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46話 またもや
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「今日もよろしくね、メリセントお姉ちゃん」
「よろしくね」
革装備の男女2人組を見送り、荷物運びをするためにメリセントがいる場所にいた。定期的に手伝いをしているから、持てる量が一つ増えた。
「成長してるね」
「まぁね」
本当に少しずつだが、筋力がついてきた。だが、元の姿の時よりかはまだ程遠い。これからも手伝いつづけて力をつける。本格的に冒険者稼業に専念すればまた別のをする。
荷物運びはそれまでの繋ぎだ。
「平和だ」
「そうだねー」
今日は荷物の量が少なかった。もう仕事はないだろう。この後はどうするか。街の中を歩くのもいいが、本を借りてギルド内で読むのもありだな。
「変なのが来なければいいけど」
「変なのって、前来たSランクの人かな?」
「そう。あれから来てないから平和でいいけど」
本当にあれから一度もここに来ていない。高ランクだから、いろいろな依頼に引っ張りダコなのだろう。そのまま忘れててくれたらいいのだがな。
「忘れててくれたら嬉しかったか?」
急に語りかけられて肩が跳ね上がった。いつのまに近づいた。というより、急に話しかけるな。
「逃げるな逃げるな」
「暇なんでしょ」
伸ばしてきた手を避け、ギルド裏に逃げようとしたが、真後ろにいたせいかすぐ捕まり、また持ち上げられた。
「合間を縫ってきたのだ、少し付き合え」
「断る」
「今日の手伝いとやらは終わりか?」
メリセントに語りかけているが、緊張のせいか頷いてるだけになっている。
「この後仕事あるから、終わりじゃない」
「先ほど平和だと言いながらのんびりしておっただろう」
「気のせい気のせい」
この男が来なきゃ平和に終わる筈だったんだ。少しずつ覚えてきた文字で本を読んでこの世界の知識を蓄えながらな。
「半日借りるぞ」
「離して」
メリセントの返事を聞かずに、ギルドの外にそのままの格好で持って行かれた。恥ずかしすぎるだろ。街の人たちが見ているなかで。
「離して」
「普通に話していいぞ?」
「何言ってるのかわかんないんだけど」
絶対にこいつの前では普段の話し方はせん。
「脳内ではその話し方をしているのは知っているのだ。猫を被る必要もなかろう」
「……面倒だね、おじさん」
「まだお兄さんと呼ばれるような歳だが」
「知らないし」
脳内で考えていることがバレているなら、罵詈雑言でも言ってやろうか。
「え、アーロ君、どうしたのその格好」
「良かった。ちょっと付き合ってほしいところがあるんだ」
この男がどこに向かうかわからないまま持ち上げられたまま移動していると、アレシアど出会った。依頼の帰りだろう。少しだけ傷を負っているが、無事なようだ。
「そういうわけだから離してよ、おじさん」
「だからおじさんでは」
自身の腕を相手の腕あたりにまで回して掴み、勢いをつけて、顔向けて蹴る。大したダメージにはならないだろうがな。
怯んだ一瞬を狙ってようやく抜け出せた。
「アレシアお姉ちゃん行くよ」
「え、あの人はいいの?」
「いいの」
アレシアの手を引っ張りながら、あの男から離れる。一刻も早く。
その時にぼそりと聞こえたのは
「その女がいなければ今ごろは」
という言葉だった。
「よろしくね」
革装備の男女2人組を見送り、荷物運びをするためにメリセントがいる場所にいた。定期的に手伝いをしているから、持てる量が一つ増えた。
「成長してるね」
「まぁね」
本当に少しずつだが、筋力がついてきた。だが、元の姿の時よりかはまだ程遠い。これからも手伝いつづけて力をつける。本格的に冒険者稼業に専念すればまた別のをする。
荷物運びはそれまでの繋ぎだ。
「平和だ」
「そうだねー」
今日は荷物の量が少なかった。もう仕事はないだろう。この後はどうするか。街の中を歩くのもいいが、本を借りてギルド内で読むのもありだな。
「変なのが来なければいいけど」
「変なのって、前来たSランクの人かな?」
「そう。あれから来てないから平和でいいけど」
本当にあれから一度もここに来ていない。高ランクだから、いろいろな依頼に引っ張りダコなのだろう。そのまま忘れててくれたらいいのだがな。
「忘れててくれたら嬉しかったか?」
急に語りかけられて肩が跳ね上がった。いつのまに近づいた。というより、急に話しかけるな。
「逃げるな逃げるな」
「暇なんでしょ」
伸ばしてきた手を避け、ギルド裏に逃げようとしたが、真後ろにいたせいかすぐ捕まり、また持ち上げられた。
「合間を縫ってきたのだ、少し付き合え」
「断る」
「今日の手伝いとやらは終わりか?」
メリセントに語りかけているが、緊張のせいか頷いてるだけになっている。
「この後仕事あるから、終わりじゃない」
「先ほど平和だと言いながらのんびりしておっただろう」
「気のせい気のせい」
この男が来なきゃ平和に終わる筈だったんだ。少しずつ覚えてきた文字で本を読んでこの世界の知識を蓄えながらな。
「半日借りるぞ」
「離して」
メリセントの返事を聞かずに、ギルドの外にそのままの格好で持って行かれた。恥ずかしすぎるだろ。街の人たちが見ているなかで。
「離して」
「普通に話していいぞ?」
「何言ってるのかわかんないんだけど」
絶対にこいつの前では普段の話し方はせん。
「脳内ではその話し方をしているのは知っているのだ。猫を被る必要もなかろう」
「……面倒だね、おじさん」
「まだお兄さんと呼ばれるような歳だが」
「知らないし」
脳内で考えていることがバレているなら、罵詈雑言でも言ってやろうか。
「え、アーロ君、どうしたのその格好」
「良かった。ちょっと付き合ってほしいところがあるんだ」
この男がどこに向かうかわからないまま持ち上げられたまま移動していると、アレシアど出会った。依頼の帰りだろう。少しだけ傷を負っているが、無事なようだ。
「そういうわけだから離してよ、おじさん」
「だからおじさんでは」
自身の腕を相手の腕あたりにまで回して掴み、勢いをつけて、顔向けて蹴る。大したダメージにはならないだろうがな。
怯んだ一瞬を狙ってようやく抜け出せた。
「アレシアお姉ちゃん行くよ」
「え、あの人はいいの?」
「いいの」
アレシアの手を引っ張りながら、あの男から離れる。一刻も早く。
その時にぼそりと聞こえたのは
「その女がいなければ今ごろは」
という言葉だった。
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