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8 アンドレイの推理(ブラム)
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見つけた目撃者によると、古書店近くから出た馬車は早朝大通りへと向かった事がわかった。
しかし大通りからどの方面へ向かったかまでは確認できない。
乗り物で移動するときは、男性も女性も帽子をかぶるのが常識だ。以前は埃よけなど実用的な目的があった。しかしそれも徐々に変化し、今では装飾的な意味合いが強い。つばの広いそれを深くかぶってしまえば個別の認識は難しいだろう。
駅へ向かったのだと仮定して駅員に確認したものの、わからないと返事があるだけだった。乗降人数の多さに職員の多さ、さらに言うと時間が経ちすぎている事から無理はない。これは想定通りだ。
古書店についてはすぐに調べがついた。
持ち主であったおじいさんは、店を閉める前に不動産屋に売却していた。
その後不動産屋は別の会社に売却している。売却先は大陸南部にある合資会社。その会社が賃貸物件としてチコ家族に貸し出したとみるのが普通だろう。確認するには南部まで出向く必要がある。
おじいさんの引っ越し先はそれほど遠くない場所にあったが、本人もご家族もその住所にはおらず、これもまた一旦追跡をとめている。
社長室の応接セットに向かい合って座るブラムとアンドレイ。表情が硬いままブラムが口を開く。
「可能性が期待できないこの線は捨てる。捜索範囲が広がると人員が必要だし、おそらく無駄に終わるだろう」
視線が落ちるテーブルには走り書きのようなメモが複数ある。その中のいくつかをアンドレイは端によける。そして残った中の一枚をつまみ上げニヤリとする。
「だけど生き残った線もある。笛だ」
アンドレイは楽器、とりわけ笛に詳しい者を探したが見つけられなかった。
次に知り合いの民族研究者でも訪ねようと思ったところで、何気なく捕まえた女性職員にそれについて聞いてみたところ、故郷にそれらしい笛があると言い出したのだ。
欲しい情報はごく身近にあった。
彼女の出身はローパー。
ローパー領と言えば、十年以上前に領主がおこした殺人事件を一番に連想する人が多いだろう。
通称ロイド・ローパー事件。
老齢の領主のロイドが彼の秘書である若い男をめった刺しにした殺人事件。
当時大騒ぎとなったロイド事件は瞬く間に大陸中に広まり、連日にわたり報道がなされていた。
貴族がおこした血なまぐさい惨殺事件に犯行後の奇行。被害者は男。ロイドの美しき愛人。
移住民である彼に相応しくない地位、金。付随する情報は人々の興味かきたて、娯楽となった。
ブラムも当時の事を覚えている。新聞にはロイドだけでなく被害者である愛人の写真までデカデカと載っていたはずだ。
それが本当かどうかも疑わしい記事に対して、母が興味を抱きあれこれ推理するのはブラムをうんざりさせたものだ。
「彼女が言うには東は笛が盛んな珍しい地方らしい。手の平ほどの大きさで、少し練習すればすぐに吹けるようになると。曲のほとんどは悲しげだって。ロイド事件の影響もあって、ローパーは排他的で暗いってイメージが取れないと嘆いていたね」
「ではチコの出身、もしくは父親の出身がローパーの可能性が高いと」
ようやくチコへの手がかりが見つかったのだがアンドレイの表情は浮かない。
彼女のくれた情報は笛だけでなく事件についても。今もローパーに住む彼女の祖母がその事件をよく知っていると言うのだから、アンドレイが興味を持たない訳がない。
「その彼女と会話していて、改めてロイド事件が気になって調べてみたんだ。そうするうちに、胸がざわめいて、ある考えが頭を離れないわけ……」
言葉の歯切れが悪い。
「事件の加害者はロイド。事件当時、妻はすでに死去し子供もいない。後継には甥を指名していた。被害者はミハル・マルシク。彼の妻は事件の二か月前に事故で他界。残された二人の子供は彼が育てていた。姉のマリーと弟マシュー。親を亡くした二人は事件後孤児院へと引き取られた。彼らには親戚もいなかったんだ」
「もしかして、それがチコと姉だと?」
「年齢的な違和感はないね。しかし、残念なことに成長した二人は事故死しているようだ。けれど素直にそれを信じていいものか。うーん、ブラムはどう思う?」
アンドレイは意味ありげに視線を向けてくる。
「どんな事だって偽装は可能だ。人の死も生も操作できる」
「だね。殺されたはずのブラム・キルシェだって、ここで生きている事だし」
アンドレイはいたずらっ子のような顔を向け、ブラムに向かって指をさす。
そんな行為にブラムは眉間に皺を寄せてしまう。自分が死んでいた事なんて長らく忘れていたのだ。
そんなブラムの表情に満足して次を続ける。
「その子供二人が亡くなった事は時間をおいて報道されて、再びあの事件が注目される事態になった。子供は無関係だというのに、その報道も酷いものさ。両親に呼ばれて召されたとか、親の報いを子が受けたとか」
「どれだけ時がたっても、ミハルは同情できない被害者。親の罪は子が償うべき。世間はいつまでも事件を厳しく見ていると言う事か」
世間に知れ渡っているのは加害者ロイドが自分が有利になるような証言のみ。当時は弁護人も異例の五人が立った。人格をとことん堕とされた平民のミハルは死人に口なしの状態。
続く裁判によって覆された事実もある事はあまり周知されていないとアンドレイは嘆く。
事実、ブラムは当時の偏った報道内容しか知らない状態だ。
よくある事と言ってしまえばそれまでだが、気分のいい物ではない。
「少し移動するよ。君のまだ知らない秘密の場所に招待しよう」
アンドレイは立ち上がるとブラムの返事も聞かずに部屋を出て行った。
建物を出て一ブロック歩けば高級な専門書を扱うこじんまりとした書店がある。
その裏へまわり室内へと入ってすぐにある頑丈な扉が開けば、そこは保管庫になっていた。
冷たい空気の中には独特な香りが満ちている。
「過去二十年分の地方紙が保管してある。副社長の私的な趣味だ」
副社長とはアンドレイの母親の事だ。親子そろって何かしらの収集をするのが趣味らしいとブラムはこの時にわかった。
地方紙は一部はキャビネットに収納され、外に出ている分は月ごとに厚紙で区切られ積み重なっている。新聞紙は数日で捨てられる運命にあるだけに紙の質は悪いはずだが、古い物も読める状態にあるらしい。
この部屋の管理は書店の店主が行っているらしく、アンドレイの母親は用事がない限り滅多にここへは来ないという。
室内の真ん中にはテーブルが置かれていて、持ち出しはせずにそこで閲覧するのが決まりらしい。
すでに目的の物はそのテーブルに重ねられている。古く黄ばんだそれをのぞきこんでみれば、地方紙の一面が二人の男の顔で埋められていた。
一人は正装し、髪を後ろに撫でつけ厳めしい表情を決めている男。一人は覇気はないものの端正な男立ちの顔。
「見てこのジジイ、絶対に修正が入ってるよ。こっちは集合写真を無理に伸ばしたせいか全体的にぼやけている。ああ、扱いは丁寧に頼むよ、紙がもろいからね」
「わかった……確かに不自然で、それが貴族らしくもある」
肌は美しく髪は豊かに、そんな修正を入れるのは貴族を相手にする写真屋の習性だ。
一方は不自然に修正され、一方はそのまま。二人の違いがそのまま格差を物語っている。
古い新聞に踊る文字もおどろおどろしい。
猟奇殺人者、血濡れのロイド、肉片となった死体。雌犬の如き男、妖艶な男娼秘書……新聞を売る為とはいえ、民衆をあおり焚きつけている。
「小さいけれど被害者の顔がはっきりした写真がある。それに家族写真もあった。もちろん被害者家族のね」
用意してあった紙面を差し出される。
屋外で撮影されたそれは見るからに労働階級の家族が映っていた。
夫婦二人は真顔で、小さな子供たちは笑顔。母と子は同じ模様の服を着ている事から手作りだとわかる。でもそれが微笑ましい。
借り物だろうサイズの合わないスーツにネクタイを絞めた父親は、先ほどのぼやけた写真より美しかった。現代の感覚を持つブラムでさえそう思う美男子っぷりだ。
「で、どうだろう。この小さな男の子はチコ君だと思う?」
「……思う。これはチコだ」
ごくりと思わず喉が鳴った。
二歳ほどと思われる弟の姿を単独で見た限りならば、よくわからないと答えるだろう。しかし姉の方のはっきりした顔立ちには見覚えがある。
それを念頭に置いて全体をみれば、これは確かにチコの家族写真であるとしか思えない。
「私もこの被害者の顔を見て、チコ君に繋がりを感じた。仮に親子ではなくても血縁ではあるだろう」
ブラムとは違う視点で血縁であると言うアンドレイに驚きながらも、ブラムは写真から目が離せなかった。
しかし大通りからどの方面へ向かったかまでは確認できない。
乗り物で移動するときは、男性も女性も帽子をかぶるのが常識だ。以前は埃よけなど実用的な目的があった。しかしそれも徐々に変化し、今では装飾的な意味合いが強い。つばの広いそれを深くかぶってしまえば個別の認識は難しいだろう。
駅へ向かったのだと仮定して駅員に確認したものの、わからないと返事があるだけだった。乗降人数の多さに職員の多さ、さらに言うと時間が経ちすぎている事から無理はない。これは想定通りだ。
古書店についてはすぐに調べがついた。
持ち主であったおじいさんは、店を閉める前に不動産屋に売却していた。
その後不動産屋は別の会社に売却している。売却先は大陸南部にある合資会社。その会社が賃貸物件としてチコ家族に貸し出したとみるのが普通だろう。確認するには南部まで出向く必要がある。
おじいさんの引っ越し先はそれほど遠くない場所にあったが、本人もご家族もその住所にはおらず、これもまた一旦追跡をとめている。
社長室の応接セットに向かい合って座るブラムとアンドレイ。表情が硬いままブラムが口を開く。
「可能性が期待できないこの線は捨てる。捜索範囲が広がると人員が必要だし、おそらく無駄に終わるだろう」
視線が落ちるテーブルには走り書きのようなメモが複数ある。その中のいくつかをアンドレイは端によける。そして残った中の一枚をつまみ上げニヤリとする。
「だけど生き残った線もある。笛だ」
アンドレイは楽器、とりわけ笛に詳しい者を探したが見つけられなかった。
次に知り合いの民族研究者でも訪ねようと思ったところで、何気なく捕まえた女性職員にそれについて聞いてみたところ、故郷にそれらしい笛があると言い出したのだ。
欲しい情報はごく身近にあった。
彼女の出身はローパー。
ローパー領と言えば、十年以上前に領主がおこした殺人事件を一番に連想する人が多いだろう。
通称ロイド・ローパー事件。
老齢の領主のロイドが彼の秘書である若い男をめった刺しにした殺人事件。
当時大騒ぎとなったロイド事件は瞬く間に大陸中に広まり、連日にわたり報道がなされていた。
貴族がおこした血なまぐさい惨殺事件に犯行後の奇行。被害者は男。ロイドの美しき愛人。
移住民である彼に相応しくない地位、金。付随する情報は人々の興味かきたて、娯楽となった。
ブラムも当時の事を覚えている。新聞にはロイドだけでなく被害者である愛人の写真までデカデカと載っていたはずだ。
それが本当かどうかも疑わしい記事に対して、母が興味を抱きあれこれ推理するのはブラムをうんざりさせたものだ。
「彼女が言うには東は笛が盛んな珍しい地方らしい。手の平ほどの大きさで、少し練習すればすぐに吹けるようになると。曲のほとんどは悲しげだって。ロイド事件の影響もあって、ローパーは排他的で暗いってイメージが取れないと嘆いていたね」
「ではチコの出身、もしくは父親の出身がローパーの可能性が高いと」
ようやくチコへの手がかりが見つかったのだがアンドレイの表情は浮かない。
彼女のくれた情報は笛だけでなく事件についても。今もローパーに住む彼女の祖母がその事件をよく知っていると言うのだから、アンドレイが興味を持たない訳がない。
「その彼女と会話していて、改めてロイド事件が気になって調べてみたんだ。そうするうちに、胸がざわめいて、ある考えが頭を離れないわけ……」
言葉の歯切れが悪い。
「事件の加害者はロイド。事件当時、妻はすでに死去し子供もいない。後継には甥を指名していた。被害者はミハル・マルシク。彼の妻は事件の二か月前に事故で他界。残された二人の子供は彼が育てていた。姉のマリーと弟マシュー。親を亡くした二人は事件後孤児院へと引き取られた。彼らには親戚もいなかったんだ」
「もしかして、それがチコと姉だと?」
「年齢的な違和感はないね。しかし、残念なことに成長した二人は事故死しているようだ。けれど素直にそれを信じていいものか。うーん、ブラムはどう思う?」
アンドレイは意味ありげに視線を向けてくる。
「どんな事だって偽装は可能だ。人の死も生も操作できる」
「だね。殺されたはずのブラム・キルシェだって、ここで生きている事だし」
アンドレイはいたずらっ子のような顔を向け、ブラムに向かって指をさす。
そんな行為にブラムは眉間に皺を寄せてしまう。自分が死んでいた事なんて長らく忘れていたのだ。
そんなブラムの表情に満足して次を続ける。
「その子供二人が亡くなった事は時間をおいて報道されて、再びあの事件が注目される事態になった。子供は無関係だというのに、その報道も酷いものさ。両親に呼ばれて召されたとか、親の報いを子が受けたとか」
「どれだけ時がたっても、ミハルは同情できない被害者。親の罪は子が償うべき。世間はいつまでも事件を厳しく見ていると言う事か」
世間に知れ渡っているのは加害者ロイドが自分が有利になるような証言のみ。当時は弁護人も異例の五人が立った。人格をとことん堕とされた平民のミハルは死人に口なしの状態。
続く裁判によって覆された事実もある事はあまり周知されていないとアンドレイは嘆く。
事実、ブラムは当時の偏った報道内容しか知らない状態だ。
よくある事と言ってしまえばそれまでだが、気分のいい物ではない。
「少し移動するよ。君のまだ知らない秘密の場所に招待しよう」
アンドレイは立ち上がるとブラムの返事も聞かずに部屋を出て行った。
建物を出て一ブロック歩けば高級な専門書を扱うこじんまりとした書店がある。
その裏へまわり室内へと入ってすぐにある頑丈な扉が開けば、そこは保管庫になっていた。
冷たい空気の中には独特な香りが満ちている。
「過去二十年分の地方紙が保管してある。副社長の私的な趣味だ」
副社長とはアンドレイの母親の事だ。親子そろって何かしらの収集をするのが趣味らしいとブラムはこの時にわかった。
地方紙は一部はキャビネットに収納され、外に出ている分は月ごとに厚紙で区切られ積み重なっている。新聞紙は数日で捨てられる運命にあるだけに紙の質は悪いはずだが、古い物も読める状態にあるらしい。
この部屋の管理は書店の店主が行っているらしく、アンドレイの母親は用事がない限り滅多にここへは来ないという。
室内の真ん中にはテーブルが置かれていて、持ち出しはせずにそこで閲覧するのが決まりらしい。
すでに目的の物はそのテーブルに重ねられている。古く黄ばんだそれをのぞきこんでみれば、地方紙の一面が二人の男の顔で埋められていた。
一人は正装し、髪を後ろに撫でつけ厳めしい表情を決めている男。一人は覇気はないものの端正な男立ちの顔。
「見てこのジジイ、絶対に修正が入ってるよ。こっちは集合写真を無理に伸ばしたせいか全体的にぼやけている。ああ、扱いは丁寧に頼むよ、紙がもろいからね」
「わかった……確かに不自然で、それが貴族らしくもある」
肌は美しく髪は豊かに、そんな修正を入れるのは貴族を相手にする写真屋の習性だ。
一方は不自然に修正され、一方はそのまま。二人の違いがそのまま格差を物語っている。
古い新聞に踊る文字もおどろおどろしい。
猟奇殺人者、血濡れのロイド、肉片となった死体。雌犬の如き男、妖艶な男娼秘書……新聞を売る為とはいえ、民衆をあおり焚きつけている。
「小さいけれど被害者の顔がはっきりした写真がある。それに家族写真もあった。もちろん被害者家族のね」
用意してあった紙面を差し出される。
屋外で撮影されたそれは見るからに労働階級の家族が映っていた。
夫婦二人は真顔で、小さな子供たちは笑顔。母と子は同じ模様の服を着ている事から手作りだとわかる。でもそれが微笑ましい。
借り物だろうサイズの合わないスーツにネクタイを絞めた父親は、先ほどのぼやけた写真より美しかった。現代の感覚を持つブラムでさえそう思う美男子っぷりだ。
「で、どうだろう。この小さな男の子はチコ君だと思う?」
「……思う。これはチコだ」
ごくりと思わず喉が鳴った。
二歳ほどと思われる弟の姿を単独で見た限りならば、よくわからないと答えるだろう。しかし姉の方のはっきりした顔立ちには見覚えがある。
それを念頭に置いて全体をみれば、これは確かにチコの家族写真であるとしか思えない。
「私もこの被害者の顔を見て、チコ君に繋がりを感じた。仮に親子ではなくても血縁ではあるだろう」
ブラムとは違う視点で血縁であると言うアンドレイに驚きながらも、ブラムは写真から目が離せなかった。
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