42 / 68
『いざスペイン』
しおりを挟むミーン ミン ミーン
時刻は朝6時 蝉は元気に鳴いている
冬馬君は既に起きていた、興奮と嬉しさあいまって、目覚まし時計がなる前から起きている。
学校の時はこうはいかない。
あともう1分寝かせてとねばる冬馬君が、勝手に起きる、ワクワクがなせる奇跡的パワーであろうか。
朝食を済ませ、部屋でスペインの観光ブックを眺めていた。
「ああ、日本と少しの間お別れかぁ、日本の夏を離れるのも、もったいない気がするけど、みんなで初めての海外旅行」
「きゃはー」
冬馬君は部屋の中、あまりの嬉しさに一人飛び跳ねていた。
この頃、隆は緊張していた。
言葉通じないんだよな、俺日本語しか喋れないぞ。
大丈夫なのか?一人テンパっていた。
正子は「パスポート持ったっけ、持った、えっとパスポート」と「旅券」これを三度繰り返したそうな。
支度完了、後は多網のうちの車が来るのを待つだけ、
来る途中、大喜もきみ子も連れて来てくれるみたいだ。
冬馬君は最大級のニンマリ顔して笑った。
ああ、この瞬間本当最高なんだよな。
また飛び跳ねた ピョーん。
「やったー旅行だ」
天気は快晴
冬馬君は待ちきれず、部屋の中行ったり来たり。
隆は緊張感からか、トイレに入ったり出たり。
すると遂に。
ピンポーン
冬馬君は玄関に全力ダッシュ
「来たー」
ガチャ
ドアの外には通称サーこと多網父
「やあ、冬馬君」
「やあ、サー」
後ろを見ると車の中にみんな乗っている。
中で手を振ってこれまた最上級の笑顔で笑ってる。
みんなの笑顔と動作が嬉しさ、気持ちの高まりを物語っていた。
みんなも嬉しそう。
ひょー くどいようだが、冬馬君はぴょーんと垂直に飛び跳ねてから靴を履き、多網車に乗り込んだ。
ガチャ
「やあ、冬馬君 超楽しみだね」ときみ子
「やぱい最高ー」と冬馬君
大喜も多網も車の中で跳ねた。
「遂にきたーっ」
「久しぶり冬馬君」と多網母。
母の前から多網の妹、多美が「ちゃー」こちらもまた嬉しそう。
いよいよ出発の時が来たり。
隆と正子は冬馬家の車で出発、二台で向かうのだ。
「じゃあーまずは成田空港に出発」
「おー」
ブウーン 車は空港に向け出発した。
車の中は子供たちの大合唱
きみ子が「これかけて」とCDを取り出した。
こっこの展開はまさか?
CDは流れ出す。
「あっ、きゃりーぱみゅぱみゅだ」と大喜
出だしの声それは
きみーぱみゅぱみゅだった。
また、きみ子だー「パーティモンスターペアレント」
冬馬君と大喜はいきなりずっこけた、「こんな詞だったっけ、モンスターの前、ファッションだったようなしかも後のペアレントってなんだ」
しかも文字数多くて曲に追いついていない。
出だしからきみーぱみゅぱみゅは遅れていた。
出ました名物 きみオケCD集である。
サーは言った「最近の曲は良いね」
多網は鼻毛を抜いたのだが、思ったより痛くて目頭がジーンとしていた。
ってどうでも、いいわい なんの説明じゃい 。
だが、このきみオケは意外に盛り上がった、みんなでCDに合わせて歌い、もう大ご機嫌。
多美もキャッキャはしゃぎ、多網父母も笑っている。
今やみんなで拳を交互につきだし、恒例の。
「ファイ ファイ ファイ」であった。
あれから一時間たった今、流れてるのは川の流れのように
歌うはこの人、美空きみ子であった。
少し本物が聴きたくなっていた、大人達である。
知らずー知らずー プリッ あっでちゃった
その歌にみんな大爆笑
賑やかな出発となった。
「これから、みんなで過ごせるなんて最高だね」と冬馬君
大喜が「しかもスペイン」
「うきょー」
「むきょー」
「はひょー」
まるで発情期の猿のようである
空港に近づいてくると、上空に飛行機が見えた。
「うひゃー近い」興奮する子供たち
いよいよ、空港だ。
みんなの胸の高まりは一層増していた。
駐車場に車をとめ、いよいよ空港に到着。
「まずは荷物あずけないと」正子が言った。
「わぁー空港の中、違う国にいるみたいー」と興奮気味のきみ子
いろんな国の人がいるからだ。
冬馬君もビックリ、まだ日本だよね。
みんなはチケットを見てチェックインカウンターに向かう。
「そう言えば、ロシアで乗り換えるんですよね」と多網母
「そうなんですよ」と隆は言いつつ更に焦った、やべっロシア語も喋れないよ、何故か一人お馬鹿な心配をしていた。
ちなみに彼がこないだまで密かに勉強していた、英語はチキンorビーフ と飛行機の中で聞かれた時の対処法であった。
何なのかと言うと ビーフと答えるであった。
うん、それだけであった。
ちなみに何故ビーフかはチキンよりビーフの方が高いからと言う理由である。彼はひたすら練習していた。
ビーフ ビーフ ビーフ
ちなみに多網父ことスーも実は密かに練習したのだ。
自身の自画像を輝かせるため頑張った。
何度も空想していた。
海外旅行でその国の言葉をペラペラ喋り
「えっ、やっぱサーはすごいね、喋れるんだ」
「あっ、サーさんがいて助かっちゃうなぁーやっぱ頼りになるなぁ」
子供たちが「うわぁーサーってかっけぇー」
「あなた、かっこいいわ、何でもまかせられる」
「ちゃー」
最後のちゃーはよう分からんが。
彼は猛練習した。
ヘロー あっ ハロウ えっとヘロ ヘロウ!!
これにて顔が全身筋肉痛となる。
みんなが荷物を預ける時、サーは思った。 気は熟した。
今や!!
「エッ エックスキューズみそ」
なんか変だが
多網父 凄いな英語ペラペラじゃん
これを思ったのはそう隆であった。
多網父はみんなの顔をチラチラ見てる、どうだ僕凄いだろう、ニンマリ笑った。
よしっ、みんな僕を尊敬してるな。
よしっ、更にだ。
「ディス フォーユー バック」
サーは全てを理解してるように言い放った が文法めちゃくちゃである。
すると
「あっ、とりあえず私日本人なんで日本語喋ってもらえますか」
ギョッ 多網父の顔は真っ赤っかだった。
まるでトマトならぬ、トメェートォーの様。
無事に荷物を預け終え
「少し時間あるし、軽くごはん食べようか?」と正子
さんせーい!!
「じゃあ、運転も終わったし」と隆
「そうですね」とスー
「乾杯ーっ」
出発前のルービーたまらーん
子供たちもジュースで乾杯
「いざ出発~」
いよいよスペインに向けて冬馬ファミリー出発する!!
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
放課後の約束と秘密 ~温もり重ねる二人の時間~
楠富 つかさ
恋愛
中学二年生の佑奈は、母子家庭で家事をこなしながら日々を過ごしていた。友達はいるが、特別に誰かと深く関わることはなく、学校と家を行き来するだけの平凡な毎日。そんな佑奈に、同じクラスの大波多佳子が積極的に距離を縮めてくる。
佳子は華やかで、成績も良く、家は裕福。けれど両親は海外赴任中で、一人暮らしをしている。人懐っこい笑顔の裏で、彼女が抱えているのは、誰にも言えない「寂しさ」だった。
「ねぇ、明日から私の部屋で勉強しない?」
放課後、二人は図書室ではなく、佳子の部屋で過ごすようになる。最初は勉強のためだったはずが、いつの間にか、それはただ一緒にいる時間になり、互いにとってかけがえのないものになっていく。
――けれど、佑奈は思う。
「私なんかが、佳子ちゃんの隣にいていいの?」
特別になりたい。でも、特別になるのが怖い。
放課後、少しずつ距離を縮める二人の、静かであたたかな日々の物語。
4/6以降、8/31の完結まで毎週日曜日更新です。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる