一緒にいこう

戒=かい

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一緒にいこう

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「で、明日12時に駅のホームに集合ね」
 あまりに眠くて、通話中の彼女の話を半端に聞いていた。
 なんの話かと聞いたら大事な話だったのに!と怒られてしまった。
 悩んだ挙句、わかった。と了承することにした。




「ありがとう、じゃ明日の準備や部屋の片付けするから。君もあるでしょ。一緒にいくんだからね!」
と一方的に通話を切られる。
 デートにそんな準備が必要かと僕は頭をひねる。まぁ、女の子だから仕方ないかとベッドに入る。




 翌日、集合時間になっても彼女は来ない。
 少し待っていると、彼女からメッセージが送られてくる。


やっぱり片付けをしてたら、いろいろ思い出して、彼氏を巻き込むのはダメだと思った。自分でちゃんいくね。


とメッセージ。
 そして彼女のものであろう、リスカの写真。



 一緒に逝く。自殺しようとの提案だったのだ。




 怖くなってその場から去ろうとする。 
が、後ろから誰かに手を掴まれた。

「ごめん、やっぱり一人じゃ無理だった。
一緒に逝こう」


 血の滴る腕が僕を放さなかった。
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