4 / 21
(4)神と人との真っ向勝負
しおりを挟む
「それで……、久遠様。厚かましいと思われるかもしれませんが、一つお伺いしても良いでしょうか?」
「うん? 何だ? 寄進に免じて、何でも尋ねて構わんぞ?」
「この店舗ですが、色々な人が借りても店が長続きしないようなのです。何が原因なのか、久遠様には分かりますか? 勿論、これまでの借主の様々な事情が重なっているとは思いますが、どうしても気になるもので。万が一、人外の要素が絡んでいるようなら困りますから」
控え目な三好の訴えに耳を傾けた久遠は、僅かに首を傾げてからぐるりと店内を見回した。そして二人に向かって素っ気なく告げる。
「この店が長続きしない原因か? ……ああ。確かに少々、目障りなモノがいるな」
「え!? 本当ですか!?」
「ちょっと待って!! まさか本当にお祓い必須案件!?」
予想外の宣告に、三好と郁は一気に顔を青ざめさせた。しかし久遠は淡々と別れの言葉を継げる。
「それでは、用は済んだのでこれで」
「ちょっと待ったぁぁぁっ!! お賽銭分、働きなさいよっ!!」
「お願いします!! 助けてくださいぃ――っ!!」
ここであっさり消えられてはたまらないと郁は非難がましい叫びを上げ、三好は悲痛な声で訴えた。すると久遠が、呆れ果てたと言わんばかりの口調で述べる。
「一円で我を顎で使おうとは、なんと強欲な女だ」
「悪かったわね!! 小銭がそれしかなかったのよ!! 私じゃなくて、三好さんは五百円も出したのよっ!!」
「いえ、あの、すみません! 最近電子マネーばかり使っていて、財布に一万円札と五百円玉しかなくて! でもさすがに、一万円は出せなかったんです! 本当に申し訳ありませんでした!!」
賽銭箱に入れた金額を暴露され、郁は腹立ち紛れに叫んだ。その横で三好が、狼狽しながら頭を下げる。そんな彼に向かって、久遠は鷹揚に頷いてみせた。
「良い。寄進というのは、金額ではなく気持ちが籠もっておるかどうかだ。そなたは真摯に我を崇拝していたからな。それで姿を見せても良かろうと思った」
「ありがとうございます、久遠様!」
その和みかけた空気の中、盛大な皮肉のこもった声が割り込む。
「それで? 久遠様におかれましては、その怪しげなモノを排除するほどの力をお持ちではないのでしょうか?」
「新見さん! 失礼な事は言わないでください!」
「挑発して我を乗せようとするか? 所詮、小娘の浅知恵だな」
(うあぁあぁ――っ! 見た目が良いから余計にムカつくわねっ!!)
完全に鼻で笑われてしまった郁は、何とか怒りを抑え込んだ。すると久遠が、淡々とした口調で言い出す。
「まあ最近は訪れる者も少なくて、少々退屈していたところだ。条件次第では、力を貸してやっても良い」
「本当ですか!?」
「条件って?」
「我に誠意を見せてみよ」
「はい?」
「誠意?」
「我が納得する物を供えよと言っている。一応言っておくが、高価であれば良いというわけではないぞ? 金額の上限は、そなたらの食費一回分程度を目安とせよ」
「…………」
そこまで話を聞いたところで、郁と三好は無言で顔を見合わせた。それから久遠に視線を戻した三好が、慎重に確認を入れる。
「あの……、食費一回分とするからには、お供えするのは食べ物ということでよろしいのでしょうか?」
「そうだ。この商店街の中で、我が喜ぶと思われる食べ物を調達するように」
重々しく告げられたものの、それを聞いた郁は苦笑いの表情になった。
「はっ! 正体が見えたわね。所詮、食い意地が張っている狐じゃない」
「その狐風情に言い負かされている女というのは、狐以下の存在と言うことだな」
「何ですって!?」
「悔しいか。狐以下と揶揄されるのが嫌なら、我を納得させる供物を揃えてみよ。その時は、それなりに見所がある人間と認めてやっても良い」
そんな風に煽られた郁は、勢いよく相手を指さしながら宣言する。
「分かったわ! やってやろうじゃない! その代わり、あんたが認めるお供え物を準備できたら、ここの店から変な物を綺麗さっぱり除いて貰うわよ!? 約束を反故にしたら許さないからね!?」
「生きの良いことだな。ああ、そういえば、まだお主らの名前を聞いていなかったが」
「三好邦男です」
「新見郁よ!!」
「邦男と郁だな。分かった。それでは三日後、同じ時刻にここで成果を見せて貰おう。それではな」
一方的に告げ、いきなり久遠はその姿を消した。再び二人きりになった店内で、三好が感動の面持ちになりながら独り言のように呟く。
「消えた……。久遠様は、本当に神様だったんだ……」
「ふっ……。ここの商店街には、美味しい物が山ほどあるんだから。三日後に、絶対ギャフンと言わせてやるわ!」
色々な意味で怒りが振り切れていた郁は、彼とは違って不可思議な現象を目の当たりにしても全く感動せず、仮想敵をねじ伏せることを固く決意していた。
※※※
「戻りました」
「ああ。新見、戻ったか。三好さんの内見の様子……、おい、どうした。その大荷物は?」
内見に同行していた郁が、持って出た鞄の他にビニール袋や紙袋を複数手に提げて戻ったため、支店長の伊東良彦は怪訝な顔で尋ねた。それを聞いた郁は、足を進めながら冷静に報告する。
「三好さんとは店舗の前で別れて、買い物をしながら戻りました。良かったら皆さんで食べてください。団子とプリンとお煎餅があります。休憩室の冷蔵庫に冷凍餃子とおでん種を入れてきますので、その後に口頭で報告します」
彼女はそう言いながら、共同で使っている机の上に次々と購入してきたものを並べた。唖然としながら同僚達はそれを眺めたが、さすがに伊東が詳細について尋ねる。
「新見、ちょっと待て。どうしてそんなに大量に買い込んでいる」
「勿論、経費で落とすつもりはありませんので、安心してください。人間としての尊厳がかかっているこの勝負に、負けるわけにはいきません」
「なんだそれは?」
「今日、明日、明後日で存分に食べて、納得のいくお供え物を見極めますから。自腹を切っても悔いはありません」
「だから、お前は何を言っているんだ?」
「洗いざらい話しても到底信じて貰えないと思いますし、頭がおかしくなったと思われるのがオチです。ですがこの一戦に、一つの契約成立がかかっているんです。思う存分やらせてください。それでは冷蔵庫に入れてきます」
すこぶる真顔で言い切った郁は、そのまま奥の休憩室に向かっていった。それを呆然と見送った伊東は、郁の先輩で指導役でもあった水戸広史に声をかける。
「おい……、新見は大丈夫か?」
この間、一連のやり取りを自分の机で見ていた水戸は、頭痛を堪えるような表情になりながら応じる。
「取りあえず、注意して見ておきます」
「そうだな、頼む」
その場はそれで収まり、すぐに戻って来た郁も含め、興仁不動産みゆき通り支店はそれから何事もなかったかのように通常業務に勤しんでいった。
「うん? 何だ? 寄進に免じて、何でも尋ねて構わんぞ?」
「この店舗ですが、色々な人が借りても店が長続きしないようなのです。何が原因なのか、久遠様には分かりますか? 勿論、これまでの借主の様々な事情が重なっているとは思いますが、どうしても気になるもので。万が一、人外の要素が絡んでいるようなら困りますから」
控え目な三好の訴えに耳を傾けた久遠は、僅かに首を傾げてからぐるりと店内を見回した。そして二人に向かって素っ気なく告げる。
「この店が長続きしない原因か? ……ああ。確かに少々、目障りなモノがいるな」
「え!? 本当ですか!?」
「ちょっと待って!! まさか本当にお祓い必須案件!?」
予想外の宣告に、三好と郁は一気に顔を青ざめさせた。しかし久遠は淡々と別れの言葉を継げる。
「それでは、用は済んだのでこれで」
「ちょっと待ったぁぁぁっ!! お賽銭分、働きなさいよっ!!」
「お願いします!! 助けてくださいぃ――っ!!」
ここであっさり消えられてはたまらないと郁は非難がましい叫びを上げ、三好は悲痛な声で訴えた。すると久遠が、呆れ果てたと言わんばかりの口調で述べる。
「一円で我を顎で使おうとは、なんと強欲な女だ」
「悪かったわね!! 小銭がそれしかなかったのよ!! 私じゃなくて、三好さんは五百円も出したのよっ!!」
「いえ、あの、すみません! 最近電子マネーばかり使っていて、財布に一万円札と五百円玉しかなくて! でもさすがに、一万円は出せなかったんです! 本当に申し訳ありませんでした!!」
賽銭箱に入れた金額を暴露され、郁は腹立ち紛れに叫んだ。その横で三好が、狼狽しながら頭を下げる。そんな彼に向かって、久遠は鷹揚に頷いてみせた。
「良い。寄進というのは、金額ではなく気持ちが籠もっておるかどうかだ。そなたは真摯に我を崇拝していたからな。それで姿を見せても良かろうと思った」
「ありがとうございます、久遠様!」
その和みかけた空気の中、盛大な皮肉のこもった声が割り込む。
「それで? 久遠様におかれましては、その怪しげなモノを排除するほどの力をお持ちではないのでしょうか?」
「新見さん! 失礼な事は言わないでください!」
「挑発して我を乗せようとするか? 所詮、小娘の浅知恵だな」
(うあぁあぁ――っ! 見た目が良いから余計にムカつくわねっ!!)
完全に鼻で笑われてしまった郁は、何とか怒りを抑え込んだ。すると久遠が、淡々とした口調で言い出す。
「まあ最近は訪れる者も少なくて、少々退屈していたところだ。条件次第では、力を貸してやっても良い」
「本当ですか!?」
「条件って?」
「我に誠意を見せてみよ」
「はい?」
「誠意?」
「我が納得する物を供えよと言っている。一応言っておくが、高価であれば良いというわけではないぞ? 金額の上限は、そなたらの食費一回分程度を目安とせよ」
「…………」
そこまで話を聞いたところで、郁と三好は無言で顔を見合わせた。それから久遠に視線を戻した三好が、慎重に確認を入れる。
「あの……、食費一回分とするからには、お供えするのは食べ物ということでよろしいのでしょうか?」
「そうだ。この商店街の中で、我が喜ぶと思われる食べ物を調達するように」
重々しく告げられたものの、それを聞いた郁は苦笑いの表情になった。
「はっ! 正体が見えたわね。所詮、食い意地が張っている狐じゃない」
「その狐風情に言い負かされている女というのは、狐以下の存在と言うことだな」
「何ですって!?」
「悔しいか。狐以下と揶揄されるのが嫌なら、我を納得させる供物を揃えてみよ。その時は、それなりに見所がある人間と認めてやっても良い」
そんな風に煽られた郁は、勢いよく相手を指さしながら宣言する。
「分かったわ! やってやろうじゃない! その代わり、あんたが認めるお供え物を準備できたら、ここの店から変な物を綺麗さっぱり除いて貰うわよ!? 約束を反故にしたら許さないからね!?」
「生きの良いことだな。ああ、そういえば、まだお主らの名前を聞いていなかったが」
「三好邦男です」
「新見郁よ!!」
「邦男と郁だな。分かった。それでは三日後、同じ時刻にここで成果を見せて貰おう。それではな」
一方的に告げ、いきなり久遠はその姿を消した。再び二人きりになった店内で、三好が感動の面持ちになりながら独り言のように呟く。
「消えた……。久遠様は、本当に神様だったんだ……」
「ふっ……。ここの商店街には、美味しい物が山ほどあるんだから。三日後に、絶対ギャフンと言わせてやるわ!」
色々な意味で怒りが振り切れていた郁は、彼とは違って不可思議な現象を目の当たりにしても全く感動せず、仮想敵をねじ伏せることを固く決意していた。
※※※
「戻りました」
「ああ。新見、戻ったか。三好さんの内見の様子……、おい、どうした。その大荷物は?」
内見に同行していた郁が、持って出た鞄の他にビニール袋や紙袋を複数手に提げて戻ったため、支店長の伊東良彦は怪訝な顔で尋ねた。それを聞いた郁は、足を進めながら冷静に報告する。
「三好さんとは店舗の前で別れて、買い物をしながら戻りました。良かったら皆さんで食べてください。団子とプリンとお煎餅があります。休憩室の冷蔵庫に冷凍餃子とおでん種を入れてきますので、その後に口頭で報告します」
彼女はそう言いながら、共同で使っている机の上に次々と購入してきたものを並べた。唖然としながら同僚達はそれを眺めたが、さすがに伊東が詳細について尋ねる。
「新見、ちょっと待て。どうしてそんなに大量に買い込んでいる」
「勿論、経費で落とすつもりはありませんので、安心してください。人間としての尊厳がかかっているこの勝負に、負けるわけにはいきません」
「なんだそれは?」
「今日、明日、明後日で存分に食べて、納得のいくお供え物を見極めますから。自腹を切っても悔いはありません」
「だから、お前は何を言っているんだ?」
「洗いざらい話しても到底信じて貰えないと思いますし、頭がおかしくなったと思われるのがオチです。ですがこの一戦に、一つの契約成立がかかっているんです。思う存分やらせてください。それでは冷蔵庫に入れてきます」
すこぶる真顔で言い切った郁は、そのまま奥の休憩室に向かっていった。それを呆然と見送った伊東は、郁の先輩で指導役でもあった水戸広史に声をかける。
「おい……、新見は大丈夫か?」
この間、一連のやり取りを自分の机で見ていた水戸は、頭痛を堪えるような表情になりながら応じる。
「取りあえず、注意して見ておきます」
「そうだな、頼む」
その場はそれで収まり、すぐに戻って来た郁も含め、興仁不動産みゆき通り支店はそれから何事もなかったかのように通常業務に勤しんでいった。
11
あなたにおすすめの小説
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
後宮の手かざし皇后〜盲目のお飾り皇后が持つ波動の力〜
二位関りをん
キャラ文芸
龍の国の若き皇帝・浩明に5大名家の娘である美華が皇后として嫁いできた。しかし美華は病により目が見えなくなっていた。
そんな美華を冷たくあしらう浩明。婚儀の夜、美華の目の前で彼女付きの女官が心臓発作に倒れてしまう。
その時。美華は慌てること無く駆け寄り、女官に手をかざすと女官は元気になる。
どうも美華には不思議な力があるようで…?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
菱沼あゆ
キャラ文芸
華族の三条家の跡取り息子、三条行正と見合い結婚することになった咲子。
だが、軍人の行正は、整いすぎた美形な上に、あまりしゃべらない。
蝋人形みたいだ……と見合いの席で怯える咲子だったが。
実は、咲子には、人の心を読めるチカラがあって――。
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる