Yuta's first episode.~きみを見つけた0話~

山鳩由真

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 うなじに貼りつく細い髪を掻き分けて、親指の爪でくすぐると大袈裟なほどにびくっと華奢な肩が揺れたが、全然抵抗する素振りはない。さっきバスルームできれいにしてあげた時だって、取り乱したのは一瞬で、物分かりのいいコウちゃんはやり方を覚えると初めてでも続きを自分でやる従順な良い子だった。素直でこんなに可愛いのに、勿体ない。あの後輩ーー成井田は今日コウちゃんを家まで送ってかなかったこと、後悔しないかな? 他人事ながら心配になる。

 中をしっかり洗って、言われた通り入り口をローションでひたひたにして、大きめのバスローブを羽織ってベッドに座るコウちゃんは、もうすっかりウリの男の子みたいだった。

「まだ酔ってる?」

「うん」

「ほんとに、最後までしちゃっていいの?」

 素人AVの出演者インタビューみたいな安っぽいセリフを言ってみる。コウちゃんは、一拍も置かず「うん」と答えた。

「初めてが、こんなおじさんでもいいの?」

 ちょっとおどけて言うと、これには目元を赤くして少し笑ってくれた。はにかむ顔が可愛い。

「おじさんて、ユタさん、何歳なんですか? 見た目はすごく格好いい」

「コウちゃんよりも十個上だね」

「えっ」

 素で驚くコウちゃんの柔らかい頬っぺたをむにっと掴んで引き寄せる。

「キスしていい?」

 これも簡単に頷いてオーケーしてくれるので、ちゅっとする。それから引き締めている唇をねっとりしつこく舐めると、ようやく入り口を緩めてくれた。

「あ……」

 舌が舌に触れるのはさすがに抵抗があるらしく、コウちゃんは顎を引いた。でも逃がさず、頭を押さえて少し強引に舌を差し入れる。

「んぅ……」

 ネットでやり取りしていたとはいえ、さっき会ったばかりの男に、よく許してくれる。失恋のショックと、ずっと抱えて発散出来ずにいた性への興味、そんなところだろうか。

「キスも初めて?」

「初めて、です……」

「意外だな。こんなに可愛いのによく無事だったね」

 可愛いと褒められて照れたコウちゃんの顔を上向かせて、再び深く吸う。首を振って逃げようとしたのも最初だけで、吸い続けると大人しく受け入れた。感度が良くて、抱き締めて乳首を指で捏ねると気持ち良さそうに喘いだ。そろそろかな、と滑る後ろの入り口に指を這わせると、さすがに身体を強張らせた。

「後ろ、自分で弄ったことある?」

 コウちゃんは恥ずかしそうに視線を泳がせる。

「少し、だけ……」

 なら、多少は感じられるかもしれない。中指をゆっくり入れる。第二間接まで難なく入り、じっくり解してからローションを足して二本指で中を優しく弄る。出し入れしたり、前立腺あたりを時間をかけてさすると、その内コウちゃんはぷるっと身震いをした。

「ま……まだ、だめ、なの……?」

「うーん、まだ。挿れたら裂けちゃうかもなあ」

 ずっと後ろを弄られ続けて違和感があるらしく、コウちゃんは不安げな顔をしている。

 しかし、しつこく乳首を吸いながら後ろを解してあげると、最初は違和感だけだったコウちゃんの呼吸に、段々と艶かしいものが混じってきた。

「今挿入までしたいから、これ入れさせてね」

 寝かせて足を開かせると、用意してきた水滴型の器具を挿入する。初心者向けのSサイズなので、充分に濡らしていたそれは難なく入った。コウちゃんには抵抗する間も与えなかった。後ろに異物を入れるのが初めてのコウちゃんは、苦しそうに身をよじる。

「あ、そ、そんなの……っ」

「痛くはないと思うよ」

「ん……っ、これ、こうするのが、普通……?」

 コウちゃんは恥態を晒して涙目で訴えてくる。そうだよ、と頷くと、諦め顔で唇を噛んで耐えようとしてくれた。ちゅっちゅっとキスして胸の先を弄る。時々中に入れたものがあたるみたいで、腰を浮かせた。でも前はなかなか勃たない。

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