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10話 お仕事探し
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「貴族の方だったのですか! 大変失礼いたしました!」
水晶を見ていた受付の人が驚いたのか、大きな声を出しながらその場に立ち上がり、頭を下げて来た。
周りもざわざわし始めている。
年齢だけだと思っていたが、まさか名前まで見られるとは。不用意だった。
もう二度とファミリーネームは出さん。ラストネームを聞かれてもアーロとだけ言うことにする。
面倒くさい。
とりあえず、誤解を解かなくては。
「僕にとってはこれが普通だから、貴族でも何でもないよ。ある事情があって国から離れてるの。だから、お姉ちゃんも僕のことはアーロって呼んで」
「しかし」
「お願い」
眉尻を下げ首を傾げてお願いする。
「わ、分かりました」
「ありがとう、お姉ちゃん。それと、硬い話し方、僕いやだな」
今はこの話し方をするが、姿が元に戻った時に敬語でこちらが話せばいい。誠心誠意な。
さて、年齢が分かったのはいいが、11歳となるとここに登録も出来やしない。
しばらくアレシアの助けを得なければならないのか?
いつ、元に戻るかもわからないのに?
なるべく負担にはさせたくない。
「ねぇ、お姉ちゃん。僕ギルドに登録は出来ないんだよね」
「そうだね」
「今の僕で出来るお仕事ってある?」
「ちょっと待ってね。確認してみる」
そう言って椅子から立ち上がり、どこかへ行く受付の人。
「ここでお別れ?」
「紹介される仕事次第だな。どちらにしてもしばらくはこの街にいるつもりだ」
何も知らない状態で街の外に出るのは危険だ。
いつか出るならここで知識を得てからにする。民間軍事会社に入った時と同じ過ちは繰り返さない。
「アーロ君、文字の読み書きは出来る?」
「出来ない。いつかは出来るようになりたいとは思っているけど」
戻ってきた受付の人が何枚かの紙を持っている。
そういうこと聞いてくるということは、あの紙束の中の何枚かは受付の人たちと同じ、事務的なことをするものもあるということか。
「だったら、力仕事はどうかな?」
紹介してくれたのは簡単な荷物運びと給仕、そして荷物整理だった。
戦闘と荷物運びを結び付けることは難しいが、共通しているのは体力と技術がつくということ。
その他だってそうだ。
やって損はない。
「お金ってもらえるの?」
「やった分だけ貰えるわ」
「じゃあ、それやる」
これでお金稼ぎはひとまずは安心だ。後は住むところだ。
「アーロ君、住むところはどうするの?」
「今悩んでいる所」
「じゃあ私と一緒に住む?」
アレシアがとんでもないことを言いだしてきた。
「でも、アレシアお姉ちゃん、お母さんを楽にさせてあげたいって言ってたでしょ? 僕が一緒に住むってなったらいろいろと大変だと思うよ」
もともと食が細く2日間で1回しか食べないのだが、子供の体になってからなのか、異様にお腹が空いている。
常に食べていたいと、さきほどから脳裏をかすめるほどに。
そう考えていたら、自身のお腹が鳴った。
そういえばで思い出したんだが、昨日倒した牛そのままだったな。
報告しておいた方がいいだろう。アレシアにもそのことを伝えた。
「あ、そういえば昨日トキシン・ブルに遭遇したんです」
「それは本当ですか! 薬草採取のときですよね。そしたらラウロワの森ですね。よく無事でいられましたね」
あの森ラウロワというのか。
アレシアが昨日のことについて詳細に話している内容を受付の人が紙に書き留めている。
まとめ終わったのか立ち上がり慌しくどこかへ行った。
「トキシン・ブルはいつもあの場所に出てくるものなのか?」
「いつもは違う森にいるモンスターなんだけど、何故か昨日はいたんだよね」
「そうか」
「ラウロアの森は初心者の人が薬草採取とかをよくする場所で、モンスターはいるけどそこまで強いのはいないはずなんだけどな」
アレシアが首を傾げている。確かにそれは不思議だな。
いつもはいないはずの存在がいれば怪しいと思うのは自然のことだ。
森の最深部まではいかなかったが、もしかしたらそこに何かがあったのかもしれないと考えるのは普通のことだ。
ぐぅううううう
「どうやらお腹が限界のようだ」
「そうみたいだね」
今までで1番大きい音が鳴った。クスクスと笑っている声がアレシアの方から聞こえてくる。
水晶を見ていた受付の人が驚いたのか、大きな声を出しながらその場に立ち上がり、頭を下げて来た。
周りもざわざわし始めている。
年齢だけだと思っていたが、まさか名前まで見られるとは。不用意だった。
もう二度とファミリーネームは出さん。ラストネームを聞かれてもアーロとだけ言うことにする。
面倒くさい。
とりあえず、誤解を解かなくては。
「僕にとってはこれが普通だから、貴族でも何でもないよ。ある事情があって国から離れてるの。だから、お姉ちゃんも僕のことはアーロって呼んで」
「しかし」
「お願い」
眉尻を下げ首を傾げてお願いする。
「わ、分かりました」
「ありがとう、お姉ちゃん。それと、硬い話し方、僕いやだな」
今はこの話し方をするが、姿が元に戻った時に敬語でこちらが話せばいい。誠心誠意な。
さて、年齢が分かったのはいいが、11歳となるとここに登録も出来やしない。
しばらくアレシアの助けを得なければならないのか?
いつ、元に戻るかもわからないのに?
なるべく負担にはさせたくない。
「ねぇ、お姉ちゃん。僕ギルドに登録は出来ないんだよね」
「そうだね」
「今の僕で出来るお仕事ってある?」
「ちょっと待ってね。確認してみる」
そう言って椅子から立ち上がり、どこかへ行く受付の人。
「ここでお別れ?」
「紹介される仕事次第だな。どちらにしてもしばらくはこの街にいるつもりだ」
何も知らない状態で街の外に出るのは危険だ。
いつか出るならここで知識を得てからにする。民間軍事会社に入った時と同じ過ちは繰り返さない。
「アーロ君、文字の読み書きは出来る?」
「出来ない。いつかは出来るようになりたいとは思っているけど」
戻ってきた受付の人が何枚かの紙を持っている。
そういうこと聞いてくるということは、あの紙束の中の何枚かは受付の人たちと同じ、事務的なことをするものもあるということか。
「だったら、力仕事はどうかな?」
紹介してくれたのは簡単な荷物運びと給仕、そして荷物整理だった。
戦闘と荷物運びを結び付けることは難しいが、共通しているのは体力と技術がつくということ。
その他だってそうだ。
やって損はない。
「お金ってもらえるの?」
「やった分だけ貰えるわ」
「じゃあ、それやる」
これでお金稼ぎはひとまずは安心だ。後は住むところだ。
「アーロ君、住むところはどうするの?」
「今悩んでいる所」
「じゃあ私と一緒に住む?」
アレシアがとんでもないことを言いだしてきた。
「でも、アレシアお姉ちゃん、お母さんを楽にさせてあげたいって言ってたでしょ? 僕が一緒に住むってなったらいろいろと大変だと思うよ」
もともと食が細く2日間で1回しか食べないのだが、子供の体になってからなのか、異様にお腹が空いている。
常に食べていたいと、さきほどから脳裏をかすめるほどに。
そう考えていたら、自身のお腹が鳴った。
そういえばで思い出したんだが、昨日倒した牛そのままだったな。
報告しておいた方がいいだろう。アレシアにもそのことを伝えた。
「あ、そういえば昨日トキシン・ブルに遭遇したんです」
「それは本当ですか! 薬草採取のときですよね。そしたらラウロワの森ですね。よく無事でいられましたね」
あの森ラウロワというのか。
アレシアが昨日のことについて詳細に話している内容を受付の人が紙に書き留めている。
まとめ終わったのか立ち上がり慌しくどこかへ行った。
「トキシン・ブルはいつもあの場所に出てくるものなのか?」
「いつもは違う森にいるモンスターなんだけど、何故か昨日はいたんだよね」
「そうか」
「ラウロアの森は初心者の人が薬草採取とかをよくする場所で、モンスターはいるけどそこまで強いのはいないはずなんだけどな」
アレシアが首を傾げている。確かにそれは不思議だな。
いつもはいないはずの存在がいれば怪しいと思うのは自然のことだ。
森の最深部まではいかなかったが、もしかしたらそこに何かがあったのかもしれないと考えるのは普通のことだ。
ぐぅううううう
「どうやらお腹が限界のようだ」
「そうみたいだね」
今までで1番大きい音が鳴った。クスクスと笑っている声がアレシアの方から聞こえてくる。
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