とあるアプリで出題されたテーマから紡がれるセカンドストーリー❤︎

砂坂よつば

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萌香パート編

第10話【飛べない翼】

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 パジャマパーティー当日の夕方、萌香の家の最寄り駅の改札口で待ち合わせすることになった3人。
当初は各自の家で夕食を終えてから20時頃に待合わせの予定だったが、“女の子が夜、出歩くのは危ない“との事で萌香の母親の計らいで萌香の家で夕食をご馳走になった為、待ち合わせ時間が大幅に繰り上がった。

最初に待ち合わせ場所に到着したのは真珠星すぴかだった。
携帯で時間を確認している。

真珠星「10分前か、ちょっと早すぎたかな」

真珠星は携帯アプリLe Lienルリアンを開き2人に到着の連絡を入れる。このLe Lienはメールは勿論電話や写真も送受信出来るよくある連絡ツールアプリである。すぐに2人から返信が返って来た。

萌香『わかった、あと3分くらいで着くよ』

委員長『ごめんさない。待ち合わせ時間より10分ほど遅れます』

真珠星は委員長の返信に驚いた。あの生真面目な委員長でも遅刻する事もあるもんだ。きっと丁寧に理由わけを説明するに違いないと我ながら嫌な奴だと思いつつもそれを楽しみに待つことにしょう。

真珠星『OK、気長に待ってるよ~(ニヤリ)』

と委員長に返信する。
すると萌香が待ち合わせ場所に着いた。
そして萌香の到着後から数分経ち、待ち合わせ時間にも遅れること約10分後改札口から2人の方へ走る委員長が見えた。萌香は笑顔で手を振っているに対し真珠星は携帯で口元を隠しているが、目がニヤついていた。

真珠星「委員長も遅れることあるんだね」

走って来たので、まだ呼吸が荒れている。ぜいぜいと息を吐きながら委員長は話す。

委員長「電車を乗り間違えしまって……。危うく他県へ行く所だったわ」

真珠星「なるほど、途中で気づいて乗り換えた。それで遅れたってこと?」

委員長「えぇ。輪通わづつさん、穂先ほさきさん遅れてごめんなさい」

萌香「全然いいよ!ちゃんと待ち合わせ場所に来れたんだし、では早速我が家へしゅっぱ~つ!!」

最寄り駅から徒歩で約20分かかる為3人は萌香の母親が運転する黒のワゴン車に乗り込んだ。委員長と真珠星は運転中の萌香の母親に軽く挨拶を済ませる。車を走らせること約2~3分で家に着き、家の敷地内にある駐車スペースに車を停め3人は先に車から降りた。周辺は一戸建てが多く閑静な住宅街だ。萌香は玄関に真っ直ぐ向かい鍵を開け、扉を開き2人を招き入れた。

萌香「二人とも中に入って~」

家の中に入リ目に飛び込んで来たのは、飛べない翼を持つ鳥類キングペンギンの置物だった。

真珠星「大きいなぁ」

委員長「実物大かしら」

2人の会話に萌香がしれっと言う。

萌香「それ剥製だよ」

真珠星と委員長は驚きのあまり声にならない声を出していた。

萌香パート(10)話[パジャマパーティー編(1)続く]End 

お題【飛べない翼】24‘11/12
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