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『祭りの夜』
しおりを挟むお祭りの夜 みんなは興奮してまだ目が冴えている。
「もう明日帰るのか」冬馬君が言った
「さすがに二日はあっという間だね」と大喜
「でも、なんだか夏休みがもうすぐ始まるって考えるとたまらないね」
冬馬君は夏休みが間近にせまってることが嬉しくいつもの如く あー明後日学校だとため息つくことはなかった。
「夏休みも、みんなで色々計画たててなんかやろうよ」きみ子のアイデアだった。
「ヒヤッホー最高」三人はそのアイデアに喜んだ。
「みんなでキャンプ」多網の意見
「しかも、二人のお気に入りの子達誘って」とつづける多網
「清香とアミ」冬馬君と大喜は顔を見合わせた
「そりゃ最高の案だよ多網」
何故か三人は握手して喜んでいる。
「前の旅行の夜に話してた子達か」
きみ子も覚えていたようだ。
「それは、最高に楽しそうだ」
冬馬君は想像しただけでワクワク
「よーし今夜は夏休みのプランたてて夜中の語り合いだ」と子供達はどんどん盛り上がっていく。
「いやー海も行きたいね」と大喜
「でも、やっぱこないだみたいにみんなで旅行行けたら最高だね」冬馬君は婆ちゃん家を思い出し
「連れてってくれなかったら、内緒で行っちゃおうよ」大喜もノリノリだ。
そんな話をしてるなか
リビングでも、盛り上がってるようだ
サーとスーの笑い声が聴こえる。
みんなは少し気になり、
そおっとリビングに向かった。
時刻は23時をまわった頃
サー達のいる部屋をばれないよう覗くと
スーの両親、多網の母と多美はすでに部屋に戻り寝むったようでいなかった。
話を聴いてると、二人は思い出話をしているよう。
「昔は二人で旅行よく行ったなあ」
「ああ、最高だったなあ、気づけばもうこんな年 あっという間にも感じるなあ」
「結婚しないのか?」
「あはは、相手がいないよ」
「昔好きだった、あの仕事先の子 連絡先知らないの?」
「いつの話だよ、もう子供いるだろ」
「ああ、でも懐かしいな、いまだに胸がキュンとしちゃうな」
二人は笑った。
お酒もはいり会話ははずんでいる。
「二人も今日だけは、あの頃に戻ってるんだね」冬馬君が言った。
「いつか、俺たちもあんな話するようになるのかな?」と大喜
ああ、その頃 清香と自分はどうなってるんだろうか?
まさか結婚して、子供がいて名前は
夏馬君か? それとも 秋馬くんか?
一人妄想して顔を赤くする冬馬君てへへ。
「しかし、また二人で旅行でも行きたいなあ」
「もう無理だよ、お前には家族がいるじゃないか」
「無理ってことはないよ」
話は盛り上がり、二人の思い出話はつづいた
「昔、そういえば このお祭りで 知り合った女性とデートに行ったじゃないか、とけたみ」
「青春だねぇ、懐かしいよ、いまだにあの時の祭り覚えてる、実は今朝もちょっと頭に浮かんだよ あの子どうしてるかな?ってね」
「ああ、なんだかあの頃に戻りたいなって 思う瞬間はあるもんだ」
子供達は顔を見合わせ
部屋に戻ることに。
二人の想い出に浸る時を邪魔しないでおくことに。
「なんだか、サーもスーも嬉しそうだった」
「将来自分達が想い出話してる時、自分に子供がいて見られてたら、なんだか今日のこと思い出しちゃいそう」
冬馬君は微笑んだ。
「いつになることだろうなあ、もしそんな時きたら、なんとも言えない気持ちになりそう」大喜はつぶやいた。
「わたしもその言葉覚えとこう」ときみ子
「七夕祭りの夜のスーの家を思い出す」多網がポツリ
その瞬間、今の情景が思い浮かぶのかなぁ、そんなことを話ながら
四人は寝る部屋に帰ってきた。
サーもスーもいま、二人で夜中の語り合いしてるんだ。
冬馬君は、ふとそんなことを思った。
またひとつ、みんなで過ごした楽しい思い出が出来た。
これからも素敵な思い出が出来ますように。
「明日の祭りも楽しもう」みんなは気合い爆発。
布団の中、冬馬君はウトウトしていた。
つむりかけた目を開くと横には三人がいる。
ああ、これこれ なんか安心する瞬間
寝るときに、横みたら大喜や多網、きみ子がいる なんだか和む。
ああ、少し気を抜いたら、すぐ眠ってしまう、この瞬間たまらん。
あー至福の時。
目はだんだん細くなり夢の中へ
ああ、たまらん たまらん。
最高。
その時
「吹雪~」
でたぁ、多網の考えた吹雪ごっこだ~
みんなのかけ布団は一気に多網嵐に奪いとられた。
みんなは目を覚まし しばらく 布団の取り合いをしてから 眠ったとさ。
明日の祭りも楽しくなりそうだ。
こうして祭りの夜は更けていった。
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