21 / 28
【番外編】ヒューゴの背景2
しおりを挟む
その日の内に訪れてみた第三王子、マイカ様の専属棟へ赴けば、一切を取り仕切る爺が一人。その爺も急な護衛の登場に困惑し、明らかに迷惑そうにしていた。
上に立つ者の態度がこれか。
いい繕う事もしない、そうする必要がないと思っている爺に、ヒューゴはあきれ果てていた。
使用人として仕える者達も全員それぞれ称号に差はあれど、貴族出身のようだった。
やはり私だけが平民ですか。
予想はしていたものの、ヒューゴは今後の困難が目に見えるようで、長い息をそっと吐いた。
ここだけに限らず近衛騎士団も貴族が多い。
騎士団は司令部と実践部に系統は別れているが、どちらも上位は貴族が占めているし、現にヒューゴの上司である隊長のケイも伯爵家の四男だ。
近衛は体育会系だけあって、身分に関係ない人間関係ができているが、それが王族の居室棟でも通じるとは思えない。しかもこちらは気位だけは高そうな女性も多い。
ヒルダ様はよくこんな場所で生き生きとやっていられるな。
ヒューゴはその貴族ではない女性、一介の乳母という立場から成り上がった人を思い浮かべ、また溜息をつきそうになった。
しかし、ヒルダとエドワードが自分を指名した理由もよくわかるのだ。それだけに、表立って騒ぐ事のできないことを自覚はしていた。
マイカ様と最後にお会いしたのはいつだったか。
顔を合わせたのは成人前、まともに言葉を交わした記憶はもっと以前になる。ヒューゴがそこまで辿った記憶の中のマイカは、とても幼く、少年から青年へとうつろう過程にあった。
先に大人になったヒューゴはすでに彼等との一線を引いていたのにそれとも気付かず、マイカは変わらずヒューゴに親しく接していたものだ。
マイカ様はお元気だろうか。
大っぴらにはされていないがマイカの食事に毒が混入された事を、ヒューゴは異動前ケイ隊長によって知らされていた。
元気なわけがないのだろう。だから、大して力にもなれない私まで引っ張り出される事になったのだ。
しかし、引き受けるからには後ろ向きにばかりなってはいられない。
ヒューゴはいつ帰ってこられるかもわからない、近衛の控室で自分の荷物を片付ける事から新しい仕事への消極的な一歩を踏み出した。
「ヒューゴ? 目元は変わらない。それ以外は変わりすぎだ。きっと普通にすれ違っていれば気付かないだろう」
「マイカ様は、あまり変わりないようですね」
しかし細すぎだろう。
身長は年相応だろうか、いや、それよりは低い。それ以上に、体付きが心配だ。これでは枯れ枝ではないか。
魔導局に勤めるマイカの出勤前に、ヒューゴは居室に顔を出した。
マイカは使用人の手を煩わせる事は少ないようで、朝の起床も身支度も一人でこなしていた。その行動は人との関わりを拒絶しているようにしか見えない。
あの事件からそうなった事は本当のようだ。
ヒューゴは心の内を隠すように努めたが、マイカはそれを見破ったかのように続けた。
「これが心配でヒューゴが私につくことになったんだろう」
自分の腕を上げ擦る仕草。服の布があまるほどに細い腕のせいか、その手の大きさが浮いている。
「マイカ様はお食事をきちんと取られていないとか」
「怖い顔をしないでくれ。どうしてもね、入って行かないんだ」
そう目を逸らすマイカに、ヒューゴは何も言えずにいた。
「そうだ。私もヒューゴに言いたい事があるんだった。ヒルダとさ、もっと仲良くしたらどうだい?」
そこから話題を変えたいというより、ヒューゴをからかう材料を出さずにはいられない様子。
ここに来ても、いや来たからこそヒルダの名がでるのか。ヒューゴはもう諦めの境地に入るしかない。
「仲が悪いわけではありません。単に接触する機会が少ないだけです。ヒルダ様が気になるようでしたら、私の代わりにマイカ様がお相手なさって下さい。あの方の顔を見るだけで、私の精は吸い取られるのです」
「それわかるよ。ヒルダは人の精気を奪いとって生きている。それが悪い気であるほど輝くのは気のせいだろうか」
「マイカ様は鋭くなりましたね。まさにその通り、彼女は魔女です」
「なるほど魔女か。でも、その魔女の子は、純真な天使のままなんだね」
「ぶほっ」
ヒューゴは噴き出した。
二十五になる男が、年下の、しかも王族であるマイカに天使と称され、素知らぬふりなどしていられる訳がない。
「私が、この年で純真な訳がないでしょう」
「いや、やっぱりヒューゴは変わらない。中身は昔のままだ。自分の母親の事をヒルダ様とか呼んじゃうし、騎士団で鍛えられて脳まで鍛えられていたらと心配だったけど、それは要らぬ事だったようだね」
「あの方がそう呼べと命令するから仕方ないでしょう。昔はポーレンという愛らしい名前だったのに、それさえも変えてしまった。しかし、ここに来て一日目ですが、彼女の気持ちが少し理解できる気がします」
喉元を押さえながらもマイカを見るが、昔を思わせる、そちらこそ天使のような笑顔があった。
デラド家はもともと影で王家に仕える存在だった。それが時代とともに表に出るようになって今に至る。貴族位がないにもかかわらず王族そばに侍る事ができるのは唯一デラド家の者だけだ。
ヒルダは元々マイカの乳母だった。それがいつからエドワードに侍るようになったのか、それを正確に言える者は誰もいない。
政には一切関わらない姿勢は今でも変わらず、そのお蔭で彼女はまだ王宮で生かされているのだろう。
誰からもヒルダ様と呼ばれる彼女だが、裏ではどう噂されているかは想像に容易い。
ヒルダとは戦いの女神が持つ名と同じ。元々は冬の空で一番に輝く赤い星が起原となる。
知る事のなかった彼女の戦いが、この王城の奥深くにはずっとあったのだろう。そして自分も、この中に身を置く事になった。本意ではないとはいえ。
「マイカ様、私のここでの地位は不確かなものですが、ある程度はやりたいようにさせて頂きます。いつか騎士団へ帰る事になるでしょうが、それはいつであってもかまいません。明日でも十年後でもいいのです。ですから、悔いのないようにしっかり働かせて頂きます」
「ここは独自の自治があるから気を付けて。でもまあ、ヒルダの息子なら大丈夫だろう」
ヒルダの息子。
その呼び名はきっと自分の耳には入らないだろう。しかし裏では確実に人の口にのぼり、要らぬ尾ひれがついて広まるのだろう。
どうなる事やら。
ヒューゴはマイカにバレないよう、小さく息を吐いた。
上に立つ者の態度がこれか。
いい繕う事もしない、そうする必要がないと思っている爺に、ヒューゴはあきれ果てていた。
使用人として仕える者達も全員それぞれ称号に差はあれど、貴族出身のようだった。
やはり私だけが平民ですか。
予想はしていたものの、ヒューゴは今後の困難が目に見えるようで、長い息をそっと吐いた。
ここだけに限らず近衛騎士団も貴族が多い。
騎士団は司令部と実践部に系統は別れているが、どちらも上位は貴族が占めているし、現にヒューゴの上司である隊長のケイも伯爵家の四男だ。
近衛は体育会系だけあって、身分に関係ない人間関係ができているが、それが王族の居室棟でも通じるとは思えない。しかもこちらは気位だけは高そうな女性も多い。
ヒルダ様はよくこんな場所で生き生きとやっていられるな。
ヒューゴはその貴族ではない女性、一介の乳母という立場から成り上がった人を思い浮かべ、また溜息をつきそうになった。
しかし、ヒルダとエドワードが自分を指名した理由もよくわかるのだ。それだけに、表立って騒ぐ事のできないことを自覚はしていた。
マイカ様と最後にお会いしたのはいつだったか。
顔を合わせたのは成人前、まともに言葉を交わした記憶はもっと以前になる。ヒューゴがそこまで辿った記憶の中のマイカは、とても幼く、少年から青年へとうつろう過程にあった。
先に大人になったヒューゴはすでに彼等との一線を引いていたのにそれとも気付かず、マイカは変わらずヒューゴに親しく接していたものだ。
マイカ様はお元気だろうか。
大っぴらにはされていないがマイカの食事に毒が混入された事を、ヒューゴは異動前ケイ隊長によって知らされていた。
元気なわけがないのだろう。だから、大して力にもなれない私まで引っ張り出される事になったのだ。
しかし、引き受けるからには後ろ向きにばかりなってはいられない。
ヒューゴはいつ帰ってこられるかもわからない、近衛の控室で自分の荷物を片付ける事から新しい仕事への消極的な一歩を踏み出した。
「ヒューゴ? 目元は変わらない。それ以外は変わりすぎだ。きっと普通にすれ違っていれば気付かないだろう」
「マイカ様は、あまり変わりないようですね」
しかし細すぎだろう。
身長は年相応だろうか、いや、それよりは低い。それ以上に、体付きが心配だ。これでは枯れ枝ではないか。
魔導局に勤めるマイカの出勤前に、ヒューゴは居室に顔を出した。
マイカは使用人の手を煩わせる事は少ないようで、朝の起床も身支度も一人でこなしていた。その行動は人との関わりを拒絶しているようにしか見えない。
あの事件からそうなった事は本当のようだ。
ヒューゴは心の内を隠すように努めたが、マイカはそれを見破ったかのように続けた。
「これが心配でヒューゴが私につくことになったんだろう」
自分の腕を上げ擦る仕草。服の布があまるほどに細い腕のせいか、その手の大きさが浮いている。
「マイカ様はお食事をきちんと取られていないとか」
「怖い顔をしないでくれ。どうしてもね、入って行かないんだ」
そう目を逸らすマイカに、ヒューゴは何も言えずにいた。
「そうだ。私もヒューゴに言いたい事があるんだった。ヒルダとさ、もっと仲良くしたらどうだい?」
そこから話題を変えたいというより、ヒューゴをからかう材料を出さずにはいられない様子。
ここに来ても、いや来たからこそヒルダの名がでるのか。ヒューゴはもう諦めの境地に入るしかない。
「仲が悪いわけではありません。単に接触する機会が少ないだけです。ヒルダ様が気になるようでしたら、私の代わりにマイカ様がお相手なさって下さい。あの方の顔を見るだけで、私の精は吸い取られるのです」
「それわかるよ。ヒルダは人の精気を奪いとって生きている。それが悪い気であるほど輝くのは気のせいだろうか」
「マイカ様は鋭くなりましたね。まさにその通り、彼女は魔女です」
「なるほど魔女か。でも、その魔女の子は、純真な天使のままなんだね」
「ぶほっ」
ヒューゴは噴き出した。
二十五になる男が、年下の、しかも王族であるマイカに天使と称され、素知らぬふりなどしていられる訳がない。
「私が、この年で純真な訳がないでしょう」
「いや、やっぱりヒューゴは変わらない。中身は昔のままだ。自分の母親の事をヒルダ様とか呼んじゃうし、騎士団で鍛えられて脳まで鍛えられていたらと心配だったけど、それは要らぬ事だったようだね」
「あの方がそう呼べと命令するから仕方ないでしょう。昔はポーレンという愛らしい名前だったのに、それさえも変えてしまった。しかし、ここに来て一日目ですが、彼女の気持ちが少し理解できる気がします」
喉元を押さえながらもマイカを見るが、昔を思わせる、そちらこそ天使のような笑顔があった。
デラド家はもともと影で王家に仕える存在だった。それが時代とともに表に出るようになって今に至る。貴族位がないにもかかわらず王族そばに侍る事ができるのは唯一デラド家の者だけだ。
ヒルダは元々マイカの乳母だった。それがいつからエドワードに侍るようになったのか、それを正確に言える者は誰もいない。
政には一切関わらない姿勢は今でも変わらず、そのお蔭で彼女はまだ王宮で生かされているのだろう。
誰からもヒルダ様と呼ばれる彼女だが、裏ではどう噂されているかは想像に容易い。
ヒルダとは戦いの女神が持つ名と同じ。元々は冬の空で一番に輝く赤い星が起原となる。
知る事のなかった彼女の戦いが、この王城の奥深くにはずっとあったのだろう。そして自分も、この中に身を置く事になった。本意ではないとはいえ。
「マイカ様、私のここでの地位は不確かなものですが、ある程度はやりたいようにさせて頂きます。いつか騎士団へ帰る事になるでしょうが、それはいつであってもかまいません。明日でも十年後でもいいのです。ですから、悔いのないようにしっかり働かせて頂きます」
「ここは独自の自治があるから気を付けて。でもまあ、ヒルダの息子なら大丈夫だろう」
ヒルダの息子。
その呼び名はきっと自分の耳には入らないだろう。しかし裏では確実に人の口にのぼり、要らぬ尾ひれがついて広まるのだろう。
どうなる事やら。
ヒューゴはマイカにバレないよう、小さく息を吐いた。
10
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
植物チートを持つ俺は王子に捨てられたけど、実は食いしん坊な氷の公爵様に拾われ、胃袋を掴んでとことん溺愛されています
水凪しおん
BL
日本の社畜だった俺、ミナトは過労死した末に異世界の貧乏男爵家の三男に転生した。しかも、なぜか傲慢な第二王子エリアスの婚約者にされてしまう。
「地味で男のくせに可愛らしいだけの役立たず」
王子からそう蔑まれ、冷遇される日々にうんざりした俺は、前世の知識とチート能力【植物育成】を使い、実家の領地を豊かにすることだけを生きがいにしていた。
そんなある日、王宮の夜会で王子から公衆の面前で婚約破棄を叩きつけられる。
絶望する俺の前に現れたのは、この国で最も恐れられる『氷の公爵』アレクシス・フォン・ヴァインベルク。
「王子がご不要というのなら、その方を私が貰い受けよう」
冷たく、しかし力強い声。気づけば俺は、彼の腕の中にいた。
連れてこられた公爵邸での生活は、噂とは大違いの甘すぎる日々の始まりだった。
俺の作る料理を「世界一美味い」と幸せそうに食べ、俺の能力を「素晴らしい」と褒めてくれ、「可愛い、愛らしい」と頭を撫でてくれる公爵様。
彼の不器用だけど真っ直ぐな愛情に、俺の心は次第に絆されていく。
これは、婚約破棄から始まった、不遇な俺が世界一の幸せを手に入れるまでの物語。
僕のユニークスキルはお菓子を出すことです
野鳥
BL
魔法のある世界で、異世界転生した主人公の唯一使えるユニークスキルがお菓子を出すことだった。
あれ?これって材料費なしでお菓子屋さん出来るのでは??
お菓子無双を夢見る主人公です。
********
小説は読み専なので、思い立った時にしか書けないです。
基本全ての小説は不定期に書いておりますので、ご了承くださいませー。
ショートショートじゃ終わらないので短編に切り替えます……こんなはずじゃ…( `ᾥ´ )クッ
本編完結しました〜
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる