91 / 342
一年
閑話:アイラ3
しおりを挟む
「リーナ。空ってどんな感じなの?」
黒紫のドレスに身を包んだ銀髪の幼女は、隣にいた茶髪のメイドに訊ねる。儚く幼く可愛らしい顔立ちと目を閉じている彼女は、妖精だ。
「……えっと」
本を読み聞かせていたリーナは、仕える主であるアイラに問われた内容に戸惑う。いくら言葉を探しても最適な答えが出せない。
何故なら、色の概念を教えることはできないから。アイラがどういう世界を見ているか分からないから。彼女がどういう風に空を捉えているか分からないから。
「空には色っていうものがあるのでしょ。私が見てる魔力の波とは違うものがあるんでしょ。どんな感じなの?」
アイラは常人とは違う世界を見ている。違う世界を見る事しかできない。
「……色は……ハティア様の魔力の色ではないでしょうか」
アイラの銀の瞳は魔力を視る瞳。魔力しか視えない瞳。彼女は、世界を魔力でしか捉えることができないのだ。
そして、常人は魔力を視ることはできない。できる人など片手で数えられるかどうか。しかも、いたとしても大抵は通常の視界も見える人。
アイラは魔力を視ることができる“天魔眼”が肉体に固定されてしまったのだ。通常は意識的に切り替える事によって発動する“天魔眼”が常時発動しているのだ。
それは一生続く。一生魔力しか視る事ができない。
もちろん、目が見えない人は多くいる。冒険者の中には魔物の血が目に入り、失明した者も多い。だけど、彼らは見えないのだ。
見えないことが良いか悪いから置いといて、彼らは何も見えることはない。だからこそ、そういうものだと諦める事ができる。再度言うが、それが良いものどうかは置いておいて。
けれど、アイラは魔力を見ている。そして、この世界の万物には魔力を籠っている。多かれ少なかれ魔力が含まれているのだ。
だから、アイラが見ている魔力の世界の輪郭は常人と同じだ。まぁ、魔力がどれだけ含まれているかで、その輪郭がぼやけたりと変わるが。
けれど、色は違う。
色は、太陽光が物体にあたり含まれる電磁波が波長別に吸収されたり反射されたりする事によって決まる。反射された電磁波の波長を網膜が受け取り、脳が色という情報に変換している。
もちろん細かい所はもっと違うが、しかし、大雑把に言えば色は光に依るのだ。
そして、魔力にも魔力なりの色がある。空気中に漂う魔力にも色があり、無機物が含む魔力にも色があり、人が持っている魔力にも色がある。
けれど、その色は多種多様すぎるのだ。
例えば、赤いリンゴがある。常人の視界では多くのリンゴは赤に見える。品種が違えば多少なりとも色は変わるが、それでも赤という分類の中にはいる。
けれど、魔力の色は違う。品種が同じでも、見える色は全く違う。
常人の視界で例えるが、そのリンゴは赤だったり、青だったり、緑だったり、紫だったりする。同じ色に見える赤のリンゴも違う色に見えるのだ。
含まれている魔力の色が違うのだ。
それはアイラが、赤が緑に見える色眼鏡を掛けているわけではない。アイラは赤がランダムに緑だったり、黄色だったり、紫だったりに見える色眼鏡を掛けているのだ。
アイラは色という概念を知っている。彼女が彼女だけの色という概念を持っている。けれど、その概念は常人と共有することはできない。
色という存在は知っているが、色の概念を共有できないのだ。
知っている概念が、同じだと思ってしまうような概念が共有できない。アイラはその歯がゆさを一生抱えなければならにのだ。
しかも、運よく色の概念が一致することがあり、それは彼女が諦めることを許してくれない。
ただ、アイラの不幸はそれだけではない。
「そうなの。じゃあ、ハティア姉様の所にいきましょう」
椅子に座っている五歳の幼女はメイド服の少女に右腕を伸ばす。左腕は……
「……かしこまりました」
メイド服のリーナは椅子に座っているアイラを抱きかかえた。そして、近くにおいてあった木製の車いすに座らせる。
アイラの片足は根元からなくなっている。歩くことはできない。
アイラは自力で移動する事ができない。車いすに乗っていても、幼女であり、そして片腕しかない彼女は車いすを移動させることができない。
リーナは四六時中アイラに仕えている。彼女の手となり、足となり、目となる存在なのだ。
Φ
「そうです。アイラ様」
リーナとアイラは花々が咲き誇る庭園にいた。
木製の車いすに乗っているアイラの右手の掌の上に蠢く水球が浮かんでいる。水魔法である。
メイド服に身を包み、艶やかな茶髪を腰まで垂らしたリーナはそんなアイラを手放しで褒める。
「リーナ、これはどう?」
瞳を閉じているアイラは可愛らしい表情で顔を向け、右手の掌の水球を蠢かせて、分裂させる。
その水球は次々に分裂し、そしてアイラの周りを埋め尽くした。
それから、水球は更に蠢き、水の蝶々へと姿を変えた。
水の蝶々は花畑を舞い、その姿はまるで生きているようで、また、太陽の光に煌いていてとても美しい。
そして水の蝶々のモデルは、さっきアイラが見かけた蝶である。光凜魔蝶といって、魔力の粉を漂わせながら舞う希少な蝶々である。
そしてその蝶は魔力を多分に含んでいたため、アイラには明瞭に輪郭を知ることができたのだ。
何故、そんな蝶々が庭園にいるかといえば、アイラの父親であるオリバーが世界中に掛け合って、光凜魔蝶の卵を僅かばかり譲り受け、それを丁寧に育てて放ったのだ。特別な契約で光凜魔蝶が逃げないようにして。
もちろん、それは魔力の濃度によって世界の輪郭がぼやけるアイラのために、通常の蝶ではぼやけた輪郭しか分からないから、蝶の輪郭を知ってもらうために取り寄せたのである。
リーナはそれを知っているのか喜ばし気に微笑む。
「アイラ様。凄いです」
そして褒める。
実際に凄い事なのだ。詠唱もなしに、数十もの小さな水の蝶を浮かせ、それらがまるで生きているかのように動かすのは。
できるのは一握りだ。
アイラはそれを弱冠五歳でありながら実現したのだ。
「ふふ、じゃあもっとね」
その言葉に気を良くしたアイラは更に水の蝶々を増やし、増やし、そして、庭園が太陽に煌く水の蝶に埋め尽くされた。
そして、それは水の蝶が茜色に染まるまで続いた。それが、アイラが唯一楽しめる、他の人と共有できる遊びだった。
黒紫のドレスに身を包んだ銀髪の幼女は、隣にいた茶髪のメイドに訊ねる。儚く幼く可愛らしい顔立ちと目を閉じている彼女は、妖精だ。
「……えっと」
本を読み聞かせていたリーナは、仕える主であるアイラに問われた内容に戸惑う。いくら言葉を探しても最適な答えが出せない。
何故なら、色の概念を教えることはできないから。アイラがどういう世界を見ているか分からないから。彼女がどういう風に空を捉えているか分からないから。
「空には色っていうものがあるのでしょ。私が見てる魔力の波とは違うものがあるんでしょ。どんな感じなの?」
アイラは常人とは違う世界を見ている。違う世界を見る事しかできない。
「……色は……ハティア様の魔力の色ではないでしょうか」
アイラの銀の瞳は魔力を視る瞳。魔力しか視えない瞳。彼女は、世界を魔力でしか捉えることができないのだ。
そして、常人は魔力を視ることはできない。できる人など片手で数えられるかどうか。しかも、いたとしても大抵は通常の視界も見える人。
アイラは魔力を視ることができる“天魔眼”が肉体に固定されてしまったのだ。通常は意識的に切り替える事によって発動する“天魔眼”が常時発動しているのだ。
それは一生続く。一生魔力しか視る事ができない。
もちろん、目が見えない人は多くいる。冒険者の中には魔物の血が目に入り、失明した者も多い。だけど、彼らは見えないのだ。
見えないことが良いか悪いから置いといて、彼らは何も見えることはない。だからこそ、そういうものだと諦める事ができる。再度言うが、それが良いものどうかは置いておいて。
けれど、アイラは魔力を見ている。そして、この世界の万物には魔力を籠っている。多かれ少なかれ魔力が含まれているのだ。
だから、アイラが見ている魔力の世界の輪郭は常人と同じだ。まぁ、魔力がどれだけ含まれているかで、その輪郭がぼやけたりと変わるが。
けれど、色は違う。
色は、太陽光が物体にあたり含まれる電磁波が波長別に吸収されたり反射されたりする事によって決まる。反射された電磁波の波長を網膜が受け取り、脳が色という情報に変換している。
もちろん細かい所はもっと違うが、しかし、大雑把に言えば色は光に依るのだ。
そして、魔力にも魔力なりの色がある。空気中に漂う魔力にも色があり、無機物が含む魔力にも色があり、人が持っている魔力にも色がある。
けれど、その色は多種多様すぎるのだ。
例えば、赤いリンゴがある。常人の視界では多くのリンゴは赤に見える。品種が違えば多少なりとも色は変わるが、それでも赤という分類の中にはいる。
けれど、魔力の色は違う。品種が同じでも、見える色は全く違う。
常人の視界で例えるが、そのリンゴは赤だったり、青だったり、緑だったり、紫だったりする。同じ色に見える赤のリンゴも違う色に見えるのだ。
含まれている魔力の色が違うのだ。
それはアイラが、赤が緑に見える色眼鏡を掛けているわけではない。アイラは赤がランダムに緑だったり、黄色だったり、紫だったりに見える色眼鏡を掛けているのだ。
アイラは色という概念を知っている。彼女が彼女だけの色という概念を持っている。けれど、その概念は常人と共有することはできない。
色という存在は知っているが、色の概念を共有できないのだ。
知っている概念が、同じだと思ってしまうような概念が共有できない。アイラはその歯がゆさを一生抱えなければならにのだ。
しかも、運よく色の概念が一致することがあり、それは彼女が諦めることを許してくれない。
ただ、アイラの不幸はそれだけではない。
「そうなの。じゃあ、ハティア姉様の所にいきましょう」
椅子に座っている五歳の幼女はメイド服の少女に右腕を伸ばす。左腕は……
「……かしこまりました」
メイド服のリーナは椅子に座っているアイラを抱きかかえた。そして、近くにおいてあった木製の車いすに座らせる。
アイラの片足は根元からなくなっている。歩くことはできない。
アイラは自力で移動する事ができない。車いすに乗っていても、幼女であり、そして片腕しかない彼女は車いすを移動させることができない。
リーナは四六時中アイラに仕えている。彼女の手となり、足となり、目となる存在なのだ。
Φ
「そうです。アイラ様」
リーナとアイラは花々が咲き誇る庭園にいた。
木製の車いすに乗っているアイラの右手の掌の上に蠢く水球が浮かんでいる。水魔法である。
メイド服に身を包み、艶やかな茶髪を腰まで垂らしたリーナはそんなアイラを手放しで褒める。
「リーナ、これはどう?」
瞳を閉じているアイラは可愛らしい表情で顔を向け、右手の掌の水球を蠢かせて、分裂させる。
その水球は次々に分裂し、そしてアイラの周りを埋め尽くした。
それから、水球は更に蠢き、水の蝶々へと姿を変えた。
水の蝶々は花畑を舞い、その姿はまるで生きているようで、また、太陽の光に煌いていてとても美しい。
そして水の蝶々のモデルは、さっきアイラが見かけた蝶である。光凜魔蝶といって、魔力の粉を漂わせながら舞う希少な蝶々である。
そしてその蝶は魔力を多分に含んでいたため、アイラには明瞭に輪郭を知ることができたのだ。
何故、そんな蝶々が庭園にいるかといえば、アイラの父親であるオリバーが世界中に掛け合って、光凜魔蝶の卵を僅かばかり譲り受け、それを丁寧に育てて放ったのだ。特別な契約で光凜魔蝶が逃げないようにして。
もちろん、それは魔力の濃度によって世界の輪郭がぼやけるアイラのために、通常の蝶ではぼやけた輪郭しか分からないから、蝶の輪郭を知ってもらうために取り寄せたのである。
リーナはそれを知っているのか喜ばし気に微笑む。
「アイラ様。凄いです」
そして褒める。
実際に凄い事なのだ。詠唱もなしに、数十もの小さな水の蝶を浮かせ、それらがまるで生きているかのように動かすのは。
できるのは一握りだ。
アイラはそれを弱冠五歳でありながら実現したのだ。
「ふふ、じゃあもっとね」
その言葉に気を良くしたアイラは更に水の蝶々を増やし、増やし、そして、庭園が太陽に煌く水の蝶に埋め尽くされた。
そして、それは水の蝶が茜色に染まるまで続いた。それが、アイラが唯一楽しめる、他の人と共有できる遊びだった。
59
あなたにおすすめの小説
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる