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第二章 【アレクシス編】
アレクの嫉妬 ※
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驚きもあるが、不思議とこの状況を冷静に見ている自分がいた。兄さんたちに襲われた時は頭がパンクしそうなほどいろんな感情がゴチャゴチャになっていたのに……。
きっと前世の時、こういう経験をしたことがあるからだ。兄さんたちのときは、流石に転生して初の行為だった、というのもあったんだろう。
今回冷静になれたことで、僕が今逃げ出したとしても無意味だということと、抵抗したとしても力の差でねじ伏せられるということがわかってしまった。
こういう時はおとなしく相手に身を任せて、少しでも早く終わらせる。
それが最善の選択、そう判断した僕は体の力を抜き、身を委ねることにした。
「ん? 抵抗しなくなったな。私に抱かれてもいいものと判断するが、いいんだな?」
僕は小さく首を縦に振る。そして一言付け足した。
「ただし、今回限りだよ。もう2度と、こんな事はしないって約束してくれるんなら、今回はアレクの好きにしていいよ」
アレクは僕の言葉に、考える仕草をとった。
数秒して「わかった」と答え、僕はホッとする。
そしてアレクに身を任せることにした。
「では、解していくぞ」
「……はい」
僕が返事をすると、ローションが塗られたアレクの指が、ゆっくりと中に入ってきた。
兄さんたちとヤっただけあり、指一本ぐらいならすんなりと受け入れることができた。
「ノエル、お前……初めてじゃないな?」
「っ!?」
思わず体がビクッと反応した。そう聞かれるって予想してなかったわけじゃない。……でも、アレクの声がさっきとは全く違う、地を這うような低い声だったんだ。
僕は兄さんたちに犯された、なんて言えるはずもなく、そのまま黙り込んだ。
「……言えないのか?」
「……言いたくない」
「しかし、お前が私以外の人間に身体を委ねるとは、飛んだ浮気性だな」
「う、浮気って……別に僕とアレクは恋人じゃ__んぐっ!?」
言葉を遮るように、アレクは僕にキスをした。
アレクの舌が僕の口内を暴れ、息が苦しくなる頃までそれが続いた。
「まあいい。お前のここはすでに緩くなっているようだし、私がほぐしてやる必要もないか」
そう言って僕の中から勢いよく指を引き抜き、空いた手で僕の両手を片手で掴み、僕の頭上に固定する。指を抜かれた瞬間声を出しそうになったが、両手で口を塞ぎなんとか我慢できた。
だが腕の自由を奪われ、ホッとすることなど出来なかった。
そして、お尻の秘部にピトッと熱い塊が押し当てられたことにより、僕の中の恐怖心が一気に増加した。僕は瞬時に、それがアレクの肉棒だと悟った。
「ちょ、待って! アレク!」
「待てだと? 私以外のものと身体を交え、処女を奪われたお前が、私を待たせるのか!?」
「そんなの、アレクに関係ないじゃん!」
そう言った瞬間、この部屋の気温が一気に下がった気がした。
どうして? と思っていると、アレクが僕を冷たい眼差しで睨んでいることに気がついた。
アレクの体がわなわなと震えだす。それと同時に、僕の腕を掴む手の力が一気に強まった。
「痛いっ! アレク、腕痛いよ!」
アレクは日々鍛錬に励み、筋肉だってかなりある。いくら片手とは言え、その力は凄い。
「関係がない、か。私をあれだけ身勝手に好きだと言っておきながら、今度は身勝手に私を遠ざけるのか。やはり私はお前が嫌いだ。自己中心的で、人の気持ちなど一切考えず、息を吸うかのように人を傷つけるお前など、私は大っ嫌いだ」
きっと前世の時、こういう経験をしたことがあるからだ。兄さんたちのときは、流石に転生して初の行為だった、というのもあったんだろう。
今回冷静になれたことで、僕が今逃げ出したとしても無意味だということと、抵抗したとしても力の差でねじ伏せられるということがわかってしまった。
こういう時はおとなしく相手に身を任せて、少しでも早く終わらせる。
それが最善の選択、そう判断した僕は体の力を抜き、身を委ねることにした。
「ん? 抵抗しなくなったな。私に抱かれてもいいものと判断するが、いいんだな?」
僕は小さく首を縦に振る。そして一言付け足した。
「ただし、今回限りだよ。もう2度と、こんな事はしないって約束してくれるんなら、今回はアレクの好きにしていいよ」
アレクは僕の言葉に、考える仕草をとった。
数秒して「わかった」と答え、僕はホッとする。
そしてアレクに身を任せることにした。
「では、解していくぞ」
「……はい」
僕が返事をすると、ローションが塗られたアレクの指が、ゆっくりと中に入ってきた。
兄さんたちとヤっただけあり、指一本ぐらいならすんなりと受け入れることができた。
「ノエル、お前……初めてじゃないな?」
「っ!?」
思わず体がビクッと反応した。そう聞かれるって予想してなかったわけじゃない。……でも、アレクの声がさっきとは全く違う、地を這うような低い声だったんだ。
僕は兄さんたちに犯された、なんて言えるはずもなく、そのまま黙り込んだ。
「……言えないのか?」
「……言いたくない」
「しかし、お前が私以外の人間に身体を委ねるとは、飛んだ浮気性だな」
「う、浮気って……別に僕とアレクは恋人じゃ__んぐっ!?」
言葉を遮るように、アレクは僕にキスをした。
アレクの舌が僕の口内を暴れ、息が苦しくなる頃までそれが続いた。
「まあいい。お前のここはすでに緩くなっているようだし、私がほぐしてやる必要もないか」
そう言って僕の中から勢いよく指を引き抜き、空いた手で僕の両手を片手で掴み、僕の頭上に固定する。指を抜かれた瞬間声を出しそうになったが、両手で口を塞ぎなんとか我慢できた。
だが腕の自由を奪われ、ホッとすることなど出来なかった。
そして、お尻の秘部にピトッと熱い塊が押し当てられたことにより、僕の中の恐怖心が一気に増加した。僕は瞬時に、それがアレクの肉棒だと悟った。
「ちょ、待って! アレク!」
「待てだと? 私以外のものと身体を交え、処女を奪われたお前が、私を待たせるのか!?」
「そんなの、アレクに関係ないじゃん!」
そう言った瞬間、この部屋の気温が一気に下がった気がした。
どうして? と思っていると、アレクが僕を冷たい眼差しで睨んでいることに気がついた。
アレクの体がわなわなと震えだす。それと同時に、僕の腕を掴む手の力が一気に強まった。
「痛いっ! アレク、腕痛いよ!」
アレクは日々鍛錬に励み、筋肉だってかなりある。いくら片手とは言え、その力は凄い。
「関係がない、か。私をあれだけ身勝手に好きだと言っておきながら、今度は身勝手に私を遠ざけるのか。やはり私はお前が嫌いだ。自己中心的で、人の気持ちなど一切考えず、息を吸うかのように人を傷つけるお前など、私は大っ嫌いだ」
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