8 / 21
第一章 赤い眼の少女
第七話 二つ名
しおりを挟む
『剣姫』。それは当代最強の双剣士と名高い少女の二つ名である。彼女は二つ名という傭兵組合が与える最高位の称号を史上最年少にして手にした。その二つ名は彼女の苛烈で鮮烈な剣技と、まるでおとぎ話の姫であるかのような端正な顔立ち、そして気高さに由来している。彼女を前にした者はその圧倒的な気迫と美貌に、口を開くことすら出来なくなるというのが通説だ。その二つ名持ちが今、目の前にいる。
「ぅ、あ」
ふくよかな男は無意識に上ずった声を出し後ずさった。そもそも二つ名とは傭兵組合の出す最高難度の依頼、通称『師団級』を達成したものに与えられるものである。『師団級』の依頼は名高い傭兵パーティ複数がかりでも全滅の危険があるとされているのだが、ルーノはそれをわずか十四歳にしてたった二人のパーティで達成した人物だ。
「どうしたの?来ないならこっちから行くけど」
ふくよかな男にとってそれは死の宣告そのもの。先ほどルーノに襲いかかろうとした男は、ルーノから距離にして十歩分は離れていたというのに、彼の目の前で真っ二つにされた。それは彼女が『師団級』の依頼を達成するに至った理由の一つである、彼女の手に握られた暗赤色の光を放つ魔剣の能力によるものだと彼は記憶の奥底から情報を呼び起こした。
「うわあああ!!!」
叫び、その体躯に似合わない速度で駆け出すふくよかな男。眼前で息絶えた男や隣に立つもう一人の仲間のこと、ましてや達成しなければならない依頼のことなど頭から抜けていた。今はただ、自分が生き残ることだけを考える。ルーノが手にする魔剣、ヴォーティガンという銘を持つそれに込められた魔法は『遠隔攻撃』。およそ十メートルの範囲であれば斬撃を飛ばすことができる。そして今彼とルーノの距離は、ちょうど十メートルほど離れていた。不意をつき駆け出すことに成功さえすれば逃げ切れる。そのはずだった。
「逃がすわけないでしょ」
冷酷な声が耳元で聞こえた。その意味を頭が理解するよりも早く、ふくよかな男の背中に灼熱のごとき痛みが走る。痛みに思考が支配される中ほとんど反射で振り返ると、剣を振り切った姿勢のルーノが背後に立っていた。その後ろにはつい先ほどまで生きていたはずのもう一人の仲間が倒れ伏している。自分が駆け出すと同時にルーノも駆け出し、駆け抜けざまに仲間を斬り捨てた上で自分にも追いついて斬撃を放ったのだ。一瞬の出来事に理解が追いつく頃にはもう意識が薄れ始めている。
「サラ様、お待たせ致しました。もう大丈夫です」
ルーノはもうこちらを見もせずに路地の奥へと向かう。男は最期に、簡単なはずだった仕事に二つ名持ちが介入してくるという自らの運の無さを呪うのだった。
――――――――――――――――――――――――
『透魔』。それは『剣姫』と共にたった二人で『師団級』の依頼を達成した青年の二つ名である。彼もまた当代最強の呼び声高い魔術師だ。その二つ名は、彼の特殊な魔術属性の適正に由来している。火、水、風、土の四つからなる四大属性。人は原則としてこの四つの属性のどれか一つに適性を持つのだが、彼はそのどれにも属さない第五の属性、『無』に適性があるのだ。それは大陸で唯一無二のものであり、彼の絶対性を裏付けるものである。
「僕をそう呼んでいいのは師匠だけだ」
冷たい眼差しで両腕を失い転がる襲撃者を見下ろすヴィクター。男から両腕を奪った『無』の魔術とは、彼曰く『何色でもないが故に何色にでもなれるもの』。事実として、彼は四大属性全ての魔術を実質全て扱うことが出来る。
「『一斉風靡』」
ヴィクターの周りに浮かび上がっている色とりどりの魔術式、その一つが一際強く輝いたと思うと、襲撃者目掛けて無数の小さな風の刃が飛来した。そもそも魔術とは魔術式によって成るものであり、魔術式とは数学における公式である。誰もが用いることができ、誰が用いても同じ結果を出せるものだ。先の時代の魔術師たちが編み出した魔術式は各属性毎に存在し、ヴィクターを除く全魔術師が同じものを共通して使用している。
「ぎゃあああ!!!」
全身を切り刻まれた襲撃者から断末魔の悲鳴が上がる。例えば今の魔術、『一斉風靡』を発動する時もヴィクターは|一般的に出回っている魔術式を使用していない。更に言えば使用する必要が無いのである。なぜなら彼の持つ『無』という属性は、全ての属性の魔術を再現できるからだ。無から火を起こし、無から水を湧かせ、無から風を吹かせ、無から土を生み出す。
「はあ。興が冷めた」
ため息を吐くヴィクターが先ほど襲撃者に使用した魔術は二つ。腕を失った男へのとどめとなった『一斉風靡』、そして一瞬にして腕を切断した『虚空至鎌』。後者の『虚空至鎌』は、空間の一部から空気を奪い真空状態を作り出すことにより、かまいたちと呼ばれる現象を引き起こし物体を切り裂く魔術。一般的な風属性の魔術師がこの魔術を使う時は、空間に呼びかけ、範囲を指定し、空気を奪う三つの役割を果たす魔術式を構築する。それを彼はまず風という属性を選択し、次に直接空間に真空を生み出すという荒業を用いて再現しているのだ。
「終わりにしよう」
ヴィクターの背後にこれまでの全てと比べ物にならない規模の魔術式が現れる。『虚空至鎌』の魔術式が緑色に輝く二行の文字列だったのに対し、今回のそれの輝きは青色で、先ほどの何倍も眩い。式を構築する文字列も十五行に上った。そしてこれまでの魔術式と同じく、魔術に造詣が深い者が見れば卒倒するような、冒涜的とも言える荒業によって成立している。例えるなら、図形の面積を求める時に公式を使うのではなく、全てその場の思いつき、直感に基いた独自の方法で答えを導き出そうとしているようなもの。なのに答えは合っているのだからいよいよ理解ができない。
「『絶対氷域』」
ヴィクターがぼそりと呟くと、今まさにカムルへ剣を振り下ろそうとしていた襲撃者の動きがピタリと止まった。数秒経っても剣が振り下ろされず、何事かと防御の姿勢を解いて周囲を見渡せば、全ての襲撃者の動きが止まっている。更に、トリオーテ辺境伯邸を覆うように巨大な氷の壁がそびえ立っていた。
「まさか……。凍っている?」
ヴィクターは無表情にただ頷き、小さく息を吐いた。その息は白く、今更ながら周囲の気温が大幅に下がっていることにカムルは気づく。それでも襲撃者たちが瞬時に凍りつくほどの気温ではない。違和感を覚えた、その時。
「さっむい!ヴィクター、やり過ぎ!」
ルーノの声が氷の壁の向こうから聞こえた。途端にヴィクターに笑顔が戻り、慌てて魔術を解除する。壁の向こう側には寒そうに小さな体を縮めたサラと、心なしかいつもよりフードを深く被っているルーノがいた。
「ルーノちゃん!おかえり、無事だったんだね!」
「どちらかと言えばこの寒さの方が厄介だよ」
その言葉通り、ルーノとサラの姿はヴィクターが辺境伯邸を出る前と全く相違ない。強いて変化を挙げるならサラが耳あてを付けていることくらいか。
「それより、言いたいことって何?すぐ帰るようにって使い魔に伝えられたけど、そもそも使い魔で知らせてくれたらよかったんじゃない?」
使い魔とは、魔術師の使う伝令手段だ。ほんの少しではあるが情報を運ぶことのできる伝書鳩のような役割を果たす魔術。
「長くなるから直接言いたかったんだ。ルーノちゃん、もしかすると今回の件は思っているより闇が深いかもしれない」
「ぅ、あ」
ふくよかな男は無意識に上ずった声を出し後ずさった。そもそも二つ名とは傭兵組合の出す最高難度の依頼、通称『師団級』を達成したものに与えられるものである。『師団級』の依頼は名高い傭兵パーティ複数がかりでも全滅の危険があるとされているのだが、ルーノはそれをわずか十四歳にしてたった二人のパーティで達成した人物だ。
「どうしたの?来ないならこっちから行くけど」
ふくよかな男にとってそれは死の宣告そのもの。先ほどルーノに襲いかかろうとした男は、ルーノから距離にして十歩分は離れていたというのに、彼の目の前で真っ二つにされた。それは彼女が『師団級』の依頼を達成するに至った理由の一つである、彼女の手に握られた暗赤色の光を放つ魔剣の能力によるものだと彼は記憶の奥底から情報を呼び起こした。
「うわあああ!!!」
叫び、その体躯に似合わない速度で駆け出すふくよかな男。眼前で息絶えた男や隣に立つもう一人の仲間のこと、ましてや達成しなければならない依頼のことなど頭から抜けていた。今はただ、自分が生き残ることだけを考える。ルーノが手にする魔剣、ヴォーティガンという銘を持つそれに込められた魔法は『遠隔攻撃』。およそ十メートルの範囲であれば斬撃を飛ばすことができる。そして今彼とルーノの距離は、ちょうど十メートルほど離れていた。不意をつき駆け出すことに成功さえすれば逃げ切れる。そのはずだった。
「逃がすわけないでしょ」
冷酷な声が耳元で聞こえた。その意味を頭が理解するよりも早く、ふくよかな男の背中に灼熱のごとき痛みが走る。痛みに思考が支配される中ほとんど反射で振り返ると、剣を振り切った姿勢のルーノが背後に立っていた。その後ろにはつい先ほどまで生きていたはずのもう一人の仲間が倒れ伏している。自分が駆け出すと同時にルーノも駆け出し、駆け抜けざまに仲間を斬り捨てた上で自分にも追いついて斬撃を放ったのだ。一瞬の出来事に理解が追いつく頃にはもう意識が薄れ始めている。
「サラ様、お待たせ致しました。もう大丈夫です」
ルーノはもうこちらを見もせずに路地の奥へと向かう。男は最期に、簡単なはずだった仕事に二つ名持ちが介入してくるという自らの運の無さを呪うのだった。
――――――――――――――――――――――――
『透魔』。それは『剣姫』と共にたった二人で『師団級』の依頼を達成した青年の二つ名である。彼もまた当代最強の呼び声高い魔術師だ。その二つ名は、彼の特殊な魔術属性の適正に由来している。火、水、風、土の四つからなる四大属性。人は原則としてこの四つの属性のどれか一つに適性を持つのだが、彼はそのどれにも属さない第五の属性、『無』に適性があるのだ。それは大陸で唯一無二のものであり、彼の絶対性を裏付けるものである。
「僕をそう呼んでいいのは師匠だけだ」
冷たい眼差しで両腕を失い転がる襲撃者を見下ろすヴィクター。男から両腕を奪った『無』の魔術とは、彼曰く『何色でもないが故に何色にでもなれるもの』。事実として、彼は四大属性全ての魔術を実質全て扱うことが出来る。
「『一斉風靡』」
ヴィクターの周りに浮かび上がっている色とりどりの魔術式、その一つが一際強く輝いたと思うと、襲撃者目掛けて無数の小さな風の刃が飛来した。そもそも魔術とは魔術式によって成るものであり、魔術式とは数学における公式である。誰もが用いることができ、誰が用いても同じ結果を出せるものだ。先の時代の魔術師たちが編み出した魔術式は各属性毎に存在し、ヴィクターを除く全魔術師が同じものを共通して使用している。
「ぎゃあああ!!!」
全身を切り刻まれた襲撃者から断末魔の悲鳴が上がる。例えば今の魔術、『一斉風靡』を発動する時もヴィクターは|一般的に出回っている魔術式を使用していない。更に言えば使用する必要が無いのである。なぜなら彼の持つ『無』という属性は、全ての属性の魔術を再現できるからだ。無から火を起こし、無から水を湧かせ、無から風を吹かせ、無から土を生み出す。
「はあ。興が冷めた」
ため息を吐くヴィクターが先ほど襲撃者に使用した魔術は二つ。腕を失った男へのとどめとなった『一斉風靡』、そして一瞬にして腕を切断した『虚空至鎌』。後者の『虚空至鎌』は、空間の一部から空気を奪い真空状態を作り出すことにより、かまいたちと呼ばれる現象を引き起こし物体を切り裂く魔術。一般的な風属性の魔術師がこの魔術を使う時は、空間に呼びかけ、範囲を指定し、空気を奪う三つの役割を果たす魔術式を構築する。それを彼はまず風という属性を選択し、次に直接空間に真空を生み出すという荒業を用いて再現しているのだ。
「終わりにしよう」
ヴィクターの背後にこれまでの全てと比べ物にならない規模の魔術式が現れる。『虚空至鎌』の魔術式が緑色に輝く二行の文字列だったのに対し、今回のそれの輝きは青色で、先ほどの何倍も眩い。式を構築する文字列も十五行に上った。そしてこれまでの魔術式と同じく、魔術に造詣が深い者が見れば卒倒するような、冒涜的とも言える荒業によって成立している。例えるなら、図形の面積を求める時に公式を使うのではなく、全てその場の思いつき、直感に基いた独自の方法で答えを導き出そうとしているようなもの。なのに答えは合っているのだからいよいよ理解ができない。
「『絶対氷域』」
ヴィクターがぼそりと呟くと、今まさにカムルへ剣を振り下ろそうとしていた襲撃者の動きがピタリと止まった。数秒経っても剣が振り下ろされず、何事かと防御の姿勢を解いて周囲を見渡せば、全ての襲撃者の動きが止まっている。更に、トリオーテ辺境伯邸を覆うように巨大な氷の壁がそびえ立っていた。
「まさか……。凍っている?」
ヴィクターは無表情にただ頷き、小さく息を吐いた。その息は白く、今更ながら周囲の気温が大幅に下がっていることにカムルは気づく。それでも襲撃者たちが瞬時に凍りつくほどの気温ではない。違和感を覚えた、その時。
「さっむい!ヴィクター、やり過ぎ!」
ルーノの声が氷の壁の向こうから聞こえた。途端にヴィクターに笑顔が戻り、慌てて魔術を解除する。壁の向こう側には寒そうに小さな体を縮めたサラと、心なしかいつもよりフードを深く被っているルーノがいた。
「ルーノちゃん!おかえり、無事だったんだね!」
「どちらかと言えばこの寒さの方が厄介だよ」
その言葉通り、ルーノとサラの姿はヴィクターが辺境伯邸を出る前と全く相違ない。強いて変化を挙げるならサラが耳あてを付けていることくらいか。
「それより、言いたいことって何?すぐ帰るようにって使い魔に伝えられたけど、そもそも使い魔で知らせてくれたらよかったんじゃない?」
使い魔とは、魔術師の使う伝令手段だ。ほんの少しではあるが情報を運ぶことのできる伝書鳩のような役割を果たす魔術。
「長くなるから直接言いたかったんだ。ルーノちゃん、もしかすると今回の件は思っているより闇が深いかもしれない」
17
あなたにおすすめの小説
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる