彼と過ごした 一年間

栄吉

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初詣(1)

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僕は

伊集院いじゅういん君と

初詣に来ている

「屋台もあるんだな」

参道に並んでいる出店でみせをみて

伊集院いじゅういん君が言う

「うん、先にお詣りしてから何か食べよ、
混んでるから僕から離れないでね」

僕は

伊集院いじゅういん君の

手を

握った

伊集院いじゅういん君は

ちょっと

驚いた表情かおをしていたが

「迷子になると大変だから」

僕がそう言うと

伊集院いじゅういん君は

笑顔で

「そうだな」

と答えてくれた

正直

伊集院いじゅういん君と

手を繋ぐのは

やはり

ウレシイが

ドキドキする

でも

本当に

ここの神社は

いつも混んでるから

迷子になる可能性もあるし、

離ればなれになった場合

探すのは

一苦労になる

そうならないために

手を繋ぐのは

仕方ない

でも

伊集院いじゅういん君は

僕と

手を繋ぐの嫌じゃないかな



◆◆◆◆◆◆◆

「何お願いしたの?」

伊集院いじゅういん君が言う

「受験合格しますように、伊集院いじゅういん君は?」

「ナイショ」

「僕は言ったのに、ズルいよ」

陽向ひなたが合格しますように、って」

「えっ?」

「あと、これ、合格祈願のお守り」

そう言えばさっき

熱心に

お守りを見てたけど

まさか

僕の

お守りを

選んでいてくれてたなんて

ウレシ過ぎる

「ありがとう」

「うん、合格するといいね、あと、お詣りしたから屋台で何か買って食べよ、僕、気になってるのがあるんだ」

伊集院いじゅういん君はそう言うと

僕の手を引いて

気になっていると言う

出店のところまで

僕を連れてきた

「えっ?これ?」

「うん、これ、食べたい、アユの塩焼きとかは食べたことあるけれど、ヒメマスって初めて見たから」

僕にとっては

珍しくないものでも

伊集院いじゅういん君にとっては

珍しいものなのだろ

























    

























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