冬馬君の夏

だかずお

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『続くバルセロナ観光』

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一同はその後タクシーに乗り無事にホテルに戻り着いた。

部屋の中、子供達はまだまだゲラゲラ大爆笑

「やっぱ、この家族良いわ~」ときみ子

大喜が「多網母ちゃんも、すごかったねウェルカム~って」と大爆笑

多網が二人のヒロインの真似をし始める。

「カマーン」

そして冬馬君が「ウェルカムー」

当のウェルカムウィメンはベッドで爆睡中である。
「うっ、うえっ ウェルカー グゥ~」

きっと正子ことカマーンも良い夢を見てることだろう。

「明日はいよいよ、サクラダファミリアの中」興奮気味にきみ子は言った。

楽しみだ。

サーもぐっすりベッドで寝てる。

「すいません、すいません サー」夢で誰に謝ってるのだろうか?
ウェルカムウィメンにだった。

子供達はスペインの夜もベッドで夜中の語り合い中。

今回はこないだのキャンプの思い出話や、二人の酔っ払いヒロインのモノマネをして遊んでいた。

「最高に楽しいね」と冬馬君

「最高~~」キミ子シャウトッ

「みんなで旅行楽しすぎ」大喜も興奮気味

「今回はスペイン」と多網もニッコリ

皆の会話は遅くまで続いた。

「カマーンッ」

「ウェルカム~~ッッ」


翌朝、飲み過ぎた大人達は朝食時になかなか起きない。



腹ペコハングリーモンキーこと多網ときみちゃんが朝の食べ放題朝食を逃すはずはない、叩き起こしはじめた。

「ウィンナーが時を超えいっちゃうよ、トーストもいいかおりだよー」ときみ子

「ペコペコ 腹 腹 満たすぜ 空腹」と何故かラップ調の多網

ようやく目を覚ます多網母「あれっ、あたしは一体?誰?」
すごい早朝のセリフである。

まあ強いて言うなら、ウェルカムウィメンだ。

一同は朝食の食べる場所に行く

昨日の記憶が断片にある、正子と多網ママはものすごく恥ずかしく言った。

「昨日はどうも」

「こちらこそ」

「また変身して」と大喜

「二度としません」即答である。

朝食の場所では昨日と同じボーイさんが出迎えてくれた。

さっそく、片っ端から皿に盛る多網ときみ子

すぐにお皿はてんこ盛り。

また多網が「白飯は?」と探す始末。

二人は朝から凄い食欲だ。

あまり、朝は食べられない冬馬君には信じがたい
「良く朝からこんなに食べれるなぁ」

バクバク ムシャムシャ

沢山食って一同復活

「さあ、サクラダファミリアの中を観に行くぞー」

電車に乗り、少し手慣れて余裕ぶっこく隆
「余裕ですなふふふ」海外で電車を乗りこなせて大満足であったそうな。

俺はスペインの地下鉄を乗りこなす男


その名も






隆だーっ。



気合いが入っていた。

電車を降りるドアの真ん中に立っていた隆は降りたくても降りれなかった女性に舌打ちをされた

「ちっ」

「はっ、すいません」ぺこり

サクラダファミリアの駅に冬馬家一行は到着

駅を降り後ろを見ればそこにはサクラダファミリアが。

「かはーっババンバ スペイン」と訳の分からぬ事を多網がぬかす。

時間があったので、サクラダファミリアを外から眺めながらカフェで一休み。

日差しが強く、すぐに喉が渇く

「かあーっ夏だねぇ」と大ご機嫌冬馬君

さっそくカフェでビールの隆とサー

「昼間っから最高だー」

「おばちゃん達も飲んではやく変身して」ときみ子

「変身しません」見事に二人の声はハモったと言う。

その時「あれっ?」と多網ママ

「このチケット日時が昨日になってるのがある」

「えっ?」驚く一同

「本当だ、向こうが間違えたんじゃない?」

焦るみんな
「じゃあ、入れないの」

怒り気味の隆「なにそれっ、やだよ絶対入るよ、入れないなんてやだからね」一番ガキのようだった。

「こうなったら、今日の日付のを最初に渡してなに食わぬ顔で入っちゃいましょう」と多網父

「サー英語で説明して説得すれば」と大喜

即、心の中だけで、サーは叫んだ 絶対やだ

何故なら先ほどサーは頭の中で英語でもし説明するならなんて言えばいいんだろうと考えていた。
自身の英語力で出てきた言葉はこれだけだった。

「ミー ノット ミステイク」

しかし、そんな中 そのカフェのスペイン人のおじさんは異様にテンションが高い、冬馬君達を見つめ踊り出し、多網の食べてるホットドックを指差し「グーット? あっはー」と笑っている

多網も「プリッ」とオナラで返事をする

するとおじさん、お腹の音を鳴らし返してきた
「グギュルルルル」

「まっ、なんとかなるわよ」正子はそのおっさんを見てつぶやいた。

そしていざ入る時、一番英語が堪能だと思われている多網父こと通称サーが先頭でみんなのチケットを持った。
足はちょっと震えている

大丈夫か?サーよ。

「オラ」

「あっ かはっ オラ」ひとりテンパるサー

怪しすぎる

「オッケー」なんとっ、すんなり入れた。

通され一同大喜び

「やったーやったー」

ほとんど何もしてないサーだが、何故か得意げだった


サー


間近で見るサクラダファミリアの外観は何とも細かい所まで見事につくられていた。

「わーっすごい」感動する一同

パシャ パシャ アイフォンカメラ フル稼働だ。

そしていよいよ中に

一同は口を開き

「うわぁーすごいー」中は何とも別世界の様な感じがした。

「きれいー」ときみ子

「なにここー」と大喜

「こんなの見たことないー」感動冬馬君

「プシュ~」多網の屁

ステンドガラスに色がつけられ、外からの光に色がつき内部を色鮮やかにしている

建物を支えてる柱も普通に真っ直ぐになってなく感動した。
「良くこんなで、倒れないなぁ」と隆。

「なんだか神聖さすら感じますね」ニッコリ、ウェルカムウィメン あっ違った多網ママが言った。

一同は中を歩き回る、歩いてる最中エレベーター発見

「まだ上に行けるんぢゃない?」と冬馬君

だが、そのエレベーターに乗るにはチケットが更に必要で今日はもうチケットの空きがなかったようだった。

しばらく、中で過ごし冬馬家は外に出た。

「いゃあー凄かったね」と大満足な大人と子供達

続いて一同は海を見ようと言うことになり海岸沿いに電車で向かう。

ここでボソリと多網父が隆に「なんでもヌーディストビーチがあるみたいですよ」

「うきゃっ」隆は変な声をあげ鼻血が二滴垂れた。

「是非行きたい」

チラッと隆とサーの顔をふと見た大喜が「なんだか顔が真っ赤だよ」と二人につっこむ。

慌てる二人

「かはっ、サー 日焼けかな、それとも裸 あっちがっう、太陽のせい?」とサー

隆にかんしては「えっ、顔白いよ」と苦笑いする下手くそ過ぎるごまかし。

ディス イズ メン であろうか?

駅から海に向かい歩いてる

「わぁー沢山レストランがあるー」と大喜

「街並みがまた洒落てるなぁ」と正子

日差しは強く夏真っ盛り。

「かあっーもう喉が渇く」きみ子が言った。

しばし、歩き海が見えてくる。

海で泳ぎたかったが、水着を部屋に置いてきた一同が海に入ることはなかった。

日焼けしたくない母親達は「海見れたし、良いじゃん日陰に行こう」はやく日差しの下を去りたかった。

「あーっ、水着持って来れば良かったなぁー」と子供達

だが、一番悔しがっていたのはこの二人

「ガッデーム」泣きじゃくる父隆

「サー あーサー 私はさー」哀しい声で吠えていた。

なんぢゃ、こやつら。

一同が歩いてると、コロンブスの塔たる物が。

多網がその前でポーズを決める
「フヌンッ」 パシャり。

今日の冬馬家は活動的だった。
観光ブックを手に持ちながらその後、電車に乗りPl.Espanyaと言う駅に。

「ここには、色々観光スポットがあるみたい」と正子

地下鉄駅を出て地上にのぼり、少し歩くと何とも立派な建物が目には入った。

宮殿みたいな建物が階段の上にそびえ立っている

「うわぉー、すごいー」感動する子供達

「あんな所に住みたい」ときみ子

「あれは、カタルーニャ美術館って言うみたいですよ」多網母が言った。

「立派な建物ねー」感激正子

一同しばし、その風景に見惚れていた。

「ヨーロッパって感じの景色だなぁ」と隆

皆は写真をパシャパシャ撮った後、階段をのぼり美術館へ入ることに。

「せっかくだし行きましょう」と正子

皆は中を見物、目を輝かす多網ママ

中央で疲れた、芸術なぞ分からんオヤジ達は座って休んでいる

多網がいちいち絵の前でその絵に描枯れた人物のポーズを真似し皆は笑った。

「結構広いですねー色んな作品が展示されてますね」と芸術大好き多網ママが喜ぶ。

美術館を出て一同はスペイン村と言う場所に歩いて向かう、「スペインの色んな地方の街並みが再現されてるみたいです」とサー

皆はスペイン村も楽しんだ。

「プリッ」

色んな街並みがある

「これでスペイン一周やー」きみ子が叫ぶ

スペイン村を出た頃にはもう夜

一同はさすがに歩きまわり疲れていた。

「今日はもう、ホテル近くで夕食にして休まない?」と隆

「賛成~」皆が言う。

電車に乗りホテルの近くに。

すると多網が「米食べたい」

他の子供達も「確かに」

大人達は思った、こないだ来たばかりだぞ



すでに白飯が恋しい

ああ日本人だなぁ

ホテルの近くを歩くと中華料理屋さん発見

「ここにしようか?」と正子

「賛成~~」

ここに来て、突然全く出番のない多美が叫ぶ

ちゃー~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ちゃー~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

「ちゃー~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

「ちゃー~~~~~~~~~~~~~~~」

彼女は満足し目をつむる。

一同は中華料理屋に入る

だがそこには私は中国40年の歴史と力を入れチップをもらうこと40年のベテラン チェンさんが待ち受けていた。

「さあっ、新たな客が来た がっつりチップもらうっ行くでっ」チェンさんは自分に喝を入れる。

さあ、どうなる 冬馬ファミリー。


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