1/4の奇跡👓

シナモン

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翼をください

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「あーあ・・・」


気のせいか目がかすむ。

じんわり浮かんだのは高橋克典じゃなくてあいつの顔。


・・・すきだ。


かっこよかったな、あのとき。


すきだってまっすぐあたしの目を見て・・・。



・・・まー少しは・・惜しいことしたかな?



チョ~かっこよかった・・・二人でプール行った時とか、花火大会とか。
ナマ上半身ばっちりみれたし(ウヘヘ)、浴衣姿も・・・。

てか、あたしよりお母さんだ。
はじめての彼氏に加えてあの顔なもんだから、お母さんはりきっちゃって・・・浴衣新調してくれた。
ガリでも映えるようパッキリしたカラーにしようって、二人で見に行って決めたのが、濃紺地に鳥が並んでるみたいな幾何学模様の浴衣にマスタードイエローの帯。
花火大会の日、グレーの無地プラス黒帯で現れたあいつ。
視線浴びまくりだったけど、気温のせいかそれを避ける元気がまだあたしの中にはあった。
通行人に写メってもらうという暴挙にも出た・・。
お母さんに見せてやったら、即自分のに保存。
待ち受けにするとか・・やめてーー。携帯眺めてはニタニタ~・・。
まーある意味親孝行だったかもしれない・・古き良き思い出だ。


でも・・心の底では『なんであたし?』て思ってたんだよね、ずっと。

それ聞いた日が別れの日なんて・・・。

あいつ、ガリ専だったのか。

なるほど・・・。

言い過ぎたかな?

もういいや、言っちゃったもんはしょうがない。

女子に生まれてよかったと思える瞬間があたしにも訪れたんだ。

初めての彼氏があんなとびきりの美形で・・・いい思い出になったじゃん。
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