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第一章 ムーン・ブル編
第9話 歳
しおりを挟む(泣いてたのは、嘘?)
困惑な俺は、思わず絶世の背中に目を奪われるが直ちに先程のすすり泣く行為は女性が得意な嘘泣きではないかと疑問に思考していた。髪を弄り始める女神は、楽し気な笑みを浮かべる。
(いや、分からないな…)
冷静な俺は、女神の楽し気な横顔を見つめてその判断は経験則なために偏見があると回答を保留にして思考した。
「何をしたんだ?」
引き続き冷静な俺は、一連の行為を疑問に尋ねた。楽し気な様子の女神は、再びクルリと振り向く。輝いて見える長く純白な髪が宙を優雅に舞い、背中側に鮮やかに纏まる。
「今のは、あなたが向こうに行った時に強力なスキルが手に入りますようにって、おまじないしたの。それと、言葉と文字も分かるようにしたわ」
「ふ~ん。そんなことができるのか~…」
前屈みで右の人差し指を立てて話し始める女神は、姿勢を戻して胸を張る同時に両手を腰の左右に突いて話し終えた。曖昧な俺は、思わず実感が持てないために相槌のような返事を戻していた。視線を左手に移す。未だに優しさが残る左手をグーパーする。
(あれ? これって小説なんかでよくある話で、いい事だよな。言葉と文字が分かればコミニュケーションが取れるし。あとは…、どうとでもなる!)
引き続き曖昧な俺は、話の内容を徐々に理解し、口元を緩めてコミュニケーションは重要と自信を身に付けるように強く思考した。
「歳も変えれるけど、どうする? もちろん、体も若返るわよ」
「はあ?! そんなこともできるのか?!」
唐突に女神の話が届いた。不意な俺は、思わず顔を女神に勢いよく向けると同時に目玉が飛び出るかのようにしながら乱暴に強く尋ねていた。腰の左右に手を突いている女神は、まるで勝ち誇るかのような笑みを浮かべる。
「いや待て! こういう美味い話には必ず裏がある! 体が若返るってことは脳も若返るのか? それなら、今までの経験や知識はどうなる? そう言うのは、全部消えるのか?」
「消えないわ。それと、あなたは、体がもうボロボロでしょう? そういうのも、全部纏めて治してあげる」
慎重な俺は、手の平を開いた右腕を女神に真っすぐ伸ばし、身振り手振りを交えて疑問に尋ねた。キョトンとする女神は、俺の全身を見回して優しい笑みを見せて話した。真っ白な俺は、思わず後退りする。優しい様子の女神は、子供をあやすかのように二度頷く。引き続き真っ白な俺は、体をゆっくり左側に向ける。
(素晴らし過ぎる!!! この体を一から鍛え直するのは流石に辛いからな。是非やってもらおう!)
究極に感激な俺は、全身全霊のガッツポーズを決めて棚から牡丹餅以上の内容と強く思考した。女神の話の通り、俺はサッカーで両足首を痛めた際にその状態で過度の練習を続けたために完治しない件と、自動車の事故で左側の頭部と首と肩に後遺症が残る件と、原因不明で内臓を痛めた件と、ヘルニアで右足に繋がる神経に異常が発生して老後は右足を引きずりながら歩くようになると予想される件等々を抱えている。
(だが、若過ぎるのは嫌だな。赤ん坊になるのも論外だ。俺にはああいう趣味は無い。となると…、十七ぐらいが丁度良さそうだが……)
興奮な俺は、栄光の未来をイメージしながらも最初が肝心と思考した。奮闘する顔を女神に向ける。女神は只々ニコニコするのみ。
(アドバイスは無さそうだな…)
不満な俺は、顔を戻して当てが外れたと思考した。思考の視点を真剣に変化させる。姿勢を正し、女神に向き直る。
「ギルドの登録は、何歳からできるんだ?」
「一五歳からよ。ちなみに、大人として認められるのもその歳で、お酒も飲めるようになるわ」
「それは、日本での二十歳と同じ感じか?」
「そうよ」
真剣な俺は疑問に尋ね、ニコニコな様子の女神はご機嫌にして返事を戻した。続けて互いに同様にした。困惑な俺は、眉間に皺を寄せながら視線を女神から外す。
(どうするか~…。二十歳でもいい気はするが、う~ん………。まあ、十五でいいか。少しでも長生きして、スキルで遊ぶのも悪くない)
超真剣な俺は、右手を顎に当てて頭をフル回転して思考した。表情を明るくして右手を下ろす。視線を女神に戻す。
「じゃあ、十五にしてくれ」
前向きな俺は、ご機嫌にしている女神を見つめて決断を話した。体の動きを止める女神は、顔を俺に向けて女神とは思えないほどの超ご機嫌な笑顔を見せた。
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