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第3章 陰謀
(9)聖女の鉄槌
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〔冗談じゃ無い!! 殺したければ、あんたが殺して呪いを受ければ良いだろうが!!〕
〔そうだ! そもそも俺達は、公爵様を誑かす偽者の聖紋持ちを捕らえると聞いてたんだぞ!〕
〔しかもウィラード様まで殺すなんて聞いてないぞ!〕
盛大に反抗されて、バーンは再度怒りに任せて怒鳴りつけた。
〔お前達、金は要らないのか!?〕
〔こいつらが彼女の呪いを受けて死んだら、こいつらに金を払う事も無くなって、お前にとっては良いことずくめだな。上にはしっかり自分の手柄として報告できるし、自ら手を汚す事もない〕
〔…………〕
ボソッとジークが付け加えた台詞で、バーンと周囲の者達との亀裂は、決定的な物となった。
〔そんなにこいつらを殺したければ、あんたが勝手にしろよ〕
〔ちゃんと報酬を貰うまでは、もう何もしないぞ〕
〔本当にお貴族様ってのは、平民の事を虫けら同様に思ってやがるな〕
〔はっ、自分は妾の三番目の子供のくせに、何様のつもりだよ〕
〔爵位の継承権も無い癖に、威張りくさりやがって〕
白け切った目で、口々に侮蔑的な台詞を投げかけられたバーンだったが、やはり自分で藍里達を殺す程の度胸は無かったらしく、暫く怒りで顔を真っ赤にしながらも、吐き捨てる様に周囲に命令した。
〔お前らの処置は、一応上の判断を仰ぐ必要がある。そいつらを連れて、屋敷に戻るぞ! 武器を取り上げて、手だけ縛っておけ! お前達も下手な抵抗はするなよ! いいな!〕
取って付けた様な言い訳にルーカス達も呆れかえった視線を向けたが、取り敢えず当面の危険は回避できた為、ここは了承しておく事にした。
〔まあ、それ位なら、妥協の範囲内だな。皆、良いな?〕
〔分かった〕
〔了解〕
〔承知しました〕
そして藍里にも、日本語で言い聞かせる。
「アイリ様、取り敢えずすぐに殺される危険性は無くなりました。手だけ拘束して移動しますので、抵抗はしないで下さい」
「黒幕の所に?」
「恐らくは。私達の処遇を決めるとかほざいていますし。確かにこの臆病者では、決断できないでしょう」
皮肉を込めてジークが述べた為、藍里は問い返した。
「そんなにビビってんの?」
「それなりに」
「ふぅん?」
そしてチラッとバーンに目を向けた藍里は、ジークに不敵な笑いを見せた。
「それなら結構腹が立ったから、隙があったら一撃だけお見舞いしても良いかしら? もっとビビるんじゃない?」
「……駄目ですと言っても、やりますよね?」
「分かってるじゃない」
機嫌良く頷いた藍里に、ジークは説得を諦めた。そして彼女から離れるとすぐに、両手首を縄で縛られながら、バーンに詰問される。
〔何を言っていたんだ?〕
〔手首を縛りますが、大人しくしていて下さいと言う話を〕
〔それにしては長くなかったか?〕
〔それなりにご立腹なので、宥めてご理解頂くまで少々……〕
〔はっ!! やはり状況判断もできない馬鹿らしいな〕
そして全員の手首を縛ったのを確認して、自分の優位を再度認識したのか、バーンが藍里に歩み寄り、尊大な口調で言い放った。
〔ふん、このまま大人しくしてろよ、小娘〕
「大人しく縛られてあげたんだから、これ位は我慢しなさいよね!?」
当然感銘を受けたり、大人しく頷く彼女ではなく、容赦なく相手の股間に必殺の蹴りを入れた。そしてバーンが反射的に身体を折ったところで、その顎に容赦なく二撃目を蹴り込む。
〔ぐあっ!! ぐがっ!!〕
〔うわっ!!〕
〔ひいっ!!〕
顎を蹴られた時に一緒に舌でも噛んだのか、変な呻き声を挙げて地面に倒れ込んでから、バーンはピクリとも動かなくなった。それを見た周囲の男たちは揃って青ざめたが、藍里は平然と彼らを見回しながら要求を繰り出す。
「さあ、どうやって移動するの? 徒歩? 馬車? 馬だとこの手じゃ乗りにくいんだけど。さっさとしてくれない?」
〔彼女が、どうやって移動するのか聞いている。馬だとこの手では乗りにくいが、徒歩か馬車か? まさか辺境の森の奥から屋敷とやらまで、ずっと歩かせるわけではあるまいな。さっさと馬車を準備しろ〕
即座にジークが通訳したが、男達は変わらず互いの顔を見合わせて狼狽するばかりだった。
〔ば、馬車と言われても……〕
〔全く……。何もこんな所で、貴族が使う様な上等な馬車を用意しろとは言っていない。どうせその男、暫く馬には乗れないだろう。転がせて乗せる荷馬車が必要だろうしな〕
ジークが舌打ちしながら指示を出すと、周囲が弾かれた様に動き出す。
〔おい、早く馬で行って、一番森に近い家から借りて来い!!〕
〔分かった!〕
何人かが馬に飛び乗って森の外へ抜ける道を疾走していき、何人かはバーンに駆け寄って介抱を始め、他の物が藍里達から取り上げた武器を一か所に集め出すなど、各自がそれぞれ動き出した。すると二人の男が、恐る恐る藍里に向かって歩いてくる。
〔その……、お嬢様。そのベルトに付けている布袋は何でしょうか?〕
〔武装解除をお願いしていますので、それもこちらで保管させて頂きたいのですが〕
先程までの態度とは打って変わって、かなり及び腰の申し出に、指さされた袋を見下ろしながら、藍里が反射的に尋ね返した。
「ひょっとして、この白虹が入れてある袋が欲しいの?」
「はい、そう言っています。武装解除して貰っているので、連中が保管したいそうです」
「ああ、そう。この人達に、これは私の住む地域に伝わる旅のお守りで、無事に帰れるように通った道に置きながら進む物で武器じゃ無いけど、それでも欲しいのか聞いて貰える?」
「……分かりました」
未だに詳細は知らされていないが、一応白虹が来生家から渡された武器の一種だとは聞いていたジークは一瞬変な顔をしたものの、相手には平然と藍里の述べた内容のみを通訳した。
〔この袋に入っている物は武器ではなく、彼女の一族に伝わる旅の無事を願うお守りの一種で、無事に帰れる様に通った道において進む物だが、それでも欲しいのかと言っている〕
〔旅のお守り?〕
〔お前、それを開けて、中を見せてみろ〕
言われた通り、ジークは縛られた不自由な手で何とか藍里のベルトに括り付けてあった布袋を外し、更に男達に底を持って貰いながら、閉じてある紐を解いた。更に中に手を入れて、指の間に一つ白虹を挟んで取り出して見せる。
〔ほら、別に危険は無いだろう?〕
〔ああ……〕
〔確かにな……〕
木々の間から差し込んでくる光を受けて煌めくそれを見て、男達は一瞬見とれた様だったが、すぐに気を取り直して勿体ぶって言い出した。
〔だが一応、上に報告して、判断を仰がないと。やはりこちらで管理させて貰う〕
〔彼女にそう言っておけ。珍しいし、それなりに貴重な物らしいしな〕
〔勝手にしろ〕
どうせこいつらで山分けでもするのだろうし、危険性など知った事かと、ジークが冷たい事を考えながらその場を離れる二人を見送っていると、この間黙って様子を窺っていたルーカスが、若干恐ろしい物を見る様な目つきで藍里に尋ねた。
〔アイリ……。お前、あいつをどれだけ強く蹴りつけたんだ?〕
「どれだけ強く蹴りつけたと、聞いていますが」
ジークが律儀に通訳すると、彼女は事も無げに答えた。
「どれ位って……。勿論、渾身の一撃をお見舞いしたわよ。手加減なんかするわけ無いじゃない。性根の腐った男には、相応の報いよね」
〔…………〕
咄嗟にバーンに同情し、無言になったジークを見て、ルーカスが溜め息を吐いてから静かに声をかける。
〔ジーク、何も言わなくて良い。雰囲気で分かった〕
〔そうですか〕
そんなやり取りを目の当たりにして、当面の生命の危機は去ったものの、今後の展開が全く予想できなくなったウィルは、不安しか覚えなかった。
〔そうだ! そもそも俺達は、公爵様を誑かす偽者の聖紋持ちを捕らえると聞いてたんだぞ!〕
〔しかもウィラード様まで殺すなんて聞いてないぞ!〕
盛大に反抗されて、バーンは再度怒りに任せて怒鳴りつけた。
〔お前達、金は要らないのか!?〕
〔こいつらが彼女の呪いを受けて死んだら、こいつらに金を払う事も無くなって、お前にとっては良いことずくめだな。上にはしっかり自分の手柄として報告できるし、自ら手を汚す事もない〕
〔…………〕
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〔そんなにこいつらを殺したければ、あんたが勝手にしろよ〕
〔ちゃんと報酬を貰うまでは、もう何もしないぞ〕
〔本当にお貴族様ってのは、平民の事を虫けら同様に思ってやがるな〕
〔はっ、自分は妾の三番目の子供のくせに、何様のつもりだよ〕
〔爵位の継承権も無い癖に、威張りくさりやがって〕
白け切った目で、口々に侮蔑的な台詞を投げかけられたバーンだったが、やはり自分で藍里達を殺す程の度胸は無かったらしく、暫く怒りで顔を真っ赤にしながらも、吐き捨てる様に周囲に命令した。
〔お前らの処置は、一応上の判断を仰ぐ必要がある。そいつらを連れて、屋敷に戻るぞ! 武器を取り上げて、手だけ縛っておけ! お前達も下手な抵抗はするなよ! いいな!〕
取って付けた様な言い訳にルーカス達も呆れかえった視線を向けたが、取り敢えず当面の危険は回避できた為、ここは了承しておく事にした。
〔まあ、それ位なら、妥協の範囲内だな。皆、良いな?〕
〔分かった〕
〔了解〕
〔承知しました〕
そして藍里にも、日本語で言い聞かせる。
「アイリ様、取り敢えずすぐに殺される危険性は無くなりました。手だけ拘束して移動しますので、抵抗はしないで下さい」
「黒幕の所に?」
「恐らくは。私達の処遇を決めるとかほざいていますし。確かにこの臆病者では、決断できないでしょう」
皮肉を込めてジークが述べた為、藍里は問い返した。
「そんなにビビってんの?」
「それなりに」
「ふぅん?」
そしてチラッとバーンに目を向けた藍里は、ジークに不敵な笑いを見せた。
「それなら結構腹が立ったから、隙があったら一撃だけお見舞いしても良いかしら? もっとビビるんじゃない?」
「……駄目ですと言っても、やりますよね?」
「分かってるじゃない」
機嫌良く頷いた藍里に、ジークは説得を諦めた。そして彼女から離れるとすぐに、両手首を縄で縛られながら、バーンに詰問される。
〔何を言っていたんだ?〕
〔手首を縛りますが、大人しくしていて下さいと言う話を〕
〔それにしては長くなかったか?〕
〔それなりにご立腹なので、宥めてご理解頂くまで少々……〕
〔はっ!! やはり状況判断もできない馬鹿らしいな〕
そして全員の手首を縛ったのを確認して、自分の優位を再度認識したのか、バーンが藍里に歩み寄り、尊大な口調で言い放った。
〔ふん、このまま大人しくしてろよ、小娘〕
「大人しく縛られてあげたんだから、これ位は我慢しなさいよね!?」
当然感銘を受けたり、大人しく頷く彼女ではなく、容赦なく相手の股間に必殺の蹴りを入れた。そしてバーンが反射的に身体を折ったところで、その顎に容赦なく二撃目を蹴り込む。
〔ぐあっ!! ぐがっ!!〕
〔うわっ!!〕
〔ひいっ!!〕
顎を蹴られた時に一緒に舌でも噛んだのか、変な呻き声を挙げて地面に倒れ込んでから、バーンはピクリとも動かなくなった。それを見た周囲の男たちは揃って青ざめたが、藍里は平然と彼らを見回しながら要求を繰り出す。
「さあ、どうやって移動するの? 徒歩? 馬車? 馬だとこの手じゃ乗りにくいんだけど。さっさとしてくれない?」
〔彼女が、どうやって移動するのか聞いている。馬だとこの手では乗りにくいが、徒歩か馬車か? まさか辺境の森の奥から屋敷とやらまで、ずっと歩かせるわけではあるまいな。さっさと馬車を準備しろ〕
即座にジークが通訳したが、男達は変わらず互いの顔を見合わせて狼狽するばかりだった。
〔ば、馬車と言われても……〕
〔全く……。何もこんな所で、貴族が使う様な上等な馬車を用意しろとは言っていない。どうせその男、暫く馬には乗れないだろう。転がせて乗せる荷馬車が必要だろうしな〕
ジークが舌打ちしながら指示を出すと、周囲が弾かれた様に動き出す。
〔おい、早く馬で行って、一番森に近い家から借りて来い!!〕
〔分かった!〕
何人かが馬に飛び乗って森の外へ抜ける道を疾走していき、何人かはバーンに駆け寄って介抱を始め、他の物が藍里達から取り上げた武器を一か所に集め出すなど、各自がそれぞれ動き出した。すると二人の男が、恐る恐る藍里に向かって歩いてくる。
〔その……、お嬢様。そのベルトに付けている布袋は何でしょうか?〕
〔武装解除をお願いしていますので、それもこちらで保管させて頂きたいのですが〕
先程までの態度とは打って変わって、かなり及び腰の申し出に、指さされた袋を見下ろしながら、藍里が反射的に尋ね返した。
「ひょっとして、この白虹が入れてある袋が欲しいの?」
「はい、そう言っています。武装解除して貰っているので、連中が保管したいそうです」
「ああ、そう。この人達に、これは私の住む地域に伝わる旅のお守りで、無事に帰れるように通った道に置きながら進む物で武器じゃ無いけど、それでも欲しいのか聞いて貰える?」
「……分かりました」
未だに詳細は知らされていないが、一応白虹が来生家から渡された武器の一種だとは聞いていたジークは一瞬変な顔をしたものの、相手には平然と藍里の述べた内容のみを通訳した。
〔この袋に入っている物は武器ではなく、彼女の一族に伝わる旅の無事を願うお守りの一種で、無事に帰れる様に通った道において進む物だが、それでも欲しいのかと言っている〕
〔旅のお守り?〕
〔お前、それを開けて、中を見せてみろ〕
言われた通り、ジークは縛られた不自由な手で何とか藍里のベルトに括り付けてあった布袋を外し、更に男達に底を持って貰いながら、閉じてある紐を解いた。更に中に手を入れて、指の間に一つ白虹を挟んで取り出して見せる。
〔ほら、別に危険は無いだろう?〕
〔ああ……〕
〔確かにな……〕
木々の間から差し込んでくる光を受けて煌めくそれを見て、男達は一瞬見とれた様だったが、すぐに気を取り直して勿体ぶって言い出した。
〔だが一応、上に報告して、判断を仰がないと。やはりこちらで管理させて貰う〕
〔彼女にそう言っておけ。珍しいし、それなりに貴重な物らしいしな〕
〔勝手にしろ〕
どうせこいつらで山分けでもするのだろうし、危険性など知った事かと、ジークが冷たい事を考えながらその場を離れる二人を見送っていると、この間黙って様子を窺っていたルーカスが、若干恐ろしい物を見る様な目つきで藍里に尋ねた。
〔アイリ……。お前、あいつをどれだけ強く蹴りつけたんだ?〕
「どれだけ強く蹴りつけたと、聞いていますが」
ジークが律儀に通訳すると、彼女は事も無げに答えた。
「どれ位って……。勿論、渾身の一撃をお見舞いしたわよ。手加減なんかするわけ無いじゃない。性根の腐った男には、相応の報いよね」
〔…………〕
咄嗟にバーンに同情し、無言になったジークを見て、ルーカスが溜め息を吐いてから静かに声をかける。
〔ジーク、何も言わなくて良い。雰囲気で分かった〕
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