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第一話 サイと幸
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コンコンコンコンコンコンコンコンコン
「叩きすぎだろw」
クウがツッコミを入れる。
緊張しちゃって…。
「S-B班長、赤峰サイです。失礼します」
校長室のドアを開けて中に入る。
ここにきたのは、1ヶ月ぶりだ。たしか私が教室の花瓶を割った時…ははは。
「同じくS-B副班長、青井クウです。失礼します。」
クウが私に続いて入ってくる。
部屋には校長先生と教頭先生がいた。二人とも右側の客用の椅子に座って紅茶を飲んでいた。
「おお、早かったね。じゃあ座って。」
「「失礼します」」
クウと左側の客用の椅子に座る。
カップを置いた校長先生が口を開く。
「今日呼んだのは、かなり重要なプロジェクトを君達B班に頼もうと思ってね。」
プロジェクト……!
「君たちB班には、国から頼まれた案件、地球の偵察に行っても」
「本当ですかっ!ぜひやらせてくださいっっ」
今まで、国にからの案件は全てA班に取られてたのに!やっとだ!しかも、憧れの地球になんて!!
「…サイ!先生の話の途中だぞ。」
クウが小さな声で注意する。
…………あ。
「すっすいませんっ!つい、憧れの地球に行けると思ってっ」
「いいよいいよ。好奇心があるのは良いことだ。」
良い人でよかった…!
「早速なんだが、この資料をB班のみんなに渡してくれ。そこに、地球での生活のための名前やら住所やらが載っている。みんなで確認しなさい。」
教頭先生から全員分、5人分の紙の束を受け取る。
「ありがとございます!それでは失礼いたします!」
ぺこりと頭を下げて、私とクウは校長室を後にした。
「たっっだいまーーっ!って、なにたべてんの!」
なんと3人が私のケーキを食べている!!
「おはえりー。らってーおそふなるはとをもってぇ」
もぐもぐと黄瀬くんがケーキをほうばる。
まぁ私の分があるっぽいから良いけど。
「俺たちB班は地球に偵察へ行くことになった。」
「……………ええええええええあああえっっ!?」
あーー!ひどい、クウ!当てさせようと思ったのに!
しかもすんなりと言ってーもっと溜めろよ…!
「で、その資料は、その案件の⁉︎」
ラノが資料を私から奪い取り、みんなが私から奪っていく。
くっっ。かっこよく配りたかったッ!
「へーー。見てみて!私たち名前変わるんだね。」
あ、たしかに教頭先生がそんなこと言ってたな。
地球偵察なんとか案件なんとか課なんとか科なんとか氏発なんとかプロジェクトと書いてある表紙をめくると、まず目次のページが出てきた。
名前は、6ページか。
〔名前変更〕
・赤峰サイ→赤峰幸(アカミネサチ)
・青井クウ→青井空(アオイソラ)
・緑谷ラノ→緑谷莉乃(ミドリヤリノ)
・黄瀬リャウ→黄瀬竜(キセリュウ)
・桃木ユル→桃木優奈(モモキユウナ)
・黒川ツウ→黒川秀(クロカワシュウ)
幸。それが私の名前……!
あ、黒川って人は私たちの担任ね。
わざわざカタカナで読み仮名が書いてあるけど、昔の日本の文化そのままがこの世界だから、書いてなくてもわかる。理由はこの世界の発端がコウタさん、日本人だからだそうだ。
ページを戻って案件内容を確かめる。
〔プロジェクトEarth〕
現在の地球の現状を知るため、アンナイド学園S-B、B班に地球へ行ってもらい、現地調査をしてもらう。
実行日 7月1日~10月1日 変更可
宇宙船は家の形にもなるらしい。また、その家で私たち5人と先生は共同生活を送るとこになるんだって。
もちろん同伴者はいるけど、親は心配かもしれないから、許可はいるらしい。
「もう放課後だから、帰ってサインもらお!」
そういうと、みんなが顔を上げ、頷いた。
片付けを終え、帰ろうとした時、
「サイ!一緒に帰ろうぜ。」
家が隣同士の私とクウはよく一緒に帰っている。
プロジェクトEarthの話をしていると。
「あぁ。プロジェクトEarthのことか。」
校長先生と教頭先生の声が聞こえた。
「はい。やはり国は酷い。」
!なんの話……?
「だな。本当は断ったんだが、援助を止めると言われてな。より多くの子供たちを守るためには、こうするしかなかった…本当に申し訳ないな。」
校長先生…?どう言うこと。より多くって…
クウも青ざめている。
「伝えたほうがいいでしょうか?」
「いや‼︎精神的にダメージを彼女らに与えてしまうかもしれないし、プロジェクトを降りるとも言われかねん。まさか、」
ごく。クウと同じタイミングで息と唾を飲む。
ーーーーー嫌な予感しかしない…っ!
「ーーーA班に死なれては困るから亡くなってもいいB班に頼め、なんて。総理たちは本当に人間か?」
「叩きすぎだろw」
クウがツッコミを入れる。
緊張しちゃって…。
「S-B班長、赤峰サイです。失礼します」
校長室のドアを開けて中に入る。
ここにきたのは、1ヶ月ぶりだ。たしか私が教室の花瓶を割った時…ははは。
「同じくS-B副班長、青井クウです。失礼します。」
クウが私に続いて入ってくる。
部屋には校長先生と教頭先生がいた。二人とも右側の客用の椅子に座って紅茶を飲んでいた。
「おお、早かったね。じゃあ座って。」
「「失礼します」」
クウと左側の客用の椅子に座る。
カップを置いた校長先生が口を開く。
「今日呼んだのは、かなり重要なプロジェクトを君達B班に頼もうと思ってね。」
プロジェクト……!
「君たちB班には、国から頼まれた案件、地球の偵察に行っても」
「本当ですかっ!ぜひやらせてくださいっっ」
今まで、国にからの案件は全てA班に取られてたのに!やっとだ!しかも、憧れの地球になんて!!
「…サイ!先生の話の途中だぞ。」
クウが小さな声で注意する。
…………あ。
「すっすいませんっ!つい、憧れの地球に行けると思ってっ」
「いいよいいよ。好奇心があるのは良いことだ。」
良い人でよかった…!
「早速なんだが、この資料をB班のみんなに渡してくれ。そこに、地球での生活のための名前やら住所やらが載っている。みんなで確認しなさい。」
教頭先生から全員分、5人分の紙の束を受け取る。
「ありがとございます!それでは失礼いたします!」
ぺこりと頭を下げて、私とクウは校長室を後にした。
「たっっだいまーーっ!って、なにたべてんの!」
なんと3人が私のケーキを食べている!!
「おはえりー。らってーおそふなるはとをもってぇ」
もぐもぐと黄瀬くんがケーキをほうばる。
まぁ私の分があるっぽいから良いけど。
「俺たちB班は地球に偵察へ行くことになった。」
「……………ええええええええあああえっっ!?」
あーー!ひどい、クウ!当てさせようと思ったのに!
しかもすんなりと言ってーもっと溜めろよ…!
「で、その資料は、その案件の⁉︎」
ラノが資料を私から奪い取り、みんなが私から奪っていく。
くっっ。かっこよく配りたかったッ!
「へーー。見てみて!私たち名前変わるんだね。」
あ、たしかに教頭先生がそんなこと言ってたな。
地球偵察なんとか案件なんとか課なんとか科なんとか氏発なんとかプロジェクトと書いてある表紙をめくると、まず目次のページが出てきた。
名前は、6ページか。
〔名前変更〕
・赤峰サイ→赤峰幸(アカミネサチ)
・青井クウ→青井空(アオイソラ)
・緑谷ラノ→緑谷莉乃(ミドリヤリノ)
・黄瀬リャウ→黄瀬竜(キセリュウ)
・桃木ユル→桃木優奈(モモキユウナ)
・黒川ツウ→黒川秀(クロカワシュウ)
幸。それが私の名前……!
あ、黒川って人は私たちの担任ね。
わざわざカタカナで読み仮名が書いてあるけど、昔の日本の文化そのままがこの世界だから、書いてなくてもわかる。理由はこの世界の発端がコウタさん、日本人だからだそうだ。
ページを戻って案件内容を確かめる。
〔プロジェクトEarth〕
現在の地球の現状を知るため、アンナイド学園S-B、B班に地球へ行ってもらい、現地調査をしてもらう。
実行日 7月1日~10月1日 変更可
宇宙船は家の形にもなるらしい。また、その家で私たち5人と先生は共同生活を送るとこになるんだって。
もちろん同伴者はいるけど、親は心配かもしれないから、許可はいるらしい。
「もう放課後だから、帰ってサインもらお!」
そういうと、みんなが顔を上げ、頷いた。
片付けを終え、帰ろうとした時、
「サイ!一緒に帰ろうぜ。」
家が隣同士の私とクウはよく一緒に帰っている。
プロジェクトEarthの話をしていると。
「あぁ。プロジェクトEarthのことか。」
校長先生と教頭先生の声が聞こえた。
「はい。やはり国は酷い。」
!なんの話……?
「だな。本当は断ったんだが、援助を止めると言われてな。より多くの子供たちを守るためには、こうするしかなかった…本当に申し訳ないな。」
校長先生…?どう言うこと。より多くって…
クウも青ざめている。
「伝えたほうがいいでしょうか?」
「いや‼︎精神的にダメージを彼女らに与えてしまうかもしれないし、プロジェクトを降りるとも言われかねん。まさか、」
ごく。クウと同じタイミングで息と唾を飲む。
ーーーーー嫌な予感しかしない…っ!
「ーーーA班に死なれては困るから亡くなってもいいB班に頼め、なんて。総理たちは本当に人間か?」
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