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カラフル麸
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「わぁ、今日のおつゆは、キレイだね、さとみちゃん」
真実が、味噌汁のお椀の中をのぞきこんでいう
今朝のおつゆは、素麺に星形のカラフル麸だ
「今日は、七夕さまだからね」
「たなばた?には、ソーメンとお星さまを食べるの?」
「素麺を食べるんだよ」
「また、食べ物だけ教えて……」
裕が、ため息混じりに言う
「彦星と織姫の話とか、短冊に願い事を書いて笹に吊るすとか、そう言うのも、きちんと教えろよ、そうじゃなきゃ、幼稚園で、困るだろ」
「あ、そーいえばね、幼稚園で、紙に、お願い事を書いて、はっぱ?みたいなのに、つるしたよ?」
「願い事を書いた紙が、短冊、それを吊るしたのが、はっぱじゃなくて、笹、そして、七夕になんで、素麺を食べるかというと、素麺を天の川にみたてるから」
裕が、私と、真実の顔を交互に見ながら言う
そういえば、きちんとそれを教えなかったから、『七夕は素麺を食べる日』とだけ、裕達は、思っていたからな……
真実が、味噌汁のお椀の中をのぞきこんでいう
今朝のおつゆは、素麺に星形のカラフル麸だ
「今日は、七夕さまだからね」
「たなばた?には、ソーメンとお星さまを食べるの?」
「素麺を食べるんだよ」
「また、食べ物だけ教えて……」
裕が、ため息混じりに言う
「彦星と織姫の話とか、短冊に願い事を書いて笹に吊るすとか、そう言うのも、きちんと教えろよ、そうじゃなきゃ、幼稚園で、困るだろ」
「あ、そーいえばね、幼稚園で、紙に、お願い事を書いて、はっぱ?みたいなのに、つるしたよ?」
「願い事を書いた紙が、短冊、それを吊るしたのが、はっぱじゃなくて、笹、そして、七夕になんで、素麺を食べるかというと、素麺を天の川にみたてるから」
裕が、私と、真実の顔を交互に見ながら言う
そういえば、きちんとそれを教えなかったから、『七夕は素麺を食べる日』とだけ、裕達は、思っていたからな……
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