1/4の奇跡👓

シナモン

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翼をください

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あれは球技大会が終わってしばらくした日の昼休憩…。
はじめてこのバッグを補助バッグとして登校した日だ。
お店で300円くらいで売ってそうな、色気も何もないただの網状の袋だけど、うすーいピンクの紐で編んだ一応女の子仕様。
紐だから中身が見え見え・・その日は入れるものはお弁当だけだったのでいいかな、と。

まーいわゆるランチバッグというか、食堂でランチする友達に付き合うため、それを持って教室を出ようとしたときだった。


ぶちっ・・

鈍い音が確かに聞こえた。

何?

ぱっと振り返るとそこにいたのがあいつ。
椅子に座って、立ち上がろうと向き変えたところだったみたい。
ヤツも最初何の音だかわかんなかったらしい。

ん?

て一瞬目と目が合った。


「わ、ごめん、ボタンッ・・・」


あたしの方が先に気づいた。
音の原因はあいつのシャツのボタン。
ボタンが編み目に引っかかったのに気づかずあたしが行っちゃったから・・ブチンて。
強すぎだろ、ヘンプよ・・。
しかも第3ボタンという微妙な位置・・。
そろそろ猛暑の兆しが見え始めた7月でヤツは第2ボタンまであけて着ていたため、はらっと胸があらわになった。
更に・・中に何も着てない。
うわーコイツは素肌にシャツ派だったの?
白シャツから覗く男子のナマ胸板。
別に見るつもりはないけど・・目に入ったもんはどうしようもない。
カーっと熱くなると同時にあたしはとびつくようにボタンを拾った。多分顔真っ赤・・。


「ごめんっ、ごめんごめん、どうしよっ・・・」


しかも片山くんだーー。注目度マックス・・。 
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