28 / 280
第一部 六章「黒翼の後輩」
「交渉といらない魔銃使い」
しおりを挟む
イロハの手がエリーに届こうとした時。イロハの頭が真横からなにかに直撃したのか急な動作をとり、そのまま床にへと倒れた。
「……えぇっ!?」
床を覗き込むと、イロハの意識はなく頭からは血液を流していた。銃痕らしきそれを見て蒼白とエリーは頭を混乱させる。
この直前、朧気だが銃声が鳴った気も……。
「――なにしてんだ、お前!!」
割れた窓に固定した絨緞のカーテンをめくり、クロトは部屋の中にへと押し入ってくる。クロトの魔銃からはつい先ほど銃弾を放ったようにうっすらと煙を上げていた。確実にイロハを撃ったのはクロトだ。
「ク……クロトさん……?」
「ん? やっと起きたか……。俺の寿命を縮めるつもりかクソガキ?」
「ごめ、なさい……。でも、これは……っ」
状況が把握できない。だがそれでもクロトが目の前で人を殺したという事実がエリーの頭の中で何度も繰り返されてしまう。
そんなことあってほしくない。そう夢だと自分を誤魔化そうとするエリーだが、ふと室内で空気の流れが変わった。
風がそよぐ。窓からの風ではなく、それは室内で発生していた。そよそよとした風はイロハの頭部を煽ぎ……。
「……――っびっくりした! 先輩いたの?」
瞬時に意識を覚醒させたイロハは一気に体を起こし仰天。つられてエリーも再び狼狽してしまう。
確かに頭を撃ち抜かれたはずなのだが……。
更にクロトは床に座り込んだイロハの脳天にへと銃口を向ける。
「……じょ、冗談だよ。お願いだから撃たないでよぉ」
冷や汗を浮かべながらイロハは苦笑いを返す。
しかしクロトのイロハを見る目は許そうとなどしてはいない。
「戻ってみれば……、どういうつもりだ? 俺の許可なくそいつに手を出せば……」
「えへへ……。先輩、怖い顔、ボクやだよ……」
「ま、待ってください、……クロトさ――」
おぼつかない腕でエリーは体を必死に起こす。しかしまだエリーの体力は半分も戻っておらず一気に腕が力をなくせばソファーから落ちてしまう。
険悪としていたクロトがいつの間にか血相を変えたように取り乱した様子へ。床に衝突するよりも先に、クロトはエリーの身を支え衝撃を防ぐ。疲労が起きたことでまた増してしまったのかエリーは再び眠りにへと無意識に落ちてしまう。
そのままクロトも彼女を抱き上げ再びソファーにへと寝かし上着をかけなおしておく。
「……おい。ガキ」
「イロハだよ」
「……とりあえず、お前とはしっかり話をしておいた方がよさそうだな」
「――さて、いろいろ聞かせてもらおうか?」
とにかく、クロトはイロハを部屋の中央にへと移動させ床に座らせる。クロトはそれ以上イロハがエリーに近づかないよう彼の前へ。相も変わらずクロトの彼を見る目は冷たく、話さなければ「殺す」とでも言わんばかりの殺気を放っていた。
その視線にイロハはまた汗を表情に滲ませる。
「お前、その魔銃をマスターから貰ったと言ったな? そのマスターって言うのは魔女のことか? ……あの黒い魔女の」
イロハが持っていた魔銃【フレズベルグ】は、以前魔女が持っていたものである。
そんな代物を他から譲り渡されるなど考えることもできず。クロトはイロハが現在捜している魔女の関係者であるとふんだ。
するとイロハは質問にまたパッとした笑みを浮かべ答えだす。
「そうそう! 魔女のマスター! ボクの名前、マスターが付けてくれたんだぁ」
「お前の名前なんざどうでもいい。……あの魔女は今何処にいる? それにその魔銃……。お前も契約者か? なんのために俺たちを捜していた?」
質問を連続で出されてしまいイロハは頭を悩ませながら質問の回答をだす。
ただし、順番通りとは違った。
「え~っとぉ……。マスターに言われたんだよ?」
最後の質問から答えだす。
もしかしたら頭はそれほど良くなく最後の質問しか覚えていない可能性もある。
どの質問からでもよくクロトはそのまま話を続けることに。
「……なにをだ?」
「――【厄災の姫】の姫ちゃんを……かんし? と……どうこう? ……って」
どこか言語の理解不足な言いよう。
魔女は当初姿を見せないままクロトに【厄災の姫】であるエリーを守るようにと言われていた。そしてイロハは少し似た内容。監視と同行。
要はこちらの動きが気になり監視役として送り込んできた、らしい。
どうも腑に落ちない。
今更エリーの守護に追加をだしてきた。他者を嫌うクロトにとってそれは酷く迷惑な話でしかない。
それにあの魔女の言うことをすんなりと聞き入れているこのイロハという存在もだ。
――同じ魔銃使い。同じ不死身。なんだこの組み合わせは……。
「あ。――あと、先輩はいなくてもいいって」
――……はぁ?
続いてイロハはそんな自分を不必要とする言葉を吐いた。
それはイロハ自身の言葉ではなく、口ぶりからして魔女からの伝言だと思える。
……あの魔女が、いらないだと?
あの時、魔女は確か……。
『――それが貴方の役目よ』
と、言ったはずだ。
その言葉と呪いのせいで、クロトはエリーとの同行を強制されている。
イロハの言葉を疑った。だが同じ不死身で同じ魔銃使い。更にはあんな大技までも見せつけられた。
――つまり、あの魔女は俺の代わりにこのガキを送ってきたのか?
「……はは」
思わずクロトから乾いた笑いが漏れる。
そして次の瞬間、
「――ふざけるなッ!!!」
と叫んでしまった。
怒りが頂点を超えてしまう。ここまでのことをさせておいて、ついには「いらない」ときた。それはクロトの怒りを余裕で買い、更なる魔女への憎悪が増していく。
しかし、瞬時に熱を飛ばしクロトはハッとして後ろを振り返る。怒鳴り声のせいで再びエリーが目を覚ましたのではと思えたが、なんとか起きてはおらずホッと息を吐いた。
そんな様子はいざ知らず、イロハは自身の要求を直球で言う。
「だからさぁ、先輩。その姫ちゃん渡してくれないかなぁ? ボク、マスターに頼まれてるし」
また魔女の言いつけ。
そう言われてもクロトがすんなり了承するはずなどない。
「アホかお前。お前に渡してなにかあったらどうする? 悪いが俺は自分の呪いが解けるまでコイツを手放すつもりは一切ないっ」
こんな役目から下ろされるのはいいが、呪いが健在であるためそれは下りるわけにはいかない。イロハとの対話で少しはどういう奴なのかは理解した。
ほぼ魔女の言いなり。知能もそこまであるとも思えない。楽観的でそこも気にくわない点だ。そんな奴に任せればそれこそ自滅コースまっしぐらではなかろうか。
それなら自分で管理をしていたい。よって認めるわけにはいかない。
「とにかく。帰って魔女にでも伝えとけ。いつかその首取ってやるから首洗って待ってろって」
「え~、姫ちゃんのことと関係ないじゃん。それに、ボクはマスターに頼まれてるからそのまま戻ったら怒られちゃうよ。マスターには怒られたくない~」
「知るか。お前のことなんか俺には関係ない」
「うーん……。あ! じゃあさぁ、勝負しようよ、先輩!」
唐突な提案をイロハは出してきた。
それは勝負である。
「勝負……?」
「うん」
勝負の内容を出したということは、その内容を決めるのもイロハに特権がある。その勝負内容を聞いてからでもクロトは断ることが可能なため、不利と思えるなら即拒否でいるつもりだ。
だがこのイロハという少年に自分が劣っているわけがない。ネアではあるまいし、そんなことが万に一つあればそれはとてもクロトにとって屈辱的なことだ。
クロトがどのような内容でも、そのプライドから断る確率はとても低くある。
「えっとね~、なにかあったらコレで決めろって、マスターが言っていたから」
なるほど。また魔女か……。
ならこれは魔女からの勝負とも受け止められるためクロトは絶対に断るという選択肢を自ら断った。
内容など確認するまでもない。そう強気で挑もうとするクロトはイロハが取り出した物に目が行くと、思わず目を見開いてしまう。
「……これは」
驚いた。というよりは、クロトはイロハの出した物に見覚えがあった。
イロハの手にあるのは二つの腕輪。白いシンプルなものに緑色の球体が組み込まれた物。
クロトは、この腕輪を知っている。かつて魔女がコレを使い何度も自身を試していたことがあった。
――訓練、という目的で。
だが、これを使っての勝負となると、クロトの中では一つしか思い浮かばずイロハにへと目を向ける。
この道具を使っての勝負。それは……。
「お前、俺とやり合うつもりか……?」
「だってボク、それくらいしかよくわかんないもん。ボクはマスターに教えてもらったこと以外は知らないから」
能天気なのかどうなのか……。
イロハはなんの問題もなくそれを積極的にクロトにへと申しでる。
断るつもりはクロトにはない。だが、このイロハとの勝負となると少し難なことがある。
それを視野に入れつつ、クロトはそれに応じた。
「ずいぶんな自信だな。お前があの魔女にどれだけ吹き込まれたかは知らないが、殺し合いで下りるというのは俺の主義に反するからな。……受けてやるよクソガキ。その抜けた頭に刻み付けてやるから覚悟しておけ」
「おお、さすが先輩。じゃあ、ボクが勝ったら姫ちゃんちょうだいね」
同じ不死にして魔銃使い同士の勝負。この勝負によりエリーの所有権が決まることだろう。
「絶対に負けねぇからな」
「うん。ボクも負けないからね」
「……えぇっ!?」
床を覗き込むと、イロハの意識はなく頭からは血液を流していた。銃痕らしきそれを見て蒼白とエリーは頭を混乱させる。
この直前、朧気だが銃声が鳴った気も……。
「――なにしてんだ、お前!!」
割れた窓に固定した絨緞のカーテンをめくり、クロトは部屋の中にへと押し入ってくる。クロトの魔銃からはつい先ほど銃弾を放ったようにうっすらと煙を上げていた。確実にイロハを撃ったのはクロトだ。
「ク……クロトさん……?」
「ん? やっと起きたか……。俺の寿命を縮めるつもりかクソガキ?」
「ごめ、なさい……。でも、これは……っ」
状況が把握できない。だがそれでもクロトが目の前で人を殺したという事実がエリーの頭の中で何度も繰り返されてしまう。
そんなことあってほしくない。そう夢だと自分を誤魔化そうとするエリーだが、ふと室内で空気の流れが変わった。
風がそよぐ。窓からの風ではなく、それは室内で発生していた。そよそよとした風はイロハの頭部を煽ぎ……。
「……――っびっくりした! 先輩いたの?」
瞬時に意識を覚醒させたイロハは一気に体を起こし仰天。つられてエリーも再び狼狽してしまう。
確かに頭を撃ち抜かれたはずなのだが……。
更にクロトは床に座り込んだイロハの脳天にへと銃口を向ける。
「……じょ、冗談だよ。お願いだから撃たないでよぉ」
冷や汗を浮かべながらイロハは苦笑いを返す。
しかしクロトのイロハを見る目は許そうとなどしてはいない。
「戻ってみれば……、どういうつもりだ? 俺の許可なくそいつに手を出せば……」
「えへへ……。先輩、怖い顔、ボクやだよ……」
「ま、待ってください、……クロトさ――」
おぼつかない腕でエリーは体を必死に起こす。しかしまだエリーの体力は半分も戻っておらず一気に腕が力をなくせばソファーから落ちてしまう。
険悪としていたクロトがいつの間にか血相を変えたように取り乱した様子へ。床に衝突するよりも先に、クロトはエリーの身を支え衝撃を防ぐ。疲労が起きたことでまた増してしまったのかエリーは再び眠りにへと無意識に落ちてしまう。
そのままクロトも彼女を抱き上げ再びソファーにへと寝かし上着をかけなおしておく。
「……おい。ガキ」
「イロハだよ」
「……とりあえず、お前とはしっかり話をしておいた方がよさそうだな」
「――さて、いろいろ聞かせてもらおうか?」
とにかく、クロトはイロハを部屋の中央にへと移動させ床に座らせる。クロトはそれ以上イロハがエリーに近づかないよう彼の前へ。相も変わらずクロトの彼を見る目は冷たく、話さなければ「殺す」とでも言わんばかりの殺気を放っていた。
その視線にイロハはまた汗を表情に滲ませる。
「お前、その魔銃をマスターから貰ったと言ったな? そのマスターって言うのは魔女のことか? ……あの黒い魔女の」
イロハが持っていた魔銃【フレズベルグ】は、以前魔女が持っていたものである。
そんな代物を他から譲り渡されるなど考えることもできず。クロトはイロハが現在捜している魔女の関係者であるとふんだ。
するとイロハは質問にまたパッとした笑みを浮かべ答えだす。
「そうそう! 魔女のマスター! ボクの名前、マスターが付けてくれたんだぁ」
「お前の名前なんざどうでもいい。……あの魔女は今何処にいる? それにその魔銃……。お前も契約者か? なんのために俺たちを捜していた?」
質問を連続で出されてしまいイロハは頭を悩ませながら質問の回答をだす。
ただし、順番通りとは違った。
「え~っとぉ……。マスターに言われたんだよ?」
最後の質問から答えだす。
もしかしたら頭はそれほど良くなく最後の質問しか覚えていない可能性もある。
どの質問からでもよくクロトはそのまま話を続けることに。
「……なにをだ?」
「――【厄災の姫】の姫ちゃんを……かんし? と……どうこう? ……って」
どこか言語の理解不足な言いよう。
魔女は当初姿を見せないままクロトに【厄災の姫】であるエリーを守るようにと言われていた。そしてイロハは少し似た内容。監視と同行。
要はこちらの動きが気になり監視役として送り込んできた、らしい。
どうも腑に落ちない。
今更エリーの守護に追加をだしてきた。他者を嫌うクロトにとってそれは酷く迷惑な話でしかない。
それにあの魔女の言うことをすんなりと聞き入れているこのイロハという存在もだ。
――同じ魔銃使い。同じ不死身。なんだこの組み合わせは……。
「あ。――あと、先輩はいなくてもいいって」
――……はぁ?
続いてイロハはそんな自分を不必要とする言葉を吐いた。
それはイロハ自身の言葉ではなく、口ぶりからして魔女からの伝言だと思える。
……あの魔女が、いらないだと?
あの時、魔女は確か……。
『――それが貴方の役目よ』
と、言ったはずだ。
その言葉と呪いのせいで、クロトはエリーとの同行を強制されている。
イロハの言葉を疑った。だが同じ不死身で同じ魔銃使い。更にはあんな大技までも見せつけられた。
――つまり、あの魔女は俺の代わりにこのガキを送ってきたのか?
「……はは」
思わずクロトから乾いた笑いが漏れる。
そして次の瞬間、
「――ふざけるなッ!!!」
と叫んでしまった。
怒りが頂点を超えてしまう。ここまでのことをさせておいて、ついには「いらない」ときた。それはクロトの怒りを余裕で買い、更なる魔女への憎悪が増していく。
しかし、瞬時に熱を飛ばしクロトはハッとして後ろを振り返る。怒鳴り声のせいで再びエリーが目を覚ましたのではと思えたが、なんとか起きてはおらずホッと息を吐いた。
そんな様子はいざ知らず、イロハは自身の要求を直球で言う。
「だからさぁ、先輩。その姫ちゃん渡してくれないかなぁ? ボク、マスターに頼まれてるし」
また魔女の言いつけ。
そう言われてもクロトがすんなり了承するはずなどない。
「アホかお前。お前に渡してなにかあったらどうする? 悪いが俺は自分の呪いが解けるまでコイツを手放すつもりは一切ないっ」
こんな役目から下ろされるのはいいが、呪いが健在であるためそれは下りるわけにはいかない。イロハとの対話で少しはどういう奴なのかは理解した。
ほぼ魔女の言いなり。知能もそこまであるとも思えない。楽観的でそこも気にくわない点だ。そんな奴に任せればそれこそ自滅コースまっしぐらではなかろうか。
それなら自分で管理をしていたい。よって認めるわけにはいかない。
「とにかく。帰って魔女にでも伝えとけ。いつかその首取ってやるから首洗って待ってろって」
「え~、姫ちゃんのことと関係ないじゃん。それに、ボクはマスターに頼まれてるからそのまま戻ったら怒られちゃうよ。マスターには怒られたくない~」
「知るか。お前のことなんか俺には関係ない」
「うーん……。あ! じゃあさぁ、勝負しようよ、先輩!」
唐突な提案をイロハは出してきた。
それは勝負である。
「勝負……?」
「うん」
勝負の内容を出したということは、その内容を決めるのもイロハに特権がある。その勝負内容を聞いてからでもクロトは断ることが可能なため、不利と思えるなら即拒否でいるつもりだ。
だがこのイロハという少年に自分が劣っているわけがない。ネアではあるまいし、そんなことが万に一つあればそれはとてもクロトにとって屈辱的なことだ。
クロトがどのような内容でも、そのプライドから断る確率はとても低くある。
「えっとね~、なにかあったらコレで決めろって、マスターが言っていたから」
なるほど。また魔女か……。
ならこれは魔女からの勝負とも受け止められるためクロトは絶対に断るという選択肢を自ら断った。
内容など確認するまでもない。そう強気で挑もうとするクロトはイロハが取り出した物に目が行くと、思わず目を見開いてしまう。
「……これは」
驚いた。というよりは、クロトはイロハの出した物に見覚えがあった。
イロハの手にあるのは二つの腕輪。白いシンプルなものに緑色の球体が組み込まれた物。
クロトは、この腕輪を知っている。かつて魔女がコレを使い何度も自身を試していたことがあった。
――訓練、という目的で。
だが、これを使っての勝負となると、クロトの中では一つしか思い浮かばずイロハにへと目を向ける。
この道具を使っての勝負。それは……。
「お前、俺とやり合うつもりか……?」
「だってボク、それくらいしかよくわかんないもん。ボクはマスターに教えてもらったこと以外は知らないから」
能天気なのかどうなのか……。
イロハはなんの問題もなくそれを積極的にクロトにへと申しでる。
断るつもりはクロトにはない。だが、このイロハとの勝負となると少し難なことがある。
それを視野に入れつつ、クロトはそれに応じた。
「ずいぶんな自信だな。お前があの魔女にどれだけ吹き込まれたかは知らないが、殺し合いで下りるというのは俺の主義に反するからな。……受けてやるよクソガキ。その抜けた頭に刻み付けてやるから覚悟しておけ」
「おお、さすが先輩。じゃあ、ボクが勝ったら姫ちゃんちょうだいね」
同じ不死にして魔銃使い同士の勝負。この勝負によりエリーの所有権が決まることだろう。
「絶対に負けねぇからな」
「うん。ボクも負けないからね」
0
あなたにおすすめの小説
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
婚約破棄?責任を取らされた王太子はホームレスになりました
鷹 綾
恋愛
「真実の愛を見つけた」
そう宣言し、王太子は公爵令嬢である私との婚約を一方的に破棄しました。
隣に立っていたのは、身分違いの平民の娘。
王国中が祝福すると思っていたのでしょう。
――けれど、貴族は沈黙しました。
なぜならこの国の流通、軍需、財政、その要の多くを握っているのは公爵家だからです。
私は怒鳴りません。
泣きません。
縋りません。
ただ、契約を見直しただけ。
「婚約破棄には、当然、責任が伴いますわよね?」
市場が揺れ、物価が上がり、軍の補給が滞り、王家の実権は静かに崩れていく。
それでも王太子は気づかない。
やがて開かれる評議会。
下される廃嫡。
そして追放。
真実の愛を選んだ王太子は、王冠を失い、家を失い、名前さえ失う。
責任を――取らされたのです。
これは、感情で復讐する物語ではありません。
秩序を守るために、責任を明確にしただけの話。
そして国は、新しい王を迎えることになる。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
騎士団長のお抱え薬師
衣更月
ファンタジー
辺境の町ハノンで暮らすイヴは、四大元素の火、風、水、土の属性から弾かれたハズレ属性、聖属性持ちだ。
聖属性持ちは意外と多く、ハズレ属性と言われるだけあって飽和状態。聖属性持ちの女性は結婚に逃げがちだが、イヴの年齢では結婚はできない。家業があれば良かったのだが、平民で天涯孤独となった身の上である。
後ろ盾は一切なく、自分の身は自分で守らなければならない。
なのに、求人依頼に聖属性は殆ど出ない。
そんな折、獣人の国が聖属性を募集していると話を聞き、出国を決意する。
場所は隣国。
しかもハノンの隣。
迎えに来たのは見上げるほど背の高い美丈夫で、なぜかイヴに威圧的な騎士団長だった。
大きな事件は起きないし、意外と獣人は優しい。なのに、団長だけは怖い。
イヴの団長克服の日々が始まる―ー―。
※84話「再訪のランス」~画像生成AIで挿絵挿入しています。
気分転換での画像生成なので不定期(今後あるかは不明ですが)挿絵の注意をしてます。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる