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1.まずは黙って恋せよ乙女
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月夜の夜、私は仕事を終えて帰路につく。
いつもの履き慣れたパンプスで、アスファルトの固い地面を鳴らしながら、繁華街を抜けて大通りへ。もう春だというのに、未だに分厚い上着を重宝する程度には、寒い。私は襟元を手でつかみ、風邪で冷えないようにしながら歩き続ける。ふと、鞄の中から軽快なメロディが。スマートフォンに何やら通知が届いたようだ。さっと取り出し眺めると、LINEの通知が一件。名前は『まーくん』、私の「彼氏」の名前だ。
メッセージは
『お仕事終わったの?』と、愛らしいクマのスタンプ。
『今終わったところだよ♪もうすぐおうちー』と、返事を返す。
『良かった、ぐっすり寝るんだよ?』と言う優しい言葉。
ほっこりと温かい気持ち、私は心を込めて文字を打つ。
『まーくんもお仕事でしょ?早く寝るよーに』
その後は、おやすみのスタンプで終わり。
はあ、と私はため息をついた。スマートフォンをまた鞄にしまい込み、そしてじっと・・・ある事を考えて立ち止まる。彼 ―山ノ井博雅― は、私と9年ほどの付き合いのある交際相手だ。お互い一人暮らし、彼の住居は車で1時間半ほどの距離。不定期ながら、週末にはどこか二人で食事をしたり、映画を見たりするのが定番のデートだった。博雅くんとの出会いは高校の頃に遡るのだけれど・・・まぁ、それは後程。結構人が良く暢気な性格で、SFと特撮と美少女をこよなく愛する、自称紳士のアホなオタ彼氏である。見た目は欲もないが悪くもない、黙っていれば逞しい大和男児。口を開けば馬鹿さがにじみ出る、いい意味で子供らしい人間。これだけ長く付き合っているのだから、無論、結婚も考えるくらいには愛している。
ただ、今考えているのはそんな博雅くんの事では無かった。
私は再度、鞄からスマートフォンを取り出す。LINEのアプリを起動して、メッセージを送る為にトーク画面を表示。そして私が選んだのは、『まーくん』と言う名前ではなく・・・『まーたん』と言う名前。トーク画面にまずは『暇』を強調したスタンプを送り付ける。10秒足らずで、相手から返事が来た。
『ばんわ、何?仕事終わったの?』そっけない確認、これはいつもの事。
私も素早いタッチで文字を打ち込む。『それ。明日出勤が少し遅い、嬉しい』
また数秒足らずで、「彼」から返事が返ってくる。『そっちに今から帰ろうか?』
その返事が嬉しくて、短文で返す。『やったね、ご飯作って』
『いいよ、案件片付いたから』素早い返事の応酬。
『なでなでしてくれるの?』
『じゃあ、凛子さんも俺にしてくれる?』
『もち』
『おk、待ってる』
私は、にへり、と笑顔を浮かべた。
だらしなく頬を緩ませて、頬と耳を赤く染めて・・・。
それから歩き続けて20分、ようやく自宅の古いマンションの姿が見える。本当は職場からゆったり歩いても、15分かからないくらいで自宅には着くのだけれど・・・途中でコンビニに寄って、普段のうちには無い「アルコール飲料」の類を買い込んできた為に、少々遅れてしまった。マンションの玄関をくぐり、その先の今にも止まりそうな錆びたエレベーターに乗り込んで、最上階のボタンを押す。このマンションは4階建てなのだけれど、「4」と言う数字を嫌がってか、はたまた謎の発生源の「怪談」を信じる人間が多い為なのか、私の隣近所にはお隣さんが住んではいないのだ。まあ、私にとっては非常に好都合。隣人何て面倒なものは要らない。
必要なのは私にとって都合の良い誰かだけ。私が好きになれるような誰かだけ。
件の4階にたどり着いたエレベーター。軋む鉄の箱の中から抜け出すと、ひと気のない寂れた廊下に出る。私の部屋〈401号室〉の窓には、既に暖かな明かりが灯っていた。「あの子」がもう既に、部屋の中で待ってくれているのだろう。私はインターフォンを鳴らして、ガチャリと言う応答の音がした後、マイク越しに声を掛けた。
「ばんわー、ミカワ屋でーっす」
『あら~こんばんわミカワ屋さーん』
日曜の夜。テレビの中で定期的にありがちな例の会話を適当に交わすと、玄関の向こうからギシギシフローリングの廊下を踏みしめる音が響いてくる。扉から少し距離を置いて立っていると、ガチャリ、と重い音を立てて扉が開いた。明るい照明の光が外に差し込んで、中から一人の青年が私を招く様に現れる。
「おかえり~凛子さん」
「ただいまぁ、まーたん」
長身痩躯、私服は殆ど黒が中心の青年。そんな彼 ―桐嶋壮真― は、私をじっと見つめてうっすらと微笑む。血色の悪い肌は真っ白で、病的なものを感じさせるがその実は健康体。細長い腕は私の身体を絡め取って、巻き込むように私を抱きしめる。
「仕事で知り合いの家に泊まってたけど・・・やっぱ自分ちで、凛子さんが居る方が安心するわー・・・」
「あはは、そりゃあ重畳ね。もう、寒いよまーたん。感動の再会は部屋の中でじっくり噛み締めようよ」
「そっか、そーだね」
壮真くんは、私の部屋で居候をしている青年である。ぎりぎり未成年の19歳、近所の学校に通いつつフリーランスで音楽作って売ってる、なんだかカッコいい生き方をしている男の子である。私の家で寝泊まりしつつ、仕事の為だったり学校の関係だったりで、色んな友人の家を渡り歩く半バックパッカーのような生活をしていた。今回は久しく身の回りの雑事が片付いたようで、私の連絡に反応してうちに帰って来てくれた様子。
そう、この事自体は「彼氏」の博雅くんにも話をしてある。
「親戚の男の子の身柄を預かって、自宅の近所にある学校に送り届ける役目を追っている」と、彼氏に話してあった。重ねて、「壮真くんの自室自体は別にあり、食事の時だけ私の自室に招いている」とも説明をしてあった。
全て嘘だ。
壮真くんは私の親戚、ではない。身柄を預かっている覚えもない。
彼は2年前からずっと、私の部屋で寝泊まりを繰り返している。
私は、「彼氏の博雅くん」を騙している。
2年前に始まった、「壮真少年」との恋の為に。
「一緒にご飯食べようっか、まーたん」
「美味いの作ってるよ」
「マジ?凄い嬉しい、大好きよまーたん」
「俺も凛子さん、好き」
私は、複数の男と関係を持っている。
続。
いつもの履き慣れたパンプスで、アスファルトの固い地面を鳴らしながら、繁華街を抜けて大通りへ。もう春だというのに、未だに分厚い上着を重宝する程度には、寒い。私は襟元を手でつかみ、風邪で冷えないようにしながら歩き続ける。ふと、鞄の中から軽快なメロディが。スマートフォンに何やら通知が届いたようだ。さっと取り出し眺めると、LINEの通知が一件。名前は『まーくん』、私の「彼氏」の名前だ。
メッセージは
『お仕事終わったの?』と、愛らしいクマのスタンプ。
『今終わったところだよ♪もうすぐおうちー』と、返事を返す。
『良かった、ぐっすり寝るんだよ?』と言う優しい言葉。
ほっこりと温かい気持ち、私は心を込めて文字を打つ。
『まーくんもお仕事でしょ?早く寝るよーに』
その後は、おやすみのスタンプで終わり。
はあ、と私はため息をついた。スマートフォンをまた鞄にしまい込み、そしてじっと・・・ある事を考えて立ち止まる。彼 ―山ノ井博雅― は、私と9年ほどの付き合いのある交際相手だ。お互い一人暮らし、彼の住居は車で1時間半ほどの距離。不定期ながら、週末にはどこか二人で食事をしたり、映画を見たりするのが定番のデートだった。博雅くんとの出会いは高校の頃に遡るのだけれど・・・まぁ、それは後程。結構人が良く暢気な性格で、SFと特撮と美少女をこよなく愛する、自称紳士のアホなオタ彼氏である。見た目は欲もないが悪くもない、黙っていれば逞しい大和男児。口を開けば馬鹿さがにじみ出る、いい意味で子供らしい人間。これだけ長く付き合っているのだから、無論、結婚も考えるくらいには愛している。
ただ、今考えているのはそんな博雅くんの事では無かった。
私は再度、鞄からスマートフォンを取り出す。LINEのアプリを起動して、メッセージを送る為にトーク画面を表示。そして私が選んだのは、『まーくん』と言う名前ではなく・・・『まーたん』と言う名前。トーク画面にまずは『暇』を強調したスタンプを送り付ける。10秒足らずで、相手から返事が来た。
『ばんわ、何?仕事終わったの?』そっけない確認、これはいつもの事。
私も素早いタッチで文字を打ち込む。『それ。明日出勤が少し遅い、嬉しい』
また数秒足らずで、「彼」から返事が返ってくる。『そっちに今から帰ろうか?』
その返事が嬉しくて、短文で返す。『やったね、ご飯作って』
『いいよ、案件片付いたから』素早い返事の応酬。
『なでなでしてくれるの?』
『じゃあ、凛子さんも俺にしてくれる?』
『もち』
『おk、待ってる』
私は、にへり、と笑顔を浮かべた。
だらしなく頬を緩ませて、頬と耳を赤く染めて・・・。
それから歩き続けて20分、ようやく自宅の古いマンションの姿が見える。本当は職場からゆったり歩いても、15分かからないくらいで自宅には着くのだけれど・・・途中でコンビニに寄って、普段のうちには無い「アルコール飲料」の類を買い込んできた為に、少々遅れてしまった。マンションの玄関をくぐり、その先の今にも止まりそうな錆びたエレベーターに乗り込んで、最上階のボタンを押す。このマンションは4階建てなのだけれど、「4」と言う数字を嫌がってか、はたまた謎の発生源の「怪談」を信じる人間が多い為なのか、私の隣近所にはお隣さんが住んではいないのだ。まあ、私にとっては非常に好都合。隣人何て面倒なものは要らない。
必要なのは私にとって都合の良い誰かだけ。私が好きになれるような誰かだけ。
件の4階にたどり着いたエレベーター。軋む鉄の箱の中から抜け出すと、ひと気のない寂れた廊下に出る。私の部屋〈401号室〉の窓には、既に暖かな明かりが灯っていた。「あの子」がもう既に、部屋の中で待ってくれているのだろう。私はインターフォンを鳴らして、ガチャリと言う応答の音がした後、マイク越しに声を掛けた。
「ばんわー、ミカワ屋でーっす」
『あら~こんばんわミカワ屋さーん』
日曜の夜。テレビの中で定期的にありがちな例の会話を適当に交わすと、玄関の向こうからギシギシフローリングの廊下を踏みしめる音が響いてくる。扉から少し距離を置いて立っていると、ガチャリ、と重い音を立てて扉が開いた。明るい照明の光が外に差し込んで、中から一人の青年が私を招く様に現れる。
「おかえり~凛子さん」
「ただいまぁ、まーたん」
長身痩躯、私服は殆ど黒が中心の青年。そんな彼 ―桐嶋壮真― は、私をじっと見つめてうっすらと微笑む。血色の悪い肌は真っ白で、病的なものを感じさせるがその実は健康体。細長い腕は私の身体を絡め取って、巻き込むように私を抱きしめる。
「仕事で知り合いの家に泊まってたけど・・・やっぱ自分ちで、凛子さんが居る方が安心するわー・・・」
「あはは、そりゃあ重畳ね。もう、寒いよまーたん。感動の再会は部屋の中でじっくり噛み締めようよ」
「そっか、そーだね」
壮真くんは、私の部屋で居候をしている青年である。ぎりぎり未成年の19歳、近所の学校に通いつつフリーランスで音楽作って売ってる、なんだかカッコいい生き方をしている男の子である。私の家で寝泊まりしつつ、仕事の為だったり学校の関係だったりで、色んな友人の家を渡り歩く半バックパッカーのような生活をしていた。今回は久しく身の回りの雑事が片付いたようで、私の連絡に反応してうちに帰って来てくれた様子。
そう、この事自体は「彼氏」の博雅くんにも話をしてある。
「親戚の男の子の身柄を預かって、自宅の近所にある学校に送り届ける役目を追っている」と、彼氏に話してあった。重ねて、「壮真くんの自室自体は別にあり、食事の時だけ私の自室に招いている」とも説明をしてあった。
全て嘘だ。
壮真くんは私の親戚、ではない。身柄を預かっている覚えもない。
彼は2年前からずっと、私の部屋で寝泊まりを繰り返している。
私は、「彼氏の博雅くん」を騙している。
2年前に始まった、「壮真少年」との恋の為に。
「一緒にご飯食べようっか、まーたん」
「美味いの作ってるよ」
「マジ?凄い嬉しい、大好きよまーたん」
「俺も凛子さん、好き」
私は、複数の男と関係を持っている。
続。
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