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第4章 燔祭
旭日昇天 6
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「<イワクラ>より、IMC。<アマテラス>予定どおり次元深度LV4へ到達。こちらは、追跡、及び中継に移行します。ミッションコントロール、IMCへお返しします」
アイリーンの報告に、東と田中は胸を撫で下ろす。突入がスムーズに進んだのは、昨夜の作業が功を奏したところが大きい。三人は、笑顔でそれを確認し合う。
「田中、<アマテラス>の反応を見失わないよう、心してくれ」「はい!」東の一声で、三人は気を引き締め直した。
諏訪湖余剰次元において、現象界ではちょうど諏訪湖の中央付近にあたる地点までアマテラスは進む。
「波動収束フィールド相対距離、半径20km 相当を観測対象下に捕らえました!領域中央、『ヤマタノオロチ』反応確認!!」サニの報告と同時にビジュアル構成された余剰次元情報が、異界の風景をブリッジモニターへ映し出していく。
前回目撃したあの集合無意識域相当へと続くPSIボルテックスが肥大化し、<アマテラス>正面に浮かび上がってくる。無数の蛇の形をした首が、はっきりとした像を形作り、鱗の鈍い煌めきをチラチラと見せている。
前回より波動的な揺らぎがほとんど無く「実体」と化しているようだ。アムネリアの能力に頼らずとも、<アマテラス>とインナーノーツの同調観測だけでも、その姿を捉える事ができていた。
「おうおう、よりおぞましくなってますなぁ~」緊張漲るブリッジの空気を嫌い、ティムは、わざとらしく言ってみた。
「総員、『戦闘』態勢!これは人と『魔』の闘い!ヤツを集合無意識の底へ叩き落とす!<アマテラス>全速前進!!」カミラの発令に、インナーノーツの士気は、否応無く高まる。
「両舷全速!いくぞ!!」ティムは、左右両エンジンのスロットルを一気に解放する。<アマテラス>は、白銀の矢となって『ヤマタノオロチ』懐へと飛び込んでゆく。
いくつかの首が<アマテラス>の突入に気づき、鎌首を持ち上げる。するとその動きにあわせ、空間変動が、強い衝撃波を生む。
「上方、衝撃、きます!!」「下降角いっぱい!やり過ごせ!」
<アマテラス>は、衝撃をかわしつつ、湖底状に構築された次元領域ギリギリを進む。それを追うように、一旦持ち上げられた鎌首が降り下される。同時にブリッジに警告が鳴り響く。
「上方!PSIクラスター反応多数!!急速接近!!」
「ティム、面舵反転120度!急速回頭!!」モニターに表示されるPSIクラスター群の動きを読んで、カミラは指示を飛ばす。
「オッケー、キャプテン!!」右舵を一気に引き倒す。
「おお、これだぜ、これ!!」スラスターの反応の良さにティムは上機嫌だ。だが、時空間計測が間に合わないのか、慣性コントロールを破り、ブリッジに強力な力が働く。
<アマテラス>のドリフトが、今度は空間に畝りをもたらし、襲いくるPSIクラスターは在らぬ方へと散らされる。だが、PSIクラスターの第二波が既に頭上を覆っていた。
「くっ!」「任せて!アムネリア、やるよ!!」
PSI-Linkシステムに同期した直人の声に、ホログラムのアムネリアは静かに目を閉じ、PSIクラスター一つ一つを掴み取っていく。モニターに直人の心象と同期したスコープが次々と標的をロックオンしている。アムネリアの時空間認識がプラスされた捕捉数は、『レギオン』の時の比ではない。
<アマテラス>との彼我の距離を縮めたPSI クラスターは、矢の形状へと変化し、矢雨となって降り注ぐ。
「PSIブラスター速射モード!全門、ってぇ!!」
PSI ブラスターは護衛艦に搭載されるCIWSの如く、次々と矢雨を打ち落としていく。インナーノーツも、見守るスタッフらも、目を見開いたまま、その光景に食い入る。僅かに弾幕を逃れてくる矢は、トランサーデコイが彼方へと連れ去っていった。
ブラスターと矢雨の相殺反応が、空間構成情報を掻き乱し<アマテラス>のモニター、及びレーダー全てから一時的に視界を奪う。
「構わない!進路修正。一気にヤツの懐に飛び込む!」カミラは突入を決意する。
既に、『ヤマタノオロチ』の時間成分は、ほぼ現象界とリンクしている。作戦デッドラインとなる"十時"まで、2400カウント(四十分)を切っていた。そこを切れば、『ヤマタノオロチ』は、予測もしきれない災禍を撒き散らし、また咲磨の命も失われる。
霞が雲かのような空間を突き進み、<アマテラスは、目標中心、『ヤマタノオロチ』の求心部であると推定されるPSIボルテックスを目指す。
次第に靄が消えてゆくと、幾つもの蛇首が、朴の木と化し、目指す座標域は、藁か稲かのような束を積み重ねた壁のようなもので覆われてゆく。壁の合間からは、古代の建物のような像が見え隠れする。
「何だ、ここは!?」東は、<アマテラス>から送られる映像を投影したモニターを睨む。
再び、朴の木から無数の矢が射かけられてくる。その様相は、まさに古代の戦場。ブリッジに音声変換された声が響く。
『……射よ!……大義は我らに……我が神……我らと共に……奸賊……の首を……神に捧げよ……おお……』
中央の建物のような形から、一回り巨大な蛇頭が持ち上がり、<アマテラス>を正面に見据える。
『……この……地は……我らがもの……我らが神の地なり…………赦さぬ……地も……民も……草木一本たりとも……其方になど……』
蛇頭は髭を蓄え、みずらを結わえた古代人らしき男の顔を浮かび上がらせながら、大口を開いて迫り来る。
『くれてなるものかぁあぁあ!!』
「避けて!ティム!」「チッ!間に合わなねぇ!!」
「インナーノーツ!!」東の叫びがIMCと、通信を結ぶ各拠点に響き渡る。
境内はざわついている。聳り立つ三本の御柱、その中央の柱に、咲磨は、両隣の哀れな罪人らと同じように、後ろ手に縛られ、胴回りも二重、三重と縄がかけられていく。
「御子神様ぁ……」「え、どういう事……」「まさか、ホントに?」「見立てだよ、見立て。昔の御頭祭でやってたっていう、『おこう』の再現だろうさ」信徒らは口々に、これから始まる儀式を憶測する。
最前列の神官姿の教団幹部らは、黙したまま、その儀式の準備を見守っている。
「ありがとう」咲磨は、震える手で自らに縄をかけた老人を労う。「み……御子神様ぁ……」老人は深々と一礼すると、その場から足早に立ち去った。
咲磨は空を見上げる。晴れ渡る青空に、既に南中へと差し掛かる太陽が、燦々と輝いている。
鳥の囀りが聞こえ、蝉の合唱がそれをかき消す。柔らかな風が、咲磨の切り揃えた前髪をすいてゆく。
「ここは、良い郷だ……」一人、咲磨は、ぽつりと呟いた。
再び太鼓が一つ、打ち鳴らされ、森部が咲磨の前へと進み出る。境内は静まり返った。森部は恭しく一礼し、懐から奉書を取り、高らかに教団独自の祝詞を唄い始める。それに伴い、境内中央の炎が揺れ始めた。厳かな儀式の幕開けに、皆、口を閉ざし、境内の空気は張り詰めている。
「耳障りな祝詞だ……」茂みに潜み神取は群衆に紛れ、柱に括り付けられた咲磨、そして烏二人を見守っていた。
「始まるぞ。儀式が良い目眩しになる。神子には構うな。我らが目指すは本殿奥!行くぞ!」音もなく火雀衆が動き出す。その動きを捉えるものは神取の他、誰もいない。
境内中央では、森部が玉串を振り、生贄らの祓いを済ませる。一礼して、信徒らの方へと振り向いた。
「これより昇天の儀を執り行う!御子神様は、この儀を通過し、我らをお救いくださる、誠の神として蘇るのだ!」森部は何か得体の知れないものに取り憑かれているかのように捲し立てていた。その異様さに、再び境内が再び騒めき出す。騒つく信徒らを幹部らが宥める。中には、興奮し、儀式を一目見ようと、人垣を掻き分け身を乗り出そうとする者もいる。
「『奉納人』をここへ!」
再び太鼓が打ち鳴らされ、白作務衣を纏った、駐在の警官が現れ、三本の柱の前に立つと、境内の信徒らへ深々と一礼した。そして、もう一人。同じく白作務衣を着せられた男が、社務所の中から、同じ身なりをした男達に抱えられ、連れ出されてくる。境内に動揺の声が上がっていた。
酩酊しているかのような男は、フラつきながら集まる群衆らの間に引き立てられ、境内の中央に姿を現した。
その者の姿を認めた、咲磨の全身から一斉に血の気が引いていく……
アイリーンの報告に、東と田中は胸を撫で下ろす。突入がスムーズに進んだのは、昨夜の作業が功を奏したところが大きい。三人は、笑顔でそれを確認し合う。
「田中、<アマテラス>の反応を見失わないよう、心してくれ」「はい!」東の一声で、三人は気を引き締め直した。
諏訪湖余剰次元において、現象界ではちょうど諏訪湖の中央付近にあたる地点までアマテラスは進む。
「波動収束フィールド相対距離、半径20km 相当を観測対象下に捕らえました!領域中央、『ヤマタノオロチ』反応確認!!」サニの報告と同時にビジュアル構成された余剰次元情報が、異界の風景をブリッジモニターへ映し出していく。
前回目撃したあの集合無意識域相当へと続くPSIボルテックスが肥大化し、<アマテラス>正面に浮かび上がってくる。無数の蛇の形をした首が、はっきりとした像を形作り、鱗の鈍い煌めきをチラチラと見せている。
前回より波動的な揺らぎがほとんど無く「実体」と化しているようだ。アムネリアの能力に頼らずとも、<アマテラス>とインナーノーツの同調観測だけでも、その姿を捉える事ができていた。
「おうおう、よりおぞましくなってますなぁ~」緊張漲るブリッジの空気を嫌い、ティムは、わざとらしく言ってみた。
「総員、『戦闘』態勢!これは人と『魔』の闘い!ヤツを集合無意識の底へ叩き落とす!<アマテラス>全速前進!!」カミラの発令に、インナーノーツの士気は、否応無く高まる。
「両舷全速!いくぞ!!」ティムは、左右両エンジンのスロットルを一気に解放する。<アマテラス>は、白銀の矢となって『ヤマタノオロチ』懐へと飛び込んでゆく。
いくつかの首が<アマテラス>の突入に気づき、鎌首を持ち上げる。するとその動きにあわせ、空間変動が、強い衝撃波を生む。
「上方、衝撃、きます!!」「下降角いっぱい!やり過ごせ!」
<アマテラス>は、衝撃をかわしつつ、湖底状に構築された次元領域ギリギリを進む。それを追うように、一旦持ち上げられた鎌首が降り下される。同時にブリッジに警告が鳴り響く。
「上方!PSIクラスター反応多数!!急速接近!!」
「ティム、面舵反転120度!急速回頭!!」モニターに表示されるPSIクラスター群の動きを読んで、カミラは指示を飛ばす。
「オッケー、キャプテン!!」右舵を一気に引き倒す。
「おお、これだぜ、これ!!」スラスターの反応の良さにティムは上機嫌だ。だが、時空間計測が間に合わないのか、慣性コントロールを破り、ブリッジに強力な力が働く。
<アマテラス>のドリフトが、今度は空間に畝りをもたらし、襲いくるPSIクラスターは在らぬ方へと散らされる。だが、PSIクラスターの第二波が既に頭上を覆っていた。
「くっ!」「任せて!アムネリア、やるよ!!」
PSI-Linkシステムに同期した直人の声に、ホログラムのアムネリアは静かに目を閉じ、PSIクラスター一つ一つを掴み取っていく。モニターに直人の心象と同期したスコープが次々と標的をロックオンしている。アムネリアの時空間認識がプラスされた捕捉数は、『レギオン』の時の比ではない。
<アマテラス>との彼我の距離を縮めたPSI クラスターは、矢の形状へと変化し、矢雨となって降り注ぐ。
「PSIブラスター速射モード!全門、ってぇ!!」
PSI ブラスターは護衛艦に搭載されるCIWSの如く、次々と矢雨を打ち落としていく。インナーノーツも、見守るスタッフらも、目を見開いたまま、その光景に食い入る。僅かに弾幕を逃れてくる矢は、トランサーデコイが彼方へと連れ去っていった。
ブラスターと矢雨の相殺反応が、空間構成情報を掻き乱し<アマテラス>のモニター、及びレーダー全てから一時的に視界を奪う。
「構わない!進路修正。一気にヤツの懐に飛び込む!」カミラは突入を決意する。
既に、『ヤマタノオロチ』の時間成分は、ほぼ現象界とリンクしている。作戦デッドラインとなる"十時"まで、2400カウント(四十分)を切っていた。そこを切れば、『ヤマタノオロチ』は、予測もしきれない災禍を撒き散らし、また咲磨の命も失われる。
霞が雲かのような空間を突き進み、<アマテラスは、目標中心、『ヤマタノオロチ』の求心部であると推定されるPSIボルテックスを目指す。
次第に靄が消えてゆくと、幾つもの蛇首が、朴の木と化し、目指す座標域は、藁か稲かのような束を積み重ねた壁のようなもので覆われてゆく。壁の合間からは、古代の建物のような像が見え隠れする。
「何だ、ここは!?」東は、<アマテラス>から送られる映像を投影したモニターを睨む。
再び、朴の木から無数の矢が射かけられてくる。その様相は、まさに古代の戦場。ブリッジに音声変換された声が響く。
『……射よ!……大義は我らに……我が神……我らと共に……奸賊……の首を……神に捧げよ……おお……』
中央の建物のような形から、一回り巨大な蛇頭が持ち上がり、<アマテラス>を正面に見据える。
『……この……地は……我らがもの……我らが神の地なり…………赦さぬ……地も……民も……草木一本たりとも……其方になど……』
蛇頭は髭を蓄え、みずらを結わえた古代人らしき男の顔を浮かび上がらせながら、大口を開いて迫り来る。
『くれてなるものかぁあぁあ!!』
「避けて!ティム!」「チッ!間に合わなねぇ!!」
「インナーノーツ!!」東の叫びがIMCと、通信を結ぶ各拠点に響き渡る。
境内はざわついている。聳り立つ三本の御柱、その中央の柱に、咲磨は、両隣の哀れな罪人らと同じように、後ろ手に縛られ、胴回りも二重、三重と縄がかけられていく。
「御子神様ぁ……」「え、どういう事……」「まさか、ホントに?」「見立てだよ、見立て。昔の御頭祭でやってたっていう、『おこう』の再現だろうさ」信徒らは口々に、これから始まる儀式を憶測する。
最前列の神官姿の教団幹部らは、黙したまま、その儀式の準備を見守っている。
「ありがとう」咲磨は、震える手で自らに縄をかけた老人を労う。「み……御子神様ぁ……」老人は深々と一礼すると、その場から足早に立ち去った。
咲磨は空を見上げる。晴れ渡る青空に、既に南中へと差し掛かる太陽が、燦々と輝いている。
鳥の囀りが聞こえ、蝉の合唱がそれをかき消す。柔らかな風が、咲磨の切り揃えた前髪をすいてゆく。
「ここは、良い郷だ……」一人、咲磨は、ぽつりと呟いた。
再び太鼓が一つ、打ち鳴らされ、森部が咲磨の前へと進み出る。境内は静まり返った。森部は恭しく一礼し、懐から奉書を取り、高らかに教団独自の祝詞を唄い始める。それに伴い、境内中央の炎が揺れ始めた。厳かな儀式の幕開けに、皆、口を閉ざし、境内の空気は張り詰めている。
「耳障りな祝詞だ……」茂みに潜み神取は群衆に紛れ、柱に括り付けられた咲磨、そして烏二人を見守っていた。
「始まるぞ。儀式が良い目眩しになる。神子には構うな。我らが目指すは本殿奥!行くぞ!」音もなく火雀衆が動き出す。その動きを捉えるものは神取の他、誰もいない。
境内中央では、森部が玉串を振り、生贄らの祓いを済ませる。一礼して、信徒らの方へと振り向いた。
「これより昇天の儀を執り行う!御子神様は、この儀を通過し、我らをお救いくださる、誠の神として蘇るのだ!」森部は何か得体の知れないものに取り憑かれているかのように捲し立てていた。その異様さに、再び境内が再び騒めき出す。騒つく信徒らを幹部らが宥める。中には、興奮し、儀式を一目見ようと、人垣を掻き分け身を乗り出そうとする者もいる。
「『奉納人』をここへ!」
再び太鼓が打ち鳴らされ、白作務衣を纏った、駐在の警官が現れ、三本の柱の前に立つと、境内の信徒らへ深々と一礼した。そして、もう一人。同じく白作務衣を着せられた男が、社務所の中から、同じ身なりをした男達に抱えられ、連れ出されてくる。境内に動揺の声が上がっていた。
酩酊しているかのような男は、フラつきながら集まる群衆らの間に引き立てられ、境内の中央に姿を現した。
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