スキルマスター

とわ

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第一章 ムーン・ブル編

第21話 気付く

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 幸福な俺は、青の中を笑みを浮かべて歩いている。柔らかい風は、俺の背中を早くと急かすかのように後押している。興味を引かれたかのように訪れる強い風は、周辺を駆け回りながら草花をいたずらに揺らし始める。前方の青の左側から右斜め奥側へと続いている縁のような場所を発見する。

「あれか?!」

『ヒュルン』

 好奇心な俺は、思わず風に尋ねるように声を疑問に強く上げていた。強い風は、俺の胸元を横切りながら相槌のような音を立てた。旺盛な俺は真っ直ぐ駆け始め、全体の風は行動を共にする。街道と思われる路面を発見する。

「あれが、この世界の道か?!」

『ヒュルーン』

 猪突な俺は、思わず再び風に尋ねるように声を疑問に強く上げていた。行動を共にする風は、真っ直ぐ加速しながら正解と言わんばかりの元気な音を立てた。猛進な俺は、路面の手前に辿り着く。路面を確認する。

「この土の道が、俺の新しい道だな!」 

『ヒュン ヒューン』

 感動な俺は、思わず表情を輝かせて新たな進むべき道を発見したと強く話した。加速した風は、周囲に拡散しながら青の中を自由に駆け回りつつ歓迎のような音を立てた。待望な俺は、土の道を見つめて右足をその上に運ぶ。土を味わうように踏み締めて左足も運ぶ。

「土の道は、考えて見ると人生で初めてか。幸先いいかもしれない!」

『ヒュン ヒュン ヒューン』

 感激な俺は、土を両足で味わいながら強く話した。自由な風は、周囲につむじ風を起こしつつリズム良く音を立てた。高揚な俺は、体の向きを変えながら更に土を両足で味わう。

「やばい。楽しくなってきたが、程々にしておこう」

『ヒュルーーン』

 大人な俺は、今は童心に帰る時ではないと呟いた。つむじ風は、拡散しながら名残惜しそうな音を立てた。同情な俺は、気持ちを切り替えて道の前方を見つめる。

「あれ?! どっちだっけ?!」

『ヒュルン』

 不安な俺は、思わず前方と背後を数回見比べながら最初が肝心と声を疑問に強く上げていた。一部の風は、俺の下に舞い戻りつつ微笑むような音を立てた。俺の体を柔らかく包み込みながら右側に押そうとする。安堵な俺は、体を右側に向けて真っ直ぐな道を見通す。

「女神も真っすぐって言ってたし、こっちだな!」

『ヒュン ヒュン ヒュルルーーン!』

 平穏な俺は、女神の話と風に感謝して明るい声を強く上げた。全体の風は、道に纏まりを見せながら駆け出して祝福のような盛大なメロディーを強く奏でた。

 果敢な俺は、新たな道を前へと歩き始める。

 全体の風は、青の中を自由に駆け回りながら勇敢なメロディーを奏で始める。やがて右前方に纏まりを見せつつメロディーを中止し、草花と戯れ始める。しばし経過し、まるで楽しいお家に帰ろうとでんでんでんぐりかえってバイバイバイかのように舞い躍りながら林に向けて過ぎて行く。

「いい風だったな」

 感慨な俺は、歩きを止めて過ぎ行く風を見送りながら別れと感謝と呟いた。体を前向きに戻す。胸を張り、再び歩き始める。日差しから暖かさを覚える。

「今日って言うとおかしいかもしれないが、なんか春みたいに暖かいな?」

 楽観な俺は、思わず尋ねるように疑問に呟いていた。顔を青空に向ける。

「太陽は…、後ろか」

 陽気な俺は、体を背後に向けながら呟いた。後ろ歩きで左手を日差しを遮るように掲げて太陽の位置を確認する。

「真上ぐらいだな。今は昼頃か?」

 ぽかぽかな俺は、空腹を日差しで満たしながら疑問に呟いた。

「そう言えば今更だが、ここはこの星のどの辺なんだ? 女神はその辺の話は特にしてなかったと思うし、今はなんとなく普段の感覚でいるが…」

 不安な俺は、遠方を見渡しながら左手を下ろして様々な事柄が抜けていると呟いた。

「まあ、過ぎた話か。考えるのも面倒臭いし、今はこのままでいこう。過ちを気に病むことはない。ただ認めて次の糧にすればいい。それが大人の特権だ。シャーは言ってたしな!」

 大人な俺は、人格をシャー・アズナブルと共有しているかのようにして明るい声を強く上げた。何気なく道を眺める。

「…、それにしても人が居ないな」

 後ろ向きな俺は、思わず間を置いたあとに心拍数を上げて呟いていた。草原を見渡しながら体を前向きに戻す。それとなく道を眺める。

「昼頃…、だからか?」

 困惑な俺は、思わず言葉を詰まらせて疑問に呟いていた。静寂に気付き、非日常な景色にも気付く。

「今は…、一人だな…」

 憂鬱な俺は、思わず視線を落としながら歩きを止めて弱く呟いていた。孤独に気付き、土の道と両足にも気付く。

「焦る必要はないんだ。この道を、自分の足でじっくり楽しもう!」

 大人な俺は、孤独は数多く経験済みと堂々と強く呟いた。直ちに顔を上げる。視野が広がる。遠方の一際に高い峰に気付き、自然の偉大さにも気付く。

「俺は何故、山に登るのか。フッ。そこに山があるからだ!!」

 偉大な俺は、ピストル型にする右手を顎へと運びながら喉を開いて低音を響かせ、鼻を不敵に鳴らしたあと、右腕を山脈に向けてしっかり伸ばすと同時にピストルを格好良く構えて名言に哲学的な意味を付け加えて力強く声を上げた。しばし悦に浸る。姿勢を戻し、峰を見つめて再び前向きに歩き始める。

「あの山は、どこから登るんだろ~おーおおおおっ?!」

 努力家な俺は、視線を峰から麓へと下ろしながら次の山を越える手段を模索し、麓に横向きに長細い長方形の人工物のような物に気付いて思わず突然の幕開けかのように目を見開きつつ唸り声を疑問に強く上げていた。


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