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11 独立
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あれだけ仲の良かった蓉子さんは一切俺に関わらなくなった。大事に育てた息子が殴られて、同情する気持ちが失せたからだろう。
これで義父母の思いは一つになったのかも。乱暴な嫁には早く出ていってもらい、新しくやってくるΩを大切にしようって。
寂しいけれど俺はそれでよかった。わずかにでも俺達に思いを残さない方が新しい家族はうまくいくだろう。
それでも初孫であり後継ぎとして可愛がられていた光流は、蓉子さんに呼び出されては母屋に行っていた。俺も流石にそこまでは口を出さずにいた。
両親の話し合いに立ち会った立派な子だけど、その薄皮をはげば中にいるのは傷つきやすく繊細な子供だ。
あの夜の事に傷ついて、今でもそれを引きずっているのは俺だけじゃない。それを少しでも癒せるのは血の繋がった人間だと思ったのだ。
誠の浮気相手が将来産むであろう未来の赤ん坊に愛情を盗られる前に、少しくらい甘えても罰は当たらない。
傷を癒すなにか、誰かからの愛情以外に何かあるとするなら、時間だろうか。
誠を好きだったこの気持ちも、流れる時の中で風化するのを待つしかない。
それも長くかかりそうだけど、感傷に浸るには現実のせわしさが許さなかった。
その後も俺をフォローするように動いてくれたのは長男の光流だった。
光流は俺と違ってぼけーっとするのがストレスになるタイプ。リラックスするには数独パズルを作って頭を動かすという訳のわからんことをする。
だから母さんはしばらく何も考えずに抜け殻になっていていいと言ってくれた。
光流の動きは素早くて、離婚の相談ができる所を探してくれたし、母屋との仲介に立ってくれた。
これまで趣味で公開していた数独パズルは、以前から交流していたSNS上の友人を介して業者に売る事になったと言うから、俺は保護者としてサインを求められた。それは明らかに今後の家計のためだった。
子供達には個別で散々意思の確認もした。
宗賀に残る事もできるし、俺と一緒に出て行く事もできる。思いつく限りのメリットとデメリットを伝えた上で、自分で決めてもらった。
あの話し合いの時のように感情だけに流されて欲しくなかった。きちんと自分の将来を考えた上で返事をしてもらった。
結果、決意は変わらず、全員そろってこの家を出る事になった。
この頃の俺は光流の部屋を訪れてはよく会話をするようになっていた。光流は母屋との伝達役だけでなく、兄弟の意見もまとめる役も請け負っていたからだ。
光流はいつもデスク前で、俺はベッドに腰掛けるのがいつもの場所。
三人の学校を今後どうするかを話し合った後、光流は新作だと言うパズルを見せてくれた、
『光流は誠より頭いいんじゃないか?』
パソコンに表示されていたのは、俺には理解不能の図形だった。
『僕は母さんとのハイブリッドだから頭が柔らかいんだ。空の運動神経がずば抜けているのも、怜の独特の美意識も、父さんだけの血を受け継いでできたんじゃない。郁也の愛らしさだって母さんだけの血が通っているからじゃない。上手く混じり合っているんだよ』
それはαだけを求め、俺を認めない義父に反している言葉だった。
『よくこれまで母屋のいじめに我慢したよ。母さんだけじゃなく郁也も。おじい様は郁也に一度も触れなかった。自分の息子が透明人間のように扱われているのに、それを黙認する父さんが僕は嫌いだったよ』
『郁也が母屋に行きたがらないのは、それが理由か。あいつは誰より人なつっこくて可愛いのにな』
『郁也はまだましだよ。会社の周年記念パーティーも、お正月にお客様が来ても、母さんだけはここで留守番。家の中でそんな差別を見せつけられていたら不信感が湧くのも当然だよ。でも僕が彼等に何を言っても一蹴されて終わりだった。閉じ込められた母さんがこの家から出た回数なんて、本当に用事がある時だった』
『俺は外が嫌いだったから……』
誤魔化してみたがきかなかったらしい。自分への情けなさか光流は溜息をつく。
宗賀を受け継ぐ長男に生まれ、その影響を一番受けやすい立場だったのに、光流は義父に染まっていなかった。
『父さんは学生時代の付き合いとか言って、母さんを置いて遊びにでるし』
『桐城の結束は固いって、誠の口癖だったから』
『会話の中に学歴を挟み込むって、桐城出身者だけにある文化だ。僕には理解できない』
決して俺には理解できない世界を誠は持っていた。だからもちろん口出ししなかった。
そして光流は俺達夫婦をしっかり見ていたのだとわかった。
大事な俺の子供。まだ親の愛を必要とする子供。そう、光流もまだ子供。
この子が犠牲になって、まだ子供でいなきゃいけない時期に大人になってしまうのは間違っている。なのに俺は何もできなかった。それが悲しかった。
『光流、ごめん。お前ばっかりに負担がいって、頼ってばかりで、ごめん』
『僕は頼りにされるのが嬉しいけどね。母さんが僕だけの母さんだった頃みたいだ』
『光流……』
立ち上がって座っている光流を抱きしめた。抵抗がないからぎゅっと。
もう大人の骨格に近くなっている光流を抱きしめるのは久しぶりだった。αだから、思春期だからと遠慮してきたけれど、それは勿体ない事だった。
光流からは幼い頃と変わらない光流の匂いがする。そうすると俺の胸はきゅんとして、何年も前に戻ったような気持ちになった。
俺は光流の存在にどれだけ救われてきたかわからない。宗賀にやってきた当初は辛い事が多くて不安で、誠が家にいない時はお腹に宿った命が支えだった。生まれてきた赤ん坊は俺の光だった。
『誠は、お前の父親は優しい人だった。俺は臆病なΩで巣ごもりは望んだ事だった、そう理解してほしい。あの時までは本当に幸せだったんだ』
『……わかった』
『たまにはこうして、光流を抱かせて。大きくなってもお前が俺の子だって確認させてくれ』
『まあ、たまになら、いいよ。母さんの匂い好きだから』
『お前、言う事が郁也より可愛いよ』
光流に背中をぽんぽんってされた。それはよく俺が幼い光流によくやっていた事だった。
俺はそこから奮い立って、宗賀から独立する為に動いた。
金銭的に苦しいものの、子供三人は桐城学園にそのまま通わせたいと思った。それぞれ幼稚園時代からの長い付き合いの友達もいるし、いじめもないし、先生は熱心で塾に通う必要ないし、将来の為になる人脈を作りやすい環境にあるから。
教育費はハッキリ言って俺は出せない。ここは宗賀に最初に交渉した。
郁也のプリスクールはやめた。もともと蓉子さんのお友達の教室に付き合いで入ったようなもの。英語教育に興味なかったし、と強がりを言っておく。
まず必要なのは住む場所で、一番時間をかけた所だった。
桐城学園は小中高とくっついた校舎だから、そこへ通いやすい路線の公営住宅を狙った。けれどタイミング悪く、格安で入れるファミリータイプの間取りの部屋は埋まっていた。
しかも正式に離婚が成立するまでは、手続きさえできないらしい。とりあえず空きができるまで紹介された別のアパートを契約するしかなかった。
自分と子供達とだけで全てを決めた。
離婚してからじゃないと手続きが進められない事が多い事を身をもって知った。だから、桐城にかかる費用を全額担ってもらう約束を取り付けた後は、うだうだ言わずに離婚届にサインした。
引っ越しの日には義母宛ての手紙を母屋のポストに入れた。
これまでの感謝を綴ったつもりだけど、読まずに捨てられるかもしれない。それでもいいやと思って。
もう、後ろ髪は引かれなかった。
これで義父母の思いは一つになったのかも。乱暴な嫁には早く出ていってもらい、新しくやってくるΩを大切にしようって。
寂しいけれど俺はそれでよかった。わずかにでも俺達に思いを残さない方が新しい家族はうまくいくだろう。
それでも初孫であり後継ぎとして可愛がられていた光流は、蓉子さんに呼び出されては母屋に行っていた。俺も流石にそこまでは口を出さずにいた。
両親の話し合いに立ち会った立派な子だけど、その薄皮をはげば中にいるのは傷つきやすく繊細な子供だ。
あの夜の事に傷ついて、今でもそれを引きずっているのは俺だけじゃない。それを少しでも癒せるのは血の繋がった人間だと思ったのだ。
誠の浮気相手が将来産むであろう未来の赤ん坊に愛情を盗られる前に、少しくらい甘えても罰は当たらない。
傷を癒すなにか、誰かからの愛情以外に何かあるとするなら、時間だろうか。
誠を好きだったこの気持ちも、流れる時の中で風化するのを待つしかない。
それも長くかかりそうだけど、感傷に浸るには現実のせわしさが許さなかった。
その後も俺をフォローするように動いてくれたのは長男の光流だった。
光流は俺と違ってぼけーっとするのがストレスになるタイプ。リラックスするには数独パズルを作って頭を動かすという訳のわからんことをする。
だから母さんはしばらく何も考えずに抜け殻になっていていいと言ってくれた。
光流の動きは素早くて、離婚の相談ができる所を探してくれたし、母屋との仲介に立ってくれた。
これまで趣味で公開していた数独パズルは、以前から交流していたSNS上の友人を介して業者に売る事になったと言うから、俺は保護者としてサインを求められた。それは明らかに今後の家計のためだった。
子供達には個別で散々意思の確認もした。
宗賀に残る事もできるし、俺と一緒に出て行く事もできる。思いつく限りのメリットとデメリットを伝えた上で、自分で決めてもらった。
あの話し合いの時のように感情だけに流されて欲しくなかった。きちんと自分の将来を考えた上で返事をしてもらった。
結果、決意は変わらず、全員そろってこの家を出る事になった。
この頃の俺は光流の部屋を訪れてはよく会話をするようになっていた。光流は母屋との伝達役だけでなく、兄弟の意見もまとめる役も請け負っていたからだ。
光流はいつもデスク前で、俺はベッドに腰掛けるのがいつもの場所。
三人の学校を今後どうするかを話し合った後、光流は新作だと言うパズルを見せてくれた、
『光流は誠より頭いいんじゃないか?』
パソコンに表示されていたのは、俺には理解不能の図形だった。
『僕は母さんとのハイブリッドだから頭が柔らかいんだ。空の運動神経がずば抜けているのも、怜の独特の美意識も、父さんだけの血を受け継いでできたんじゃない。郁也の愛らしさだって母さんだけの血が通っているからじゃない。上手く混じり合っているんだよ』
それはαだけを求め、俺を認めない義父に反している言葉だった。
『よくこれまで母屋のいじめに我慢したよ。母さんだけじゃなく郁也も。おじい様は郁也に一度も触れなかった。自分の息子が透明人間のように扱われているのに、それを黙認する父さんが僕は嫌いだったよ』
『郁也が母屋に行きたがらないのは、それが理由か。あいつは誰より人なつっこくて可愛いのにな』
『郁也はまだましだよ。会社の周年記念パーティーも、お正月にお客様が来ても、母さんだけはここで留守番。家の中でそんな差別を見せつけられていたら不信感が湧くのも当然だよ。でも僕が彼等に何を言っても一蹴されて終わりだった。閉じ込められた母さんがこの家から出た回数なんて、本当に用事がある時だった』
『俺は外が嫌いだったから……』
誤魔化してみたがきかなかったらしい。自分への情けなさか光流は溜息をつく。
宗賀を受け継ぐ長男に生まれ、その影響を一番受けやすい立場だったのに、光流は義父に染まっていなかった。
『父さんは学生時代の付き合いとか言って、母さんを置いて遊びにでるし』
『桐城の結束は固いって、誠の口癖だったから』
『会話の中に学歴を挟み込むって、桐城出身者だけにある文化だ。僕には理解できない』
決して俺には理解できない世界を誠は持っていた。だからもちろん口出ししなかった。
そして光流は俺達夫婦をしっかり見ていたのだとわかった。
大事な俺の子供。まだ親の愛を必要とする子供。そう、光流もまだ子供。
この子が犠牲になって、まだ子供でいなきゃいけない時期に大人になってしまうのは間違っている。なのに俺は何もできなかった。それが悲しかった。
『光流、ごめん。お前ばっかりに負担がいって、頼ってばかりで、ごめん』
『僕は頼りにされるのが嬉しいけどね。母さんが僕だけの母さんだった頃みたいだ』
『光流……』
立ち上がって座っている光流を抱きしめた。抵抗がないからぎゅっと。
もう大人の骨格に近くなっている光流を抱きしめるのは久しぶりだった。αだから、思春期だからと遠慮してきたけれど、それは勿体ない事だった。
光流からは幼い頃と変わらない光流の匂いがする。そうすると俺の胸はきゅんとして、何年も前に戻ったような気持ちになった。
俺は光流の存在にどれだけ救われてきたかわからない。宗賀にやってきた当初は辛い事が多くて不安で、誠が家にいない時はお腹に宿った命が支えだった。生まれてきた赤ん坊は俺の光だった。
『誠は、お前の父親は優しい人だった。俺は臆病なΩで巣ごもりは望んだ事だった、そう理解してほしい。あの時までは本当に幸せだったんだ』
『……わかった』
『たまにはこうして、光流を抱かせて。大きくなってもお前が俺の子だって確認させてくれ』
『まあ、たまになら、いいよ。母さんの匂い好きだから』
『お前、言う事が郁也より可愛いよ』
光流に背中をぽんぽんってされた。それはよく俺が幼い光流によくやっていた事だった。
俺はそこから奮い立って、宗賀から独立する為に動いた。
金銭的に苦しいものの、子供三人は桐城学園にそのまま通わせたいと思った。それぞれ幼稚園時代からの長い付き合いの友達もいるし、いじめもないし、先生は熱心で塾に通う必要ないし、将来の為になる人脈を作りやすい環境にあるから。
教育費はハッキリ言って俺は出せない。ここは宗賀に最初に交渉した。
郁也のプリスクールはやめた。もともと蓉子さんのお友達の教室に付き合いで入ったようなもの。英語教育に興味なかったし、と強がりを言っておく。
まず必要なのは住む場所で、一番時間をかけた所だった。
桐城学園は小中高とくっついた校舎だから、そこへ通いやすい路線の公営住宅を狙った。けれどタイミング悪く、格安で入れるファミリータイプの間取りの部屋は埋まっていた。
しかも正式に離婚が成立するまでは、手続きさえできないらしい。とりあえず空きができるまで紹介された別のアパートを契約するしかなかった。
自分と子供達とだけで全てを決めた。
離婚してからじゃないと手続きが進められない事が多い事を身をもって知った。だから、桐城にかかる費用を全額担ってもらう約束を取り付けた後は、うだうだ言わずに離婚届にサインした。
引っ越しの日には義母宛ての手紙を母屋のポストに入れた。
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