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2章 変化

少し雑談をしようか

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「麦茶でよかったかしら?」
「いいんじゃね?一応俺ら明日普通に学校だぞ」
「そういえば明日別に土曜日じゃなかったね」
「空、部活とかやってる?早く起きなきゃいけないとか?」
「帰宅部だから安心してくれ~」
「そう?ならよかったそれなら一緒に通学ね入ってないのよ」
委員会はあるんだけどね、とにこりと笑った。
「委員会っても集まり少ないやつだろ?」
「まぁね、こっちのお手伝いしやすくしつつ、成績に加点できる委員会にはしたから」
「え?学級委員ってそんなに楽な仕事だったっけ?」
真面目にツッコミを入れてしまった。
中学の時とかめんどくさいイメージだったんだけど、先生の雑務含めて結構ちょこちょこ呼ばれていたイメージだ。
そういえば、うちの高校は生徒会長やいろんな委員会に細かく仕事が割り振られていて、内申点が欲しい人は少なからず委員会に入るといいって聞いたことあるな。
まぁ、かくゆうオレも委員会は入ってるし、やっているけど去年同様楽ができるからという理由で図書委員をやっている。
なぜ、楽なのかというと、外からちゃんと資格をとっている司書さんを雇っているため最低限のフォロー、それこそ台車を使った荷物運びや学期ごとの大掃除の時に駆り出されるくらいで委員会の会議も月一にあるかないかだった。
それこそ一年の時なんて、大掃除以外で呼ばれることがなかったという、穴場の委員会だった。
「先生の雑務もそんなにないし、まぁ学年会議がちょっとめんどくさいくらいかな?」
生徒会よりマシよ?と付け加えていた。
「相変わらずあの組織生き残ってるのか?」
「え?あーもしかして風紀委員会のこと?」
風紀委員会…あったっけ?
記憶にないな…。
コジローの言い方だと少し前までにはあったってことか?
「うーん、あるにはあるんだけど今は静かかな」
「まぁあんだけドンパチやったらな」
「なぁ…あの学校何があるの?」
「んあ?いやいや危うくってだけで、普通の学校だぞ表向きは」
「表向きは?!」
え?オレ入った高校そんなにワイルドな学校だったっけ?
ちゃんとパンフレットみて、学校見学して選んだんだけど…無難で偏差値に見合った勉強も青春も…楽しめてるかどうかはさておき、自分なりに真剣に選んだ学校だ。
変な噂とかなかったけどなぁ…いや、コジローが話題に出してる時点で表向き…所謂一般的には大したことないんだと思う。
問題は…。
「察してると思うけど霊的にあそこ集まりやすいんだよいい意味でも悪い意味でも」
「あーやっぱり」
「別に学生たちが悪いわけじゃねぇんだけどなぁ」
と言いながら麦茶が入っているプラスチックの入れ物をコポコポ言わせながらガラスのコップに全員分汲んでくれさらには配ってくれた。
ありがとうと受け取りながらまた苦い顔をしながら話は続く。
「俺が入学して間もない時にちょっと考えがぶっ飛んだやつがやべーもの使ってやらかしちまって、それがたまたま風紀委員会のやつだっわけで」
「事件になったとか?」
「まぁ未遂だよでもわりかし騒いだとは…新聞とかニュースには載らなかったのが救いかな」
「コジローも頑張ってたもんねぇ」
「コジローが解決したの?」
「解決と言うより手伝っただけだよ、この時に鏡花ちゃんたちにあったんだしなぁー」
ちなまに配属した手の杉田っちにもなと付け加えられた。
「杉田さんおいくつ…」
「今年28になるんじゃね?たしか」
「知り合いがこっち関連の仕事やってるとは思わなかったよねぇ」
「杉田っちやくるみちゃんはともかく他の上司に当たる奴らのが怖かったぞ…顔は」
「顔は…」
「強さはまぁ…コレ言っていいのか?」
かなり余計なことは話してるような気はする。
「一応フォローして入れておくと杉田さんの人直属の上司さんは優しいしいい人たちよ」
「まぁな、あの二人は優しいし」
「ほかにもその、神道庁の人たちっているの?」
「表に出てないだけで何人もいるわ」
「そーかぁー空ッチは全然知らないのに巻き込まれたんだもんなぁ」
「…そこも含めて少し話したほうがいいかもね」
「まだ遅くないし」
まぁ部屋に置いてあるアナログ時計を見ると8時半くらいを指してるから…まだ起きてても平気なのは事実だ。
「というわけで俺たちが話せる範囲で話そうと思うんだけども」
「まだ頭動く?パンクしない?」
それは助かる、なんだって今日は凝縮されたジュースのように濃厚すぎてまだ頭がぐるぐるしてるようなものだし。
せめて整理してから寝たい。
「よーし!じゃ…まぁ」
どこから話すか難しいから質問あるかな?
とまぁ二人だって今日大変だっただろうしお互い聞きたいことや言いたいことを出して脳内箇条書きなり繋げれるようにしていくのが1番いいのかもしれない。
さぁてどれから聞いていこうか…。


続く





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