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おどろくみんなの視線の先に、チャロアがいました。
「ぼくは、意味がないとは思わないな」
チャロアは声を明るくはずませながら、教室を見わたします。
「ぼくは魔法をおぼえるの、楽しいよ」
教室は、しーんとしずまり返っています。チャロアは目をキラキラとかがやかせながら、話をつづけました。
「ぼくのゆめはね、サンタクロースさんになることなんだ。だから、魔法をたくさん勉強して、りっぱな魔法使いになりたいんだ」
おとなはみんな、魔法が使えません。でも、ひとりだけはちがいます。
その人はクリスマスの夜だけにあらわれ、トナカイがひっぱるそりを魔法であやつり、空を飛んでやってきます。そして、子どもたちにプレゼントをくれるのです。
町の人たちは、かれのことを「サンタクロース」とよんでいました。チャロアは、そんなかれにあこがれていました。
すると、クラスのみんなは大声でわらいだしました。
「何言ってるんだい、チャロア! おとなになると、みんな魔法を使えなくなるんだよ? サンタクロースになんて、なれるわけないじゃないか」
「そうよ。サンタクロースさんは、おとなでただひとりの魔法使い。特別で、すごい人なのよ! だれも、なれっこないわ」
みんなにわらわれ、チャロアは下を向きました。
「ぼくは、意味がないとは思わないな」
チャロアは声を明るくはずませながら、教室を見わたします。
「ぼくは魔法をおぼえるの、楽しいよ」
教室は、しーんとしずまり返っています。チャロアは目をキラキラとかがやかせながら、話をつづけました。
「ぼくのゆめはね、サンタクロースさんになることなんだ。だから、魔法をたくさん勉強して、りっぱな魔法使いになりたいんだ」
おとなはみんな、魔法が使えません。でも、ひとりだけはちがいます。
その人はクリスマスの夜だけにあらわれ、トナカイがひっぱるそりを魔法であやつり、空を飛んでやってきます。そして、子どもたちにプレゼントをくれるのです。
町の人たちは、かれのことを「サンタクロース」とよんでいました。チャロアは、そんなかれにあこがれていました。
すると、クラスのみんなは大声でわらいだしました。
「何言ってるんだい、チャロア! おとなになると、みんな魔法を使えなくなるんだよ? サンタクロースになんて、なれるわけないじゃないか」
「そうよ。サンタクロースさんは、おとなでただひとりの魔法使い。特別で、すごい人なのよ! だれも、なれっこないわ」
みんなにわらわれ、チャロアは下を向きました。
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