tukumo 短編集

tukumo

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たった一人の防衛戦

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 11月14日晴れ、これで何周目の日だろうか。

「…また死に戻りループかよ。」


 そう、俺は三十路を迎える前日を何度も何度も繰り返し遡っている。


 時刻は午前5時を回る頃、日が昇り始めた頃いつもの布団の上で溜め息を吐く。


「あと3分後に雀が鳴く、そして5分後に玄関前で物音がする」


 チュンチュン


「……トイレ行っておくか」

 ジャーッパタン 

「ふぅ、あと1分」

 俺は玄関に立て掛けてある金属バットを構える

 10、9、8、7、…

 ドカッ…ドンドンドンドン!

 バキッ…キイイィ「ガアアッ!「やかましい!」ギャア!」強引にドアを開け破り入ってきたモノの頭目掛けて縦に振りかぶってカチ割る。


「ギィィッ!ギ、ギ、………」

「チッ一秒掛かったか、、後はコイツを外へ運んで棄てないとな」

 よいしょと持ち上げ先程迄動いて襲ってきたモノを外へ投げ棄てる

 コイツをこのままにして外に逃げると後々またループする事になるため、なるべく自宅から離れた道に棄てないといけない。


「ふぅ、此処まではウォーミングアップといったところか…」

 一息吐く間もなく音もなく背後から鋭利な刃物が飛んでくるが、なんなく避ける。

「後ろは見たら即死、走らずにゆっくり前に進む。」

 途中何度も背後から刃物が飛んでくるが動じず、いやというほど刻み込まれた記憶が勝手に身体で動いてなんなく躱し次の場所へ向かう。


 因みにこの段階で既にハードモードだと思う
 所見殺し過ぎだろう。だがこれはまだ序章に過ぎず100回死んでなんとか覚えた。


「っと、これを拾って…それ!」

「バカナ!キヅカレタダト!」

 道中に罠がある。それは石ころのようだが踏むと足に纏わり付いてじわじわと喰われるので
 素早く人差し指と親指で摘まんで下投げで前方に放り投げると正体を現す…此処までは幸い踏まずにやり過ごすこともしばしばあったが調子に乗って駆けた時の死に戻りの原因がこれ。

「正体を現したら此方、テレレレッテレー除草剤~」

「ヤメ,ヤメローオオオオオォ!」

 近くの家の花壇横に置いてある除草剤を振り掛ければ簡単に倒せる。

 コイツは物理攻撃が効かなくて結構苦戦した。
 引火性で手持ちのライターでも効くが俺を巻き込んで自爆するから…


「さてお次は」

「お兄さん助けてぇ~!」

「………」

 目の前に幼い子供が得体の知れないモノに捕まって助けを求めているが本体があの子供、間違っても助けてはいけないので無視して先へ進む。

「助けてぇ~!」「………」

「助け、、、ッチ」「………」


 待ち伏せ型が序盤には多いのでアイツは追ってこない。

 というか、先へ進めば解るが今この場所に人間はもういない。完全に絶滅しているわけではないらしいので早くこの死に戻り無限ループから抜け出したい…というか死んでも地獄を繰り返すとかもう最後の希望は先へ進むしかないんだよね



「あーあ、早く明日が来ないかな…」






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