1 / 1
〚 探す虫と探さぬ虫 〛
しおりを挟むある時、お互いに彼女の居ない、てんとう虫君と、コオロギ君は久しぶりに会いました。
「どうしたんだいコオロギ君、浮かない顔して」
「ああ、愛が欲しいな、誰か僕を愛してくれないかなぁ、ああ彼女がほしいよぉ、そしたら僕は幸せになれるのに」
「????!」
「ああ、誰かが僕を愛してくれたら、幸せになって、なんでも頑張るのになぁ」
「コオロギ君 君は何を言ってるんだい?」
「何だって? 君がなにを言ってるんだい」
「どうして、君が幸せで 満たされるのに誰かの愛が必要なんだよ?」
「どうしてって、そんなの決まってるじゃないか、彼女が愛してくれたら僕は愛を得たんだよ、そしてはじめて満たされるんだよ そしたら、結婚して、ようやく幸せじゃないか」
「????なんじゃそりゃ?」
「どうして、君が満たされるのに他の虫の愛が必要なんだい?自分以外のどこに愛を探し求めてるんだよ」
「かーっ、てんとう虫君、きみは何にも分かってないね」
「かーっこれだから君はうとい」
「おーいどこかに愛してくれる人いないかなぁ? おーい誰か僕を愛してくれー、僕を満たしてくれぇー 孤独だよ~、きみも、はやく相手を探さなきゃ、結婚出来なくなるよ、おーいどこだー どこにいるー
俺を愛してくれる虫~」
コオロギ君はそう言って、行ってしまいました。
「ああ、僕は自分に愛を見つけて幸せだ、愛を外で探すテマがはぶけらぁ、世の虫は苦労してるんだなぁ」
「さて、今日は何して遊ぼうか?愛しの僕ちゃん」
てんとう虫は、嬉しそうに空を羽ばたいて飛んで行きましたとさ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
冤罪で追放した男の末路
菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる