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『マヨイの森、人生』の 相談エリアの真宵菊陽の一日

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ここは私の親戚が営んでいるバー、名前を『マヨイの森、人生』と言う。私はここの人生相談エリアで働いている。
 今日は私の一日の出来事を話したいと思う。
 今日来た人数は二人
 最初に来た人は関剛志(せきつよし)仕事を休みたいけど休んでいいのか分からないと相談を受けたので私はこう答えた。
「結論から言うと休みたいなら休んでもいいですよ。今からたとえ話をしますね。
 たとえばあなたが突然終わりの見えない一本道に連れてこられたとします。
 あなたは歩き続けて疲れたらどうしますか?」
「休みますね。だって疲れたまま歩きたくないですもん」
「ですよね、その終わりの見えない一本道があなたの人生ですよ。あなたは今疲れたままは歩きたくないと言いましたよね、もし職場の人に迷惑をかけたくないならちゃんと休んでください。疲労を溜め続ければ確実に壊れますよ、あなた。死んでからでは遅いですよ」
「……はい、分かりました。休んでみます」
 二人目は希死観念のある少女名前を生田弥代(いくたやしろ)と言うその子は強く死にたいと思うわけではないが生きる意味が分からないと相談を受けたのでこう答えた。
「分かりますよ、そういう気持ち……」
「分かるわけないでしょ、だってあなたそういうこと思ったこともないくせに!」
「ありますよそれぐらい。昔私は学校でも家でも居場所がなくずっと一人で、無視されるだけならいいほうで罵詈雑言に暴力を受けることもありましたから、死んだ方が楽になれると本気で思いましたよ。いくら未来に幸せがあったところで今が幸せじゃない!どうして私だけこんな目に!と思ったこともあります。腕は当然切りましたし自分の首も絞めたこともありますそれに特に自分が苦しむ場所を特に絞めました……その後は首を絞めるのは習慣みたいになってましたからね、苦しみがあれば今私は生きているんだなって実感がしましたし、他にも……」
「さっきはごめんなさい。怒鳴ってしまって……どうしてあなたは生きようと思ったんですか?」
「私は少しずつ考え方を変えたんです。
 最初のころは死にたいとしか思えませんでしたから。私のこの苦しみが誰かを助けられるなら、私が経験したことは無駄にならないじゃないかと……実際は経験しないのが一番なんですがね」
「ありがとうございます!考え方を変えるですね。頑張ってみます」
 今日の仕事はこうだった。
 私の言っていることが正しいかどうかは分からない……けど自分が思ったことを言うようにしているからです。
「それでは今回はここまで、次回のご来店お待ちしております」
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