6 / 21
第一章 赤い眼の少女
第五話 人間嫌い
しおりを挟む
「遅かったですね。どこかで野垂れ死んだのかと」
トリオーテ辺境伯邸に到着したヴィクターを待ち受けていたのは、必要以上に辛辣な言葉だった。なぜここまでカムルにきつくあたられるのか心当たりが全くない彼はとても傷つく。
「生きてて悪かったね!お詫びにこれでもあげるよ、ふん」
ヴィクターは両手に抱えた果物の山からオーティスを一粒ちぎってカムルに投げ渡す。カムルはニコリともせずにそれを受け取り、なんとその場で咀嚼した。
「ふむ、いい品です。お前、見る目はあるんだな」
初めて見るなりに美味しそうなものを選び抜いたつもりだったヴィクターは、その言葉を聞き得意げな表情を浮かべた。トリオーテ領で暮らすカムルがそう言うのであれば品質は相当いいのだろうから、ルーノもきっと喜んでくれるだろうとヴィクターは笑みを浮かべる。
「ありがと。あれ、ところでルーノちゃんは?サラ様もいないみたいだけど」
「二人なら先ほど貴方と入れ違いに街へ出ました。すれ違わなかったのだな、間の悪いことだ」
本当に、なぜここまで強くあたられるのだろうか。ヴィクターに心当たりは全くない。そもそもカムルという名前が記憶にないのだ。恨みを買った記憶は無いのだから、当然強くあたられる理由には検討もつかない。
「うう、なんでそんなに辛辣なの?僕、君に何かした?したなら謝るからさ」
我慢できなくなったヴィクターはカムルへ涙声で抗議した。するとカムルは何か考えるように目を伏せ、数秒後に口を開く。そのわずかな間は、初めて見る彼の人間らしさだった。
「失礼いたしました。私、人間が嫌いなもので。別にお前がなにかしたわけではない」
その声は相変わらず無愛想だったが、先ほどまでと比べると少しだけ感情のようなものが見て取れた。だが、その感情が決して明るいものではないということをヴィクターは何となく察する。
「君も人間なのに?……いや、ごめん。色々あるよね」
それは当然の疑問だった。だが、ここはトリオーテ領。獣人と人間が共存する唯一の場所である。その事を考えれば自分の言葉は少し軽率だったとヴィクターは反省し、謝罪の言葉を口にした。
「不快にさせたのは事実、私も悪かったです。お詫びに話しましょう。私は幼い頃、闇ギルドの人間に両親を殺されました。理由は知りませんし、別に今更興味もありません。ただ、一人生き残った私は人間の悪意、ひいては人間へ憎悪を向けていました。人間社会で生きることすら嫌い、放浪していた」
意外なことにカムルも頭を下げ、自分の事情を話し始めてくれた。予想外の行動に面食らいつつも、ヴィクターは彼の話へ耳を傾ける。
「そんな私を拾って育ててくれたのが獣人なのです。彼らは種族の隔たりなく、何もかもに噛み付く狂犬のような私に愛情を注いでくれました」
初めて最後まで丁寧な口調を崩さずにカムルは言葉を終えた。それだけ彼にとって獣人という存在、そしてこの記憶は大きなものなのだろう。だが、今この瞬間は少し穏やかになっていた彼の表情はすぐにいつもの無愛想なものに戻ってしまった。それどころか怒りすら滲んでいるように見える。
「ですが、私の新しい家族は再び奪われました。あの夜、またしても人間の悪意によって」
あの夜、というのが十四年前の惨劇を指していることはさすがに鈍いヴィクターでも察せた。二度にわたり人間に家族を奪われたカムルの心境は計り知れない。似た境遇のある人物を脳裏に浮かべたヴィクターは、恐る恐る口を開いた。
「それでも、君は生き延びたんだね」
「はっ。生き延びてしまった、の間違いだ。家族たちはオレだけでも生きてくれと、オレを庇って逝った。その願いを無下にはできない」
カムルは自嘲気味な笑いを漏らす。先ほどまで保たれていた丁寧な口調はもう見る影もない。今目の前にあるのが彼の飾らない本当の姿なのだとヴィクターは本能的に感じた。
「それから数年。またしても放浪していたオレの噂を聞きつけて、ノレス様がなんと直々にやって来てくださった。そして今の仕事と、生きる意味を与えてくれた。今のオレがあるのはノレス様、そしてサラ様のお陰。大事な家族を今度こそ奪わせない。だからこそ、今回の付きまといは許せない」
その声に宿るのは強い意志。ヴィクターは正直、今回の一件は内情に詳しいカムルが内通者となっているのではないかと最初は考えていたのだが、この様子だとその線は薄いだろうなと認識を改めるのだった。
「……話してくれてありがとう。事情はよく分かったよ。でもいいのかい?僕も人間なのに、そこまで話してくれて」
「なぜかお前には話してもいいと思えた。このような事は初めてだ。お前、何者だ?」
その言葉にヴィクターはにんまりと笑みを浮かべる。両手が果物で塞がっているにもかかわらず、懐から先ほどより分厚くなったメモの束を、まるで見えない腕でも生えているように取り出してカムルに渡してみせる。受け取って見れば大幅に情報が加筆されている。……大変個性的な筆跡で。
「僕はヴィクター。ただの優秀な魔術師だよ」
――――――――――――――――――――――――
「サラ様、こんにちは。今日もお綺麗ですね」
「お嬢様、ようこそおいでくださいました!いつもの果実水、冷えてますよ!」
「この匂い、やっぱりお姉ちゃんだ!ねえねえ、僕この前の学力診断で一位とったんだよ!すごいでしょ!」
街に出たルーノたちを待ち受けていたのは、なんと歓迎の声だった。人間からも獣人からも、出会う人々全員からサラは歓迎されている。みなサラを見かけると声を抑え、好意的な言葉を向けるのだった。
「ありがとう。あなたも元気そうでなによりだわ」
「嬉しい。ちょうど喉が渇いていたのよね」
「凄いじゃない。昔はあんなに勉強嫌いだったのに」
陰気な性格に見えたサラも、領民たちの言葉には薄く笑顔を浮かべて応えていた。信頼関係が築けているのが窺える。だが、ルーノにとって誤算だったのはそれだけではなかった。
「そこの嬢ちゃん、これやるよ!さっき旅人に好評だった果物だ!」
「そこの方も、果実水はいかが?サラ様と同じものでいいかしら」
「くんくん……。サラ様の後ろにいるお姉ちゃん、とってもいい匂い!僕のお姉ちゃんみたいだ」
なぜか道行く人々、特に獣人がみなとてもルーノにまで好意的なのだ。サラが理由を尋ねても、みな口を揃えてなんとなくだと言う。不思議そうなサラと、何か思うところがあるのか遠くを見つめているようなルーノだった。
「どうして貴方はこんなにも獣人に好かれているの?ここのみんなは、外から来た人間にはあまり心を開かないのだけど」
思い切ってサラが理由を訪ねてみると、ルーノは少し考える素振りを見せてから答える。いつもならすぐに返事が来るところだが少しの間があった。ルーノ自身よく分かっていないのかもしれない。
「私は獣人と接する機会が多くありました。彼らはみな第六感が優れているのか人間からの悪意に敏感で、逆に悪意を持たない者へは心を開きやすいのです。ですので、私が親獣人派だということを察しているのではないのでしょうか」
その言葉には確かに筋は通っている。だが、領主の娘であり、直接彼らと接してきたサラもそんなことは分かっているのだ。それだけでは説明ができないほど、ルーノは歓迎されすぎている。違和感は消えないが、他の理由が思いつくわけでもないので、サラはいつも歩くコースを進むことにした。
「じゃあ、次はこっちよ」
二十分ほど歩いただろうか。それまでずっと活気がある場所を歩いていたサラは突然薄暗い路地へ向かう。ルーノも特に疑問を示さずに付き従った。曲がり角を過ぎ、少し開けたところに出た二人は同時に足を止め顔を見合わせる。
「やっぱり、貴方にも聞こえていたのね」
「はい。今も近付いてきている音が。……来ます、隠れて」
トリオーテ辺境伯邸に到着したヴィクターを待ち受けていたのは、必要以上に辛辣な言葉だった。なぜここまでカムルにきつくあたられるのか心当たりが全くない彼はとても傷つく。
「生きてて悪かったね!お詫びにこれでもあげるよ、ふん」
ヴィクターは両手に抱えた果物の山からオーティスを一粒ちぎってカムルに投げ渡す。カムルはニコリともせずにそれを受け取り、なんとその場で咀嚼した。
「ふむ、いい品です。お前、見る目はあるんだな」
初めて見るなりに美味しそうなものを選び抜いたつもりだったヴィクターは、その言葉を聞き得意げな表情を浮かべた。トリオーテ領で暮らすカムルがそう言うのであれば品質は相当いいのだろうから、ルーノもきっと喜んでくれるだろうとヴィクターは笑みを浮かべる。
「ありがと。あれ、ところでルーノちゃんは?サラ様もいないみたいだけど」
「二人なら先ほど貴方と入れ違いに街へ出ました。すれ違わなかったのだな、間の悪いことだ」
本当に、なぜここまで強くあたられるのだろうか。ヴィクターに心当たりは全くない。そもそもカムルという名前が記憶にないのだ。恨みを買った記憶は無いのだから、当然強くあたられる理由には検討もつかない。
「うう、なんでそんなに辛辣なの?僕、君に何かした?したなら謝るからさ」
我慢できなくなったヴィクターはカムルへ涙声で抗議した。するとカムルは何か考えるように目を伏せ、数秒後に口を開く。そのわずかな間は、初めて見る彼の人間らしさだった。
「失礼いたしました。私、人間が嫌いなもので。別にお前がなにかしたわけではない」
その声は相変わらず無愛想だったが、先ほどまでと比べると少しだけ感情のようなものが見て取れた。だが、その感情が決して明るいものではないということをヴィクターは何となく察する。
「君も人間なのに?……いや、ごめん。色々あるよね」
それは当然の疑問だった。だが、ここはトリオーテ領。獣人と人間が共存する唯一の場所である。その事を考えれば自分の言葉は少し軽率だったとヴィクターは反省し、謝罪の言葉を口にした。
「不快にさせたのは事実、私も悪かったです。お詫びに話しましょう。私は幼い頃、闇ギルドの人間に両親を殺されました。理由は知りませんし、別に今更興味もありません。ただ、一人生き残った私は人間の悪意、ひいては人間へ憎悪を向けていました。人間社会で生きることすら嫌い、放浪していた」
意外なことにカムルも頭を下げ、自分の事情を話し始めてくれた。予想外の行動に面食らいつつも、ヴィクターは彼の話へ耳を傾ける。
「そんな私を拾って育ててくれたのが獣人なのです。彼らは種族の隔たりなく、何もかもに噛み付く狂犬のような私に愛情を注いでくれました」
初めて最後まで丁寧な口調を崩さずにカムルは言葉を終えた。それだけ彼にとって獣人という存在、そしてこの記憶は大きなものなのだろう。だが、今この瞬間は少し穏やかになっていた彼の表情はすぐにいつもの無愛想なものに戻ってしまった。それどころか怒りすら滲んでいるように見える。
「ですが、私の新しい家族は再び奪われました。あの夜、またしても人間の悪意によって」
あの夜、というのが十四年前の惨劇を指していることはさすがに鈍いヴィクターでも察せた。二度にわたり人間に家族を奪われたカムルの心境は計り知れない。似た境遇のある人物を脳裏に浮かべたヴィクターは、恐る恐る口を開いた。
「それでも、君は生き延びたんだね」
「はっ。生き延びてしまった、の間違いだ。家族たちはオレだけでも生きてくれと、オレを庇って逝った。その願いを無下にはできない」
カムルは自嘲気味な笑いを漏らす。先ほどまで保たれていた丁寧な口調はもう見る影もない。今目の前にあるのが彼の飾らない本当の姿なのだとヴィクターは本能的に感じた。
「それから数年。またしても放浪していたオレの噂を聞きつけて、ノレス様がなんと直々にやって来てくださった。そして今の仕事と、生きる意味を与えてくれた。今のオレがあるのはノレス様、そしてサラ様のお陰。大事な家族を今度こそ奪わせない。だからこそ、今回の付きまといは許せない」
その声に宿るのは強い意志。ヴィクターは正直、今回の一件は内情に詳しいカムルが内通者となっているのではないかと最初は考えていたのだが、この様子だとその線は薄いだろうなと認識を改めるのだった。
「……話してくれてありがとう。事情はよく分かったよ。でもいいのかい?僕も人間なのに、そこまで話してくれて」
「なぜかお前には話してもいいと思えた。このような事は初めてだ。お前、何者だ?」
その言葉にヴィクターはにんまりと笑みを浮かべる。両手が果物で塞がっているにもかかわらず、懐から先ほどより分厚くなったメモの束を、まるで見えない腕でも生えているように取り出してカムルに渡してみせる。受け取って見れば大幅に情報が加筆されている。……大変個性的な筆跡で。
「僕はヴィクター。ただの優秀な魔術師だよ」
――――――――――――――――――――――――
「サラ様、こんにちは。今日もお綺麗ですね」
「お嬢様、ようこそおいでくださいました!いつもの果実水、冷えてますよ!」
「この匂い、やっぱりお姉ちゃんだ!ねえねえ、僕この前の学力診断で一位とったんだよ!すごいでしょ!」
街に出たルーノたちを待ち受けていたのは、なんと歓迎の声だった。人間からも獣人からも、出会う人々全員からサラは歓迎されている。みなサラを見かけると声を抑え、好意的な言葉を向けるのだった。
「ありがとう。あなたも元気そうでなによりだわ」
「嬉しい。ちょうど喉が渇いていたのよね」
「凄いじゃない。昔はあんなに勉強嫌いだったのに」
陰気な性格に見えたサラも、領民たちの言葉には薄く笑顔を浮かべて応えていた。信頼関係が築けているのが窺える。だが、ルーノにとって誤算だったのはそれだけではなかった。
「そこの嬢ちゃん、これやるよ!さっき旅人に好評だった果物だ!」
「そこの方も、果実水はいかが?サラ様と同じものでいいかしら」
「くんくん……。サラ様の後ろにいるお姉ちゃん、とってもいい匂い!僕のお姉ちゃんみたいだ」
なぜか道行く人々、特に獣人がみなとてもルーノにまで好意的なのだ。サラが理由を尋ねても、みな口を揃えてなんとなくだと言う。不思議そうなサラと、何か思うところがあるのか遠くを見つめているようなルーノだった。
「どうして貴方はこんなにも獣人に好かれているの?ここのみんなは、外から来た人間にはあまり心を開かないのだけど」
思い切ってサラが理由を訪ねてみると、ルーノは少し考える素振りを見せてから答える。いつもならすぐに返事が来るところだが少しの間があった。ルーノ自身よく分かっていないのかもしれない。
「私は獣人と接する機会が多くありました。彼らはみな第六感が優れているのか人間からの悪意に敏感で、逆に悪意を持たない者へは心を開きやすいのです。ですので、私が親獣人派だということを察しているのではないのでしょうか」
その言葉には確かに筋は通っている。だが、領主の娘であり、直接彼らと接してきたサラもそんなことは分かっているのだ。それだけでは説明ができないほど、ルーノは歓迎されすぎている。違和感は消えないが、他の理由が思いつくわけでもないので、サラはいつも歩くコースを進むことにした。
「じゃあ、次はこっちよ」
二十分ほど歩いただろうか。それまでずっと活気がある場所を歩いていたサラは突然薄暗い路地へ向かう。ルーノも特に疑問を示さずに付き従った。曲がり角を過ぎ、少し開けたところに出た二人は同時に足を止め顔を見合わせる。
「やっぱり、貴方にも聞こえていたのね」
「はい。今も近付いてきている音が。……来ます、隠れて」
20
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
【男装歴10年】異世界で冒険者パーティやってみた【好きな人がいます】
リコピン
ファンタジー
前世の兄と共に異世界転生したセリナ。子どもの頃に親を失い、兄のシオンと二人で生きていくため、セリナは男装し「セリ」と名乗るように。それから十年、セリとシオンは、仲間を集め冒険者パーティを組んでいた。
これは、異世界転生した女の子がお仕事頑張ったり、恋をして性別カミングアウトのタイミングにモダモダしたりしながら過ごす、ありふれた毎日のお話。
※日常ほのぼの?系のお話を目指しています。
※同性愛表現があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる