彼と過ごした 一年間

栄吉

文字の大きさ
上 下
10 / 50

下校(1)

しおりを挟む
ホームルームが終わった

僕は帰り支度を始める

「一緒に帰ろう」

伊集院君が言う

「えっ?うん」

僕は少し驚きながら返事をする

帰る方向は同じだから

と、言うか

同じマンションの

お隣さんだから

帰る場所は

ほぼ同じ

一緒に帰っても

違和感はない




今朝も

感じた事だけど

伊集院君と

並んで歩くと

周りからの

視線が痛い

伊集院君の

出立ちは

皆の注目の的になるほどに

やはり

美しい


しおりを挟む
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

これかも、ずっと、彼と

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:313pt お気に入り:8

これから、彼と

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:56pt お気に入り:22

『ちっちゃな仔猫の生きた道標』

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:56pt お気に入り:1

霧の先のその先へ

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:56pt お気に入り:1

処理中です...