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第1章 イーチ村
1-15 VSアジ・ダハーカ②
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空気が変わった瞬間僕は叫んでいた。
「ほのかぁーーーー、こっちぃぃぃぃ」
僕の叫びを聞いたホノカは理由も聞かずにこっちへ慌てて戻ってきてくれた。この空気感、ゲームでも感じたことが幾度かある。
ボスモンスターが大技を使ってくるときもこんな空気感を感じた。
僕は叫ぶと同時に全力で防御用魔法を唱える。正直、ここまでする必要はないとは思っているのだけど、これは現実であってゲームじゃない。安全マージンはできるだけ多く取りたい。
ホノカはなにが起きたのか分かっておらずただただ僕のすぐ横で事の行く末を見守っている。今は説明している時間がないのでその判断は助かる。
そして僕の魔法が先に完成する。
「【サンクチュアリ】」
すべての物を遮る絶対防御、これを通されるなら僕らの負けと言っていい最大級の防御魔法だ。
光が僕らの足元から立ち上り形を成す。僕を中心とした三角錐の形をとる。この間、僕も攻撃はできないので、やつの攻撃に意識を集中する。
奴の詠唱が終わると、その口元が黒く光り、なんと表現したらいいのかわからないが、とにかく禍々しい光が現れる。そしてそれは徐々に凝縮されていき、こぶし大の大きさになった。
来る!!
この世界に来て強化された僕の動体視力はしっかりとそれを視認する。奴の口元から放たれた、拳大のエネルギー弾は一直線に僕の方へやってくる。僕は万が一に備え両手をその軌道上に合わせる。
ぐんぐんと近づくエネルギー弾、その濃密なエネルギーのせいかその軌跡か空間の歪みとして現れる。
体感では長い長い時間に感じかたが、現実の時間では1秒にも満たない。
そして二つは衝突し、先までの戦闘の比ではない破壊力の爆発が起きる。いや、爆発ではなく空間がそのまま削られたと言ってもいい。僕の目の前の地面は半球を描くように削り取られ、その膨大な土石はどこかへ消えてしまった。
岩石すら蒸発させる高温なのか、本当に空間ごと消し去ったのかはわからないが。
こんな感想を言っているので当たり前だが僕の防御は破られることはなかった。
「ホノカ、たぶんだけどあいつのLVは40後半から50前半ぐらいだと思っていいはず。僕の防御をまったく破る気配がないから60よりは確実に下、でも僕の攻撃が通らないのなら40半ばよりは上のはず。だから50前後と思って問題ない」
やつの必殺ともい言える攻撃を受けきりそう僕は判断する。
「ってなると今の私だと厳しいわよね? 装備が万全ならどうにかなったと思うけど」
「そうだね、まぁ方法がないわけじゃないよ? 僕にはとっておきがあるんだから」
「ホントにぃ?」
嬉しそうに飛び跳ねるホノカ、そしてアジ・ダハーカは呆然としている。
やっぱりあれがあいつの最高火力ってことで間違いないよな。あそこまでショックを受けているってことは。
「ま、まさか我が最高の技を受けきるとはな。どうやらお前たちは魔法に自身があるようだな。我もそうだと自負しておったが、今回は素直に負けを認めよう」
おっ、これは?
「だが、肉体の力では我のが上だ、この爪の錆としてやろう。光栄に思え、人間よ」
あぁ、やっぱりダメか。もしかしたら帰ってくれるかもて思ったけど・・・。
瞬間、一瞬の間やつの姿がぶれる。そして、見る見るうちにその巨体が小さくなり、僕より少し大きいぐらいになるとその形もかえ人型へとなる。
「期待するな。小さくなってもパワーは変わらん」
ですよね。。。
「もぅ、いいとこで邪魔して。とにかく頼んだわよ、タクミ! 私が抑えるからそのとっておきとやらをお願いするわ」
「あぁ、任しておけ」
アジ・ダハーカはどこから出したかわからない剣を振りかぶりこちらへ走りこんでくる。それをホノカがカットインする。
そして今回も奴の爪とぶつかった時同様の結果になった。が、今回、ホノカは追撃をしていない。
「ほぅ、そこまでバカじゃないか」
「当たり前でしょ! 今反撃してたら反対の腕で射なされ私はあなたの剣に貫かれていたわよね」
「正解だ。剣も我が手も強度は同じだからな。お前の剣ならば腕で防ぐことが可能だ。」
「だったら初めから2刀流にでもすればいいのに」
「お前たち人間は見た目が大事なんだろ? ならばその隙を突くまでだ。まぁ、無駄に終わったみたいだがな、今回は」
アジ・ダハーカはそう言い捨て、今度は剣を前突きだい、手を添えてホノカへと突進して行く。所謂牙突ってやつだろう。
奴の突進の勢いは凄まじく早いが、ホノカは奴の突きを半身になり、軌道から体をずらす。完全に見切っている。けど、それは悪手だ。僕は声を出したくなるが、今は詠唱中。これを止めるわけにはいかないし、今声を出しても遅い。
「かかったな、小娘」
そんな声が奴の口から聞こえたように思えた。
奴はホノカが剣を躱すと腕の力で無理やり剣の軌道を前方から横へ、ホノカが逃げた方へと変え薙ぎ払う。突進からの横払い。隙のない2連撃だ。
完全な死角からの攻撃に慌てふためくホノカ、ではない。持って生まれた運動神経と反射神経で上体を自身の後方に反らすことで剣を躱す。
が、状態の崩れた相手を見逃すほど奴も甘くない。
剣を引き戻すのは時間が無駄と判断した奴は体を捻りホノカの足元に蹴りを入れる。
もちろんドラコンのキックだ、受ければひとたまりもない威力なのは想像に難くない。
だが、まるでそれを予期していたかのようにホノカは上半身を後ろに反らしたまま地面を蹴り、後方へそのまま宙返りをしてその蹴りを躱す。
もちろん、その時ホノカは相手の顔を蹴るのを忘れていない。
そして、着地と同時に地面を力強く蹴り加速しそのまま奴を斬りつけるが、最初と同じ結果となる。
”氏名:タクミ 種族:人間 性別:男 年齢17歳
職業:アークビショップ LV:100
状態:【リバイブ】 最大魔力20%減 全能力上昇(極大)
スキル:支援魔法 ディレイマジック 生活魔法 インベントリ
ギフト:パーマネント
装備:神罰のリング 聖法衣 飛翔靴 癒しの腕輪 ”
所持金:14MG (100万以下は切り捨てて表示)
”氏名:ホノカ 種族:人間 性別:女 年齢17歳
職業:ナイト LV:33
状態:【リバイブ】 全能力上昇(極大)
スキル:剣技 生活魔法 インベントリ
装備:鉄の剣 鉄の胸当て 革の靴 回復のイヤリング”
所持金:14MG (100万以下は切り捨てて表示)”
「ほのかぁーーーー、こっちぃぃぃぃ」
僕の叫びを聞いたホノカは理由も聞かずにこっちへ慌てて戻ってきてくれた。この空気感、ゲームでも感じたことが幾度かある。
ボスモンスターが大技を使ってくるときもこんな空気感を感じた。
僕は叫ぶと同時に全力で防御用魔法を唱える。正直、ここまでする必要はないとは思っているのだけど、これは現実であってゲームじゃない。安全マージンはできるだけ多く取りたい。
ホノカはなにが起きたのか分かっておらずただただ僕のすぐ横で事の行く末を見守っている。今は説明している時間がないのでその判断は助かる。
そして僕の魔法が先に完成する。
「【サンクチュアリ】」
すべての物を遮る絶対防御、これを通されるなら僕らの負けと言っていい最大級の防御魔法だ。
光が僕らの足元から立ち上り形を成す。僕を中心とした三角錐の形をとる。この間、僕も攻撃はできないので、やつの攻撃に意識を集中する。
奴の詠唱が終わると、その口元が黒く光り、なんと表現したらいいのかわからないが、とにかく禍々しい光が現れる。そしてそれは徐々に凝縮されていき、こぶし大の大きさになった。
来る!!
この世界に来て強化された僕の動体視力はしっかりとそれを視認する。奴の口元から放たれた、拳大のエネルギー弾は一直線に僕の方へやってくる。僕は万が一に備え両手をその軌道上に合わせる。
ぐんぐんと近づくエネルギー弾、その濃密なエネルギーのせいかその軌跡か空間の歪みとして現れる。
体感では長い長い時間に感じかたが、現実の時間では1秒にも満たない。
そして二つは衝突し、先までの戦闘の比ではない破壊力の爆発が起きる。いや、爆発ではなく空間がそのまま削られたと言ってもいい。僕の目の前の地面は半球を描くように削り取られ、その膨大な土石はどこかへ消えてしまった。
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こんな感想を言っているので当たり前だが僕の防御は破られることはなかった。
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嬉しそうに飛び跳ねるホノカ、そしてアジ・ダハーカは呆然としている。
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もちろんドラコンのキックだ、受ければひとたまりもない威力なのは想像に難くない。
だが、まるでそれを予期していたかのようにホノカは上半身を後ろに反らしたまま地面を蹴り、後方へそのまま宙返りをしてその蹴りを躱す。
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”氏名:タクミ 種族:人間 性別:男 年齢17歳
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