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2章
2-④聖なるお告げの浮気検知
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「はぁ!? あの子、ちょっと目を離した隙に浮気!?」
「うお!? なんだ……!?」
相棒のよからぬ思考を感じ取ったリアナは、思わず絶叫していた。
その叫びに隣の老年の技師が驚き、椅子からずり落ちそうになる。
「腹立つ~! やっぱ振鈴渡すの後にしとけばよかった~!」
「おぉい、頼むから他所でやってくんねぇか。工房が壊れる」
その場で地団駄を踏むリアナに、技師がズレた帽子を直しながら文句を言ってきた。
魔法で強度を増した床なのだから踏み割れるわけないだろうに、と思ったが、よく見れば天井に吊られた魔石灯が揺れている。
周囲では工房で働く者たちが「なんだ地震か!?」などとキョロキョロしていた。
少し興奮しすぎたらしい、とリアナはいったん落ち着くよう努める。
「またろくでもないお告げがあったのかよう?」
「そう。ねぇエルマン。騎士ってわかった瞬間に声かけてくるような女、どう思う?」
「そいつがイイ女なら近づいてくる理由なんざ関係ねぇのさ」
「かぁ~っ! 男はすぐそうやって見てくれのいい女に引っかかる!」
リアナが再び熱を上げると、エルマンは相手をしてくれなくなった。昔はよく飽きるまで会話に付き合ってくれたのだが、この技師は背中も性格もすっかり丸くなってしまった。
「お前さんの相棒はコイツに乗ってなんともなかったのか?」
「いんや、多少の反動はあったわよ。長時間の戦闘は無理ね。今はまだ」
「そうかい。そいつぁ……逸材だな」
厳しめの評価を伝えると、エルマンはゆっくりと頷いて目を細める。
その反応にリアナは目の前の黒い魔装――【ニグルム】を見上げた。
「そんなに?」
「コイツは相当な大食いだな。あればあるだけ魔力を食っちまう。失神しねぇだけでも褒められたもんだ」
言いながらエルマンは煙草に火をつける。
それに気づいた若い技師がすぐさま足元に水の入ったバケツを用意するのを見て、教育されてるなぁ、とリアナは漏らした。
「工房長。装騎席周り終わりました。確認願います」
ニグルムに取りついていた技師から声がかかる。
エルマンは吸い始めたばかりの一本を深く吸い込むと、煙を吐き出しながら言った。
「さぁ、いっちょやるか」
「ええ」
道を譲るように促され、リアナは立ち上がる。
見上げたニグルムは以前とは違い、黒い装甲に輝きを取り戻した厳かな雰囲気をまとっていた。
◇ ◇ ◇
・ ・
◇ ◇ ◇
「なるほど……ユーリ様はたまたま見つけた魔装に……」
「そうなんだよ。相棒からはめちゃくちゃ怒られたけどな」
赤い髪の女性はクロエ・ゼン・アズナブールと名乗った。彼女は帝都から派遣された遺跡からの出土品――【星遺物】の研究者だった。
周囲の技師たちと比べて小綺麗な恰好をしていると思ったら、名前からもわかる通り貴族の家の娘らしい。だというのに、俺のことを様付けで呼ぶ彼女からは貴族特有の傲慢さを感じなかった。
「ふふ……。騎士と魔装は引き合う……とも言います。運命、かもしれませんね」
「そう言われると悪い気はしないな」
運命、なんて言葉は少し気恥ずかしい。後ろ頭をかいてごまかしていると、飲み物を飲むクロエの口元に目がいく。
彼女の歯はそのすべてが鋭く尖っていた。だが決して乱杭歯のように乱れているのではなく、綺麗に整った牙のようだった。
俺の視線に気づいたのか、彼女はマスクで口を隠して落ち込むような表情になる。
「すみません……気持ち悪いですよね。私の歯」
「ああ、いや、悪い。けど別に気持ち悪いなんて――」
「いえ、いいんです。慣れてますから……」
クロエは作り笑いを浮かべた。それから、ぽつぽつと話し始める。
「遺伝なんです……。ひいひいおばあちゃんが獣人で……」
「先祖返りって言うんだよな。耳ついてるやつも俺の地元じゃ珍しくなかったけど」
俺は頭の横でピコピコと手を動かして見せる。それを見てクロエは遠慮がちに笑いを漏らした。
獣人とは耳や尻尾、歯や瞳に獣のような特徴を持つ種族のことだ。今は人間との混血が進んでいて純粋な獣人はすでにいないと言われている。
妹と住んでいた街でも獣の耳や尻尾を持つ人間は少なくなかったが、せいぜいがクロエと同じ高祖母にいたというくらいだった。
「はい……。けれど貴族の中では……あまり」
彼女は目を逸らすのを見て、俺はなんとなく察する。
貴族のその誇りや自信の根元は脈々と受け継がれてきた血統だ。彼らにとって獣人の血が混じっていると一目でわかるクロエの容姿は受け入れがたいものだったのだろう。
「でも……いいんです。おかげで今の職につけましたから……」
そう言う彼女の言葉は本心のように思えた。
貴族の娘がなぜこんなところにいるのかと思えば、そういう理由だったらしい。きっとクロエに獣人の特徴が出ていなければ、今頃はどこか別の貴族の家に嫁として出されていたのかもしれない。
「すごいな。クロエは」
ついそんな言葉が口から出た。
クロエは驚いたような表情で顔を上げる。
「俺とそう歳も変わらない。なのに血筋に頼らないで研究者になるなんてすごいと思う」
「いえ……私なんてそんな」
「俺は勉強とかも真面目にしてこなかったんだ。親が冒険者だからって冒険者になるしかないと思ってたけど、そうじゃないんだな」
別に俺は今、不満があるわけではない。けれど、自分の存在を否定されてなおやりたいことを見つけ、努力で勝ち取ったクロエの生き方はまぶしく見えた。
「本当にすごいよ」
「それは……ありがとうございます」
気がつけばクロエはマスクでは隠し切れないほど赤面していた。
もしかしたら今、俺は結構恥ずかしいことを言っていたのでは……?
「そ、そろそろ出るか」
「あ、あの……」
すでに昼時も終わり、客もまばらだ。もうじき夜の営業に向けて店を閉めるだろう。
俺が会計を済まそうと席を立つと、クロエの消え入りそうな声が聞こえる。
「この後……よろしければ私の仕事場に来ませんか?」
顔の火照りが収まらないまま、彼女は俺の袖を引くのだった。
◇ ◇ ◇
・ ・
◇ ◇ ◇
「殺すか……? え、殺そう」
「こっちに集中できねぇならやめちまうぞー」
相棒から何かときめくような感情が流れてきて、リアナは装騎席内で剣を抜いた。隣で計器を弄っていたエルマンがため息をつく。
リアナは「うぬぬ」と唸ってみせたが、本当に中断されてしまいそうなので大人しく作業を続けた。
「しかし、今回はお前さんが従士側なんだな」
「まぁそれも仕方なくだったんだけどね。だから入念に調整しとこうと思って」
「その方が間違いねぇな」
リアナは今、【ニグルム】の後部座席で魔法陣を展開しつつ、キーボードを弄っている。エルマンはその横で様々なケーブルに繋がれた計器を睨みつつ、何かあれば都度口を挟んでくる形だ。
「限界出力値が三割強って低すぎない?」
「馬鹿言え。今のこいつでそれ以上出したらぶっ壊れちまうぞ」
「駆動部の再構築は進んでるんでしょ? 何が問題なの?」
「こいつは強化魔法前提で動かす欠陥品なんだよ。ある程度劣化してる以上、関節部が耐えられねぇし、耐えるなら騎士の方に負担が行くな」
それを聞いてリアナはしばし考えた後、エルマンの言うとおりに調整を行う。
「最近はやってみなきゃわからないことばっかりね」
ため息をつきながら工程を進めていくと、エルマンにふっと笑われた。
「なに?」
「どうりでお前さんが楽しそうなわけだと思ってな」
その言葉に自覚のなかったリアナは首を傾げる。
【リアナ】としての自分はいつだって明るく、楽しげだ。そう振舞っているし、実際に楽しい。今更何を言われているのかリアナにはわからなかった。
偉そうに言うエルマンに口を尖らせていると、ふと相棒の顔が浮かんだ。すると、なぜか焦燥感に似た嫌な感覚を覚えて調整の手を早めるのだった。
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相棒のよからぬ思考を感じ取ったリアナは、思わず絶叫していた。
その叫びに隣の老年の技師が驚き、椅子からずり落ちそうになる。
「腹立つ~! やっぱ振鈴渡すの後にしとけばよかった~!」
「おぉい、頼むから他所でやってくんねぇか。工房が壊れる」
その場で地団駄を踏むリアナに、技師がズレた帽子を直しながら文句を言ってきた。
魔法で強度を増した床なのだから踏み割れるわけないだろうに、と思ったが、よく見れば天井に吊られた魔石灯が揺れている。
周囲では工房で働く者たちが「なんだ地震か!?」などとキョロキョロしていた。
少し興奮しすぎたらしい、とリアナはいったん落ち着くよう努める。
「またろくでもないお告げがあったのかよう?」
「そう。ねぇエルマン。騎士ってわかった瞬間に声かけてくるような女、どう思う?」
「そいつがイイ女なら近づいてくる理由なんざ関係ねぇのさ」
「かぁ~っ! 男はすぐそうやって見てくれのいい女に引っかかる!」
リアナが再び熱を上げると、エルマンは相手をしてくれなくなった。昔はよく飽きるまで会話に付き合ってくれたのだが、この技師は背中も性格もすっかり丸くなってしまった。
「お前さんの相棒はコイツに乗ってなんともなかったのか?」
「いんや、多少の反動はあったわよ。長時間の戦闘は無理ね。今はまだ」
「そうかい。そいつぁ……逸材だな」
厳しめの評価を伝えると、エルマンはゆっくりと頷いて目を細める。
その反応にリアナは目の前の黒い魔装――【ニグルム】を見上げた。
「そんなに?」
「コイツは相当な大食いだな。あればあるだけ魔力を食っちまう。失神しねぇだけでも褒められたもんだ」
言いながらエルマンは煙草に火をつける。
それに気づいた若い技師がすぐさま足元に水の入ったバケツを用意するのを見て、教育されてるなぁ、とリアナは漏らした。
「工房長。装騎席周り終わりました。確認願います」
ニグルムに取りついていた技師から声がかかる。
エルマンは吸い始めたばかりの一本を深く吸い込むと、煙を吐き出しながら言った。
「さぁ、いっちょやるか」
「ええ」
道を譲るように促され、リアナは立ち上がる。
見上げたニグルムは以前とは違い、黒い装甲に輝きを取り戻した厳かな雰囲気をまとっていた。
◇ ◇ ◇
・ ・
◇ ◇ ◇
「なるほど……ユーリ様はたまたま見つけた魔装に……」
「そうなんだよ。相棒からはめちゃくちゃ怒られたけどな」
赤い髪の女性はクロエ・ゼン・アズナブールと名乗った。彼女は帝都から派遣された遺跡からの出土品――【星遺物】の研究者だった。
周囲の技師たちと比べて小綺麗な恰好をしていると思ったら、名前からもわかる通り貴族の家の娘らしい。だというのに、俺のことを様付けで呼ぶ彼女からは貴族特有の傲慢さを感じなかった。
「ふふ……。騎士と魔装は引き合う……とも言います。運命、かもしれませんね」
「そう言われると悪い気はしないな」
運命、なんて言葉は少し気恥ずかしい。後ろ頭をかいてごまかしていると、飲み物を飲むクロエの口元に目がいく。
彼女の歯はそのすべてが鋭く尖っていた。だが決して乱杭歯のように乱れているのではなく、綺麗に整った牙のようだった。
俺の視線に気づいたのか、彼女はマスクで口を隠して落ち込むような表情になる。
「すみません……気持ち悪いですよね。私の歯」
「ああ、いや、悪い。けど別に気持ち悪いなんて――」
「いえ、いいんです。慣れてますから……」
クロエは作り笑いを浮かべた。それから、ぽつぽつと話し始める。
「遺伝なんです……。ひいひいおばあちゃんが獣人で……」
「先祖返りって言うんだよな。耳ついてるやつも俺の地元じゃ珍しくなかったけど」
俺は頭の横でピコピコと手を動かして見せる。それを見てクロエは遠慮がちに笑いを漏らした。
獣人とは耳や尻尾、歯や瞳に獣のような特徴を持つ種族のことだ。今は人間との混血が進んでいて純粋な獣人はすでにいないと言われている。
妹と住んでいた街でも獣の耳や尻尾を持つ人間は少なくなかったが、せいぜいがクロエと同じ高祖母にいたというくらいだった。
「はい……。けれど貴族の中では……あまり」
彼女は目を逸らすのを見て、俺はなんとなく察する。
貴族のその誇りや自信の根元は脈々と受け継がれてきた血統だ。彼らにとって獣人の血が混じっていると一目でわかるクロエの容姿は受け入れがたいものだったのだろう。
「でも……いいんです。おかげで今の職につけましたから……」
そう言う彼女の言葉は本心のように思えた。
貴族の娘がなぜこんなところにいるのかと思えば、そういう理由だったらしい。きっとクロエに獣人の特徴が出ていなければ、今頃はどこか別の貴族の家に嫁として出されていたのかもしれない。
「すごいな。クロエは」
ついそんな言葉が口から出た。
クロエは驚いたような表情で顔を上げる。
「俺とそう歳も変わらない。なのに血筋に頼らないで研究者になるなんてすごいと思う」
「いえ……私なんてそんな」
「俺は勉強とかも真面目にしてこなかったんだ。親が冒険者だからって冒険者になるしかないと思ってたけど、そうじゃないんだな」
別に俺は今、不満があるわけではない。けれど、自分の存在を否定されてなおやりたいことを見つけ、努力で勝ち取ったクロエの生き方はまぶしく見えた。
「本当にすごいよ」
「それは……ありがとうございます」
気がつけばクロエはマスクでは隠し切れないほど赤面していた。
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「そ、そろそろ出るか」
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俺が会計を済まそうと席を立つと、クロエの消え入りそうな声が聞こえる。
「この後……よろしければ私の仕事場に来ませんか?」
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◇ ◇ ◇
・ ・
◇ ◇ ◇
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リアナは「うぬぬ」と唸ってみせたが、本当に中断されてしまいそうなので大人しく作業を続けた。
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「まぁそれも仕方なくだったんだけどね。だから入念に調整しとこうと思って」
「その方が間違いねぇな」
リアナは今、【ニグルム】の後部座席で魔法陣を展開しつつ、キーボードを弄っている。エルマンはその横で様々なケーブルに繋がれた計器を睨みつつ、何かあれば都度口を挟んでくる形だ。
「限界出力値が三割強って低すぎない?」
「馬鹿言え。今のこいつでそれ以上出したらぶっ壊れちまうぞ」
「駆動部の再構築は進んでるんでしょ? 何が問題なの?」
「こいつは強化魔法前提で動かす欠陥品なんだよ。ある程度劣化してる以上、関節部が耐えられねぇし、耐えるなら騎士の方に負担が行くな」
それを聞いてリアナはしばし考えた後、エルマンの言うとおりに調整を行う。
「最近はやってみなきゃわからないことばっかりね」
ため息をつきながら工程を進めていくと、エルマンにふっと笑われた。
「なに?」
「どうりでお前さんが楽しそうなわけだと思ってな」
その言葉に自覚のなかったリアナは首を傾げる。
【リアナ】としての自分はいつだって明るく、楽しげだ。そう振舞っているし、実際に楽しい。今更何を言われているのかリアナにはわからなかった。
偉そうに言うエルマンに口を尖らせていると、ふと相棒の顔が浮かんだ。すると、なぜか焦燥感に似た嫌な感覚を覚えて調整の手を早めるのだった。
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