神様だけ知っている

可憐

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2話

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 私には6つ離れている妹がいる。
 よく懐かれていて頼られていて、私はとても嬉しい。
ある日のこと妹が不良に絡まれてるところを見てしまった。
 背が低い妹を囲むようにしていて妹は酷く怯えてるのがよく分かる。
 そして1人の男が妹の腕を掴んだのを見て私は咄嗟に大声で叫んだ。
「お巡りさん、こっちです!!」
 それを聞いた男達はヤバイと思ったのか直ぐに逃げていったのを確認しながら腰が抜けて座り込んでる妹に私は駆け寄り抱きしめる。
「大丈夫!?怪我ない?」
 私は妹に怪我がないか体を触る。
 怪我が無いようだが安心したのか妹は泣き出してしまった。
 私はそんな妹を抱きしめて、怖かったね……大丈夫だよと頭を撫で続けた。
 それから私は妹の事が気になり始めてきた。
 最初はただ守りたいと思ってただけなのに……いつの間にか私は妹を恋愛対象としてみていた。
 報われない恋……叶うはずのない恋……今日もまた妹の事を思いながら1日を過ごす。
 この想いはきっと神様だけ知ってるだろうな。
 
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