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28.届く想い(1)
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リドルが帰った後、俺はコーヒーを淹れることに専念していた。
アメリアが書いたメモを穴が空くほど見つめ、目に焼き付ける。
もうこの文字を見ることもないのかと想いが募る。
初めて知るコーヒーを淹れる手順は、予想よりもずっと大変だった。
まず、生豆を選別することから始めないといけないなんて知らなかった。
そして、焙煎も実に奥が深い。
火が通り過ぎれば風味が損なわれるし、全ての豆に均一に火を通していくのは、思った以上に難しかった。
また、豆を挽くのも同様で、手動で挽くのはなかなか骨の折れる作業だった。
リドルが魔動コーヒーミルを完成させた時、アメリアがすごく喜んでいたわけだと思った。
試行錯誤を繰り返し、少しずつ手順を変え、時間を変え、ちょうどいい頃合いを見定める。
アメリアはずっとこんな大変なことをしてくれていたんだなと思うと、当たり前のように飲んでいたことをとても申し訳なく思った。
見たことがあるのは、アメリアが給湯室でお湯を注いでいる姿だ。
徹夜明けの朝、研究室に香ばしい香りが漂って来て、アメリアが来たことを知る。
給湯室まで覗きに行くと、アメリアが真剣で、それでいて少し楽しそうな表情でコーヒーの粉にお湯を注いでいるのだ。
給湯室に差し込む朝日に照らされた、アメリアのその横顔を見ているのが好きだった。
そして、俺に気づき、輝くような笑顔を向けたアメリアが差し出してくれるその一杯のコーヒーは、徹夜明けのどんな疲れも吹き飛ばしてくれた。
そんなことを思い出しながら、何度となく挑戦し、アメリアのメモどおり作成してみたものの、コーヒーの味は全く違ったものにしかならなかった。
何度淹れても、あのコーヒーにはならなかった。
***
リドルが再びやってきたのは、そんなある日のことだった。
「やあ、ルバート。今日も辛気臭いね!美味しいコーヒーは淹れられるようになった?」
リドルは通した覚えもないのに、応接室の窓側のソファにどかっと座っていた。
そして、リドルはまるで自分が屋敷の主人であるかのように、俺に向かいの席へ座るよう促した。
「いや、無理だった。いろいろ試しているが、全然近づかない。お前のコーヒーメーカーを馬鹿にして悪かったな。」
「そうだろうともよ!俺の作ったコーヒーメーカーは、かなりいい出来だ。お前以外の人間の評価は上々なんだよ!」
リドルが妙なハイテンションで、そう言い切った。
まあ確かに、俺が初めて手動で淹れたコーヒーに比べれば、リドルのコーヒーメーカーで淹れるコーヒーの方が随分マシだった。
俺は本当に何も分かってなかったんだなと、気持ちが塞ぐ。
「で、何か気づいたことはある?」
と、リドルが尋ねた。
リドルが帰ってからのこの一週間、ずっとコーヒーばかりを淹れていたが、嫌というほど思い知らされてもいた。
「ああ。美味しいコーヒーを淹れるのは、かなり大変だということが分かった。これまで何も知らず、当たり前のように飲んでいたことをアメリアに謝りたい。」
これまで感謝の気持ちを言葉にすることもなく、アメリアの好意を当たり前のように受け取っていた自分を恥じた。
そんな俺に対して、アメリアが特別な感情を持っていなくても仕方ない。
「で、どんな味のコーヒーになった?」
「え?どんなって…。まあ、初めの頃に比べれば、かなり良くなってきたとは思う。不味くはないんだが、アメリアが淹れてくれるコーヒーとは違って、花のような香りがして、味はまろやかな感じだな。だが、あのアメリアの淹れてくれるコーヒーのようにはならない。もう何百回も試したが、どうしても同じようにはならない。」
これは途中で気づいたことなのだが、淹れるのに慣れてきたあたりから、コーヒーの味はいつも同じ味になるようになっていた。
「ほー、それは誰の好みの味なんだろうな。で、お前がいつも飲んでたコーヒーっていうのは、どんな味だったんだよ。」
リドルの問いに、アメリアが淹れてくれたコーヒーの味を思い出す。
もう何千杯も飲んだだろう、あの美味しいコーヒーの味を。
「そうだな。アメリアの淹れてくれるコーヒーはコクがあって、一口飲んだだけで体の疲れが取れて、全身が幸福感で満たされるような感じがしてだな。」
「はー。うらやましいこった!お前だけがそんなコーヒーを飲んでただなんて!激しくムカついてきた!!俺だって飲んでみたかった!」
リドルが何故か怒っている。
「お前だって、いつも一緒に飲んでたじゃないか。」
と言う俺に、リドルがチッっと舌打ちした。
「お前は、そのコーヒーが飲める幸運をちっとも分かっちゃいないよ!」
そして、急に真剣な表情になると話を切り出した。
「アメリアに会ってきたよ。」
思わず身構える。
アメリアの近況は聞きたいが、聞きたくない。
「そもそも、お前は大事なことを話してなさすぎる!お前、クレア王女と婚約してたっけ?」
突然、リドルがおかしな質問をしてきた。
「はっ?してないよ!知ってるだろ?婚約者だったのは、兄上だ。それも、王女が眠りについた時に解消されてる。お前、突然何言ってんだよ。」
何を言い始めたんだろうと思う。
そもそも眠り姫病は、今まで不治の病だった病気だ。
後継を残すことが必須の公爵家嫡男に、不治の病にかかった人間との婚約を継続させておくわけがない。
「はい、そうですね。俺は知ってました。」
一体、何のためにそんなことを尋ねるのだろうと思う。
元々唐突な話し方をするやつではあるが、今回は全く意図が読めない。
アメリアが書いたメモを穴が空くほど見つめ、目に焼き付ける。
もうこの文字を見ることもないのかと想いが募る。
初めて知るコーヒーを淹れる手順は、予想よりもずっと大変だった。
まず、生豆を選別することから始めないといけないなんて知らなかった。
そして、焙煎も実に奥が深い。
火が通り過ぎれば風味が損なわれるし、全ての豆に均一に火を通していくのは、思った以上に難しかった。
また、豆を挽くのも同様で、手動で挽くのはなかなか骨の折れる作業だった。
リドルが魔動コーヒーミルを完成させた時、アメリアがすごく喜んでいたわけだと思った。
試行錯誤を繰り返し、少しずつ手順を変え、時間を変え、ちょうどいい頃合いを見定める。
アメリアはずっとこんな大変なことをしてくれていたんだなと思うと、当たり前のように飲んでいたことをとても申し訳なく思った。
見たことがあるのは、アメリアが給湯室でお湯を注いでいる姿だ。
徹夜明けの朝、研究室に香ばしい香りが漂って来て、アメリアが来たことを知る。
給湯室まで覗きに行くと、アメリアが真剣で、それでいて少し楽しそうな表情でコーヒーの粉にお湯を注いでいるのだ。
給湯室に差し込む朝日に照らされた、アメリアのその横顔を見ているのが好きだった。
そして、俺に気づき、輝くような笑顔を向けたアメリアが差し出してくれるその一杯のコーヒーは、徹夜明けのどんな疲れも吹き飛ばしてくれた。
そんなことを思い出しながら、何度となく挑戦し、アメリアのメモどおり作成してみたものの、コーヒーの味は全く違ったものにしかならなかった。
何度淹れても、あのコーヒーにはならなかった。
***
リドルが再びやってきたのは、そんなある日のことだった。
「やあ、ルバート。今日も辛気臭いね!美味しいコーヒーは淹れられるようになった?」
リドルは通した覚えもないのに、応接室の窓側のソファにどかっと座っていた。
そして、リドルはまるで自分が屋敷の主人であるかのように、俺に向かいの席へ座るよう促した。
「いや、無理だった。いろいろ試しているが、全然近づかない。お前のコーヒーメーカーを馬鹿にして悪かったな。」
「そうだろうともよ!俺の作ったコーヒーメーカーは、かなりいい出来だ。お前以外の人間の評価は上々なんだよ!」
リドルが妙なハイテンションで、そう言い切った。
まあ確かに、俺が初めて手動で淹れたコーヒーに比べれば、リドルのコーヒーメーカーで淹れるコーヒーの方が随分マシだった。
俺は本当に何も分かってなかったんだなと、気持ちが塞ぐ。
「で、何か気づいたことはある?」
と、リドルが尋ねた。
リドルが帰ってからのこの一週間、ずっとコーヒーばかりを淹れていたが、嫌というほど思い知らされてもいた。
「ああ。美味しいコーヒーを淹れるのは、かなり大変だということが分かった。これまで何も知らず、当たり前のように飲んでいたことをアメリアに謝りたい。」
これまで感謝の気持ちを言葉にすることもなく、アメリアの好意を当たり前のように受け取っていた自分を恥じた。
そんな俺に対して、アメリアが特別な感情を持っていなくても仕方ない。
「で、どんな味のコーヒーになった?」
「え?どんなって…。まあ、初めの頃に比べれば、かなり良くなってきたとは思う。不味くはないんだが、アメリアが淹れてくれるコーヒーとは違って、花のような香りがして、味はまろやかな感じだな。だが、あのアメリアの淹れてくれるコーヒーのようにはならない。もう何百回も試したが、どうしても同じようにはならない。」
これは途中で気づいたことなのだが、淹れるのに慣れてきたあたりから、コーヒーの味はいつも同じ味になるようになっていた。
「ほー、それは誰の好みの味なんだろうな。で、お前がいつも飲んでたコーヒーっていうのは、どんな味だったんだよ。」
リドルの問いに、アメリアが淹れてくれたコーヒーの味を思い出す。
もう何千杯も飲んだだろう、あの美味しいコーヒーの味を。
「そうだな。アメリアの淹れてくれるコーヒーはコクがあって、一口飲んだだけで体の疲れが取れて、全身が幸福感で満たされるような感じがしてだな。」
「はー。うらやましいこった!お前だけがそんなコーヒーを飲んでただなんて!激しくムカついてきた!!俺だって飲んでみたかった!」
リドルが何故か怒っている。
「お前だって、いつも一緒に飲んでたじゃないか。」
と言う俺に、リドルがチッっと舌打ちした。
「お前は、そのコーヒーが飲める幸運をちっとも分かっちゃいないよ!」
そして、急に真剣な表情になると話を切り出した。
「アメリアに会ってきたよ。」
思わず身構える。
アメリアの近況は聞きたいが、聞きたくない。
「そもそも、お前は大事なことを話してなさすぎる!お前、クレア王女と婚約してたっけ?」
突然、リドルがおかしな質問をしてきた。
「はっ?してないよ!知ってるだろ?婚約者だったのは、兄上だ。それも、王女が眠りについた時に解消されてる。お前、突然何言ってんだよ。」
何を言い始めたんだろうと思う。
そもそも眠り姫病は、今まで不治の病だった病気だ。
後継を残すことが必須の公爵家嫡男に、不治の病にかかった人間との婚約を継続させておくわけがない。
「はい、そうですね。俺は知ってました。」
一体、何のためにそんなことを尋ねるのだろうと思う。
元々唐突な話し方をするやつではあるが、今回は全く意図が読めない。
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