とあるアプリで出題されたテーマから紡がれるセカンドストーリー❤︎

砂坂よつば

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萌香パート編

第5話【紅茶の香り】

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 湖畔でBBQを満喫した後は自由時間だ。
萌香達は近くの酪農体験ができる場所エリアに移動した。
体験コーナーでは『牛の乳搾り』、『手作りウィンナー』、『手作りバター』が体験でき、夏季限定で『羊の毛刈り』というのもある。
その夏季限定となっている体験が近日開催という壁に貼られたポスターを目にした委員長は日にちを携帯で確かめると溜息を吐いた。

委員長「はぁ……。毛刈りしたかった」

萌香「委員長って羊好きなの?」

委員長「そうね。羊に限らずだけど、もふもふ系の動物は全般に好きよ。あの包み込まれる感覚が癒やされる~って感じで……輪通わづつさんは?」

萌香「あたしももふもふした動物好きだよ!でも今、1番は牛かなぁ」

委員長「珍しいわね。わたくしはてっきり犬や猫と答えると思っていたわ」

萌香「牛、最高じゃん!!美味しくて!!」

委員長「そこッ!?」

予想の斜め上をゆく萌香の答えに委員長は思わずツッコミを入れた。

真珠星「委員長~。萌香の天然発言にいちいち真に受けると後々しんどいよ~」

そんな和やかな会話を交わす萌香達。訪れた時期が早かった為羊の毛刈りは開催されていなかった。なので通年開催されている牛の乳搾りと手づくりバターを体験する事を決めた萌香達。
係の女性に説明を受けた後消毒を終え、牝のホルスタインを前に萌香は顔の中央に眉を寄せ、自分の胸に両手を当て、再び天然発言を放つ。

萌香「羨ましい……」

係の女性は萌香の一言に苦笑い。一瞬その場の空気が凍りつき、係の女性はわざとらしく咳払いし気を取り直した。

係の女性「優しくしすぎると出ずらいので少し力入れても大丈夫ですよ~」

アドバイスをもらいながら萌香達は牛の乳搾り体験をした。その後別室で手づくりバターを作り、萌香達の酪農体験はこれで終了。集合時間までまだ時間がある。
酪農体験場所エリアから少し離れた休憩所で萌香達は、暖かいコーヒーや紅茶の香りに包まれながら時間の許す限りゆっくり休憩を取ることにするのだった。

萌香パート(5)話End 

お題【紅茶の香り】24‘10/28
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