場違いプリンス~厨ニ病王子が異世界ならぬ現代のコミュニティを荒らす~

ピッキー・サーチス

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場違いプリンス~厨ニ病王子・異世界ならぬ現代のコミュニティを荒らす~

場違いプリンス・第26話・暴走と師弟の亀裂!!

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場違いプリンス』第26話:暴走と師弟の亀裂


シーン1:オタサーに現れた異分子
舞台は某大学のオタクサークル「サブカル研究会」の部室。ポテチの袋と使い古されたキーボードが散乱するカオスな空間に、場違いな「高級香水」の香りが漂う。

現れたのは、ミナミにプロデュースされたイタリア製スーツ「エンポリオアルマーニ」を纏った作家志望の吉田(第22参照)
背筋をピンと伸ばし、一歩歩くたびにジャケットから「ウィ~ン、ガシャン」と例の駆動音が響く。彼は師匠(ミナミ)のスタイルを完コピしていた。

シーン2:竹中の挑発と冷徹なマウント
スマホで自分の小説のランキングをチェックしていた古参部員の竹中が、嫌味たらしく声をかける

「おいおい、ヨミカキ(小説投稿サイト)で爆死中の吉田じゃないか。その格好、コスプレか? 誰かパトロンでも捕まえたのかよw」

周囲の部員たちからも「現実見ろよ」とクスクス笑いが漏れる。

吉田は無言でパイプ椅子に座り、竹中を憐れむような目で見据える。「これはこれは竹中さん。ネットの数字に一喜一憂し、サブカルチャーの狭い檻に閉じこもる……金も、車も、女もいない『キモオタ』の鑑のような生き方。ある意味では……滑稽で素敵ですね」

シーン3:竹中の抵抗と絶対的な現実(リアル)
吉田の言葉に顔を真っ赤にして叫ぶ竹中。

竹中:「だまれ! おまえの実力じゃランキング下位のままだ! おまえは作家にはなれない!」
吉田は鼻で笑う

「ふん。商業化もしていない素人の名声など、砂の城に過ぎない」。瞳のスキャンサーを「ピピピ」と鳴らし、トドメを刺す。「それにたかだかネットでちやほやされようが現実の暮らしはひどいものだあなたは、それに比べて僕は作家になれずとも、卒業後は轟グループの役員待遇が約束されている。どちらが『本物の勝ち組』か、明白ですよね?」。
さらに、ドアノブに手をかけながら肩越しに言い放つ。「あ、それから。僕、彼女できたんで。……竹中さん、あんたはまだ彼女居ないんですか? もしよかったら女性を紹介しましょうか?(笑)」。

シーン4:崩壊
「……あ……あ……」。竹中の手からスマホが滑り落ちる。ネット上での全能感が、吉田が突きつける「金・地位・女」という圧倒的な現実の暴力に粉砕された。駆動音を「ウィ~ン、ガシャン」と響かせ、吉田は振り返ることもなく部室を去った

竹中は、その場を去る吉田の背中を見つめるしかなかった。彼の瞳からは光が失われ、まるで魂が抜けたかのように虚ろな表情で、微動だにしない。

かつての初々しく情熱的な作家志望の吉田の姿はなかった!

彼は完全に資本主義に染まりきったのだ!

シーン5:後日 - 応接間の対峙

後日。ミナミは優れた情報網で先日の吉田の暴言の一件を把握していた。

そして吉田を轟邸の応接間に呼び出した。
室内には、ミナミの静かな駆動音と、吉田の攻撃的な駆動音が響き合う。

シーン6:正当防衛という名の傲慢
ミナミが口火を切る。「吉田君。竹中君に言い過ぎじゃないか。謝りなさい」。

吉田はふてぶてしく反論する。「あいつから先に煽ってきたんすよ! 正当防衛です!」

ミナミは、吉田が竹中の唯一の心の拠り所である「ヨミカキでの活動」まで批判したのは、やり過ぎだと指摘する。

シーン7:突きつけられた真実と決裂
吉田は追い詰められ、逆にミナミに矛先を向ける。「ミナミさんだって、僕と似たようなものでしょう?」。

ミナミ:「確かに私は過去に無関心な態度で人を傷つけたが、私は排他的な態度は取るが意図して人を傷つけたりしないよ!」。

吉田は畳み掛ける。「急な聖人ムーヴしないで下さい! 無関心が一番人を傷つけますよ!あなたにとって関心のない人は背景か道端の石ころと同じですもんね! まだ俺のほうがマシですよ」

シーン8:ミナミの嘆きと吉田の退室
ミナミは吉田の痛烈な一言に言葉を失い、吉田はそのまま応接間を退室した。

一人残されたミナミは嘆く。「弟分の過ちは俺の責任だ。今度こそ菓子折りを持って先方に謝罪にいかなければ……」。

第26話完


【第26話 閲覧に関するお願い】
本エピソードには、物語の演出として過激な発言や差別的な表現が含まれております。
これらの表現はあくまでキャラクターの性格描写や、劇的な展開のための演出であり、特定の人物や境遇の方を批判・誹謗中傷する意図は一切ございません。
物語の特性をご理解いただき、お楽しみいただけますと幸いです。


ユニバースシティゴシップ掲示板
風吹けば名無し:【速報】ミナミ様、自分がプロデュースした吉田に完全論破されるww

@universe_justice:「あなたにとって関心のない人は背景か道端の石ころ」は正論すぎて草。ミナミ様のライフはもうゼロよ。

風吹けば名無し:吉田、完全にミナミ様の「聖人ムーヴ」をネタにしてて性格悪すぎワロタ。

@fashion_police:アルマーニ着て駆動音鳴らしながら「まだ俺の方がマシ」とか言ってる吉田、痛すぎるだろw

風吹けば名無し:ミナミ様、結局自分で謝罪に行くのかよ。親心(涙)。

@novel_reader:「本物の勝ち組」って言い方が、もう完全に資本主義に染まってる。

風吹けば名無し:駆動音が応接間で二重奏になってるの、シュールすぎて頭痛いわww

@yomikaki_master:竹中がボコボコにされてて草。ネットの名声より「財閥役員待遇」は強すぎるだろ。

風吹けば名無し:吉田のスキャンサー、今の竹中の状況測ったら【死亡】って出そう。

@subcul_hunter:「女性を紹介しましょうか?(笑)」は煽り性能高すぎるwww

風吹けば名無し:役員待遇(予定)でイキるなw 確定してから言えw

@mimimi_love:ミナミ様が嘆いてるの、ギャップ萌えすぎて保護したい。

風吹けば名無し:結局、菓子折り持って謝罪は「資本主義の暴力」で解決してるやんけ!

@night_universe:ユニバースシティの夜に、また一つ歪んだ真実が生まれたな……。

風吹けば名無し:ミナミの「意図して人は傷つけたりしない」って言葉、本人はマジでそう思ってるのが一番怖いんだよな。

@yomikaki_user:吉田、出ていく時も「ウィーンガシャン!」って爆音鳴らしてそう。

風吹けば名無し:【悲報】ミナミ様、自分が生み出したモンスターに論破される。

@mystery_guest:この師弟、どっちが主人公かわからなくなってきたな。

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