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五話
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隣にいるヒデヨシが、なんだかクスッと笑ったような気がして、つい、ヒデヨシの方を向いてしまった。
すると、
「オヤカタさまが、話をしているときに余所見をするでない、ミツヒデ」
と、オフクロの声がした。
こういう席にオフクロが一緒にいるのは、珍しい。
多分と、云うか、確実に、ヒデヨシが一緒だからだろう。
「申し訳ありません」
おれは、とりあえずそう云った。
ヒデヨシはもう、すでに、澄ました顔をしている。
相変わらず、変わり身が早い。子供の頃からそうだった。一緒にイタズラをしても、怒られるのは、おれだけ。なぜなら、ヒデヨシは逃げ足が、早く、そして、何事もなかったような顔で、『ミツヒデが、やった』と、オヤジとオフクロに告げ口をするのだ。オヤジとオフクロはヒデヨシのいう事は、全て信じ、おれの話には、一切、耳を傾けようともしなかった。
オヤジの弟子達の間では、ミツヒデはできの悪い息子、ヒデヨシは優秀な息子と、噂されるようになった。
まぁ、おれは、なんと云われようが気にしないけどな、、、
すると、
「オヤカタさまが、話をしているときに余所見をするでない、ミツヒデ」
と、オフクロの声がした。
こういう席にオフクロが一緒にいるのは、珍しい。
多分と、云うか、確実に、ヒデヨシが一緒だからだろう。
「申し訳ありません」
おれは、とりあえずそう云った。
ヒデヨシはもう、すでに、澄ました顔をしている。
相変わらず、変わり身が早い。子供の頃からそうだった。一緒にイタズラをしても、怒られるのは、おれだけ。なぜなら、ヒデヨシは逃げ足が、早く、そして、何事もなかったような顔で、『ミツヒデが、やった』と、オヤジとオフクロに告げ口をするのだ。オヤジとオフクロはヒデヨシのいう事は、全て信じ、おれの話には、一切、耳を傾けようともしなかった。
オヤジの弟子達の間では、ミツヒデはできの悪い息子、ヒデヨシは優秀な息子と、噂されるようになった。
まぁ、おれは、なんと云われようが気にしないけどな、、、
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