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第一章 ムーン・ブル編
第62話 初めての晩飯
気分爽快な俺は、笑顔で出入り口に向かう。引き戸を開ける。
「よう。今日はどうだった?」
前方から男性の声が届いた。引き続き気分爽快な俺は、顔をそちらに向ける。
「今日は稼いだぞ」
「それならおごれよ!」
長椅子に座る青年と奥側に立つ青年が、友人のように談笑している。
「楽しそうだ」
陽気な俺は、頬を緩めて呟いた。引き戸を閉めて脱衣場を見回す。
「賑わい始めたな。夜になるともっと賑わいそうだ」
高揚な俺は、多世代が数か所で談笑する様子を確認して呟いた。
「いつか、皆と力を合わせて乱戦してみたいな」
興奮な俺は、ゲームで乱戦していた当時を思い出して呟いた。
「フッ」
妄想な俺は、思わず自分の赤い彗星のような活躍を思い描いて鼻を鳴らしていた。不敵に脱衣棚へと向かう。
「いらっしゃいませ。ごゆっくりどうぞ」
番台から張りのある声が届いた。不敵な俺は、顔をそちらに向ける。青年と先程の男性が番台を担当している。
「忙しい時は2人か。あの数は、爺さんだけじゃあ捌けないだろうからな」
再び妄想な俺は、番台の光景を防衛線に見立てて呟いた。声を張る青年は爽やかにし、微笑む男性はプルプル震えている。
「爺さん、生きてたか」
「久しぶりに戻って来たが、顔を見れて嬉しいよ」
歓喜な様子の2人の客は、男性を見つめて明るく話した。笑顔の男性は、歓喜の仕草をゆっくり見せる。
「爺さんは人気あるな。この世界は、ああやって年寄りも働ける場所を作ってるんだろうな」
安堵な俺は、思わず頬を緩めて適材適所と呟いていた。脱衣棚に到着し、着替えを済ませる。
「あれを飲みたいところだが…、いや、今からこの世界で初めての晩飯だ。我慢しよう」
枯渇な俺は、顔を売店に向けたあとに顔を戻して呟いた。後ろ髪を引かれる思いで下駄箱に移動してブーツを履く。
「ありがとうございました」
番台から張りのある声が届いた。改めて気分爽快な俺は、笑顔で銭湯を出発する。火照った体を冷やしながら夕暮れの賑わう路地を宿へと戻る。宿の出入り口に到着し、数名の客とエプロン姿のケリーを確認する。
「ケリーちゃんも働くのか」
感心な俺は、思わず頬を緩めて呟いていた。出入り口を通過する。働くケリーは、俺に気付く。小さめな盆を片手にして俺の下に駆け寄る。
「お帰りなさい。銭湯はどうでしたか?」
「ただいま。大満足だ。バラが凄かったよ」
「ですよね! 私も、あそこのバラが大好きなんです!」
元気な様子のケリーは、やや前のめりで疑問に尋ねた。大満足な俺は、両手をバラが咲くように広げて返事を戻した。表情をバラが咲くように明るくするケリーは、盆を抱きしめて俺に接近して強く話した。
「鍵をお渡ししますね。夕飯はすぐに食べますか?」
「頼む。腹ペコだ」
「分かりました」
右手でポケットから鍵を取り出すケリーは、そのまま差し出して疑問に尋ねた。空腹な俺は、鍵を受け取るあとに笑みを見せて返事を戻した。微笑むケリーは、明るく話した。
「荷物を置いて来る」
「洗濯物は、部屋の前の廊下に篭を用意したのでそこに入れてください。明日の朝食の時に回収します」
「洗濯もしてくれるのか。それはありがたい」
安心な俺は、左手の荷物を見せて話した。確認するケリーは、察するような笑顔を見せて話した。感心な俺は、目を見張るあとに感謝の笑みを見せて話した。
「じゃあ、あとで」
「はい。準備して待ってますね」
感謝な俺は、穏やかに話した。笑顔のケリーは、明るく話した。空腹な俺は、部屋に足早に向かう。廊下で籠を手に取り、部屋の中に移動する。荷物をとりあえずと置いて一階に戻る。
「ルーティさん、空いてる席にどうぞ」
湯気の立つ料理を盆で運ぶサリーは、魅惑の笑みを見せて話した。益々空腹な俺は、料理の香りに誘われてカウンター席に座る。誘惑の手捌きのクラカを見つめて唾液を飲み込みながらしばし待機する。
「お待たせしました」
右後方からサリーの魅惑の声が届いた。待望な俺は、顔をそちらに向ける。
「今日は、ロールパンとシチューとトマトソースの焼き魚と和え物です。ロールパンとシチューのお代わりは自由ですよ」
魅惑の笑顔のサリーは、料理の載る盆を俺の前に用意して話した。
「うまそう」
『ぐう~』
「腹が鳴った」
「あら」
限界な俺は、目を見張りながら話した。続けて思わず腹を鳴らして話していた。右後方のサリーから優しい声が届いた。
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