17 / 21
真実
しおりを挟む
真実……アンはリックに語り始めた。
はるか昔……もう100年以上前の事、今の聖域にある水は少女とその使い魔によって守られていた。
その1人と1匹によって、水は守られ、平和が保たれていた。
だがある一族に水を狙われ、少女と使い魔が狙われ襲撃にあい戦ったがその一族の方が上で、少女と使い魔は封印され、水は奪われてしまった。
だが、その一族は水の力が使えなかった。
どうやら、水の能力を使えるのは守ってきた少女のみだったらしい。
そこで一族は少女の血を使い、クローンを作ることにした。
最初1人のクローンは力をあまり受け継がず、かつ少女としての記憶も持ってしまった。
そのため、破棄することが決まり、2人目のクローンが作られた。
2人目のクローンは力を受け継ぎ、少女の記憶は持つことはなかったが赤ん坊の少女として誕生してしまった。
そのためこのクローンを集落の前に捨てられていたと偽り、水の能力を使えるまで育てることとなった。
その子が3歳の時、聖域に封印されていた魔獣が目を覚ましてしまったが幸運な事にその魔獣は封印の影響なのか記憶が失っていた。
その事に気づいた一族はクローンが呼び出したことにして、その魔獣をクローンの魔獣とした。
そしてそのクローンが14歳なった時、水の聖域を守る宿命を与えた。
逃げられないように聖域には結界を貼り、助けようと思う者が出ないように呪いもかけた。
だが、魔獣だけは結界は効かなかったために、呪いだけとなった。
そしてそのクローンと魔獣は水の聖域を今でも守り続けている。
そこでアンの話しは終わった。
リックは途中からもしかして?と思っていたので、アンに聞く。
「今の話しってアビィの事……だよな?」
アンは静かに頷く。
「これが私の残っている記憶。あの後、処分のため殺されそうな所をリーンが助けてくれたの」
「そうだったのか……そういえばさっきここは要って言ってたけど……」
「着いてきて」
アンはそう言うと、リックをある場所へと案内する。
リックもアンの後を追いかける。
洞窟を通り、しばらくすると開けた場所へと着いた。
そこはアビィ達がいた聖域にそっくりだった……ただ違うのは、あそこには様々なところに水が溜まってる場所があったが、ここには何もなく、真ん中辺りに水晶が佇んでいた。
かなりの大きさで人が1人分位ある位だった。
その隣には割れた水晶がある。
「その水晶をよく見て」
「え?…………人!?……この子、アビィにそっくりだ……まさかこの子が?」
「そうよ……この人こそがアビィ」
リックは水晶に近づく。
見れば見るほど水晶の中にいる人物はアビィそのものだった。
リックは気づいた……おそらく隣の割れた水晶にはアルテッサが封印されていたのだろう。
「生きているのか?」
「分からない……あれから100年以上経っているから」 「アンは100年以上ここを守っていたのか?」
リックはそう聞くとアンは頷く。
100年……自分では想像付かない年月だ。
アビィも助けてあげたいが、アンもまた解放してあげたいとリックは強く思った。
はるか昔……もう100年以上前の事、今の聖域にある水は少女とその使い魔によって守られていた。
その1人と1匹によって、水は守られ、平和が保たれていた。
だがある一族に水を狙われ、少女と使い魔が狙われ襲撃にあい戦ったがその一族の方が上で、少女と使い魔は封印され、水は奪われてしまった。
だが、その一族は水の力が使えなかった。
どうやら、水の能力を使えるのは守ってきた少女のみだったらしい。
そこで一族は少女の血を使い、クローンを作ることにした。
最初1人のクローンは力をあまり受け継がず、かつ少女としての記憶も持ってしまった。
そのため、破棄することが決まり、2人目のクローンが作られた。
2人目のクローンは力を受け継ぎ、少女の記憶は持つことはなかったが赤ん坊の少女として誕生してしまった。
そのためこのクローンを集落の前に捨てられていたと偽り、水の能力を使えるまで育てることとなった。
その子が3歳の時、聖域に封印されていた魔獣が目を覚ましてしまったが幸運な事にその魔獣は封印の影響なのか記憶が失っていた。
その事に気づいた一族はクローンが呼び出したことにして、その魔獣をクローンの魔獣とした。
そしてそのクローンが14歳なった時、水の聖域を守る宿命を与えた。
逃げられないように聖域には結界を貼り、助けようと思う者が出ないように呪いもかけた。
だが、魔獣だけは結界は効かなかったために、呪いだけとなった。
そしてそのクローンと魔獣は水の聖域を今でも守り続けている。
そこでアンの話しは終わった。
リックは途中からもしかして?と思っていたので、アンに聞く。
「今の話しってアビィの事……だよな?」
アンは静かに頷く。
「これが私の残っている記憶。あの後、処分のため殺されそうな所をリーンが助けてくれたの」
「そうだったのか……そういえばさっきここは要って言ってたけど……」
「着いてきて」
アンはそう言うと、リックをある場所へと案内する。
リックもアンの後を追いかける。
洞窟を通り、しばらくすると開けた場所へと着いた。
そこはアビィ達がいた聖域にそっくりだった……ただ違うのは、あそこには様々なところに水が溜まってる場所があったが、ここには何もなく、真ん中辺りに水晶が佇んでいた。
かなりの大きさで人が1人分位ある位だった。
その隣には割れた水晶がある。
「その水晶をよく見て」
「え?…………人!?……この子、アビィにそっくりだ……まさかこの子が?」
「そうよ……この人こそがアビィ」
リックは水晶に近づく。
見れば見るほど水晶の中にいる人物はアビィそのものだった。
リックは気づいた……おそらく隣の割れた水晶にはアルテッサが封印されていたのだろう。
「生きているのか?」
「分からない……あれから100年以上経っているから」 「アンは100年以上ここを守っていたのか?」
リックはそう聞くとアンは頷く。
100年……自分では想像付かない年月だ。
アビィも助けてあげたいが、アンもまた解放してあげたいとリックは強く思った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
心が折れた日に神の声を聞く
木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。
どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。
何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。
絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。
没ネタ供養、第二弾の短編です。
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
転生令嬢と王子の恋人
ねーさん
恋愛
ある朝、目覚めたら、侯爵令嬢になっていた件
って、どこのラノベのタイトルなの!?
第二王子の婚約者であるリザは、ある日突然自分の前世が17歳で亡くなった日本人「リサコ」である事を思い出す。
麗しい王太子に端整な第二王子。ここはラノベ?乙女ゲーム?
もしかして、第二王子の婚約者である私は「悪役令嬢」なんでしょうか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる