青春

オズ

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母の話

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それは、ちょっと特別な朝から始まった。

ピンポーン!
インターホンが鳴った、母が「はーい」と言って出た、すると、一人の少し背の高く顔の彫りが深い少し茶髪の男の人と真黒なサラサラとした長い髪の毛に白地に薄紫の花が散らばった柄のワンピースを着た女の人が立っていた
二人は、揃いのものと思われる指輪をはめていて初めて見た僕から見てもお似合いだと思った。この人達は、今日隣の家に引っ越して来たらしい。
あの人たちが帰った後母が言った。
「あんな、幸せそうな夫婦、羨ましいわね。そういえばあなたと、同級生のお子さんがいらっしゃるんですって。仲良くなれるといいわね。」
僕ははじめてこんな母を見た。
こんな、辛くて、苦しんでいるように見えて、少しだけ喜んでいて落ち着かないそんな雰囲気の母を。

「ただいまー」
父が帰ってきた。すると、母がハッ!として、二階へ駆け上がっていった。
僕と父は顔を見合わせキョトンとした。
あんなに勢いある母は、初めて見たからだ。どうして、あんなに急いでたんだろなどと考えながらも、僕は、部屋へ行き
父は、着替えに行った。
夕食の時母が珍しく上の空だった。
父が、「どうしたんだ?」と聞くと、
不思議そうに見つめる僕たちを見て
「あのね、」と切り出す。聞くと母は、
隣人の人を知っていたらしい。詳しくは、隣に越してきた女の人の方だ。
大学の時の二年上の先輩らしく、いろんな噂がある事で有名だったらしい。そして、母は少しだけ見た事があったという
あの女の人のある一面を。
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