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第3章 陰謀の余波
(15)沙織の結婚観
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休日に玲二と南房総のドライブに繰り出した沙織は、昼過ぎまで景色と料理を楽しんでから、余裕を持って再びアクアラインで対岸へと向かった。その途中で海ほたるに寄る事にした二人は、海を見渡せる展望デッキに上がり、それを背景に写真を撮った。
「関本さん、さっきの写真、清人さんに送っておきましたから」
フードコートに行って飲み物を買った玲二が、デッキに戻って来てから告げると、沙織がソフトクリーム片手に大真面目に応える。
「ありがとうございます。これで私達が付き合っているアリバイは、完璧ですね」
「『アリバイ』の日本語訳について、激しく問い質したい気分です」
思わず溜め息を吐いてしまった玲二に、沙織がすかさず指摘する。
「ところで玲二さん。私達、一応付き合っているわけですから、私の呼称は『関本さん』ではなくて、『沙織さん』とか『沙織』とかが適当ではありませんか?」
「呼称もそうですが、関本さんの丁寧過ぎる物言いも、個人的に親密な付き合いをしているとは、言えないと思います」
「それもそうですね。ちょっと考えてみますか」
イチゴソフトクリームを舐めながら、真剣な顔で海を見ている沙織を横目で見て、玲二がしみじみと言い出す。
「関本さんの恋愛観って、どんな代物なんでしょうね……」
「いきなり何ですか?」
「俺が観察してみても、友之さんの事を好きなのか嫌いなのか、全然分かりません」
それに沙織は即答した。
「上司としては尊敬していますし、好感も持っていますよ? 幾ら仕事ができても、嫌いな人間を尊敬できる程、人間ができていませんから」
「それなら上司としてではなく、一人の男性としてはどうですか?」
「そこそこ良いんじゃありません? それが何か」
淡々と正直に述べた沙織だったが、その反応を見た玲二が項垂れた。
「……本気で言ってるよ、この人」
「当然です。どうしてこんな事で、嘘をつかなくちゃいけないんですか」
「本当に手強いな。 友之さんに同情する」
「課長の周りの人達が甘やかしているから、私が多少当たりを厳しくしているだけじゃありませんか。そんなに面倒で嫌なら、他の女を当たってください」
素っ気なく言われた玲二だったが、気合いを振り絞って話を続けた。
「結局、友之さんと別れた別れないの話になっている喧嘩の原因は、一体何なんですか?」
「喧嘩? 何のです?」
「え?」
「…………」
咄嗟に意味が分からず、素で驚いた顔になった沙織と、どうしてそんな反応なのかと戸惑った玲二が、揃って顔を見合わせて黙り込む。しかしすぐに沙織は、茶番の設定を思い出した。
「ああ……、そう言えば部外者には、そんな事になっていましたね」
「部外者って……。俺、今現在、盛大に巻き込まれているんですけど……。とにかくなるべく早く、友之さんとよりを戻してくださいよ」
その切実な訴えに対して、沙織は少々面白く無さそうに言い返した。
「それ、私じゃなくて、課長に言ってください。全面的に向こうの都合なんですから。私は黙って待ってるような、都合の良い女じゃありません」
「本当に友之さん、何をやってるんだよ……」
再びがっくりと項垂れた玲二だったが、沙織はそれには構わず、海を見ながらソフトクリームを食べ続けた。すると少しして、声がかけられる。
「質問しても良いですか?」
「構いませんけど?」
「友之さんと結婚する気、ありますか?」
「…………」
その問いに、沙織は眉間に軽く縦皺を作りながら玲二に向き直った。それを見た彼が、慌てて質問を変える。
「すみません、質問を変えます。関本さんは、結婚願望ってありますか?」
「あるか無いかと言われたら、無いんじゃないでしょうか? 考えるだけで面倒です」
「そんな面倒くさがらずに、考えてみるだけでも」
「名前が変わったら免許証に保険証に年金手帳に預金通帳に各種カード、その他諸々の登録変更をしないといけなくなります」
「まさかの事務手続きとは……。そうじゃなくて! メンタル的な事で、何か結婚したくない理由があるんですか?」
盛大に顔を引き攣らせた玲二が、何とか気を取り直しながら重ねて尋ねたが、ここで沙織が逆に問いを発した。
「結婚するにあたって必須な事って、玲二さんは何だと思いますか?」
「え? ええと……。それはやはり、お互いに対する愛情とか、しっかりした生活基盤とか、共通の価値観とかではないですか?」
唐突な問いかけにもかかわらず、真剣に考え込んでから答えた玲二に、沙織が軽く頭を下げる。
「実に模範的な回答を、ありがとうございます」
「恐縮です」
「今挙げられた物は、私も全くその通りだと思いますが、決定的に足りないものがあります」
「何でしょう?」
「勢いと錯覚です」
真顔でそう断言された玲二は、疑わしそうに問い返した。
「結婚するのに、そんな物が必要なんですか?」
しかし沙織は、それに平然と答える。
「『あの人がいないと生きていけない』とか、『世界は私達の為にある』とか、『この人ならさっさと死なれても遺産で生涯安泰』とか、『稼ぎが無くても既婚者の体面を保てればよい』とかだと、さすがに極端だとは思いますが、ある程度馬鹿になるか打算的にならないと、結婚ってできないと思います。それからの人生が、大きく変わるわけですし。家族と過ごした時間以上の年月を、相手と過ごす事になるわけですよ?」
そこまで聞いた玲二は、何とも言い難い顔になった。
「最後に口にした内容に関しては、確かにそうかもしれませんが……。何だか恋愛観と結婚観が、妙な方向に歪んでいませんか?」
「育った環境が、ちょっと特殊だったもので。ラブラブバカップルだった両親が、ある出来事で破局、泥沼離婚した後、離婚訴訟専門の弁護士である母の元で育ちました。この事は、以前課長にも話してあります」
「……納得しました。すみません、変な事をお聞きしまして」
そう言って、自分に対して深々と頭を下げた玲二を見て、沙織は思わず笑ってしまった。
「そこで即座に素直に謝るところに、育ちの良さが出ていますよね。何だかんだ言いながら、柏木さんの無茶ぶりに付き合ってますし」
「清人さんに関しては『この人に逆らったら駄目だ』という、子供の頃からの刷り込みが大きいですが」
思わず玲二も苦笑で応じると、同様の表情で沙織が続ける。
「それを差し引いても、良い家庭環境で育ったんだろうなと思いますよ? この前、柏木さんのお宅にお邪魔した時に、玲子さん達を観察しながら、色々とお話をさせて貰いましたし」
「そうなんですか? それな関本さんから見たうちの両親に対する感想を、是非聞かせて貰いたいんですが」
「強いて言うなら『良い意味のカカア天下』ですね。あと絢子さん達は『切磋琢磨ライバル関係』で、真由美さん達は『溺愛甘やかしタイプ』です」
そう評した沙織に、玲二は心底感心した表情になった。
「関本さん……、本当にシビアですね」
「間違っていますか?」
「いえ、概ねその通りです。でも母も叔母さん達も、普段対外的には夫唱婦随を装っていますので、初対面でそこまで見破る人はそうそういませんから、少し驚きました」
「そうですか? 結構分かり易いと思いますが」
事も無げにそう言ってから、「このソフト久しぶりだけど、やっぱり美味しいわ」と満足げに食べていた沙織に向かって、玲二が慎重に問いかけた。
「先程関本さんは『良い家庭環境』云々と口にしていましたし、結婚とか夫婦関係そのものを、忌避しているわけでは無いんですよね?」
その問いかけに、沙織が彼に顔を向けて、軽く頷きながら答える。
「それはそうですよ。夫婦と言っても、色々な形があると思いますし」
「それならちょっと規格外な関本さんでも、『友之さんがいないと生きていけない』と錯覚してくれたら勢いで結婚してくれるし、『友之さんが責任を持って養ってくれるなら良い』と納得したら、打算的に結婚してくれるって事ですよね!?」
鬼気迫る勢いで詰め寄られながら、そんな念押しをされた沙織は、半ば呆れて呟いた。
「『規格外』って何ですか……。それに凄いですね、そのひたすら前向きな解釈っぷり」
「そうですよね!?」
「まあ……、そうなんじゃないですか?」
「よし、言質取った!」
そこで嬉々として沙織から離れ、手すりの向こうに広がる東京湾に向き直った玲二は、大声で叫んだ。
「友之さん、頑張れ! 可能性は0じゃないぞ! 当たって砕けろ!」
「はいはい、頑張ってくれると良いですね~」
何事かと周囲の観光客達から驚きの視線を向けられる中、沙織は(やっぱり課長の身内や親戚関係って、個性的な人が多いわ)と冷静に玲二を評しつつ、他人事のように呟きながらイチゴソフトクリームを完食した。
「関本さん、さっきの写真、清人さんに送っておきましたから」
フードコートに行って飲み物を買った玲二が、デッキに戻って来てから告げると、沙織がソフトクリーム片手に大真面目に応える。
「ありがとうございます。これで私達が付き合っているアリバイは、完璧ですね」
「『アリバイ』の日本語訳について、激しく問い質したい気分です」
思わず溜め息を吐いてしまった玲二に、沙織がすかさず指摘する。
「ところで玲二さん。私達、一応付き合っているわけですから、私の呼称は『関本さん』ではなくて、『沙織さん』とか『沙織』とかが適当ではありませんか?」
「呼称もそうですが、関本さんの丁寧過ぎる物言いも、個人的に親密な付き合いをしているとは、言えないと思います」
「それもそうですね。ちょっと考えてみますか」
イチゴソフトクリームを舐めながら、真剣な顔で海を見ている沙織を横目で見て、玲二がしみじみと言い出す。
「関本さんの恋愛観って、どんな代物なんでしょうね……」
「いきなり何ですか?」
「俺が観察してみても、友之さんの事を好きなのか嫌いなのか、全然分かりません」
それに沙織は即答した。
「上司としては尊敬していますし、好感も持っていますよ? 幾ら仕事ができても、嫌いな人間を尊敬できる程、人間ができていませんから」
「それなら上司としてではなく、一人の男性としてはどうですか?」
「そこそこ良いんじゃありません? それが何か」
淡々と正直に述べた沙織だったが、その反応を見た玲二が項垂れた。
「……本気で言ってるよ、この人」
「当然です。どうしてこんな事で、嘘をつかなくちゃいけないんですか」
「本当に手強いな。 友之さんに同情する」
「課長の周りの人達が甘やかしているから、私が多少当たりを厳しくしているだけじゃありませんか。そんなに面倒で嫌なら、他の女を当たってください」
素っ気なく言われた玲二だったが、気合いを振り絞って話を続けた。
「結局、友之さんと別れた別れないの話になっている喧嘩の原因は、一体何なんですか?」
「喧嘩? 何のです?」
「え?」
「…………」
咄嗟に意味が分からず、素で驚いた顔になった沙織と、どうしてそんな反応なのかと戸惑った玲二が、揃って顔を見合わせて黙り込む。しかしすぐに沙織は、茶番の設定を思い出した。
「ああ……、そう言えば部外者には、そんな事になっていましたね」
「部外者って……。俺、今現在、盛大に巻き込まれているんですけど……。とにかくなるべく早く、友之さんとよりを戻してくださいよ」
その切実な訴えに対して、沙織は少々面白く無さそうに言い返した。
「それ、私じゃなくて、課長に言ってください。全面的に向こうの都合なんですから。私は黙って待ってるような、都合の良い女じゃありません」
「本当に友之さん、何をやってるんだよ……」
再びがっくりと項垂れた玲二だったが、沙織はそれには構わず、海を見ながらソフトクリームを食べ続けた。すると少しして、声がかけられる。
「質問しても良いですか?」
「構いませんけど?」
「友之さんと結婚する気、ありますか?」
「…………」
その問いに、沙織は眉間に軽く縦皺を作りながら玲二に向き直った。それを見た彼が、慌てて質問を変える。
「すみません、質問を変えます。関本さんは、結婚願望ってありますか?」
「あるか無いかと言われたら、無いんじゃないでしょうか? 考えるだけで面倒です」
「そんな面倒くさがらずに、考えてみるだけでも」
「名前が変わったら免許証に保険証に年金手帳に預金通帳に各種カード、その他諸々の登録変更をしないといけなくなります」
「まさかの事務手続きとは……。そうじゃなくて! メンタル的な事で、何か結婚したくない理由があるんですか?」
盛大に顔を引き攣らせた玲二が、何とか気を取り直しながら重ねて尋ねたが、ここで沙織が逆に問いを発した。
「結婚するにあたって必須な事って、玲二さんは何だと思いますか?」
「え? ええと……。それはやはり、お互いに対する愛情とか、しっかりした生活基盤とか、共通の価値観とかではないですか?」
唐突な問いかけにもかかわらず、真剣に考え込んでから答えた玲二に、沙織が軽く頭を下げる。
「実に模範的な回答を、ありがとうございます」
「恐縮です」
「今挙げられた物は、私も全くその通りだと思いますが、決定的に足りないものがあります」
「何でしょう?」
「勢いと錯覚です」
真顔でそう断言された玲二は、疑わしそうに問い返した。
「結婚するのに、そんな物が必要なんですか?」
しかし沙織は、それに平然と答える。
「『あの人がいないと生きていけない』とか、『世界は私達の為にある』とか、『この人ならさっさと死なれても遺産で生涯安泰』とか、『稼ぎが無くても既婚者の体面を保てればよい』とかだと、さすがに極端だとは思いますが、ある程度馬鹿になるか打算的にならないと、結婚ってできないと思います。それからの人生が、大きく変わるわけですし。家族と過ごした時間以上の年月を、相手と過ごす事になるわけですよ?」
そこまで聞いた玲二は、何とも言い難い顔になった。
「最後に口にした内容に関しては、確かにそうかもしれませんが……。何だか恋愛観と結婚観が、妙な方向に歪んでいませんか?」
「育った環境が、ちょっと特殊だったもので。ラブラブバカップルだった両親が、ある出来事で破局、泥沼離婚した後、離婚訴訟専門の弁護士である母の元で育ちました。この事は、以前課長にも話してあります」
「……納得しました。すみません、変な事をお聞きしまして」
そう言って、自分に対して深々と頭を下げた玲二を見て、沙織は思わず笑ってしまった。
「そこで即座に素直に謝るところに、育ちの良さが出ていますよね。何だかんだ言いながら、柏木さんの無茶ぶりに付き合ってますし」
「清人さんに関しては『この人に逆らったら駄目だ』という、子供の頃からの刷り込みが大きいですが」
思わず玲二も苦笑で応じると、同様の表情で沙織が続ける。
「それを差し引いても、良い家庭環境で育ったんだろうなと思いますよ? この前、柏木さんのお宅にお邪魔した時に、玲子さん達を観察しながら、色々とお話をさせて貰いましたし」
「そうなんですか? それな関本さんから見たうちの両親に対する感想を、是非聞かせて貰いたいんですが」
「強いて言うなら『良い意味のカカア天下』ですね。あと絢子さん達は『切磋琢磨ライバル関係』で、真由美さん達は『溺愛甘やかしタイプ』です」
そう評した沙織に、玲二は心底感心した表情になった。
「関本さん……、本当にシビアですね」
「間違っていますか?」
「いえ、概ねその通りです。でも母も叔母さん達も、普段対外的には夫唱婦随を装っていますので、初対面でそこまで見破る人はそうそういませんから、少し驚きました」
「そうですか? 結構分かり易いと思いますが」
事も無げにそう言ってから、「このソフト久しぶりだけど、やっぱり美味しいわ」と満足げに食べていた沙織に向かって、玲二が慎重に問いかけた。
「先程関本さんは『良い家庭環境』云々と口にしていましたし、結婚とか夫婦関係そのものを、忌避しているわけでは無いんですよね?」
その問いかけに、沙織が彼に顔を向けて、軽く頷きながら答える。
「それはそうですよ。夫婦と言っても、色々な形があると思いますし」
「それならちょっと規格外な関本さんでも、『友之さんがいないと生きていけない』と錯覚してくれたら勢いで結婚してくれるし、『友之さんが責任を持って養ってくれるなら良い』と納得したら、打算的に結婚してくれるって事ですよね!?」
鬼気迫る勢いで詰め寄られながら、そんな念押しをされた沙織は、半ば呆れて呟いた。
「『規格外』って何ですか……。それに凄いですね、そのひたすら前向きな解釈っぷり」
「そうですよね!?」
「まあ……、そうなんじゃないですか?」
「よし、言質取った!」
そこで嬉々として沙織から離れ、手すりの向こうに広がる東京湾に向き直った玲二は、大声で叫んだ。
「友之さん、頑張れ! 可能性は0じゃないぞ! 当たって砕けろ!」
「はいはい、頑張ってくれると良いですね~」
何事かと周囲の観光客達から驚きの視線を向けられる中、沙織は(やっぱり課長の身内や親戚関係って、個性的な人が多いわ)と冷静に玲二を評しつつ、他人事のように呟きながらイチゴソフトクリームを完食した。
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