女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません

青山 有

文字の大きさ
5 / 53

第5話 戦闘の後

しおりを挟む
「矢が刺さってるじゃないの!」

「大丈夫なのか!」

 戦闘を終えた図南のもとへ駆け寄った紗良と拓光が、図南の左肩に突き刺さった矢を見て声を上げた。

「問題ない」

 痛みに顔を歪めながらそう言うと、激痛に耐えて左肩の矢を引き抜く。

「痛ーッ」

「問題、おおありじゃない!」

 うずくまる図南に紗良が泣きそうな顔でピシャリッと言った。

「もう大丈夫だ」

「いいから傷口を見せて!」

 ハンカチで傷口を縛ろうとする紗良を図南が仕草で制して言う。

「ともかく、この場を離れるのが先決だ。安全な場所に移動しよう。傷の手当はそれからでも大丈夫だ」

「根拠のないこと言わないの」

 どこが安全かなど誰にも分からない。それでも戦闘が行われ、魔物の死体が転がるこの場所が安全でないことは想像できた。
 まして得体の知れない魔物が放った矢が突き刺さったのだ。『大丈夫』、なとどいう言葉を信じられるわけがなかった。

「オークの死体に他の魔物が寄ってくるかもしれない。先に移動だけでもしておきたい」

「せめて、消毒と止血だけでもしましょう」

 嘆願するように紗良が言った。

「闇雲の言う通りだ。矢に毒でも塗ってあったらどうするつもりだ?」

「不知火さんも不安を煽るような発言は控えてください」

「ごめん」

「二人とも落ち着いてくれ」

 図南は二人の間に入ると、これ以上紗良を不安にさせないためにも、先に治療を施すことにした。

「攻撃魔法が使えたんだ、回復魔法だって使えるかもしれないだろ」

 図南はその場で解毒、治癒、回復の魔法を自身にかける。
 すると、傷口がみるみる塞がり、瞬く間に矢が刺さった痕跡すら見当たらなくなった。

「嘘……」

「スゲー、傷口があっという間に塞がった……」

「元通りだな……」

 紗良と拓光が茫然とする傍らで、図南が平静を装う。
 回復魔法が使えるかもしれないと口にはしたが、彼自身、これほど短時間で完治するとは考えてもいなかった。

「痛みはない?」

 安心したのだろう、紗良の口調が穏やかなものに変わった。

「どこに矢を受けたのか、俺も分からないくらいだ」

 左肩を大きく回して見せる図南に紗良が微笑み返したが、

「良かった」

 その笑顔に涙が溢れた。

「問題ないって言っただろ」

「心配したんだから」

 ばつが悪そうに視線を逸らす図南の右手を紗良が両手で包んだ。

「えっと。あの、心配かけてごめん」

 紗良の行動に図南の方がドギマギとする。

「無茶はしないでね」

「そうだな。もう少し慎重に行動するよ」

 包み込んだ自分の右手を紗良が愛おしそうに見つめていることに気付いくが、図南もどうしていいものか分からずに虚空に視線をさまよわせるのが精一杯だった。

「そろそろ俺のことを思いだしてもらってもいいかな?」

 二人きりの世界を拓光が壊す。

「お、おう! そうだな」

 慌てて引こうとした右手を紗良の小さな両手がしっかりと握りしめていた。反射的に紗良の顔を見るのと紗良が図南の顔を見上げ動作が重なる。

 不意に二人の目が合った。
 慌てて手を離した紗良が、今度は掴んでいた両手を隠すように背に回すと、取り繕うようにして言う。

「不知火さんのことも思いだしたことだし、そろそろ移動しましょうか」

 頬を染めた二人が互いに視線を合わせないようにして歩き出した。

 ◇

 紗良の千里眼、拓光の索敵、図南の感覚強化を駆使して魔物や猛獣を避けて移動すること二時間余。
 周囲の景色が原生林から普通の森の風景へと変わったところで小休止していた。

「――――ここまでの道中、移動しながらゲームで取得したスキルを幾つか試したが、当面使いそうなスキルだけでも、もう少し検証をしておきたいんだけどどうだろう?」

「賛成」

「俺も賛成だ。出来ることと出来ないことくらいは知っておきたいもんな」

 図南の提案に紗良が即座に賛成し、拓光がそれに続いた。

「理解してもらえたところで、早速検証開始と行こうか」

 図南はそう言うと、続いて自身の半透明のボードに書かれている内容を一つ一つ声を出して読み上げていった。

【名 前】 宵闇図南
【H P】 999,999,999
【M P】 999,999,999
【加 護】 乾坤一擲(常時発動:なし 任意発動:消費魔力分攻撃力UP & HPの10%を消費して貫通 ※どちらも近接攻撃限定)
【加 護】 不撓不屈(常時発動:HPとMPを自動回復 ※10%/時 任意発動:HPとMPを全回復 ※リキャストタイム 24時間)
【スキル】 
神聖魔法  10/10(最大値)
無属性魔法 10/10(最大値)
重力魔法  10/10(最大値)
付与魔法  10/10(最大値)
幻影魔法  10/10(最大値)
解析    10/10(最大値)
身体強化  10/10(最大値)(※MP 2/分)
感覚強化  10/10(最大値)(※MP 2/分)
集中    10/10(最大値)(命中率+30% ※MP1/分)
加速    10/10(最大値)(速 度+30% ※MP1/分)、
火魔法    1/10

「キャラクターの能力がそのまま反映されているのは概ね間違いなさそうだが……、記憶にない火魔法だけがショボいな」

 図南のつぶやき通り、取得した覚えのない火魔法だけが初期値だった。

「おおー! よく分からないけど、図南、凄ーい」

「突っ込みどころ満載なんだが、取り敢えず一つだけいいかな?」

 歓声を上げて拍手をする紗良を横目に拓光が聞いた。

「何だ?」

「その死にそうにないHPと無尽蔵とも思えるMPは何だ?」

「デバッグキャラだから死んだらダメだろ? 魔法やスキルも使い放題じゃないと不都合があるからな」

「もう、それだけで十分にチートじゃね?」

「じゃあ、納得したこところで、次は拓光のステータス確認に移ろうか」

 拓光の反応を見なかったことにして話を進めようとする図南だったが、その提案に耳を貸さずに拓光がさらに質問した。

「加護が二つあるのとスキルが十一個あるのは何でだ?」

「デバッグキャラということでテストプレー用のキャラの倍の数の加護とスキルが所持できる。つまり、加護が二個とスキルが十個だな。ところが、だ。何故かキャラメイクのときには取得した覚えのない『火魔法』が入ってた。ここが不思議なところだ」

「いや、どうでもいいだろ、そこは」

 腑に落ちないといった様子の図南を一蹴した。
 その傍らで紗良が手を上げて発言する。

「はい! あたしも十一個目と十二個目のスキルがあったの。『水魔法』と『風魔法』!」

「紗良もか」

 図南と紗良の視線が拓光に注がれた。
 改めて半透明のボードを確認した拓光が言う。

「俺も六個目のスキルがあった。『土魔法』だ」

「取得した覚えのないスキルがあるっていうのも気持ち悪いな」

「図南、ストレージ機能も使えるみたいだよ」

 紗良が少し興奮した様子で虚空を見つめていた。

「ストレージは確かに標準機能だけど……」

 ストレージ機能――、ゲームによってはアイテムボックスなどとも呼ばれる機能で、所有物を異空間に収納しておく機能だ。

「収納できた」

 拓光が近くにあった岩を収納できたことを告げると、即座に図南も足元にある倒木の収納を試みる。
 瞬時に足元の倒木が消え、半透明のボードにあるストレージの項目に倒木が表示された。

「これで異世界での生活が各段に楽になるな」

「虫はダメっぽいぞ」

 と拓光。

 拓光に倣って図南も生きている虫をストレージに収納しようと試みたができなかった。生きている虫や動物、魔物などもゲーム内では収納できない。
 図南がゲーム内のルールがこの異世界でも適応されるのだと結論付けた。

「じゃ、ストレージの検証はこのくらいにして、加護とスキルの検証をしましょう」

 紗良の提案に高揚した様子の図南が即答する。

「OK! それじゃあ、早速、魔法の確認から行こうか!」
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜

ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。 アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった 騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。 今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。 しかし、この賭けは罠であった。 アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。 賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。 アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。 小説家になろうにも投稿しています。 なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜

東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。 ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。 「おい雑魚、これを持っていけ」 ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。 ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。  怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。 いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。  だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。 ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。 勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。 自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。 今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。 だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。 その時だった。 目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。 その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。 ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。 そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。 これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。 ※小説家になろうにて掲載中

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

【完結】おじいちゃんは元勇者

三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話… 親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。 エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…

処理中です...