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プロローグ 実質未来の俺からの刺客
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~♪
完全に人里から離れて暮らしているので、
娯楽はラジオから流れる音楽くらいだ。まあこの生活も時が経つに連れて快適化してきたけれど一から小屋を建てたもので、暫くブルーシートや段ボール、落ち葉にはお世話になったものだ。
「さてと、そろそろ夕食の調達してくるか…」
時刻は13時を回った頃、簡易的だが生け簀を作ってあるのだが昨夜の晩飯で中身は空だ。
近くの川で釣りでもしに向かう道中食糧になりそうなものは採って、狩って、捕える。
ー道中ー
「……妙に静かだな」
いくら山奥でも生き物の鳴き声川の流れる音、風で木葉が掠れる音等と何だかんだ賑やかなものだが辺りはシーンっとしている。
だが、こういう事は多々ある。
「山の神聖な領域にでも入ってしまったか、どうしようか取り敢えず供物にされないように手持ちの甘いものを奉納するかな。」
山は魔物とはよく言ったもので、なかなかシビアな世界だ。
まあ話し合いと取り引きで命は助かるからここの主は優しい、肌身離さず甘いものや酒と町に降りないと買えないものは喜ばれるので重宝している。
「みつけた!」
背後から声がしたあれ、いつもなら目の前にパッと現れて片言でクモツ…クモツって言うのにチラッと背後を観やる。
え、主様じゃない。なにあの女の子…見た目も声色からも年端もまだいってない学生くらいかな?
「…どちら様でしょう?あ、迷子かな?」
たまに俺の所有する山で遭難者が現れるんだよね…やれやれ山を舐めた装備しやがって
「遭難者じゃないわ…貴方を葬りに来たんだ八仙!」
そう云うや否や全力縮地で零距離迄迫ってきた俺は氣を纏って見覚えのある無骨な棍棒《《宝貝》》を掴み止めた。
「あっぶねぇ!俺の源氏名で呼んだ、それにその棍棒は獅子神様の背骨で作られたこの世に1つしかない宝貝!何者だ!」
こいつは仙術を扱える…氣も扱える…危険だこの練り上げた無駄のない仙氣…集中しないと瞬殺される!
「チッ…この年代のあんたも衰えてないようね」
「おい、質問に答えろ!その宝貝は俺の師匠から借り受けて(本当は博打の担保に預かっていた)暫く使っていたが訳あって今は海の底にある筈なんだぞ!」
懐かしいなあ神隠しで取り憑かれていたさちえさんをなんやかんやあって助けたのがはじめて使用した宝貝、そしてその後使い続けてはいたけれどある日なんやかんやあって海底に沈むことになってしまったんだよなあ。
「これ?媽祖様から譲り受けたのよ貴方を討伐するために使わせて貰うわ!」
はあ?何やってるの女神様!
「ちょっと待てよ、俺が何故討伐対象になってるの?邪仙人でも仙人、外道には落ちていないんだが?」
おれは憤慨しながら叫ぶと棍棒を肩に担いでぽつりぽつりと説明する。
「私は今から50年後の未来からやってきたあなたの娘よお父さん。」
「ハアアアッ?どういうこっちゃ50年間でもうタイムマシンは完成されてるの?あと娘?俺の娘って行った?…結婚してるの!?俺が!?」
いかん、、衝撃的な話で頭がパンクしてくる
「いい?落ち着いて聞いてお父さんがとある夜のお店でできちゃった子供が私よ。つまり未来を変えようとお父さんを抹殺しに来たわ!」
…とんでもねぇな
「あのその…未来では虐められたりぜず元気にしてるか?」
殺しに来たってこたあ、この子に望まれてないって思われても仕方ないしできちゃって育って物心ついた頃からもしかしたら夫婦仲が冷え込んでるかもだし…
「虐め?…お母さんは認知しないで出ていったけれど、お父さんは私が生きるのに困らないようにって幼い頃から仙人に仕立て上げる為修行の毎日、ある時は美さんに頼んでパスポート取らせて中国へ向かわせて汐姉さんと弟子の道士達と組み手や道場の雑用、ある時は付喪師匠と和漢方の調合したり山での生き方を教わって動物の狩りから解体方法で苦労したりしたけれど楽しいよ!」
「そうか!楽しいか!」
そうか母親は出ていってしまったのか…
まあ、周りの仙人の方々のお陰で充実した人生を送っているなと安堵したのも束の間。
「でもね?おかしいよね普通義務教育として中学生迄はお友達と遊んでも良くない?お父さんが私を幼少期から仙人に仕立て上げるせいでお陰さまで浮いてるよ!私、高校二年生だけれど妙な知識だけ増えて林間授業とサバイバル部で大活躍だよ!お友達といえるのも100歳オーバーの見た目小学生のさちえちゃんとオカルト記者の東雲さんと人形のマリちゃんと僵尸の長船さんくらいだよ!!」
「おお、青春じゃん?」
「ふざけるな!私が生まれる前になんとしてでも阻止してやる!最悪殺す!」
未来の俺は俺の憧れていた学生時代を娘に任せてしまったようだった…
修行にもなるしいっちょ狙われてみるか!
「そうかそういえば名前なんていうの?お父さんだって邪仙だからねそう易々と殺られないぞ?」
「殺ってやる!なんとしても普通の人生を歩むためにも!未来を変えてやるわ!私の名前は…おっと真名は云わないわよ?九代目付喪。山村九仙よ!」
そっか、やっぱり娘もまた付喪仙流に入門したんだ…
完全に人里から離れて暮らしているので、
娯楽はラジオから流れる音楽くらいだ。まあこの生活も時が経つに連れて快適化してきたけれど一から小屋を建てたもので、暫くブルーシートや段ボール、落ち葉にはお世話になったものだ。
「さてと、そろそろ夕食の調達してくるか…」
時刻は13時を回った頃、簡易的だが生け簀を作ってあるのだが昨夜の晩飯で中身は空だ。
近くの川で釣りでもしに向かう道中食糧になりそうなものは採って、狩って、捕える。
ー道中ー
「……妙に静かだな」
いくら山奥でも生き物の鳴き声川の流れる音、風で木葉が掠れる音等と何だかんだ賑やかなものだが辺りはシーンっとしている。
だが、こういう事は多々ある。
「山の神聖な領域にでも入ってしまったか、どうしようか取り敢えず供物にされないように手持ちの甘いものを奉納するかな。」
山は魔物とはよく言ったもので、なかなかシビアな世界だ。
まあ話し合いと取り引きで命は助かるからここの主は優しい、肌身離さず甘いものや酒と町に降りないと買えないものは喜ばれるので重宝している。
「みつけた!」
背後から声がしたあれ、いつもなら目の前にパッと現れて片言でクモツ…クモツって言うのにチラッと背後を観やる。
え、主様じゃない。なにあの女の子…見た目も声色からも年端もまだいってない学生くらいかな?
「…どちら様でしょう?あ、迷子かな?」
たまに俺の所有する山で遭難者が現れるんだよね…やれやれ山を舐めた装備しやがって
「遭難者じゃないわ…貴方を葬りに来たんだ八仙!」
そう云うや否や全力縮地で零距離迄迫ってきた俺は氣を纏って見覚えのある無骨な棍棒《《宝貝》》を掴み止めた。
「あっぶねぇ!俺の源氏名で呼んだ、それにその棍棒は獅子神様の背骨で作られたこの世に1つしかない宝貝!何者だ!」
こいつは仙術を扱える…氣も扱える…危険だこの練り上げた無駄のない仙氣…集中しないと瞬殺される!
「チッ…この年代のあんたも衰えてないようね」
「おい、質問に答えろ!その宝貝は俺の師匠から借り受けて(本当は博打の担保に預かっていた)暫く使っていたが訳あって今は海の底にある筈なんだぞ!」
懐かしいなあ神隠しで取り憑かれていたさちえさんをなんやかんやあって助けたのがはじめて使用した宝貝、そしてその後使い続けてはいたけれどある日なんやかんやあって海底に沈むことになってしまったんだよなあ。
「これ?媽祖様から譲り受けたのよ貴方を討伐するために使わせて貰うわ!」
はあ?何やってるの女神様!
「ちょっと待てよ、俺が何故討伐対象になってるの?邪仙人でも仙人、外道には落ちていないんだが?」
おれは憤慨しながら叫ぶと棍棒を肩に担いでぽつりぽつりと説明する。
「私は今から50年後の未来からやってきたあなたの娘よお父さん。」
「ハアアアッ?どういうこっちゃ50年間でもうタイムマシンは完成されてるの?あと娘?俺の娘って行った?…結婚してるの!?俺が!?」
いかん、、衝撃的な話で頭がパンクしてくる
「いい?落ち着いて聞いてお父さんがとある夜のお店でできちゃった子供が私よ。つまり未来を変えようとお父さんを抹殺しに来たわ!」
…とんでもねぇな
「あのその…未来では虐められたりぜず元気にしてるか?」
殺しに来たってこたあ、この子に望まれてないって思われても仕方ないしできちゃって育って物心ついた頃からもしかしたら夫婦仲が冷え込んでるかもだし…
「虐め?…お母さんは認知しないで出ていったけれど、お父さんは私が生きるのに困らないようにって幼い頃から仙人に仕立て上げる為修行の毎日、ある時は美さんに頼んでパスポート取らせて中国へ向かわせて汐姉さんと弟子の道士達と組み手や道場の雑用、ある時は付喪師匠と和漢方の調合したり山での生き方を教わって動物の狩りから解体方法で苦労したりしたけれど楽しいよ!」
「そうか!楽しいか!」
そうか母親は出ていってしまったのか…
まあ、周りの仙人の方々のお陰で充実した人生を送っているなと安堵したのも束の間。
「でもね?おかしいよね普通義務教育として中学生迄はお友達と遊んでも良くない?お父さんが私を幼少期から仙人に仕立て上げるせいでお陰さまで浮いてるよ!私、高校二年生だけれど妙な知識だけ増えて林間授業とサバイバル部で大活躍だよ!お友達といえるのも100歳オーバーの見た目小学生のさちえちゃんとオカルト記者の東雲さんと人形のマリちゃんと僵尸の長船さんくらいだよ!!」
「おお、青春じゃん?」
「ふざけるな!私が生まれる前になんとしてでも阻止してやる!最悪殺す!」
未来の俺は俺の憧れていた学生時代を娘に任せてしまったようだった…
修行にもなるしいっちょ狙われてみるか!
「そうかそういえば名前なんていうの?お父さんだって邪仙だからねそう易々と殺られないぞ?」
「殺ってやる!なんとしても普通の人生を歩むためにも!未来を変えてやるわ!私の名前は…おっと真名は云わないわよ?九代目付喪。山村九仙よ!」
そっか、やっぱり娘もまた付喪仙流に入門したんだ…
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