『運命の館 モアイ』

 

ビニールテントに、机と椅子。
その奥には、どこから持ってきたのか分からない等身大のモアイ像がドンと置かれている。

 

「なんでモアイ……」

 

椅子に座っていたのは、全身黒いマントをまとった人物。
顔は帽子の影に隠れ、まったく見えない。

 

マコト:「おい……あんたが、“予言”をしたのか……?」

 

「…………」

 

占い師(?)は無言でうなずき、机の上に置かれた水晶玉(100均クオリティ)をトントンと叩いた。

 

すると、低い声でこう言った。

 

「次に来る君……白いシャツの少年。
明日、君のジュースが爆発する」

 

「爆発!?」

 

振り返ると、通りかかった中学生男子が「あっ…」と顔を引きつらせた。
ポケットから取り出したのは、炭酸ジュース。

 

翌日、炭酸はランドセル内で見事に爆発したという。

◆【その日の夜:マコトの部屋】

机に座ったマコトは、ノートを開いた。

【事件名】
謎の占い屋「モアイ」出現事件

【目撃情報】
・的中率が異常に高い
・場所は商店街の端っこ
・占い師は黒マントで顔不明
・占い内容がやたら具体的(食べ物、転ぶ、靴下破れるなど)

【仮説】
①本当に未来が見えている
②情報を集めて推測している
③ただの偶然(にしては当たりすぎ)

 

「……この事件、絶対に裏がある」

 

マコトはにやりと笑った。

 

「からあげ特売の件とはまた違う……でもこれはこれで、名探偵の出番だ!」

 

その時、部屋の外から母の声が飛んできた。

 

「まこちゃーん! 牛乳倒したでしょー! 足元びちょびちょー!!」

 

「うおぉおおおおおおおお!!!!!」

 

その瞬間、脳内にさっきのモアイの声がよみがえった。

「“名探偵のキミへ――明日の正午、君は消える”」

 

「消えるって何!??!?!?」 

(つづく)
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