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第一章 久遠なる記憶
天仙娘娘 2
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「[PSIクラスター]群、急速に[エレメンタル]化、ビジュアル投影します!」
<天仙娘娘>の周囲に、PSIクラスターと呼ばれたいくつかの収束点を起点にして、モヤを描いていた空間が波打ち始める。その個々の波が集まって、励起した山並みを作り出す。モニターは、その山々の頂点が、何かの奇怪な形へと姿を変えていく様子を次々と映し出していた。
「なんだ、こいつら⁉︎」<アマテラス>メインパイロット、ティム・フロウラーは、次々と出現する、けったいな怪奇達の姿に呆然となった。
「妖怪……」<アマテラス>コ・パイロット(ミッション装備手)、風間直人は思わず呟いていた。いわゆる『日本の妖怪』とは、趣きがだいぶ異なるが、直人はどことなく馴染みある気配を感じとっている。
「アラン⁉︎」「……データベース情報共有。参照データ……『山海経』、『西遊記』……『封神演義』。チャイニーズモンスターのオンパレードだな」アランは、淡々と<天仙娘娘>とのリンクデータ情報を解説する。
「"娘娘"流のお出迎えってワケね」カミラは、苦笑いを浮かべずにはいられない。
「くくく、楊(ヤン)姐のオススメコース!」思わず笑いが溢れる<天仙娘娘>船内。「お気に召しまして?」と副長は、小鼻をうごめかす。
「押して参ります。<天仙娘娘>、最大船速!」
「<天仙>、前へ出ます!」<アマテラス>の先に進み出た<天仙娘娘>の、龍の角のように突き出た上部マストの先端が、チカチカと点滅を繰り返す。
「発光信号? ……『歓迎の砲仗をご覧あれ』」信号は、アランによってすぐに解読された。
「リュウ!」カミラの呼びかけに、<天仙娘娘>は応じる気配はない。
「いいんでない? お手並み拝見といきましょうや」ティムは、頬を緩ませ、軽薄そうな笑みを浮かべた。
碧玉の輝きを暗黒の空間に散らせながら、<天仙娘娘>は、群がる奇怪な妖怪軍団の真っ只中へと突き進む。
「仙術防壁出力黒三○! 敵群、中央へ! 押し込みなさい!」
「OK la!」一つだけ、正面方向に固定された枝先のシートに座す<天仙娘娘>航仙士は、左右に配置された青緑の輝きを湛える『PSI-Linkモジュール』の半球を鷲掴みにして念を込める。船は、彼女の思い描いた軌道に沿って、滑るように妖怪の群れの中央へと分入った——
『この世』の背後に存在するとされる、インナースペース。古より、『あの世』『常世』等と認識されてきた、精神活動、あるいは魂の場である、超次元世界。
インナースペースを渡るPSIクラフト、<アマテラス>と<天仙娘娘>は、このインナースペースから『現象界=この世』にもたらされる災禍を解消する、[インナーミッション]の最中にある。
インナースペースは、『この世』のあらゆる事象を構成する情報素子[PSI]で満たされている。このPSI波動情報=[PSIパルス]は、観測効果によって波動収束フィールドに捉えられ、その情報を集合した意味ある事象単位、[PSIクラスター]となって現れ、さらにPSIクラスターが寄り集まって、なんらかの意思ある振る舞いを見せるようになる。
その意思を持つもの、[エレメンタル]は、PSIクラフトにインストールされた膨大な情報変換データベースから、その情報の意味合いに最適化した"形"をとって波動収束フィールド内で顕在化し、一時的に物理的なアプローチが可能となるのだった。
なお、この過程で用いられる参照変換データベースの選定は、通常、自動コントロールされるが、<天仙娘娘>のクルーらは、あえて自分達に馴染み深い中国の古典文学である『山海経』『西遊記』『封神演義』などを選定したのである。これらの書物に登場する多種多様な妖怪変幻等のイメージを『エレメンタル』の型に選定した結果、<天仙娘娘>は、たちまち百鬼夜行に取り巻かれる形となっていた。
ところで、この『妖怪』とは、古来、人間の心の闇、自然に潜む怪奇を"意識化"し、それに意味を与え、理由付けすることにより、不安や恐怖を克服しようとしてきた心理活動の産物である。このプロセスを、今まさに<天仙娘娘>は、瞬時に波動収束フィールドの中に具現化しているのである。
「全周索敵! 収束反応増二○!」<天仙娘娘>のブリッジには、出現した妖怪達への恐怖は微塵もない。
「おうおう、ウヨウヨくる!」
腹踊りのような顔をつけたような胴に、盾と斧を手に踊りくる『刑天』の群れ。反対側からは、顔のない肉塊に短い六脚、四枚の羽をバタつかせて駆け寄ってくる『帝江』の大群、その他にも鬼や魚、蛇など、多種の生き物がかけ合わさった妖怪が次々と襲いかかってきた。奇怪ながら、何処となく愛嬌のある姿に、<天仙娘娘>ブリッジには笑いすら溢れ出す。
「波動解析完了っと!」若草色に染めた、癖っ毛の髪を短くまとめた童顔の少女が、悪戯な笑みを浮かべながら報告する。少女の役職は、仙技士。情報解析、船体維持を担当するメカニックである。
「データ入力、全目標捕捉! 劉隊長‼︎」間を置かず、仙術士が声を張り上げた。
「さあ、見せつけてやりましょう! この船の力を。全周的同位相拡散仙術波!」
劉は眼光鋭く、ターゲットの群れを見据えながら命ずる。
「発動‼︎」
船体各所の真紅の球が発光し、その発光は、膜となって<天仙娘娘>を包み込む。<天仙娘娘>をすっぽりと覆う球体が形成されるや否や、彼女を中心として、一気に全周へとエネルギーの波が拡散する。
四方八方から<天仙娘娘>目掛けて群がってきた妖怪らは、その真紅の波に激しく揺さぶられたかと思うと、連鎖的に煌びやかな色取り取りの光跡を残し、PSI情報素子へと還元され、時空の彼方へ、次々と消え去って行く。
宣言どおり、<天仙娘娘>は、インナースペースに作り出された仮初の小宇宙(波動収束フィールド)に、爆竹の花を咲かせていた。
「お、やるね。一網打尽じゃん」モニター越しに、<天仙娘娘>の進撃を傍観していたティムは舌を巻く。
「対集団無意識域のミッションを主任務として開発された<天仙娘娘>の主装備、全周PSI波動スプレッドだな」
アランは掻い摘んで解説した。全周PSI波動スプレッド(中国名称:全周的同位相仙術波拡散器)は、[集団インナーミッション]を前提とした、<天仙娘娘>の主要仙術(PSI技術)装備である。単船で多数、広範囲をカバーするミッションが主任務であるため、広範囲への効果が高い。出力は、<アマテラス>の主装備、PSIブラスターにはやや劣る(広範囲使用の為、瞬間的エネルギー消耗が高い。船体維持、航行機能との折衝で出力が制限される)が、対象へのPSI感知度によって幾分効果が変わってくる。
<アマテラス>の最大出力装備、[PSI波動砲]の基本原理を応用し、処理対象群の包括的同位相PSIパルスを全方位に渡って散布する。拡散だけでなく、集約し一方向へと放つことも可能であるという。既に中国ブロック圏で建造が開始されているPSIクラフト量産機に標準装備される計画だ。
「確かに、あの装備を最大限に活かす戦術だけど……縁編領域への警戒も無しに飛び込むなんて。危険よ。サニ、警戒次元領域を五十パーセント拡張!」「はい!」
カミラの指示に、サニが対応するや否や、警戒アラームが、<アマテラス>のモニターを赤く染めていく。
「ビンゴ! 波動収束フィールド縁編領域に、さらに感!」
「あらら、これじゃ、奴さん、挟み撃ちだ!」ティムは、呆れまじりに言い放つ。
「『エレメンタル』収束数百を超える! Mクラス級! <天仙>へ向かっています!」
「援護に向かう。ティム、左回頭四〇!」「ヨーソロー!」
「数が多い。PSIブラスター、速射モードスタンバイ! ナオ、イイわね⁉︎」
「了解! アムネリア! サポート、頼む」
直人は、前を向いたまま、ブリッジ中央のフォログラム投影機に映し出された、アムネリアに声をかけ、左手を乗せた[PSI-Linkモジュール]に意識を集中していく。
フォログラムのアムネリアは、『はい』と頷くと、瞳を閉じ両手指先を伸ばし、空間の揺らぎを探り始めた。
……たとえ夢、幻としても……今を共に……
……貴方と共に……
<天仙娘娘>の周囲に、PSIクラスターと呼ばれたいくつかの収束点を起点にして、モヤを描いていた空間が波打ち始める。その個々の波が集まって、励起した山並みを作り出す。モニターは、その山々の頂点が、何かの奇怪な形へと姿を変えていく様子を次々と映し出していた。
「なんだ、こいつら⁉︎」<アマテラス>メインパイロット、ティム・フロウラーは、次々と出現する、けったいな怪奇達の姿に呆然となった。
「妖怪……」<アマテラス>コ・パイロット(ミッション装備手)、風間直人は思わず呟いていた。いわゆる『日本の妖怪』とは、趣きがだいぶ異なるが、直人はどことなく馴染みある気配を感じとっている。
「アラン⁉︎」「……データベース情報共有。参照データ……『山海経』、『西遊記』……『封神演義』。チャイニーズモンスターのオンパレードだな」アランは、淡々と<天仙娘娘>とのリンクデータ情報を解説する。
「"娘娘"流のお出迎えってワケね」カミラは、苦笑いを浮かべずにはいられない。
「くくく、楊(ヤン)姐のオススメコース!」思わず笑いが溢れる<天仙娘娘>船内。「お気に召しまして?」と副長は、小鼻をうごめかす。
「押して参ります。<天仙娘娘>、最大船速!」
「<天仙>、前へ出ます!」<アマテラス>の先に進み出た<天仙娘娘>の、龍の角のように突き出た上部マストの先端が、チカチカと点滅を繰り返す。
「発光信号? ……『歓迎の砲仗をご覧あれ』」信号は、アランによってすぐに解読された。
「リュウ!」カミラの呼びかけに、<天仙娘娘>は応じる気配はない。
「いいんでない? お手並み拝見といきましょうや」ティムは、頬を緩ませ、軽薄そうな笑みを浮かべた。
碧玉の輝きを暗黒の空間に散らせながら、<天仙娘娘>は、群がる奇怪な妖怪軍団の真っ只中へと突き進む。
「仙術防壁出力黒三○! 敵群、中央へ! 押し込みなさい!」
「OK la!」一つだけ、正面方向に固定された枝先のシートに座す<天仙娘娘>航仙士は、左右に配置された青緑の輝きを湛える『PSI-Linkモジュール』の半球を鷲掴みにして念を込める。船は、彼女の思い描いた軌道に沿って、滑るように妖怪の群れの中央へと分入った——
『この世』の背後に存在するとされる、インナースペース。古より、『あの世』『常世』等と認識されてきた、精神活動、あるいは魂の場である、超次元世界。
インナースペースを渡るPSIクラフト、<アマテラス>と<天仙娘娘>は、このインナースペースから『現象界=この世』にもたらされる災禍を解消する、[インナーミッション]の最中にある。
インナースペースは、『この世』のあらゆる事象を構成する情報素子[PSI]で満たされている。このPSI波動情報=[PSIパルス]は、観測効果によって波動収束フィールドに捉えられ、その情報を集合した意味ある事象単位、[PSIクラスター]となって現れ、さらにPSIクラスターが寄り集まって、なんらかの意思ある振る舞いを見せるようになる。
その意思を持つもの、[エレメンタル]は、PSIクラフトにインストールされた膨大な情報変換データベースから、その情報の意味合いに最適化した"形"をとって波動収束フィールド内で顕在化し、一時的に物理的なアプローチが可能となるのだった。
なお、この過程で用いられる参照変換データベースの選定は、通常、自動コントロールされるが、<天仙娘娘>のクルーらは、あえて自分達に馴染み深い中国の古典文学である『山海経』『西遊記』『封神演義』などを選定したのである。これらの書物に登場する多種多様な妖怪変幻等のイメージを『エレメンタル』の型に選定した結果、<天仙娘娘>は、たちまち百鬼夜行に取り巻かれる形となっていた。
ところで、この『妖怪』とは、古来、人間の心の闇、自然に潜む怪奇を"意識化"し、それに意味を与え、理由付けすることにより、不安や恐怖を克服しようとしてきた心理活動の産物である。このプロセスを、今まさに<天仙娘娘>は、瞬時に波動収束フィールドの中に具現化しているのである。
「全周索敵! 収束反応増二○!」<天仙娘娘>のブリッジには、出現した妖怪達への恐怖は微塵もない。
「おうおう、ウヨウヨくる!」
腹踊りのような顔をつけたような胴に、盾と斧を手に踊りくる『刑天』の群れ。反対側からは、顔のない肉塊に短い六脚、四枚の羽をバタつかせて駆け寄ってくる『帝江』の大群、その他にも鬼や魚、蛇など、多種の生き物がかけ合わさった妖怪が次々と襲いかかってきた。奇怪ながら、何処となく愛嬌のある姿に、<天仙娘娘>ブリッジには笑いすら溢れ出す。
「波動解析完了っと!」若草色に染めた、癖っ毛の髪を短くまとめた童顔の少女が、悪戯な笑みを浮かべながら報告する。少女の役職は、仙技士。情報解析、船体維持を担当するメカニックである。
「データ入力、全目標捕捉! 劉隊長‼︎」間を置かず、仙術士が声を張り上げた。
「さあ、見せつけてやりましょう! この船の力を。全周的同位相拡散仙術波!」
劉は眼光鋭く、ターゲットの群れを見据えながら命ずる。
「発動‼︎」
船体各所の真紅の球が発光し、その発光は、膜となって<天仙娘娘>を包み込む。<天仙娘娘>をすっぽりと覆う球体が形成されるや否や、彼女を中心として、一気に全周へとエネルギーの波が拡散する。
四方八方から<天仙娘娘>目掛けて群がってきた妖怪らは、その真紅の波に激しく揺さぶられたかと思うと、連鎖的に煌びやかな色取り取りの光跡を残し、PSI情報素子へと還元され、時空の彼方へ、次々と消え去って行く。
宣言どおり、<天仙娘娘>は、インナースペースに作り出された仮初の小宇宙(波動収束フィールド)に、爆竹の花を咲かせていた。
「お、やるね。一網打尽じゃん」モニター越しに、<天仙娘娘>の進撃を傍観していたティムは舌を巻く。
「対集団無意識域のミッションを主任務として開発された<天仙娘娘>の主装備、全周PSI波動スプレッドだな」
アランは掻い摘んで解説した。全周PSI波動スプレッド(中国名称:全周的同位相仙術波拡散器)は、[集団インナーミッション]を前提とした、<天仙娘娘>の主要仙術(PSI技術)装備である。単船で多数、広範囲をカバーするミッションが主任務であるため、広範囲への効果が高い。出力は、<アマテラス>の主装備、PSIブラスターにはやや劣る(広範囲使用の為、瞬間的エネルギー消耗が高い。船体維持、航行機能との折衝で出力が制限される)が、対象へのPSI感知度によって幾分効果が変わってくる。
<アマテラス>の最大出力装備、[PSI波動砲]の基本原理を応用し、処理対象群の包括的同位相PSIパルスを全方位に渡って散布する。拡散だけでなく、集約し一方向へと放つことも可能であるという。既に中国ブロック圏で建造が開始されているPSIクラフト量産機に標準装備される計画だ。
「確かに、あの装備を最大限に活かす戦術だけど……縁編領域への警戒も無しに飛び込むなんて。危険よ。サニ、警戒次元領域を五十パーセント拡張!」「はい!」
カミラの指示に、サニが対応するや否や、警戒アラームが、<アマテラス>のモニターを赤く染めていく。
「ビンゴ! 波動収束フィールド縁編領域に、さらに感!」
「あらら、これじゃ、奴さん、挟み撃ちだ!」ティムは、呆れまじりに言い放つ。
「『エレメンタル』収束数百を超える! Mクラス級! <天仙>へ向かっています!」
「援護に向かう。ティム、左回頭四〇!」「ヨーソロー!」
「数が多い。PSIブラスター、速射モードスタンバイ! ナオ、イイわね⁉︎」
「了解! アムネリア! サポート、頼む」
直人は、前を向いたまま、ブリッジ中央のフォログラム投影機に映し出された、アムネリアに声をかけ、左手を乗せた[PSI-Linkモジュール]に意識を集中していく。
フォログラムのアムネリアは、『はい』と頷くと、瞳を閉じ両手指先を伸ばし、空間の揺らぎを探り始めた。
……たとえ夢、幻としても……今を共に……
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