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51話 森の調査
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街の外にあるソアバルという森の中に来ている。ここの奥深くにいけばより危険な怪物が出るといわれているそうだが、今回は外側周辺の調査だそうだ。
「ここにはきたことある?」
「一回だけ来たことあります」
私は初めてだな。アレシアと会った森とは違い、静かだな。もしかしたらあの森も静かなのかもしれないが、いきなり騒がし過ぎた。
「今日は調査の為に来たけど、絶対に中心部分には行かないこと」
「はい」
今はまだいけないが、今後行くかもしれないからな。覚えておこう。どんな怪物がいるか。
「アーロ君? 危ないでしょ」
急に肩を掴まれた。無意識のうちに行こうとしてたのか。
「ごめんなさい。最近体動かせてなくて」
「戻ってからね」
「うん」
実際戦いという戦いにはまだ出ていない。あの大男にやり返したときに動いた時以来。元に戻った時に体が鈍っていなければいいが。
「森の外側だとしても、急にモンスターが襲ってくる可能性もあるから注意して」
「はい」
さて、私もヘイリーの近くにいながら、書き留めておかなくては。ギルドを出るとき、ユルリカから記録を取ってきてと言われているからな。
調査するには怪物の足跡、爪痕、糞、毛を追う。何かしらは残しているだろうからな。できれば糞を見つけたくはないが。
英国にいたときに調査することもあったが、それすべてを臭いで判断していた。もちろん、糞しかないときはそれを嗅いだこともあった。
くそ、思い出しただけで吐き気がしてきた。
「うぇ……」
「アーロ君」
3人が驚いた顔をしながら近づいてきて、ヘイリーが私の背中を撫でている。すまん、完全な自爆だ。
「大丈夫。ちょっと考え事したら変なこと思いだしただけだから」
「そっか」
胃の中のものが出てこなくてよかった。
さて、集中しよう。まずわかりやすいものを探すか。森の外側が静かだとは言っても、中央にいけば怪物がいるような森だ。ここらに来ることもあるだろう。その証拠に木には爪痕が残っている。これだと何がいるか判断するのが難しくなる。
「ヘイリーさん、アーロ君こっち来てください」
「人の足跡があるぜ」
人の足跡か。それが渇いていればずいぶんと前にここに来たというだけだが、湿っていれば最近ここを通ったということになる。
「今行く」
最近知った魔族というやつか、それとも人間がつけた足跡か。
「ずいぶん大きい足跡だね」
ここにいる4人よりも大きい足跡だ。ということは大人の男である可能性が高い。それに土の踏み込みが深い。なら、結構大きい男で、相当な重さの鎧を着ているということになる。まだこれだけだと判断材料が少ないな。
まだほかに何かないだろうか。
「アーロ君、わかる?」
「今のところ、大男で人の形をとっているものの存在ってことぐらいかな」
「それだと冒険者も候補には入るね」
「うん。だからもっと判断材料がいる」
冒険者とは違うという決定打が欲しい。
「ん?」
周りを見渡してみると、少し遠くに先ほどまで見ていた足跡の隣に、別の足跡が見えた。あれは。
「ヘイリーお姉ちゃん、向こう行ってみるね」
「一緒に行こうか」
ヘイリーとともに気になった場所に向かう。近くに寄ってみるとよりはっきりしてきた。この足跡は馬だな。それに、まだ湿っている。ということはまだ近くにいる!
「お姉ちゃん、逃げよう!」
「え、なに?」
ヘイリーの腕を掴んで、森の外に逃げようと走り出した後、背後で風を切る音と木が倒される音が聞こえた。魔法か?
「何かわかったの?」
「わかったけど、まずは命優先」
「2人とも、アーロ君の指示に従って」
「は、はい!」
「おう!」
森から出ると、周辺を調査していた2人組にヘイリーが指示した。蹄《ひづめ》の音が近づいてくる。追いつかれるのも時間の問題だ。
「我と共に来てもらうぞ、アーロ・ガルシア」
「ここにはきたことある?」
「一回だけ来たことあります」
私は初めてだな。アレシアと会った森とは違い、静かだな。もしかしたらあの森も静かなのかもしれないが、いきなり騒がし過ぎた。
「今日は調査の為に来たけど、絶対に中心部分には行かないこと」
「はい」
今はまだいけないが、今後行くかもしれないからな。覚えておこう。どんな怪物がいるか。
「アーロ君? 危ないでしょ」
急に肩を掴まれた。無意識のうちに行こうとしてたのか。
「ごめんなさい。最近体動かせてなくて」
「戻ってからね」
「うん」
実際戦いという戦いにはまだ出ていない。あの大男にやり返したときに動いた時以来。元に戻った時に体が鈍っていなければいいが。
「森の外側だとしても、急にモンスターが襲ってくる可能性もあるから注意して」
「はい」
さて、私もヘイリーの近くにいながら、書き留めておかなくては。ギルドを出るとき、ユルリカから記録を取ってきてと言われているからな。
調査するには怪物の足跡、爪痕、糞、毛を追う。何かしらは残しているだろうからな。できれば糞を見つけたくはないが。
英国にいたときに調査することもあったが、それすべてを臭いで判断していた。もちろん、糞しかないときはそれを嗅いだこともあった。
くそ、思い出しただけで吐き気がしてきた。
「うぇ……」
「アーロ君」
3人が驚いた顔をしながら近づいてきて、ヘイリーが私の背中を撫でている。すまん、完全な自爆だ。
「大丈夫。ちょっと考え事したら変なこと思いだしただけだから」
「そっか」
胃の中のものが出てこなくてよかった。
さて、集中しよう。まずわかりやすいものを探すか。森の外側が静かだとは言っても、中央にいけば怪物がいるような森だ。ここらに来ることもあるだろう。その証拠に木には爪痕が残っている。これだと何がいるか判断するのが難しくなる。
「ヘイリーさん、アーロ君こっち来てください」
「人の足跡があるぜ」
人の足跡か。それが渇いていればずいぶんと前にここに来たというだけだが、湿っていれば最近ここを通ったということになる。
「今行く」
最近知った魔族というやつか、それとも人間がつけた足跡か。
「ずいぶん大きい足跡だね」
ここにいる4人よりも大きい足跡だ。ということは大人の男である可能性が高い。それに土の踏み込みが深い。なら、結構大きい男で、相当な重さの鎧を着ているということになる。まだこれだけだと判断材料が少ないな。
まだほかに何かないだろうか。
「アーロ君、わかる?」
「今のところ、大男で人の形をとっているものの存在ってことぐらいかな」
「それだと冒険者も候補には入るね」
「うん。だからもっと判断材料がいる」
冒険者とは違うという決定打が欲しい。
「ん?」
周りを見渡してみると、少し遠くに先ほどまで見ていた足跡の隣に、別の足跡が見えた。あれは。
「ヘイリーお姉ちゃん、向こう行ってみるね」
「一緒に行こうか」
ヘイリーとともに気になった場所に向かう。近くに寄ってみるとよりはっきりしてきた。この足跡は馬だな。それに、まだ湿っている。ということはまだ近くにいる!
「お姉ちゃん、逃げよう!」
「え、なに?」
ヘイリーの腕を掴んで、森の外に逃げようと走り出した後、背後で風を切る音と木が倒される音が聞こえた。魔法か?
「何かわかったの?」
「わかったけど、まずは命優先」
「2人とも、アーロ君の指示に従って」
「は、はい!」
「おう!」
森から出ると、周辺を調査していた2人組にヘイリーが指示した。蹄《ひづめ》の音が近づいてくる。追いつかれるのも時間の問題だ。
「我と共に来てもらうぞ、アーロ・ガルシア」
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